髪が年々薄くなり、ハゲたら坊主にするしかないとあきらめていませんか。M字はげや頭頂部をうまくカバーするベリーショートや、短髪でちょっと髪型を工夫することで薄毛が気にならなくなるようですよ。
もちろん育毛剤などとのケアも併せて行うべきですが、もし本気で髪を生やしたいとお考えなら、治療も視野に入れるのもおすすめです。薄毛が気になり始めた人に、髪型やセルフケア、治療薬や自毛植毛で対策する方法を紹介します。
ハゲたら坊主?その他のおすすめの髪型は?
男性は年齢とともに髪が薄くなりやすいです。髪が薄くなったらどんな髪型をしたら良いのでしょう。
美容師さんに相談しつつ、うまく気になる部分をカバーしてかっこよく見せる方法もあります。薄毛が気になり始めた人におすすめの髪型でのカバー方法を紹介します。
薄毛カバーはボウズ系がおすすめ
薄毛を目立たなくするなら思い切って自分でバリカンで坊主・スキンヘッドにするのも良いですが、ボウズ系(ベリーショート)なら多少おでこが広かったり、M字部分の後退、頭頂部周辺が薄いのも気になりません。女性にも爽やかな印象で高感度が高いのもおすすめポイントです。
ベリーショートならヘアワックスでアレンジすることも楽しめます。ヘアカタログの記事でもおしゃれボウズはよく紹介されているようですので、美容院で担当の美容師さんと相談しながらチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。
坊主が似合わない頭の形もある?
M字はげやつむじ周辺がはげてきたから、坊主にしたいけれど頭の形に悩みがあってできないという人もいるかもしれません。日本人の頭蓋骨の形は後頭部が絶壁に、ハチ張りになりやすいです。絶壁頭を気にして後頭部アパタイトの手術を受ける人もいるようです。
坊主が顔立ちに合わないという人は美容室で相談して、ショートヘアのアレンジでカバーしてもらうと良いでしょう。薄毛専門の美容室もあるようなので、利用してみるのも良いかもしれません。
短髪で気になるところをカバー
髪が薄くなり始めると気になるおでこを隠そうと前髪を伸ばしたりしますが、かえってスカスカの前髪がおでこの広さを強調してしまうこともあります。
M字はげは毛量があれば前髪を厚めにおろしてカバーできますが、ボリュームが少なければ短くして前髪を立たせる方が、かえって髪が薄いのが気になりません。頭頂部が薄い人はトップにボリュームを残したり毛流れを変えることでカバーも可能です。
短髪は爽やかなイメージで男性女性問わず、好感度が高いです。周りの人にも良い評価をしてもらえるのではないでしょうか。
短髪はこまめにカットが必要ですが、なかなか忙しく美容室に行けないという人もいるでしょう。刈高を細かく調整できる美容家電のヘアカッターを使って、自分自身でカットするという手もあります。サイドや襟足を2ブロックにしたりもできるようです。
髪の色で薄毛をカバー
黒い髪は地肌が目立ちやすく、髪が薄いのが目立ちやすいです。明るい髪の色にすることで、地肌との境目が目立ちにくくなります。
ただし頻繁なヘアカラーが地肌にダメージを与えることもあるので、1月半は間を空けるようにしてカラーを入れましょう。
帽子で薄毛をカバー
ヘアスタイルを気にせず、はげている部分を手軽にカバーできるのが帽子です。ファッション性の高い帽子でおしゃれなスタイルにするのも良いでしょう。
ただし帽子をかぶっていると群れて頭皮環境が悪くなりやすいです。頭皮環境が悪いのが原因ではげる可能性もあります。帽子をかぶっていた日は、その日のうちにシャンプーで髪を洗うようにしましょう。
ハゲたら坊主になる前に薄毛予防で対策
個人差はありますが、人間は年をとれば髪のボリュームがなくなる傾向にあります。
髪が少なくなってきたなと思ったら、本格的にハゲて坊主にしなくてはならないという事態になる前に、早めに薄毛予防の対策をしておきましょう。
育毛剤で対策
育毛剤は自宅でもできる薄毛予防法として、ポピュラーな方法の一つです。ネット上でも多数の育毛剤の広告が見られますが、ドラッグストアやヘアケア製品売り場で育毛剤を見かけることが多いでしょう。
育毛剤により育毛へのアプローチはさまざま、育毛成分や使い心地も異なっています。各製品記載の正しい使用方法で使うようにしましょう。
育毛剤は一般的にシャンプー後の清潔な、乾いた髪の状態で使用されます。適量を頭皮に塗布しますが、商品によって量や塗布場所もまちまちなようです。頭部全体に育毛剤を使用する場合もあれば、気になる部分のみ塗布するよう使い方に書かれていることもあります。
適量を塗布したあとはマッサージをします。育毛剤には血行促進成分が入っており、抜け毛予防、育毛・発毛促進の作用がありますが、頭皮マッサージでさらに血行を促進することで、より育毛効果を高めることが期待できます。
マッサージは頭部を両手でつかむようにして、指の腹を使って円を描くように、また頭頂部へ押し上げるように頭皮を動かすのがポイントです。
育毛サプリメントで対策
育毛サプリは髪に良い成分が配合されているサプリで、日頃の食生活だけでは補いにくい髪に良い栄養素や育毛成分が含まれています。亜鉛、ノコギリヤシエキス、ミレットエキス、イソフラボンなどは各育毛サプリによく配合されている成分です。
亜鉛は摂取したタンパク質から、髪の毛の主成分であるケラチンが合成されるのをサポートします。AGA・薄毛の原因である男性ホルモンを作る、5αリダクターゼを抑制する作用もあります。
ノコギリヤシエキスは5αリダクターゼを抑制する作用があること、ノコギリヤシエキスを摂取しているアメリカ先住民の人にはハゲがいないということで、育毛への期待がかかっています。AGA治療薬のフィナステリドもノコギリヤシエキスをもとに合成されたと言われています。
生活習慣で対策
育毛サプリメントで髪に良い栄養素を摂取するだけでは不十分です。日頃の食生活でも髪を育てる栄養素を摂ることが必要です。
髪の毛の主成分であるケラチンタンパク質は、必須アミノ酸9種すべてが必要です。日頃の食事でも良質なアミノ酸を摂取することが望ましいでしょう。肉や魚、卵や乳製品などの動物性タンパク質とともに、豆腐や納豆などの大豆製品で植物性蛋白質も摂取するようにしましょう。
また摂取したタンパク質から、髪の主成分ケラチンが作られるのをサポートするのが、ビタミンB群と亜鉛です。
ビタミンB群は代謝や血行の促進、細胞分裂の促進、皮脂をコントロールする効果もあるので、頭皮環境を正常にして育毛促進する効果が期待できます。亜鉛は抜け毛予防効果もあると言われています。
ビタミンB群はレバーやうなぎ、玄米、緑黄色野菜などに、亜鉛は牡蠣やしじみ、肉類や魚介類全般に含まれています。
食生活以外には睡眠も重要です。髪を育てる成長ホルモンが最も多く分泌されるのは睡眠中です。また適度な運動も血行を促進し、髪にも栄養が届きやすくなると言われています。健康的な生活は髪の健康にも良いということのようです。
ハゲたら坊主?その前にAGA治療
ハゲたら坊主にするか、本当にハゲる前に薄毛治療をするという手段もあります。薄毛治療でよく利用されるのはAGA治療薬ですが、どのような治療薬が使われるのでしょうか。
治療薬以外の治療法にはどのような方法があるのでしょうか。
AGAクリニックでの治療がおすすめ
本当にAGAなのかまずは確認してから治療薬を服用・使用するのが良いでしょう。ストレス性の薄毛ではAGA治療薬の効果は期待できません。
一般的な皮膚科でも処方される薬もありますが、発毛治療は行われていません。AGA治療専門クリニック、頭髪専門外来、薄毛治療専門クリニックなど、専門のクリニックで治療を受けるのがおすすめです。
AGA治療には関心があるけれど、人目が気になったり、高い治療費の治療法を勧められたらどうしようと、不安に感じている人もいるかもしれません。
クリニックによってはメールで画像を送って相談したり、オンラインでPCやスマホなどで自分の頭部を医師に確認してもらい、無料カウンセリングをしてもらえるところもあります。
AGAの進行を防ぐAGA治療薬
AGA治療で処方される薬には、AGAの進行を抑える薬としてプロペシア(有効成分フィナステリド)やそのジェネリック、またはザガーロ(有効成分デュタステリド)が処方されます。
プロペシアは還元酵素5αリダクターゼ2型を阻害し、ザガーロは5αリダクターゼ1型・2型を阻害する薬です。5αリダクターゼはAGAの原因であるジヒドロテストステロンをテストステロンから変換して生成します。
5αリダクターゼの働きを阻害することで、AGAの進行を抑えます。一般的にはプロペシアが治療で使われており、プロペシアで改善が見られない場合、ザガーロが処方されることもあります。
プロペシア(ザガーロ)はAGAの進行を抑える働きのある治療薬ですが、症状によってはプロペシア(ザガーロ)だけでも発毛効果がある人もいます。現状維持で良いという人はプロペシアのみ服用する人もいます。
発毛効果のあるAGA治療薬
発毛効果のあるAGA治療薬はミノキシジルです。プロペシアとミノキシジルは併用すると効果が高いとされています。ミノキシジルは外用薬の処方が多いですが、内服薬もあります。
外用薬はつむじ周囲の頭頂部部分の薄毛に効果があります。生え際の発毛は頭頂部よりジヒドロテストステロンの影響を受けやすいようで、改善効果が現れにくいようです。
内服薬は外用薬と比較するとより発毛効果が高いです。生え際のM字の後退にも効果があったという人もいるようですが、効果の現れ方には個人差があるようです。
内服薬のミノキシジル(ミノキシジルタブレット)は発毛効果は高いのですが、血管拡張作用があることで心臓や血圧での副作用が報告されています。
外用薬のミノキシジルは内服薬より副作用の発現頻度は少ないようですが、頭皮のかゆみやほてりを感じる人もいるそうです。
その他のAGA治療法
治療薬以外のAGA治療法には、育毛メソセラピー、HARG療法、ケラステム毛髪再生、自毛植毛法などがあります。プロペシアなど治療薬でAGAの進行を抑え上がら、メソセラピーなどの治療法を併用することが多いようです。
植毛以外は再生注入治療となります。治療薬で効果がなかなか出ないから何とかしたい、治療の効果を早めたいなどの理由で利用されるそうです。
再生注入治療の中では最も経済的負担が少ないのは育毛メソセラピーですが、クリニックによって費用が異なります(毎月1回で2~7万円で半年から1年)。
フィナステリドやミノキシジルなどの治療薬の成分、発毛を促進する成長因子、育毛に良い栄養素などが直接頭皮に注入されます。
注射を使って頭皮に注入するので痛みもあります。痛みをなるべく感じないよう頭皮を冷やしたり、注射針を使わない注入法もあります。
病院により治療名が異なります
クリニックにより再生注入治療の名称は異なります。湘南美容外科クリニック(旧AGAルネッサンスクリニック)では「スマートメソ」、TOMクリニックでは「TOMヘアグロースカクテルメソ」です。
クリニックによっては対応している治療内容も異なります。クリニック選びの際は事前に公式サイトでどのような治療が行われているのか、治療費用はいくらぐらいなのか確認しておき、クリニックの評価もチェックしておくと良いでしょう。
ハゲたら坊主は嫌という人には自毛植毛も!
自分の髪型を変えるのは絶対に嫌、という人もいるかもしれません。元々あったはずの髪を生やすのが無理そうな場合も自毛植毛はおすすめされているようです。自毛植毛とはどのような治療法なのでしょうか。
自毛植毛治療の特徴
自毛植毛はジヒドロテストステロンの影響を受けにくい後頭部の毛包を、つむじ周りの頭頂部やおでこの生え際など、髪を増やしたい部分に移植する方法です。
手術の方法にはFUT法とFUE法があります。FUT法はメスを使って頭皮を切除してから毛包を採取する方法です。1度にたくさんドナーを採取することができますが、メスを使うため痛みがあり、傷跡が残る可能性があります。
FUE法はメスを使わず1つ1つドナーを採取する方法なので、1度に多く採取するのは難しいとされています。痛みが少なく傷跡が残りにくいです。
親和クリニックではMIRAI法、TOMクリニックや湘南美容外科クリニック(AGAルネッサンスクリニック)ではロボットを使ったARTAS植毛治療などが行われています。
他の治療では効果が出ないときに
AGA治療薬やメソセラピーなどの方法では、頭頂部は効果が出やすいですが、生え際でなかなか効果が出ない可能性もあります。M字部分の発毛は難しいと言われていますが、自毛植毛の場合はつむじ周りでも生え際でもほぼ自由に植毛することが可能です。
M字部分など改善効果がみられなかった場合は、自毛植毛手術がおすすめされています。髪が定着すれば、ほぼ一生植毛した部分はハゲないと言われています。髪が定着するまで半年~1年かかります。
自毛植毛手術を受けるには?
自毛植毛手術はどのAGA専門クリニックでも行われているとは限りません。中には自毛植毛専門の自毛植毛クリニックもあります。
自毛植毛が受けられるクリニックには湘南美容外科クリニック、TOMクリニック、親和クリニック、アイランドタワークリニックなどがあります。
自毛植毛は高い技術とデザイン力も必要です。自分の希望に合った生え際のライン、頭頂部の毛流れに合わせた植毛が行われないと、せっかく髪が生えても不自然な生え方をして一生後悔することになるかもしれません。
技術力が高く、症例数の多い、かつ評判の良いクリニック選びが必要です。
まとめ
男性は年齢とともに髪が後退していくの人が多いです。若いうちから髪の後退や薄毛が気になり、ハゲたら坊主にするしかないとあきらめている人もいるでしょう。しかし髪型次第ではM字はげも頭頂部の薄毛もカバーすることができます。
スキンヘッドは頭の形がよければおしゃれにもなりますが、似合わない人はボウズ系のベリーショート、短髪だと髪の薄さが目立ちにくいです。髪の色を明るくすることでもカバーできます。
髪型でカバーする以外にも育毛剤や育毛サプリなどで、健康な髪を育てるためのケアも必要でしょう。日頃の生活習慣でも栄養バランスの良い食事を摂ることを意識すると良いでしょう。
AGAを発症している場合は治療で現状維持、また発毛も可能です。治療薬でAGAの進行を抑えたり発毛治療を行うことができます。症状によっては治療薬のみで効果を出すことが難しいこともあるので、自毛植毛もおすすめされています。
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