昔からよく言われていたことですが、最近ではインターネットで得られる情報も増え、どうやら科学的根拠に乏しいということも知られるようになったようです。しかし、長時間帽子を被っている仕事をする人は、はげやすいと主張されるケースもあるようです。
帽子が原因で本当にはげるのかどうか、また帽子をかぶってもはげないようにするにはどうしたらよいか、正しい帽子の被り方、選び方についてまとめみました。
目次
帽子をかぶるとはげるのか
帽子をかぶると本当にはげるのか?特定の仕事の人ははげやすいという説は本当なのでしょうか。
製造業や建設業の人ははげやすい?
製造業や建設業に従事している人ははげやすいという説があります。製造業の人や建設業の人は確かに帽子やヘルメットをかぶっていることが多いですが、本当に確かな根拠があるのでしょうか。
確かに1日中暑いところでヘルメットを被っていて、汗もぬぐわずにいたら頭の中が群れてしまいますね。そのことが何か髪に悪影響を及ぼすことにつながるのかもしれません。ヘルメットでつむじハゲができたという話も聞きます。
帽子をかぶるとハゲる説=都市伝説?
インターネット上にあるさまざまな記事を見ても、サイトの管理人さんで帽子でハゲる説を本当だと思って心配し、なるべく帽子をかぶらないようにしていたという方が多いようです。しかし、どうやらそれは杞憂だったようだという結論に至っている方が多いようです。
確かに身内や職場で周囲の人を見まわして、はげている人は製造業や建設業の人でしょうか?そして製造業や建設業の人はみんなはげているのでしょうか?そんなことはないですよね。
なあんだ、やっぱり迷信か、と思ったら決してそうではなかったという検証結果も出ているそうです。次に見ていきましょう。
帽子をかぶると悪影響は本当か嘘かの検証
なぜ帽子をかぶるとはげるという噂が広まったのでしょうか。
帽子をかぶることで髪の毛をこすってしまいハゲが進行する、血行が悪くなり菌が繁殖するから髪に悪い、というイメージが持たれてしまったのかもしれません。
かつらをかぶっていたからハゲた、建設業で働いていてずっとヘルメットをかぶっていたからはげた、なんていうインターネット上の投稿も目につくので、それが都市伝説的に広まってしまった可能性があります。
メディアにも取材されている「帽子内環境研究会」の実験を行って検証してみたそうです。その実験結果によると、帽子を被り続けることによって頭皮の血流の変化は見られなかったそうです。しかし、帽子をかぶっている方が帽子をかぶっていない状態よりも頭皮の汚れや細菌数は増えていたということです。
ということは「帽子をかぶるとハゲる」と昔から噂されていたことは、決してウソではなかったということになります。でも仕事によっては帽子が必須のお仕事もありますし、季節によってはふだんかぶらない人も必要になるでしょう。またファッションで帽子は欠かせないアイテムですよね。
帽子をかぶると細菌が増えるからといって髪の毛にとって帽子は悪者だ、と結論を出すのも早すぎます。
帽子をかぶってもはげないようにするにはどうしたらいいか、また帽子をどう活用したらいいのか、それを考える前に薄毛の原因はそもそも何なのかを確認してみましょう。
薄毛の原因 帽子も関係あるのか
帽子をかぶるとはげるというのは本当なのか?薄毛の原因と帽子をかぶることに関係があるのか、確認していきます。
男性、女性特有の薄毛の原因
男性がなりやすい薄毛の原因は男性ホルモンの過剰分泌や生活習慣の乱れが多いといわれています。男性特有の、俗に言うM字ハゲ、また頭頂部、生え際の薄毛は男性型脱毛症(AGA)です。
女性がなりやすい薄毛の原因は、妊娠や出産、加齢によるホルモンバランスの崩れです。
男女ともに関係ある薄毛の原因はやはりストレスです。職場に新しく入ってきた若い男性が、ストレスですべて髪の毛が抜けてしまったなんて話も聞きます。その後精神的に落ち着いたらまた髪が生えてきたということから、やはりストレスの影響は大きいのでしょう。女性の社会進出が進むにつれ、女性の円形脱毛症が増えたのもストレスと関係していそうです。
頭皮の汚れ
頭皮の汚れは毛穴を目詰まりさせ、健康な髪を育ちにくくさせる可能性があります。
当然日中長時間帽子をかぶり続けることで、頭皮の皮脂や汚れが毛穴つまりを引き起こすことが考えられます。帽子をかぶった状態で汗をかいたまま何も対策しないでいるのは、頭皮と髪の健康にも良くなさそうですね。
男性の方が帽子をかぶっている人は多いと思います。そして男性ホルモンの過剰分泌はと皮脂とも関係があるので、男性は特に気をつけた方が良いでしょう。
また朝にシャンプーをするのは良くないという説もあります。別に朝という時間にシャンプーすること自体は悪くないのですが、朝にシャンプーするということは夜頭皮が汚れたまま、皮脂が落とされていない状態で一晩過ごすというのが、頭皮の環境にとって良くないことのようです。
汚れ、雑菌を落としていない状態で寝るということは、枕などの寝具も汚れてしまいます。毎日カバーを洗っているのであればいいですが、夜髪を洗わないで寝るのは仕事で疲れていることも考えられます、そこまで手が回らないことが多いのではないでしょうか。やはり清潔な髪の状態で寝るのが髪と頭皮に良さそうです。
また合わないシャンプーで、頭皮に炎症を起こす可能性もあります。炎症自体がすぐ薄毛につながるというわけではないですが、何かしらのサインですので、注意が必要です。
紫外線
直射日光を浴びることで頭皮に紫外線の悪影響が起こる可能性があります。頭皮も日焼けしているのですが、髪の毛で隠れていたり、頭のてっぺんは自分で直接見ることができないので、なかなか自覚しにくいです。美容師さんに言われて初めて気づくなんてこともあるでしょう。
陽射しの強い中外に長時間いることが続くと、腕や脚の毛、髪の毛の色も1トーン明るくなったりしますよね。その分頭皮にも紫外線が届いている可能性があります。頭皮も日焼け対策をしておくべきですね。
暑い時期はなるべくなら室内にいたいですが、仕事によっては炎天下でも外に一日中いなくてはいけないこともあるでしょう。そのような場合は紫外線対策として帽子をかぶり、頭皮に悪い影響が起きないようにする必要があります。もちろん上で述べたように、皮脂で毛穴を詰まらせないよう、注意も必要です。
脂漏性皮膚炎
皮脂腺が多くて皮脂分泌の多い頭皮や顔に起こりやすい皮膚炎です。かゆみと赤みを伴います。頭皮に起こると抜け毛の原因になりやすく、AGAと併発することもあります。
マラセチア菌の増加
マラセチア菌は皮脂を栄養として皮膚を乾燥や刺激から守る、本来は体に良い菌です。しかしマラセチア菌が過剰に増えることで、頭皮や毛包に炎症を起こします。脂漏性皮膚炎を引き起こす菌です。
このマラセチア菌の増加により脂漏性脱毛症、フケの原因となります。この菌は皮脂を栄養としているので頭皮を清潔に保つ、ただし乾燥させすぎないようにすることにも注意しましょう。
帽子をかぶるメリットとデメリット
帽子をかぶることとはげることは関係がありそうですが、悪いことばかりではないようです。そこで帽子をかぶるメリットとデメリットをまとめてみました。
帽子をかぶるメリットは?
まず帽子はファッションを楽しむアイテムとして手軽にとり入れられるアイテムであるのと同時に、帽子をかぶることで、陽射しの強い時に髪や頭皮に悪影響をあたえる紫外線を防ぐことができます。
また寒い日は冷えを解消してくれ、手軽な防寒具として活躍してくれます。頭をあたためることで寒い日も血行が悪くならないようにしてくれます。
さらに帽子は髪が薄くて気になる人、薄毛が進行している人にとって、「ハゲ隠し」として使えるアイテムでもあります。
帽子をかぶるデメリットは
手軽にはげ隠しでき、薄毛対策アイテムとしても使える帽子ですが、1.3でも述べたように帽子の中が暑くなりすぎて、汗をかきやすいのが難点です。冬場はちょうどいいぐらいなのですが、夏の陽射しを避けるために帽子をかぶっているにもかかわらず、余計暑い時があります。
帽子の中で汗をかきっぱなしの状態は、頭皮にとってよくありません。帽子をうまく使ってどうせなら薄毛対策として役立てたいですね。
帽子を正しくかぶって薄毛対策
帽子は薄毛対策にも役立つようです。帽子をかぶって薄毛を進行させないように、正しくかぶって薄毛対策をしましょう。正しい帽子のかぶり方を紹介します。
帽子で薄毛対策を期待できる!
薄毛・ハゲ対策の方のための総合サイト、ハゲラボさんでも正しくかぶれば薄毛対策として紹介されていました。
薄毛予防の観点から、帽子をかぶる効果はあるといえます。男性は頭皮を守る髪の量が少ないので、帽子で頭を守ることで頭皮トラブル、薄毛予防になります。頭皮はデリケートです、帽子をかぶることで紫外線対策にもなり、頭皮を守ってくれることが期待できます。
帽子を正しくかぶってはげ対策に役立てましょう。
帽子で気になる薄毛と抜け毛を予防しよう
帽子をかぶっているとはげる気がするのは、特に夏場の暑い時などに帽子の中が蒸れて、頭がかゆくなったりするときでしょう。かゆいというのは何らかの皮膚トラブルが起きている兆候ですから、当然よくないのでしょう。
だからといって帽子=薄毛、抜け毛とはいえません。外気の汚れから守ってくれ、紫外線対策にもなります。また寒いときは頭をあたためてくれるので血行を良くし、育毛対策としても使えます。
帽子でハゲ予防できる
帽子を正しくかぶることで薄毛予防、抜け毛予防など、髪のトラブル、頭の皮膚トラブルの予防にもなりますからうまく使うようにしましょう。夏場の暑いときは室内では脱ぐように。また汗をかいたときは夜のうちに洗髪し、帽子を清潔にするなど、注意するようにします。
また帽子選びも頭皮にダメージを与えないものを選び、頭皮トラブルを起こさないよう気をつけましょう。帽子でハゲ対策するポイントは、汗をかいたら頭皮も帽子も清潔にする、そして正しい帽子を選ぶことです。
帽子の選び方
帽子にも素材や形、いろいろなタイプがありますね。かぶるだけでもおしゃれで全身のコーディネートが引き立ちますが、薄毛対策のことまで考えるとどんな帽子を選ぶと良いのでしょうか。
帽子の素材
帽子の素材は季節に合わせた帽子のセレクトが必要です。
夏場は暑いので通気性を考えて帽子を選ぶと良いでしょう。夏はメッシュ素材、ストロー素材など、帽子の中が暑くなりすぎないよう、風通しのよいものがいいです。また紫外線カットの素材であれば、なおよいです。頭皮だけでなく髪の色褪せを防ぐこともでき、おすすめですね。
冬場は防寒対策としてニット帽やあたたかな素材がいいでしょう。ニットのような素材は少し伸縮性があり、頭をしっかりホールドしてくれますが、あまり締め付けがきつくありません。
外の空気は乾燥しがちなので、頭皮の保湿性を高め、体全体をあたためてくれます。冬は血行をよくするためにも、特に寒がりな人は帽子をかぶって体を温めましょう。血行が良いと栄養も体全体に行きわたるので、当然髪や頭皮の健康を促してくれます。
帽子の形 キャップとハットではどっちがいい?
キャップでもハットでも正しく素材を選べば、どちらでも良いでしょう。
キャップは頭周りに合わせて多少サイズを調整できるところが良いです。メッシュや綿などの素材はカジュアルさが強いですが、レザーや異素材を部分使いしているものなど選べば、通気性とファッション性のどちらも期待できます。ぴちぴちしたゴム素材のものは、避けた方がいいでしょう。
ハットといえばストローハット、麦わら帽子が通気性も良く夏のおしゃれアイテムですね。冬場はたたかみのある素材でよりフォーマルなスタイルも楽しめます。キャップよりゆるめなので締め付け感は少ないと思いますが、暑いときは無理せず脱ぎましょう。
あとは自分の顔の輪郭や頭の形、ファッションの傾向に合わせて、通気性の良さや保温性を考慮して帽子を選びましょう。
帽子を選ぶときに注意すること
気をつけなければいけないのはサイズ感です。締め付けがきつい帽子は帽子の中で頭が暑くなりがちなのでよくありません。締め付けられることで血流が悪くなり、髪に栄養がいかないという説もあります。
通気性がまったくないような素材の帽子は避けた方がいいでしょう。例えばスパンデックスキャップのようなのはファッション性は高いかもしれませんが、髪を大事にするなら避けた方が良さそうです。
薄毛対策の視点から帽子を選ぶポイントをまとめますと、通気性のいいもの、締め付けのきつくないもの、ということになります。
薄毛が進んで来たら?その対策法
薄毛がすでに進行している、帽子も活用して薄毛を隠しているけれど、どう対策したらいいのでしょうか。
薄毛の初期段階
髪が薄くなってきたと感じたら、手軽に隠せるのが帽子ですが、初期段階であれば薄毛の進行を止める方法として、育毛剤や育毛サプリメントを使うことがあげられます。早い段階で使い始めた方がより効果的と言われています。
もちろん育毛サプリにだけ頼るのも確実ではありません。体の内側から外側から、育毛と薄毛対策をした方がより効果的でしょう。
帽子をはずしたら注意すること
シャンプーをその日のうちにして髪を清潔に保つことはもちろん、帽子も清潔にするようにしてください。皮脂や汚れのたまった帽子をかぶり続けているのは、髪を洗っていないのと同じです。
なるべく家で洗えるものを、またウール用洗剤で手洗いするなどして、清潔に保ちましょう。
正しいヘアケア
帽子を外したら正しいヘアケアをして、頭皮の環境が悪くならないようにしましょう。
正しい頭皮ケア
頭皮ケアの基本は正しいシャンプー方法を実践することです。シャンプーは髪を洗うというより頭皮を洗うイメージで、優しく指をしっかり使いながら全体を洗ってください。
皮脂をとるための週1ペースのクレンジングやマッサージも頭皮を健康な状態に保つことに有効で、髪に良いとされています。
頭皮ケアの注意点
シャンプーのタイミングの注意点は寝る前に髪を洗うことです。特に夏場は汗や皮脂で頭皮の毛穴が詰まりがちな状態ですし、寝たときにも汗をかくものです。その状態で一晩過ごすのは頭皮にとってあまり清潔とはいえません。
頭皮の状態を清潔にするために、シャンプーはいいのですが、洗いすぎはかえって頭皮や髪にダメージを与えるので注意が必要です。ケアの仕方にも十分注意しましょう。
髪に良い生活習慣
帽子で薄毛対策をしたら、髪に良い生活習慣も心がけ、対策を万全にしておきましょう。
生活習慣と薄毛対策
髪は体の一部ですから、体の健康そのものが髪の健康につながります。結果的に良い生活習慣は髪へのダメージを防ぎ、はげを食い止めることにも役立ちます。
体を冷やしたり不健康な食生活、過度の飲酒、喫煙は血行不良を引き起こし、髪に栄養が行き渡らなくなる可能性があります。
もし心当たりがあれば今から生活を改善し、なるべく髪の健康に悪い因子をなくすようにしましょう。そしてハゲを防止できるよう生活を見直しみてください。
かぶり方に気をつければ育毛効果も
帽子はかぶり方に気をつければ、血行を促進し育毛効果も見込まれます。健康を意識することがハゲ対策に結局つながっていきます。
帽子を使った薄毛の改善方法まとめとしては、季節に合った素材の帽子をかぶること、帽子をかぶったあとは頭皮を清潔にすることが重要です。
まとめ
帽子は薄毛の気になる方にははげ隠しとして手軽に使えるファッションアイテム、そしてその予防のためには頭皮や髪にダメージを与えない素材やサイズ感のものを選ぶことがポイントとなります。
紫外線対策にもなる帽子は髪や頭皮をダメージから守ってくれますが、帽子をかぶると想像以上に頭の中で汚れ、雑菌が増えて、不潔な状態になりがちです。そのため帽子を使った後、特に汗をかいたときはその日のうちに洗髪し、頭皮と髪を清潔にすることがポイントでした。
育毛剤や育毛シャンプー、育毛サプリなど体の内側・外側からはたらきかけるさまざまな薄毛対策のアイテムがありますが、帽子という身近なアイテムを正しく使うことで薄毛予防と改善に役立ててみましょう。
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