ワックスを使っていると薄毛になってしまう?そんな噂を聞いたことはないでしょうか?薄毛の人もワックスでかっこよく少しでも印象良く自分の姿を見せたいですよね。
そんな時に活躍するのがワックスです。しかし、そんなワックスが薄毛につながってしまうとしたら…もうワックスは使いたくないですよね。でも使い方さえ間違えずに、正しくワックスを使用することで、薄毛に影響なくおしゃれな髪型を楽しむことは出来ます。
これ以上薄毛を進行させないためにも、正しいワックスの使い方を身に着けて置きましょう。ワックスを付ける時にしてはいけないことや、少量のワックスでもスタイリング力を上げるコツなんかも紹介していきますのでしっかり読んで実践で役立てていきましょう。
目次
薄毛の人のワックス使用上の注意
まずは薄毛の人は特に抑えておきたい、ワックスを使用する上での注意点を紹介します。特にこの項目をしっかり覚えていないと、今薄毛で無い人も場合によっては薄毛に悩まされることになるかもしれません。
ワックスを正しく使うためにもこの項目は忘れないようにしましょう。
合成界面活性剤
整髪料のワックスやスプレーには髪の毛を柔らかくして、セットしやすくする目的で合成界面活性剤という成分が含まれています。水と油は混ざり合わない性質を持っていて、この二つの間には界面が存在しています。ワックスを作るためには、この油と水の界面をなくすために界面活性剤を使用しています。
この成分は、他にも洗剤などにも含まれていて、食器の洗いすぎで良く手荒れが起きてしまうのも一つはこの界面活性剤が影響しています。この成分には髪の毛のタンパク質を破壊したり、アトピーや湿疹、かぶれ等の症状を皮膚に引き起こす作用があります。
また、皮膚への浸透性や残留性が強く、皮膚から体内に侵入すると体内では分解することが出来ず発がんの促進や、細胞の破壊、血液の成分減少などを引き起こします。
特に注意して欲しいのはラウリル硫酸Naやポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩やジステアリン酸エチレングリコールのように書かれている製品です。これは商品の洗浄力を高める成分でシャンプーにも多く含まれています。
長期間使用することで髪の毛が細くなり、抜け毛が増えるなどの原因になると言われています。このような成分の入った商品を使用する時は特に注意しましょう。
頭皮につけない
ワックスを使う上で特に注意しなくてはいけない事の一つに、ワックスを頭皮につけないという事があります。ワックスを頭皮につけてしまうと、そこの毛穴が詰まってしまい髪の毛に栄養が行き渡らなくなり、抜け毛の原因になりえます。その他にも頭皮の環境悪化の直接的な原因になります。フケや頭皮の炎症などの悩みがある人は特にワックスの使用方法を見直す必要があります。
さらに、セット力を高めるために大量のワックスを付けることにも注意です。セットの時に頭皮についてなくても、行動しているうちについてしまうという可能性が出てきます。しかも、シャンプーによって落としづらくなるため、ワックスの落とし残しにも繋がります。
就寝時にワックスが残っていることは最も避けなくてはいけないことなので、少量のワックスでもしっかりセット力を高めるために、正しいワックスの使い方を行いましょう。
長時間の使用
ワックスの長時間の使用も見直したい項目の一つです。ワックスが髪の毛についている間は、髪の毛にホコリや汚れが付着しやすくなります。その為、長時間ワックスを使用している間、頭の環境はどんどん悪くなっていきます。
特に近年薄毛に対する悩みは若い世代にも増加の傾向があります。男性だけでなく、女性にも薄毛や髪の毛が細いことを悩みにする人は増えています。
このような悩みの背景には、1970年代から始まるシャンプーの到来や昔はポマードが使われていたのが2000年になってからはワックスがよく使われるようになりました。もしかしたらこの整髪料の変化が現代の若者の頭髪に影響を与えているのかもしれません。
特に長時間の使用では毛根の奥にまでワックスが入り込んでしまうリスクが高まります。奥にまで入って詰まってしまったワックスはなかなか落とすことが出来ません。
またそのままで就寝することで髪の毛が引っ張られて抜け毛が増えるリスクもあります。
マット系がおすすめ
薄毛になった髪の毛をうまくスタイリングしたいならマット系のワックスがおすすめです。
少ない髪の毛で支えがなく、へたりやすい髪の毛もその強力なホールド力でしっかりスタイリングしてくれます。しかし、髪の毛に馴染みにくいという特徴があるので初心者の人は付けすぎてしまう可能性があるので注意が必要です。
また、マット系で水分量が少ないので髪の毛に余分な艶が出たり、毛束感を出しすぎて地肌が目立つようなスタイリングにならないことがメリットとしてあります。
このタイプのワックスを使う場合は、シャンプーによって落ちにくいため2回に分けてシャンプーをすることをおすすめします。一回目は軽く表面の汚れやワックスを笑い流すように洗い、二回目は頭皮を揉み込むようにじっくり洗うようにすると綺麗に洗い上がります。
ワックスの種類
ワックスには色んな種類のワックスがあります。ここでは紹介しませんが特に最近ではカラーをしなくても、髪の毛に色を付けられるセット剤などもあり、一日だけ金髪を楽しみたいと言う人もその要望を叶えることが出来ます。
ワックスには、髪の毛の性質にあった様々なタイプのワックスがあるため、自分の髪の毛にはどのワックスが合っているのか知っておくことも大切です。より自由自在に髪の毛をセットするためにワックスの種類を知っておきましょう。
ファイバー系
ファイバータイプのワックスには繊維が含まれていて、手にとる時に糸をひくような繊維状のワックスになっています。伸びが良いため、毛先の毛束感を出すスタイリングに適しています。毛先も自重に遊ばせることが可能で、初心者向きのスタイリングのしやすいワックスになっています。
ツヤ感の質感もある程度出すことが出来るのでしっとりとした感じに仕上がります。しかし、ワックスを付けすぎてしまった場合は、油分が多いことから髪の毛が重くなりヘタってしまうことがあるところが難点です。付けすぎないように少量ずつ付けていくと綺麗に仕上がるでしょう。
特に髪の毛の柔らかい人はこのワックスはボリュームが出しにくいデメリットがあるので、使用量に気を付けましょう。
このワックスは、注意点はあるものの総合的に見てホールド力もありスタイルが崩れても手ぐしで簡単にスタイルが直せる非常に使いやすいワックスです。向き不向きで言うとこのワックスは髪質の太い剛毛タイプの人に特に相性のいいワックスでしょう。
マット系
特にメンズ用のワックスとして使われています。ハード系とも呼ばれます。マットタイプのワックスは油分が少なく伸びにくいのが特徴で、髪の毛をセットした時にふわっと軽い仕上がりになるのがポイントです。
ファイバータイプとは正反対の特徴で、ツヤがなく毛束感を作って毛先で遊ぶようなスタイルには向いていません。どちらかと言うと整髪料を付けている感じのしない、自然な仕上がりに近くなります。油分が少ない分髪の毛が重くなりにくく、髪の毛の柔らかい人におすすめのワックスです。
しかし、このワックスは油分が少ない分非常に伸びにくく、初心者は最初苦戦するかもしれません。ダマになったまま付けてしまえば、その部分が粉を吹いたようになってしまうこともあります。
また、ロングの方は特にこのワックスは非常に扱いづらいでしょう。髪の毛の短いベリーショートスタイルの方やショートのメンズ髪型の人に特に相性のいいワックスとなっています。
クリーム系
クリームタイプのワックスは、ファイバータイプとマットタイプの丁度中間の特徴を押さえたワックスです。きめ細かいなめらかなクリーム状のワックスで、手の上でよく伸びます。
ファイバータイプ同様のセットのしやすさがありますが、ややファイバータイプのそれには劣ります。同様にマットタイプのような軽さを演出することが出来ますが、やはり最も軽い仕上がりになるマットタイプのワックスよりはやや重く見えます。
しかし、そんな中間の要素を兼ね備えているからこそ、簡単でありながら軽さもセット力も両方を兼ね備えているバランスの取れたワックスに仕上がっています。
誰でも使いやすく人気のスタイリング剤です。またいい感じにセットをすることが出来ます。ロングの髪の毛にもショートの髪の毛にも使えて、色々なアレンジで髪の毛で遊ぶことが出来ます。
また、中間的なワックスなだけに色んな人が来る美容室でも美容師がよく使っていたりします。
ジェル系
ジェルタイプにワックスは、ワックスとジェルが混ざっているタイプのものや、そのままジェルで出来ているものなどがあります。仕上がりはパリッと固まるような仕上がりになるのが特徴です。
髪の毛の長い人や、ボリュームを抑えたい人におすすめのワックスになっています。髪の毛を完全に乾かさなくても、タオルドライした状態でセットが出来るので時短にもなります。
ワックスのスタイリング力と、ジェルのキープ力で自由なスタイリングを長時間キープしていられるのが特徴です。風に強いワックスになっていますので、外での活動が多い人向けのワックスと言えるでしょう。参考にしてみてください。
ワックスを付ける前に
それでは、ワックスの付け方について紹介…する前にやっておかなくてはいけないことを紹介します。これをやらなくても、髪の毛をセットすることは出来ますが、これをやることでよりセット力が増し、またセットがしやすくなります。
美容院でやってもらうようなスタイリングの完成度を目指すなら、必須な項目になりますので、是非覚えておきましょう。正しいスタイリングはセットの前から始まります。
髪を洗う
もし髪の毛や頭皮が汚れている場合は、髪の毛を一旦洗い流す必要があります。ションプーによってきちんと汚れを洗い流しましょう。
しかし、薄毛に悩む人は朝からシャンプーをすることで必要な皮脂まで流してしまうことになるので、夜にしっかり髪の毛を洗っていれば、朝にまでシャンプーをする必要はありません。
シャワーで髪の毛を芯から濡らし、毛穴も温めて髪の毛もしっかり起こしてあげましょう。
ブローする
髪の毛をしっかり濡らした後は、ドライヤーを使って乾かしていきます。この時手ぐしで構いませんので、しっかり髪の毛をとかしながら、根元から乾かしていくようにしましょう。
さらに、その後のスタイリングを意識しながら、髪の毛の分け目などを決めていきます。このブローの段階であらかたスタイリングをすることで、髪の毛がワックスによってスタイルしやすくなり、時短にもなりますし、より完成度の高いセットが可能になります。
少し濡れた状態
またこの時ブローを少し濡れた状態までに留めておくことで、髪の毛の広がりや、ボリュームを落としたい人は、その悩みを解消することが出来ます。
7分目か8分目くらい乾いたらその状態でワックスを付けていきましょう。
しっかり乾かした状態
しっかり動きをつけたいときや、髪の毛を立たせたい、髪の毛のボリュームを残したい、と言う人は髪の毛をしっかり乾かしましょう。
この時、温風のドライヤーで乾かしていると、意外と乾かし残しが生まれワックスを付けた時にムラになってしまいますので、気持ち長めに乾かしてあげると良いでしょう。
特にボリュームを出したい時は髪の毛を逆立てながらしっかりスタイルを作りながらブローしていきましょう。
時間がない時
朝の時間がなくて、髪の毛を塗らせない時は霧吹きでも良いので、簡単に寝癖の付いたとこのみを乾かしていきましょう。
また、髪の毛を濡らさなくても、ブローするだけで髪の毛が温まり形がある程度付けられ、セット力が上がります。
ワックスの付け方
いよいよワックスの付け方に入っていきます。ここまでで半分以上のセットは完成していると言っても過言ではありません。これまでのことができていれば、後は簡単にワックスを手に伸ばして、シャンプーをしているように地肌にワックスを付けない様にだけ気をつけて全体に馴染ませ、スタイルによって毛束感を出したり、毛先の方向を変えたりして整えていくセット方法だけです。
それでは一つ一つの工程を細かく見ていきましょう。
ワックスを手に取る
まずワックスを手に取ります。この時最初は付けすぎないように少量を手に取るようにしましょう。多く取ってしまうと手で伸び切らずにダマになったまま髪の毛にワックスを付けることになり、粉を吹いたり髪の毛が重くなる原因になります。
指先に乗るくらいの量を数回に分けて付けていきます。
両手のひらで薄く伸ばす
次は髪の毛に付ける前に、手のひらでしっかり伸ばしていきます。ワックスの白い部分が見えなくなるくらいまで伸ばしていくのがベストです。
10回いかないくらい両手をこすり合わせると十分でしょう。この時指の間などにダマになったワックスが溜まりやすいので、白く残っている場合は手のひらに加えて伸ばしましょう。
後頭部から付けていく
当然ワックスを手に伸ばした状態から最初に付ける時にワックスは一番つきます。なので髪の毛をセットする時、最もワックスを必要とする後頭部から付けていきます。下から上に髪の毛を持ち上げるように、毛先だけでなく根元からワックスを付けましょう。
頭皮にはワックスを付けないように頭皮からは若干浮かせてなるべく髪の毛の根元付近につけます。
全体的に付ける
後頭部の次に、トップ(頭頂部)へ行き、その次にサイドという順番で付けていきます。前髪は一番最後に余ったワックスを付ける程度に留めましょう。この途中でワックスが足りなくなったら、最初の半分位の量をまた手に取り、しっかり伸ばした後に足りないところに付けていきましょう。
先程も言ったように付けすぎてしまうと髪の毛はワックスの重みでどんどんヘナってしまいボリュームが落ちていきます。しっかり立たせたいときや髪の毛にボリュームを出したい時は少量のワックスでセットを行うことが重要になりますので、注意してください。
猫の手で抑える
髪の毛がミディアムくらいの長さの人で広がりすぎたボリュームを抑えていく場合は猫の手で髪の毛をほぐしながら髪の毛を抑えていきましょう。
手のひらを広げた状態から少し第一関節第二関節を曲げて、指先を使ってボリュームを落としていきます。
整える
髪の毛全体にワックスを付けて、ある程度のボリュームを落としたら次は髪の毛の形を整えていきます。髪の毛の形を整える時はひし形を意識するようにスタイリングすると全体的にバランスの取れた形になります。
また、毛先で遊ぶ場合も程よい量の髪の毛を摘んで毛束感を出していきましょう。いくつか毛束を作ることでオシャレな髪型にすることが出来るでしょう。
サイドのボリュームはなるべく落とし、トップに空気を含ませればすっきりした印象に見せることが出来ます。
仕上げ
必要に応じて、仕上げにスプレーなどを使ってキープ力を高めるのもいいでしょう。この時も振り過ぎは注意です。人によってはガッツリ固める人も居ますが、このスプレーにも合成界面活性剤が含まれています。場合によってはこのスプレーが薄毛に繋がる原因になるかもしれないので、注意しましょう。
スプレーをふるときは、直接ふりかけるのではなく上空に舞わせるようにして、落ちてきた霧を髪の毛全体に纏わせるようにすると綺麗に全体にまんべんなくつけることが出来ます。
まとめ
ワックスはあくまで、仕上げを行うものでプロやスタイリングの上手い人は基本的にはブローによってスタイリングを行っていきます。
ワックスを付ける前の段階が最も重要な要素になってきますので、覚えておきましょう。ブローを行うことでワックスの量を少量に抑えることが出来ますし、スタイリングがしやすくなります。ブローを行わないから、髪の毛がなかなか思うように動かず、沢山の量のワックスを付けてしまい、髪の毛をヘタらせていた訳ですね。
今まで上手くワックスのスタイリングができなかった人もこの方法を試して、上手にスタイリングしてみてください。
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