女性の方も薄毛の症状でお悩みの方もいるでしょう。若い女性でも薄毛に悩んでいる人も多いそうです。女性が薄毛になる原因は男性のような遺伝、加齢などの原因以外にも、多くの要因が大きく関わっているようです。
女性の薄毛の症状にはどのような症状があるのか、またその原因について、女性の薄毛対策におすすめとされる育毛剤、シャンプーでのヘアケア、生活習慣改善法について、さらに症状別の治療・対策法についてもご紹介します。
女性の薄毛の症状と原因
女性の薄毛の症状にはどのような特徴があるのでしょうか。
女性の薄毛は加齢、遺伝以外の要因も大きいようです。多様と言われている女性の薄毛の原因について確認してみましょう。
女性の薄毛の悩みと症状
男性だけでなく女性も薄毛に悩んでいる人は多いようです。薄毛・抜け毛対策の記事が、女性向けの美容情報サイトや総合情報サイトのAll About編集部でも特集されているようです。
女性の場合多くのケースでは男性のように生え際が極端に後退したり、地肌が広い範囲で目立つのではなく、頭頂部、分け目を中心に髪の毛が全体的に薄くなったり、分け目の部分が目立ったりします。
女性にとって髪は命と言われています、できる限り薄毛になることを避けたいものです。どのような原因で髪が少なくなってしまうのでしょう。
加齢
加齢により細胞は老化していきます。髪を作るのに関わる毛乳頭や毛母細胞の働きも不活発となっていきます。髪が十分成長しないままヘアサイクルが終了し、細い毛が増えたり、抜け毛が増えて、髪のボリュームがなくなっていきます。
ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンには髪を育てる作用がありますが、更年期を迎えたり、出産時に女性ホルモンが減少し、脱毛を誘発する男性ホルモンの影響を受けやすくなります。
またストレスは男性ホルモンの分泌量を増やし、男性ホルモン優位になり薄毛を招く可能性があります。
生活習慣
日頃の食生活が乱れていたり、栄養不足で髪に栄養が行き渡らないと、健康な髪が育たず、髪の量が少なくなることがあります。女性の場合はダイエットも影響することが多いようです。単品ダイエットは栄養バランスが悪くなりやすいので注意しましょう。
睡眠不足も頭皮へのエネルギー不足を招き、髪の健康な成長を損ないやすいです。髪を育てる成長ホルモンの分泌量も減少します。
ストレス
女性はストレスを感じやすいとも言われています。ストレスは自律神経を乱し、交感神経優位、つまり緊張状態に置かれやすくなります。男性ホルモンの分泌量も増えるため、抜け毛、薄毛を招く可能性があります。特にストレスは円形脱毛症を誘発することも多いようです。
ストレスはさまざまな心身症の原因にもなりやすいです。心身の健康のためにも日常生活においてストレス解消し、ストレスを溜め込まないよう心がけましょう。
カラーリング・パーマ
頻繁にヘアカラーやパーマをしている人は、頭皮にダメージを受けている可能性が高いです。頭皮にダメージを与えることで炎症や抜け毛が起きる可能性もあります。
美容師さんの意見でもカラーやパーマは2ヶ月程度は期間を空けた方が良いとされています。特に自分でヘアカラーやパーマをしている人は、頭皮に薬剤の洗い残しがあるとトラブルが起こりやすいので注意してください。施術は美容院でプロにしてもらうのがおすすめです。
紫外線
紫外線は髪だけでなく頭皮へもダメージを与え、頭皮の乾燥を招きやすいです。紫外線を少し浴びただけで炎症が起きることはあまりありませんが、乾燥した肌はダメージに弱くなり、健康な髪も育ちにくいと考えられています。
紫外線の強い時期は日焼け止めや帽子をして、頭皮をダメージから守るように気をつけましょう。
女性の薄毛に育毛剤で育毛対策
薄毛対策といえばまず育毛剤での育毛ケアを思い浮かべる人が多いと思います。女性の薄毛対策で育毛剤を選ぶときは、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。育毛剤と併せて行う頭皮マッサージの方法についても確認してみましょう。
女性におすすめの育毛剤
育毛有効成分の入った育毛剤は、抜け毛予防、育毛効果、発毛促進効果、フケ・かゆみの予防効果があるとされています。育毛成分、頭皮環境を整える成分で頭皮の状態を良い状態に導き、育毛を促進することが期待できます。
ドラッグストアやインターネットでも多数の育毛剤があり、どれを選んで良いか迷うところです。デリケートな女性の肌には女性用の育毛剤がおすすめですが、脂性肌の女性は男女兼用の育毛剤がさっぱりとしていて皮脂対策にもなりおすすめです。
ハゲラボさんなど薄毛・育毛情報サイトでおすすめされている育毛剤ではベルタ育毛剤、マイナチュレなどがあり、育毛成分も豊富に含まれており、肌にも優しい作りになっています。
もちろん人気の育毛剤=自分に合う育毛剤とは限りません。情報サイトを参考にするなら、編集部おすすめの育毛剤や編集部員による編集部コメントを確認しつつ、自分に合いそうな育毛剤を選ぶと良いでしょう。
頭皮マッサージの方法
育毛剤を頭皮の気になるところを中心に塗布したら、頭皮のマッサージを行いましょう。頭皮をマッサージすることで育毛剤の成分を浸透させるとともに、血行を良くして髪に栄養が行き渡りやすくなるとされています。
- まず両手の指を広げて両耳にかぶせるようにして、頭を軽く掴みます。親指以外の4本の指は耳の上に置きます。
- 4本の指で耳の上の頭皮を円を描くようにマッサージします。耳の後ろ側の頭皮も同様にマッサージします。
- 少しずつマッサージする部分を、上の方にずらしていきます。頭頂部中心付近の頭皮は頭頂部へ寄せるようにマッサージします。
- 頭頂部のツボである百会を押します。
マッサージは1~5分程度で十分です。育毛剤の塗布とともに毎日コツコツと続けることで頭皮の血流が改善され、育毛効果が期待できます。まずは半年は継続しましょう。
女性の薄毛にシャンプーで対策
デリケートな肌の女性にとって、日頃のヘアケアも重要です。刺激の強いシャンプー剤は頭皮を乾燥させ、ダメージを受けやすい肌になる原因と言われています。シャンプーで頭皮環境を正常に、健康な髪を育てる土台を作りましょう。
シャンプー剤の選び方
刺激が強く、洗浄力の高いシャンプーは、頭皮や髪へ負担がかかります。育毛対策のためには肌に優しいアミノ酸系洗浄成分が中心になった、抜け毛予防シャンプー・育毛シャンプーの使用がおすすめです。
脂性肌タイプの女性は週に1、2回クレンジングシャンプーをすると、頭皮の皮脂汚れもすっきりと洗い落として髪のベタつきも抑えられます。気になる髪のボリュームアップにもつながります。
シャンプー方法
シャンプーは毎日夜のうちにするのがおすすめされています。シャンプー前に乾いた髪の状態でブラッシングを済ませておきましょう。
- シャンプー剤をつける前に、お湯で髪と頭皮をよく洗います。
- 泡立てたシャンプーで頭部全体をよく洗います。指の腹にやや力を入れるようにして洗い、マッサージも兼ねることで頭皮の血行を良くする効果が期待できます。
- 頭部全体をシャンプーで洗い終えたら、お湯で洗い流します。シャンプー剤が頭皮に残らないようにしましょう。
タオルで軽く水分を取ったら、コンディショナーまたはトリートメントを毛先を中心になじませ、(トリートメントは数分放置してから)洗い流します。コンディショナーとトリートメントは油分が多いので、頭皮にはつけないようにしましょう。
シャンプー後のヘアケア・頭皮ケア
シャンプー後は髪の乾燥を防ぐために洗い流さないトリートメントを塗るのがおすすめです。髪だけでなく頭皮の乾燥も気になる人は、頭皮用の保湿液の利用もおすすめされています。
シャンプー後髪が濡れた状態のまま寝るのは、髪のダメージとともに頭皮環境を悪くする原因とされています。タオルドライ後ドライヤーで髪を乾かしてから寝るようにしましょう。
女性の薄毛対策になる生活習慣改善法
食生活の乱れや睡眠不足などの日頃の生活習慣も、抜け毛・薄毛の原因になります。薄毛予防と育毛対策のために髪に良い栄養を摂取し、効果的な睡眠のとり方で髪を育てていくようにしましょう。
薄毛・育毛対策になる食生活とは
肉食中心、脂質や糖質の高いものを多く食べる、栄養バランスの偏った食生活を送っているという人は、薄毛になる可能性が高いと言われています。思い当たる人は食生活を改善するのがおすすめです。
過剰な糖質や脂質は体内に脂肪を蓄え、血行を悪くする原因となり、髪の成長にはマイナスの要因です。過度のアルコール摂取も髪に良い栄養素(アミノ酸やビタミンなど)を消費、または吸収を阻害するそうです。
糖質・脂質は適度な量に、栄養バランスの良い食事、アルコールはほどほどにするなど、体にとって良い食生活が、結局髪のためにもなるようです。
髪に良い栄養素
髪の毛の主成分であるケラチンは、必須アミノ酸9種全てを含む18種類のアミノ酸から構成されています。必須アミノ酸は体内で合成できないので、食品から摂取するしかありません。
必須アミノ酸が取りやすいアミノ酸スコアの高いタンパク質(肉、魚、大豆製品など)を取ることは、健康な髪を育てるのに重要です。
摂取したタンパク質からケラチンが合成されるには、ビタミンやミネラルのサポートも必要です。
ビタミンはA、B群、C、Eいずれも髪と肌に良い作用がありますが、特にビタミンB群は髪の合成の促進、毛母細胞の活性化、皮脂分泌のコントロールとも関わり、髪の成長に重要視されているビタミンです。肉類、特にレバー、玄米、卵などに含まれています。
ミネラルでは特に亜鉛に薄毛対策の効果が期待されています。亜鉛は髪の合成に関わるだけでなく、抜け毛の原因となる男性ホルモン(DHT)の生成を抑制する作用があると言われています。牡蠣、しじみに多く、大豆や卵にも含まれています。
薄毛・育毛対策に効果的な睡眠のとり方
睡眠不足は身体の疲労回復ができず、頭皮へのエネルギー供給が後回しにされる可能性が高くなります。日々睡眠を十分とることも薄毛対策につながると言われています。
睡眠中は髪を育てる成長ホルモンの分泌量が増えます。成長ホルモンは年齢と共に分泌量が減っていくため、なるべく分泌量が増えるようにしたいところです。適度な運動、特に筋トレも成長ホルモンの分泌を促すと言われています。スクワット、ダンベルなどもおすすめです。
睡眠不足は成長ホルモンの分泌量が減る原因になります。ただし寝過ぎも体にかえって負担をかけることがあるそうなので注意してください。適度な睡眠時間を確保するようにし、成長ホルモンの分泌を促すようにしましょう。
また浅い眠りも成長ホルモンの分泌を妨げるようです。深い睡眠を得られるようにするには、就寝前に明るい光(PCやスマホ、テレビ画面を含む)を見ないようにすること、寝る2時間前に半身浴につかることなどが挙げられます。
夜更かしはほどほどにして毎日決まった時間に寝るようにし、上に挙げたような睡眠の改善方法を実践して、育毛につなげるようにしましょう。
女性の薄毛・症状別治療対策法
一般的な女性の薄毛対策法ついて見てきましたが、脱毛症別の治療や対策に関しても知りたいところだと思います。症状によってはセルフケアだけの回復は難しいことがありますので、改善が見られない場合は医療機関に相談することもおすすめです。
びまん性脱毛症の治療
びまん性脱毛症は頭部全体の髪が薄くなる脱毛症の症状で、特に女性に多いといわれています。男性ホルモンが原因で発症する女性男性型脱毛症も、びまん性脱毛症に含まれます。
頭頂部や分け目などの薄い部分が目立っている場合、部分ウィッグや増毛法などで気になる部分をカバーすることもできます。
ウィッグなどではなく自分の髪を増やしたいということであれば、発毛治療専門のクリニック、頭髪専門クリニックなどで、発毛治療が必要でしょう。無料カウンセリングで相談をすることも可能です。
女性のびまん性脱毛症の治療薬(内服薬)ではパントガールがよく処方されています。ケラチンやビタミンなど育毛に良い成分が豊富に配合された治療薬で、副作用も少ないとされています。
女性用ミノキシジル外用薬、パントスチンなどもあります。治療薬のみで効果が現れない場合は王妃からの注入治療や植毛などの治療方法もあります。
円形脱毛症の治療
円形脱毛症には単発型、多発型、全頭型、汎発型があり、単発型は比較的軽い円形脱毛症であり、自然治癒するケースも多いようです。ステロイドやフロジン液の投与、局所免疫療法などの治療法がとられています。
多発型、全頭型、汎発型となるにつれて脱毛の範囲が広がり、治癒が難しいケースもあります。治療とともにウィッグを使うなどの対処法も並行して行う必要があります。
円形脱毛症は特に単発型においてストレスが引き金になることが多いようですが、自己免疫疾患の一種とも言われています。
牽引性脱毛症の治療
牽引性脱毛症はいつも髪を結んでいたり、エクステンションなど頭皮に負担をかけるような髪型が原因で起きる脱毛症です。額の生え際、耳周りの髪の生え際から薄くなったり、結んでいた部分が薄毛になることが多いようです。
頭皮に負担をかけるような髪型を止めることで自然と治癒していくことが多いですが、なかなか回復しない場合は専門クリニックに相談が必要です。牽引性脱毛症でもパントガールが処方されることがあります。
脂漏性性脱毛症の治療
皮脂分泌が過剰になると皮膚の常在菌であるマラセチア菌が異常繁殖して、脂漏性皮膚炎を発症することがあります。頭皮の脂漏性皮膚炎により脂漏性脱毛症を発症することがあります。
一般の皮膚科での抗真菌剤やステロイドで脂漏性皮膚炎の治療により、脂漏性脱毛症も改善することが見込まれます。脱毛の改善が見られない場合は発毛治療が必要となります。
まとめ
女性の薄毛は加齢だけでなくホルモンバランスの乱れ、食生活や睡眠などの生活習慣、ストレス、ヘアカラーやパーマ、または紫外線での頭皮ダメージも原因になることがあります。
抜け毛や髪のボリュームが気になり始めたら育毛剤での対策がおすすめされています。デリケートな女性の肌には女性用育毛剤、また脂性肌の女性は男女兼用のさっぱりとした使用感の育毛剤が頭皮環境の改善のためにも良いでしょう。
シャンプーでの適切なヘアケアも頭皮環境を改善し、髪のボリュームアップにもつながります。外からのケアだけでなく、食生活や睡眠などの生活習慣にも気を遣うことも大切です。
びまん性脱毛症、円形脱毛症など、脱毛症の症状の程度によってはセルフケアのみでは改善が難しいケースもあります。専門のクリニックで相談し、適切な治療を受けることで改善が見込まれます。
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