髪の毛の生え変わりの抜け毛はいつ発生する?ヘアサイクルを知ろう!

私たちの髪の毛には生えたり抜けたりする、生え変わりの周期があります。髪の毛の生え変わりの周期のことをヘアサイクルと呼び、正常なヘアサイクルであれば3年~6年のサイクルで、髪が生え変わるそうです。

しかしホルモンや生活習慣、病気などの影響でヘアサイクルが乱れ、抜け毛や薄毛につながることもあるそうです。

いつまでも健やかな髪でいるために、髪の毛の生え変わりの仕組みを理解した上で対策を行うことがおすすめです。

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髪の毛には生え変わりのサイクルがある?

メガネ持っている女性

髪の毛には生え変わりのサイクルである、毛周期(ヘアサイクル)があります。毎日誰でも抜け毛がありますが、抜けた分また新しい髪の毛が生えてきているので、全体の髪の量は変わりません。

ヘアサイクルとは

私たちの体の毛にはヘアサイクル(毛周期)と呼ばれる生え変わりの周期があります。髪が長く成長する時期と成長がストップする時期、さらに抜け毛が起きて新たに髪が生えてくるのを待つ時期があります。

髪の毛は他の毛と比較するとヘアサイクルが長い方です。髪の毛の入れ替わり期は個人差があります。男性と女性では女性の方がヘアサイクルが長い傾向にあり、男性で3~5年、女性で4~6年と言われています。

どの髪も同じようにヘアサイクルがありますが、サイクルの時期はずれているので、一斉に抜けたり生えたりすることは通常ではありません。ヘアサイクルが乱れることで抜け毛が多くなったり、薄毛が進行することがあります。

髪の生える仕組み

髪の毛は毛根にある毛母細胞という細胞が分裂して作られます。毛母細胞が分裂して毛根で髪が作られ、髪が押し出されるように伸びていきます。

毛母細胞へ栄養を受け渡し分裂するよう指令を出すのが、毛球先端にある毛乳頭細胞です。毛乳頭細胞は頭皮の毛細血管から栄養を受け取っています。

毛球先端の毛乳頭細胞に異常が起きると、毛母細胞の細胞分裂がうまくいかなくなり、健康な髪の生成・成長が妨げられることがあります。

ヘアサイクルの中では毛母細胞が活発に働く時期と、そうでない時期があります。毛母細胞が活発に働く時期に髪が太く長く伸びていきます。

自然脱毛と異常脱毛

脱毛(抜け毛)は大きく分けると、自然脱毛と異常脱毛の2種類があります。自然脱毛は髪の毛の自然な生え変わりでの抜け毛、つまりヘアサイクルによる抜け毛なので問題はありません。

異常脱毛は何らかの原因、例えば栄養不足、睡眠不足、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、頭皮炎症などにより起きる、本来のヘアサイクルでの抜け毛とは異なる脱毛です。

自然脱毛は1日50~100本あると言われています。私たちの髪の毛の本数は平均で10万本と言われているので、50~100本程度抜けても見た目には髪の量が減ったようには見えません。

しかし100~200本も抜け毛があったり、通常の抜け毛の本数より多いときは、異常脱毛と考えられます。

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髪の毛の生え変わりの期間とは?

シャツ男性

髪の毛の生え変わりの周期であるヘアサイクルには、成長期、退行期、休止期という3つの期間があります。ヘアサイクルの中で最も長い時期が成長期で、成長期が短くなってしまうと髪の毛が太く長く成長できなくなってしまいます。

髪の毛の生え変わりの期間①成長期

成長期はヘアサイクルの中で髪の毛が最も成長する時期です。毛母細胞の分裂が活発になっていき、毛包が深く大きく成長します。

健康な髪の状態なら、頭皮に生えている髪の毛の90%は成長期の髪と言われています。成長期の期間は個人差もありますが、正常であれば3年~5年と言われています。

何らかの原因で毛母細胞の分裂が妨げられたりすると、成長期が数ヶ月~1年未満と極端に短くなることもあります。ヘアサイクルの成長期が短縮されてしまうと抜け毛や薄毛に繋がります。

髪の毛の生え変わりの期間②退行期

退行期は成長期の次に来る期間です。髪が成長しきると毛母細胞の分裂がストップ、毛根が縮小していき、毛乳頭と毛母細胞が離れ始めます。退行期の期間は3週間~1ヶ月、頭皮の髪の毛全体の1%程度が退行期と言われています。

髪の毛の生え変わりの期間③休止期

休止期は髪の毛と毛乳頭が退行期よりさらに離れ、髪の毛が抜けて新たに髪が生えてくる次の成長期を待つ期間です。休止期の髪はブラッシングやシャンプーなどで自然と抜けやすくなっています。健康な髪の状態で休止期の期間は3ヶ月、髪全体の10%程度と言われています。

成長期から一気に休止期に移行し、抜け毛の本数が増える休止期脱毛症という症状があります。栄養不足やストレス、ホルモン、甲状腺機能低下などの影響で起きると言われています。

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髪の毛の生え変わりと季節

落ち葉と髪の毛

動物の中には夏毛、冬毛が生えてくる動物もいますが、人間ではそのような季節性の生え変わりは基本的にはないと言われています。しかし季節によって人によっては抜け毛が増える時期もあるようです。髪の毛の生え変わりと季節の関係性について、確認してみましょう。

髪の毛は春と秋によく抜ける?

人の髪の毛は1日50~100本抜けると言われていますが、季節によって抜け毛の本数が増えることもあるそうです。特に春と秋の季節の変わり目は、髪の毛の生え変わりのサイクルが乱れ、抜け毛が増えやすいと言われています。

秋に髪の毛の生え変わりが多い原因は?

1年を通じて最も髪の毛の生え変わりサイクルが乱れやすいのは秋と言われています。秋に抜け毛が増えるのは、夏の紫外線が原因だと考えられています。

紫外線による頭皮のダメージが蓄積することで、頭皮が乾燥して炎症が起こりやすくなることが抜け毛に繋がるとされています。紫外線を浴びて体内の活性酸素が増えることも、抜け毛が増えやすくなる原因と指摘されています。

夏は海やプールに行く機会も多く、厳しい日差しによる日焼けの影響とともに、プールの塩素剤なども悪い影響を与えているのではないかと言われています。

夏は汗をかきやすく、ヘアケアをしっかり行っているつもりでも、頭皮環境が悪化しやすい季節です。汗や皮脂による頭皮環境の悪化も、抜け毛を増やす要因になっている可能性があります。

春に髪の毛の生え変わりが多い原因は?

春は生活環境が変わる機会も多く、ストレスを感じやすい季節とよく言われています。ストレスは自律神経を乱して男性ホルモンの分泌を増やしたり、頭皮の血流を悪くし、睡眠不足を招きやすいです。いずれも抜け毛、薄毛の原因になり得ます。

春といえば花粉がよく飛ぶ季節ですが、花粉アレルギーで髪が抜けやすくなる人もいるそうです。冬場の冷たい空気が頭皮の血行を悪くし、成長期が短くなって抜け毛が春に増えてしまったということも考えられます。

季節による抜け毛対策方法

特に紫外線は頭皮と髪の毛に大きなダメージを与えやすいです。秋に頭皮トラブルやダメージヘアを招かないためにも、夏の間に紫外線対策をしっかり行うことが肝心です。帽子や日傘、UVカットスプレーなどで、頭皮と髪のダメージ対策を行いましょう。

春の抜け毛対策として、頭皮環境を整えるとともに、睡眠をしっかりとって規則正しい生活を送ることがおすすめです。環境の変化は生活リズムが狂いやすくなりますが、睡眠をしっかりとることでストレス対策にもなります。

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髪の毛の生え変わりが乱れる原因

フードを被った男性

髪の毛の生え変わりは季節によっても乱れることがありますが、その主な要因は紫外線、ストレスによるものでした。紫外線やストレス以外にも、ヘアサイクルが乱れる要因は数多くあります。

年齢による細胞の老化

年齢を重ねるにつれ、細胞も老化していきます。毛母細胞の細胞分裂が不活発になるとヘアサイクルも短くなってしまい、抜け毛や薄毛の進行が見られやすくなります。

髪の毛の生成には毛包幹細胞が関わっており、毛母細胞は毛包幹細胞が分化して形成されることがわかっています。

年齢とともに毛包幹細胞でDNAのダメージ蓄積が起きると、毛包幹細胞の維持に必要なタンパク質が分解、毛包幹細胞がだんだん皮膚の表皮へと角化細胞に分化しながら移動して、毛包が失くなってしまうことが研究で明らかにされています。

毛包がなくなるということは、髪の毛も生えなくなってしまいます。毛包がなくなると育毛剤はもちろん、一般的な薄毛治療でも発毛させることが難しくなります。現在のところ髪の毛(毛包)を移植する自毛植毛法なら発毛が可能です。

男性ホルモンの影響

男性ホルモンの中でもジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるホルモンは、毛乳頭細胞のレセプターと結合すると脱毛指令を出し、毛母細胞の分裂が鈍くなってヘアサイクルが乱れることがあります。

男性に最も多い男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモンDHTが直接の原因で発症する脱毛症です。AGAは遺伝すると言われていますが、DHTのレセプターの感受性、DHTの分泌量が遺伝と関わってるからです。

女性ホルモンの減少

女性が男性ほど薄毛になりにくいのは、女性ホルモンには髪を育てる作用があるためと言われています。しかし加齢や出産で女性ホルモンが減少するとホルモンバランスが乱れ、ヘアサイクルが短くなることがあります。

栄養不足

髪の毛の主成分はタンパク質ですが、タンパク質不足は髪の材料不足となり、健康な髪が育ちにくくなります。ケラチンの合成にはビタミンやミネラルも必要ですが、ビタミン、ミネラルの不足は細胞の代謝が悪くなって毛母細胞の分裂が鈍くなり、ヘアサイクルが乱れる原因になります。

鉄分不足も血液中のヘモグロビンが不足し、毛根に酸素が十分行き渡らなくなることで毛母細胞の分裂を妨げて、ヘアサイクルの成長期が短縮される原因となります。

睡眠不足

睡眠中は「成長ホルモン」が多く分泌されます。成長ホルモンは細胞を修復し、髪の毛や肌の健やかにする働きがあります。

しかし睡眠不足だと成長ホルモンの分泌量が減少、睡眠不足が続くと体の疲労が回復できないため心身に強いストレスがかかり、頭皮の血行不良、ホルモンバランスの乱れにより髪の毛の生え変わりのサイクルを乱す可能性があります。

誤ったヘアケア

刺激や洗浄力の強いシャンプー剤の使用、頭皮と髪の毛にダメージを与えるような洗髪方法、シャンプー後髪をよく乾かさないことなどが、頭皮炎症など頭皮トラブルを招くことがあります。

毛根で炎症が起きると、正常な髪の生え変わりの前に抜け毛が起きることがあります。カラー剤やパーマ液などの刺激も頭皮トラブルを招くことがあり、髪の毛の生え変わりのサイクルを乱すことがあります。

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髪の毛の生え変わりと脱毛症

座っている父と子

髪の毛の生え変わりのサイクルが乱れると、どのような脱毛症が起きるのでしょうか。脱毛症にも多くの種類がありますが、男性型脱毛症、女性男性型脱毛症、円形脱毛症の3つの脱毛症についてご説明します。

男性型脱毛症

男性型脱毛症(AGA)は男性ホルモンDHTが直接の原因で発症する脱毛症です。最も男性に多い脱毛症であり、30~50代頃に発症する人が多いです。特に頭頂部や生え際の髪が薄くなるのが特徴です。

ヘアサイクルが短くなることで髪質が柔らかく、コシがなくなったり、抜け毛が増えていきます。

AGA対策として頭皮マッサージや育毛剤もおすすめされていますが、脱毛が進行しているようなら発毛剤や男性ホルモンの生成を抑えるAGA治療薬も利用することで、薄毛の進行を改善する効果が期待できます。

女性男性型脱毛症

女性でも男性同様、男性ホルモンの影響を受けて、生え際や頭頂部分け目が薄くなる脱毛症を発症することがあります。加齢により発症する確率が高くなります。

男性同様育毛剤や頭皮マッサージで予防対策もおすすめですが、薄毛が進行している場合は薄毛治療を行うことで、より高い改善効果が期待できます。

円形脱毛症

円形脱毛症は自己免疫疾患の一種で、毛包が異物と見なされて免疫細胞に攻撃され、急激に抜け毛が起きる脱毛症です。円形状の脱毛が起きることが多いですが、広範囲で脱毛するケースもあります。

軽度の円形脱毛症は自然治癒することも多いですが、強いストレスやアレルギーなどが免疫異常を引き起こしていた場合、その要因を取り除かないと治りが悪かったり、治っても再発する恐れがあります。

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髪の毛の正常な生え変わりのための対策方法

石鹸とブラシ

髪が健やかに成長するには、髪の毛の生え変わりが正常に行われる必要があります。頭皮環境を健やかに保つためのヘアケアと頭皮ケア、健康な髪の毛を育てる生活習慣を実践することが、健康なヘアサイクルを維持する対策方法となります。

ヘアケア対策

健やかな頭皮環境は髪の生え変わりが正常に行われるための必須条件となります。頭皮に異常がなければ、頭皮環境のためにも毎日シャンプーすることが望ましいです。

頭皮環境を整える頭皮ケアシャンプーや育毛シャンプーでのヘアケアで、頭皮と髪を健康に保つようにしましょう。シャンプーはアミノ酸系洗浄成分中心のもの、ノンシリコンのものがおすすめされています。

シャンプーをするときは指の腹を使って、頭皮をマッサージするように洗いましょう。

シャンプー後頭皮や髪が濡れた状態のままだと、頭皮の冷えや雑菌の繁殖、髪のダメージにも繋がります。頭皮や髪のダメージを避けるために、シャンプー後は頭髪をしっかり乾かしておきましょう。

頭皮ケア対策

シャンプー前やシャンプー後の頭皮ケア対策も、頭皮環境を整えるのにおすすめです。特に頭皮の皮脂量が気になる人は、シャンプー前にオイルを使って頭皮マッサージをすることで、毛穴の余分な皮脂汚れを落としやすくなります。

シャンプー後に頭皮用の保湿液を使うのも、頭皮の乾燥対策、ダメージ対策におすすめです。抜け毛や薄毛が気になり始めた人は、育毛剤を使うのも良いでしょう。

頭皮用の保湿液や育毛剤を塗った後は頭皮マッサージを行い、頭皮の血行促進を図りましょう。頭皮の血行促進を行うことでヘアサイクルを正常に、健やかな毛髪を育てる効果が期待できます。

生活習慣での対策

栄養不足や睡眠不足は、正常な髪の毛の生え変わりに支障が出やすくなります。栄養バランスの良い食事、規則正しい生活を心がけましょう。健やかな髪の成長には髪の材料であるタンパク質、髪の毛の合成を促すビタミンB群や亜鉛が必須となります。

睡眠も重要です。なるべく12時までには寝て成長ホルモンの分泌を促し、1日の疲れを睡眠で回復させましょう。

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まとめ

風船を持っている女の子

髪の毛の生え変わりに関する情報をお伝えしてきましたがいかがでしたか。髪の毛には抜けたり生えたりする生え変わりの周期があり、成長期・退行期・休止期というヘアサイクルが正常に機能することで、健やかな髪の毛が育つそうです。

しかし髪の毛の生え変わりの周期が乱れると、抜け毛が増えたり薄毛が進行してしまう可能性があります。男性に多い男性型脱毛症も、ヘアサイクルが乱れて発症しています。

髪の毛の生え変わりが乱れる原因として、年齢や遺伝によるホルモンの影響、病気、ヘアケア、栄養不足、睡眠不足、ストレス、紫外線などが挙げられます。

健やかな髪の成長のためには生え変わりの周期が乱れないよう、食生活や睡眠など日頃の生活習慣の見直しを、頭皮環境を整えるためのヘアケア対策や頭皮ケア対策を適切に行うことが重要だと考えられます。

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