髪の毛が長い人に特に発生しやすい枝毛。髪の毛の毛先を見てみると1本の髪の毛が二股に裂けているのがわかります。
枝毛になっている人の髪の毛は切れ毛になりやすかったり、静電気が発生しやすかったりと何かとトラブルが発生します。何がきっかけで髪の毛が枝毛になってしまうのか、また枝毛の対策方法について紹介していきます。
枝毛について
まず枝毛について簡単に紹介します。その症状や見た目について明らかにしていきましょう。
枝毛とは
枝毛とは髪の毛の毛先に発生するトラブルで、髪の先端から髪の毛が裂けて折れてしまったり広がってしまっている髪の毛のことです。
2〜3股に裂けていることもあります。たとえ髪の毛を枝毛になっていない長さにまでカットしたとしても再び切れ毛になってしまう問題を繰り返しやすい症状になります。
枝毛の症状
髪の毛が絡まりやすくなったり、毛先に向かって髪の毛が広がってまとまらなくなったり、ボサボサに見えてしまうなど見た目にも傷んでいる髪の毛の印象が強くなります。
手で触れてもブツブツと髪の毛の痛み具合を感じることができます。
髪の毛が切やすくなっているので、切れ毛が増加し枕元などに毛根のない途中で切れた形跡のある髪の毛が増加してくるでしょう。
髪の毛をとく櫛が通りにくくなるなどの問題も発生し、静電気も発生しやすくなります。
枝毛と切れ毛の違いは?
枝毛は髪の毛が裂けるトラブルなのに対し、切れ毛は髪の毛が途中から切れてしまう症状になります。どちらの症状も原因は共通している傾向がありますが、現れる症状に違いがあります。
どちらも髪の毛へのダメージや誤ったヘアケア方法、ケア不足、栄養不足などが関係して発生している症状になります。
枝毛が発生してしまう原因
枝毛が発生してしまう原因について紹介します。自分に発生しやすい原因に特に注意して対策と発生の予防に繋げていきましょう。
キューティクルの劣化
枝毛発生の原因は様々ありますが、髪の毛のキューティクルがボロボロになってしまうと枝毛に繋がってしまいます。
髪の毛は3層構造で構成されています。まず、芯となるメデュラ、メデュラを覆うように構成されているコルテックス、さらにコルテックスを覆うようにうろこ状(花びら状)に存在しているキューティクル異なる性質を持ったタンパク質が髪の毛を形成しています。
このうちのもっとも外側に存在しているキューティクルが損傷してしまうと髪の毛の芯の部分にまで乾燥やダメージが及んでしまい切れ毛や枝毛が発生するようになります。
キューティクルにダメージが蓄積してしまう行為について見ていきましょう。
強いシャンプー剤の影響
頭皮や髪の毛のケアを行うためのシャンプでーすが、このシャンプー剤の成分が強いと、髪の毛や頭皮に逆にダメージを与えてしまいます。
シャンプー剤だけでなく、シャンプー方法も問題となることがあります。しっかり泡だてないと髪の毛への摩擦抵抗の力は強くなりますし、それによってキューティクルが剥がれてしまう可能性もあります。
特に防腐剤や洗浄成分が強いものには注意しましょう。
髪の毛の乾燥
乾燥していると髪の毛の水分も失われます。髪の毛が乾燥してしまうと静電気が発生しやすくなったり、埃が髪の毛に付着したりと何かとダメージに繋がります。
髪の毛が乾燥している状態は保護機能が働いていない状態なので、ダメージが修復されません。これによってダメージが回復されずに髪の毛に蓄積していくので日増しに髪の毛の状態は悪くなっていきます。
ヘアダメージに繋がる行為
髪の毛のダメージに繋がりやすい行為について挙げていきます。
ドライヤー
ドライヤーで髪の毛を乾かすことはいいことなのですが、熱風を近づけすぎると熱によって髪の毛が傷んでしまったり、キューティクルが開いてしまって乾燥を招く結果になる可能性があります。
ですので、ドライヤーの風はなるべく遠くから当てる、温風の後に冷風でキューティクルを閉めるなどの対策を行なっていきましょう。
自然乾燥
髪の毛が濡れている状態で長時間放置していることも髪の毛へのダメージが大きくなります。
特に髪の毛を乾かさずに就寝している人は注意しましょう。
髪の毛が長いロングヘアの人はタオルドライで髪の毛の水分を取るとき、ゴシゴシと強く擦るのではなくタオルで挟むようにポンポンと叩いて摩擦の影響を少なくしていくといいでしょう。
ヘアアイロン・コテ
ヘアアイロンやコテを使用して髪の毛をストレートにしたり、巻き髪などのアレンジをしている人は熱の働きによってキューティクルが痛みやすくなります。
これも髪の毛の乾燥を招いてしまうことで発生する問題になります。
誤ったブラッシング
力一杯髪の毛をとくことや、使用しているブラシの材質がプラスチックの場合は特にダメージは大きくなります。
髪の毛が長いと櫛を通すことも増えると思いますが、プラスチック製の製品は静電気が発生しやすくそれによって髪の毛にダメージが強くなります。
紫外線の影響
紫外線が髪の毛へのダメージとなることもあります。
髪の毛に普段何もつけていない、乾燥していて皮脂のバリア機能が正常に働きていないなどの状態の人はさらに影響が大きくなります。
オイルなどでの対策が必要でしょう。
頭皮からの栄養不足
枝毛の原因は髪の毛へのダメージのみで発生しているものではありません。髪の毛が栄養不足になったり、睡眠不足でホルモンバランスが乱れてしまうことにより髪の毛の成長が十分に行われずに、細くなってしまったり、枝毛、切れ毛になりやすくなることもあります。
時間をかけて発生する原因ですが、最近髪質が悪化してきたなと感じた場合、頭皮からの栄養の補給も重要でしょう。
カラーやパーマなどの過度なヘアアレンジの多用
カラー剤やパーマ液などの薬剤は本来髪の毛の状態から形状や色素を変化させるために、キューティクルないやコルテックス内に入り込んで無理やり改変してしまうものになります。
現在ではなるべくダメージを少なくするための薬剤も出てきていますが、ダメージは0ではありません。
繰り返しこれらのヘアアレンジをしている場合はオイルなどを使用したヘアケアは必須と言えるでしょう。
もっともダメージが大きいのは髪の毛の色を抜くブリーチです。ブリーチで髪色を明るい色にしている人は注意しましょう。
枝毛になっている髪の毛の処理方法
枝毛が発生している場合、その先端部分を切ったとしても再び枝毛になってしまう可能性が高いでしょう。では、どうすればいいのか?
セルフで行える処理方法と枝毛が多い場合の処理方法について紹介します。
枝毛が少ない場合のセルフカット方法
まず、枝毛の毛先だけをカットしても問題は解決しません。枝毛になっているのはメデュラやコルテックスが裂けてしまっている部分までです。なので見た目でカットすると、メデュラとコルテックスに問題が発生している部分のみを処理しているにすぎません。
キューティクルがダメージを受けている部分に関しては処理が行われず再び同じメカニズムで枝毛が発生してしまいます。
なのでキューティクルがダメージを受けている部分までをカットしないと再発を防止することができないのです。
カットする場合は裂け目の3cm上
自分でカットする場合は裂け目が発生している部分からさらに3cm上の部分をカットするようにしましょう。量が少ない場合はこの方法でカットしても髪型が変になることはありません。
カットするときも真横にカットするのではなく、毛先を尖らせるように斜めにカットしてあげるとさらに枝毛が発生しづらくなるでしょう。
枝毛が多い場合の処理方法
枝毛があまりにも広範囲に、もしくは大量に発生している場合は、自己処理は難しいでしょう。この場合はプロの美容師にお願いしてカットしてもらうのが最適でしょう。
あまり長さを変えたくない場合は最小単位の3cmカットで対策しましょう。髪の毛を伸ばしている段階でも枝毛が増えている場合はかなり不健康に見えますし、かっこ悪いものです。
3cm程度でしたら髪の毛は1ヶ月ほどで伸びますので臆せずにカットしていきましょう。
枝毛を無くすヘアケア方法
枝毛を無くすために行いたいヘアケア方法について紹介します。
しっかりヘアケアでの予防法を行なって髪質低下を防いでいきましょう。
シャンプーやリンスを選ぶときのポイント
もし髪の毛のダメージによる枝毛などのトラブルに悩んでいるのであれば、シャンプー剤やリンスはできるだけ低刺激なものを選択していきましょう。
シャンプーはアミノ酸系の洗浄成分で無添加のものを、リンスもなるべく無添加で”シリコン”が含まれているものを使用した方がいいでしょう。コンディショナーを使用しても構いません。
リンスにシリコンが含まれているものを撰択する理由は、熱によるダメージや保湿機能を果たしてくれるからです。
シャンプーにシリコンが含まれていると頭皮を洗うことの邪魔になる可能性があるので、髪の毛だけに使用するリンスに含まれているものを選ぶことがポイントです。
これでドライヤーやヘアアイロンや紫外線からの影響を軽減することができます。
ヘアオイルを使用する
ヘアアロマやヘアオイルを使用することで、外出先で髪の毛が乾燥してきた時でも簡単に髪の毛に潤いを付与できて、さらに自然な香りをつけることができてリラックス効果があります。
プッシュタイプのヘアオイルなどを使用して、手のひらにオイルを伸ばし手ぐしで髪の毛全体につけていくだけでOKなので簡単です。
お風呂上がりにタオルドライをした後にオイルを塗って髪の毛を乾かすことでも保湿効果を高めることもできます。
パーマ・カラーは間隔を開けて行う
パーマやカラーをしてヘアアレンジを楽しんでいる人はパーマやカラーを毎日繰り返すヘアアレンジを改善した方がいいでしょう。
パーマとカラーを同じ日に行わないことや、2ヶ月ほどの間を開けてから髪の毛のパーマなどをかけることが美容師などの専門家からも推奨されています。
長ければ3.4ヶ月の感覚を開けることを推奨している人もいます。自分の髪の毛の状態を考えながら最適な間隔を置いてアレンジを行なっていきましょう。
カラーやパーマ以外のアレンジ方法を模索することもオススメですよ!ワックスやジェルの導入も検討して見ましょう!
生活習慣の改善
髪の毛のケアだけでなく、忘れてはいけない「頭皮」のケア。髪の毛を成長させるのは頭皮ですからここの改善は欠かせません。
そのためには、食生活、ストレス対策、睡眠対策、運動、飲酒喫煙を減らすなどを行う必要があります。
頭皮は体の末端でもあります。血管も毛細血管しか通っていないので栄養が行き届きにくく、不健康になりやすい部分でもあります。
体全体を健康的にして髪の毛の成長を最大限に高めて対策していきましょう。
枝毛は薄毛の初期症状の可能性も!
枝毛が発生しているということは、髪の毛のダメージが修復機能を上回り問題が目に見える状態に出てきているということです。
髪の毛のダメージだけでなくホルモンバランスの乱れや頭皮の成長力の低下などが関係している可能性もありますので、今後抜け毛に発展してしまうことも十分に考えられます。
早めの対策を行なって改善していきましょう。また、毛先だけを見るのではなく、髪の毛全体の細さや髪質、髪の毛のたち具合などにも注目すると、より変化に気付きやすくなるでしょう。
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