薄毛と言われても、元々の髪質や毛量から容易に判断できるものではありません。
薄毛と自覚していても実際クリニックや医療機関では問題なしと診断を受けることもあれば、反対に自分は大丈夫と思っていてもグレーゾーンであったり、明らかに薄毛を進行させてしまっていることもあります。
近年、薄毛の症状に悩む方が増えているのは増加傾向にある症状でありながらも早期に対策を取り入れることができずに進行させてしまっているという点が考えられます。
では、自宅でも日々の生活の中でも正しく薄毛診断をするためには何が必要なのでしょうか?それは薄毛の正しい知識と簡単なセルフチェック法を取り入れ日頃からしっかり意識を高めることにあります。
目次
薄毛の原因について
みなさん薄毛と聞いてどのような症状をイメージしますか?毛量でしょうか?薄毛って毛が薄いというよりも少ないというイメージを強く抱いてしまう方が多いようですが、そうなると元々髪の毛の量が少ない方は薄毛と診断されてしまいますよね。
反対に毛量が多いというだけで薄毛とは無縁と考えてしまう方もいますが、薄毛は毛量だけではなく髪質の変化からも判断することができます。
そもそも薄毛とはヘアサイクルから新たな髪の毛が生え変わる時の、その生え変わりの新しい髪の毛が細くなることを言います。髪の毛は4つのサイクルを経て2〜6年かけて抜け落ち生え変わるというサイクルがあります。
本来新たに生え変わる髪の毛は健康な状態で生え変わるものですが、ヘアサイクルの乱れや様々な生活要因などから健康なはずの髪の毛が細く、髪の毛のツヤやコシを
失った状態で生えてきてしまいます。
この状態が続くことで、抜け落ちる髪の毛に対して健康な髪の毛で補うことができずに、髪の毛全体のボリュームがなくなり、髪質が悪い状態に変わり薄毛と診断されるのです。
つまり元々髪の毛が細い方はそれ以上に細く、弱い髪の毛ばかりが生え変わってくるので、さらに毛量がなくなります。髪の量が多い方は、細い髪ばかりが生え変わってくるので見た目にも分かりやすいほどボリューム感がなくなるのです。
ストレスが薄毛の原因になる
成人男性の4人に1人が薄毛の症状を発症していると言われています。その中には予備軍もいるので、私たちは早期対策を取り入れないと、さらに薄毛問題に拍車をかけてしまうのです。
原因は様々ですが、ストレス社会と言われるこの時代も大きく関係してきています。ストレスを感じることで自律神経が乱れ、血管の伸縮作用が乱れます。髪の健康促進効果を高めるためには十分な栄養が不可欠です。
しかし上手に栄養を送るための血流が乱れると十分な栄養を送り届けることができずに、髪の毛の発毛効果は下がってしまいます。
紫外線対策の意識低下が原因
女性は自然と紫外線対策を取り入れますが、男性はなかなか徹底した紫外線対策を取り入れる意識がなく、また続けることも苦手と感じていると思います。
しかし紫外線は頭皮に大きなダメージを与える存在で、頭皮ケアを行っても効果が高められない方は紫外線対策を取り入れると効果に違いが現れやすくなります。
現代人が注意すべき生活要因が原因
また現代人は慌ただしい毎日の中セカセカと過ごしています。就業時間外の移動時間も加えると、自宅で過ごす時間は眠るだけの時間なんて方も多いです。
そんな毎日を送っていると不健康とは分かっていても1日3食の食事のリズムを整えることが困難になります。また睡眠時間の確保なんてできなくて仕方ないものと考えてしまいます。
年々薄毛問題が深刻になってきている背景でもありますが、規則正しい生活が送りにくい時代です。こうしたリズムの崩れた生活からは睡眠中に行う成長ホルモンの活性化はうまく機能できなくなり、食事から摂取できる栄養素も偏ってしまいます。
今日から、明日からとすぐに生活リズムを整えることはできないかもしれませんが、実は薄毛の最も大きな原因でもあることを考えて意識を少しずつ変えることが重要です。
間違ったヘアケアが薄毛の原因になる
薄毛対策のための育毛剤を使用する方もいますが、育毛剤も頭皮ケアを行う中で気をつけないといけないアイテムです。育毛剤には種類があり、頭皮環境によっては使用することで悪化の原因になることもあります。
また毎日のシャンプーの仕方も間違った方法を続けていると薄毛の原因になります。女性の場合は過度な染髪、脱色も注意する必要があるので、頭皮ケアは自分にあった正しい方法で行いましょう。
気になる遺伝との関係は?
薄毛の原因は様々ですが、遺伝との関係について気になる方も多いと思います。家系にハゲや薄毛にの悩む方が多ければ多いほど、自身の髪の毛事情も深刻に考えます。
ずっと言われ続けている薄毛やハゲの遺伝との関係の真相は?!
遺伝との関係は少なからず可能性としてある
遺伝とはお腹の中で成長しているときに活発に行われる細胞分裂での遺伝子がどのようにできるかで分かります。父親の遺伝子、母親の遺伝子、どちらの遺伝子を多く受け継ぐかで変わってきますし、また細胞分裂中に全く異なった遺伝子が出来上がることもあります。
そこでやはり遺伝という原因も関係してくる可能性はあります。しかし1番の要因はやはり生活習慣です。遺伝の可能性を高めるかどうかは生活の中で薄毛の要因をさらに作ってしまうかというところに問題があるのです。
遺伝子検査で薄毛の進行を食い止める
遺伝子検査を行うことで、薄毛を進行させる可能性が高いかどうかは検査できます。気になる方は早期対策のためにも遺伝子検査はオススメです。
遺伝子検査は口内粘膜から摂取を行い時間もかからないので、遺伝子検査自体には労力や負担はかかりません。ただし、検査結果が出るまでには約1ヶ月ほど時間がかかるので、この期間も薄毛は進行してしまいます。クリニックや医療機関で早期に検査を行うことで適切な対策法を取り入れることができます。
遺伝子検査の判定方法
遺伝子検査を行う際にCAGリピート数でフィナステリドの感受性をGGCリピート数で判定ししています。少し難しい用語ですが、CAGリピート数の標準値と言われているのが16〜32の範囲です。この数値が低ければ低いほど薄毛を進行させやすいと判断できます。
CAGリピート数はクリニックや医療機関でなくても専用キットを使用することで自宅でも検査を行うことは可男性型脱毛症AGA(エージーエー)って?能ですが、専門家にしっかり検査を受けることでアフターサポートも付いてくるので、検査を行う際は医療機関やクリニックをオススメします。
男性ホルモンが大きく関係する男性型脱毛症
薄毛の中でも日本人男性に多いと言われているのが男性型脱毛症です。男性型脱毛症の大きな要因は男性ホルモンの分泌が関係してきており、毛根の毛母細胞を萎縮させ、髪の成長を妨げることで発症率を高めています。
男性型脱毛症(AGA)とは?
よく目にするようになったAGA(エージーエー)はまさにAndrogenetic Alopeciaの略で男性型脱毛症を意味しています。
一昔前は加齢とともに薄毛の発症率が高まると考えられていましたが、近年若ハゲなんて言葉もあるほどなので、成人男性にも大きな影響を及ぼしているのが男性型脱毛症です。
発症率は高まる一方
薄毛の対策法をしっかり取り入れていかないとハゲの発症リスクを高めます。しかしまだあまり深刻度を感じていない方も多く、まだ大丈夫…自分はハゲない…と簡単に考えてしまっている方もいます。
男性型脱毛症は現在1.260万人の方に発症しており、この数の中でも対策法を取り入れている方は800万人程度です。残りの約400万人はそれ以上の悪化を気にしていないのか深刻度は低下しており、こうした意識低下が発症率を高める原因にもなっています。
男性型脱毛症ら進行性です。気にし始めた時期にはすでに進行しており、なかなか対策法の効果が現れにくいということもあります。何もせずに現状維持を期待するのではなく、気になった時からきちんと必要な対策法を取り入れましょう。
進行を進める原因
男性型脱毛症の進行を進める大きな原因は頭皮環境状態を放置することにあります。体内で男性ホルモンが過剰に分泌させることで、毛母細胞の働きを抑制してしまい健康な髪の成長に必要な働きが行われなくなります。
中でもヘアサイクルの中で髪の成長を最も高める成長期の時期を妨げることで、生えてくる髪の毛を正常な状態に保つことができなくなります。
新しい髪の毛は本来太く、強く生えてくるものですが、この時点で毛が薄く弱くなってしまっていると髪の寿命は短くなり、さらに髪そのもののツヤやコシを失ってしまいます。
薄毛に見えてしまう原因の1つになる切れ毛や抜け毛が増えることにも関係してしまうので、頭皮環境状態はしっかり整え、発毛効果を自ら高めてあげないといけないんですね。
男性型脱毛症診療ガイドライン
男性型脱毛症の発症者数の増加から男性型脱毛症診療街ドライというものが用いられるようになりました。
男性型脱毛症診療ガイドラインは日本皮膚科学会が様々な科学的根拠に基づき選定しているもので、クリニックや医療機関でも取り入れられています。
男性型脱毛症診療ガイドラインAGA治療薬や治療方法を判断する
男性型脱毛症診療ガイドラインには5段階で判定することを勧めています。5段階表記にはA判定・B判定・C1判定とC2判定にD判定と分けられています。それぞれ見ていきましょう。
【A判定】
男性型脱毛症の治療を行う際に質の高い研究結果から治療効果の有効性しめすA判定はミノキシジ外用とフィナステリド内服の2種類のみを取り入れ治療を行います。
【B判定】
A判定での治療から効果が得られなかった場合次に取り入れるのが自毛植毛治療を行うB判定です。自らの後頭部の毛髪を移植する治療方法になり、定期的な通院なども不要で、内服などの治療も組み合わせ行うことがないので、不満を軽減させて行える治療方法です。
【C1判定】
C1判定では市販の育毛シャンプーや育毛剤はを取り入れ対策法を取り入れます。自身にあった育毛シャンプーや育毛剤を取り入れる必要があるので、不安な方は評価の高い商品でケアを始めるといいでしょう。
【C2判定】
C2判定ではセファランチン外用のみで治療を行うように記載されていますが、男性型脱毛症への効果はあまり期待できないところから推進されていません。
セファランチン外用の効果が出やすいのは円形脱毛症と考えられており、実際に男性型脱毛症への治療法として取り入れる医療機関は少ないようです。
【D判定】
人工毛植毛と女性のフィナステリド服用の2種類で治療を行うD判定は、C2判定よりもさらに推進されていない治療法です。
その理由としては人工毛植毛は自らの髪の毛を植毛するわけではないので体が拒絶反応を起こす可能性が高くなること、そしてフィナステリド服用は妊娠中や授乳中の女性にとって胎児への影響を及ぼすリスクが高まると考えられているからです。
実際に男性型脱毛症診療ガイドラインに基づき、治療方法を判断していく中でも、A判定・B判定・C1判定のいずれかを取り入れている医療機関が大半です。
頭皮環境・毛髪状態は人によって異なる!危険サインはどこでチェックできる?
ではここまで少し知識を身につけてきましたが、早期対策を取り入れるために必要な日々のセルフチェック法を紹介します。専門家でないと正しい判断はしにくいと考えている方も簡単チェック項目を挙げていくので参考にしてください。
男性型脱毛症(AGA)簡単セルフチェック法
男性型脱毛症(AGA)の危険度を素早く察知するためには日々の髪の毛の状態をしっかり観察しましょう。
- 抜け毛や薄毛が少し気になる
- 額の生え際や頭頂部の髪の一方または双方が薄く感じる
- 生活習慣の乱れを自覚している
抜け毛危険度チェック法
抜け毛も自己診断が難しいと考えがちですが、抜けた量を数える必要があるわけではなく、量ではなく質に注目するとセルフチェックも簡単です。
- 細くて短い抜け毛が増えた
- 抜けた毛の毛根が痩せている
- フケが増えた
- 頭皮がべたつく
※抜け毛の異常サインとしては乾燥頭皮があります。オイリー頭皮と言われるベタつき感を感じたら抜け毛の症状が悪化していると考えておくといいでしょう。
ハゲ危険度チェック
若ハゲを回避するためにも、加齢とともに高まるハゲの症状を予防するためにも早期予防法を取り入れましょう。
- ストレスを感じている
- 抜け毛が細い
- 喫煙者である
- 生活習慣が乱れている
女性も気になる女性ホルモンと薄毛の関係
薄毛のイメージは男性に強いものでしたが、今では女性も薄毛に悩む時代です。そこで原因となる女性ホルモンとの関係について勉強しておきましょう。
女性ホルモンとの関係
男性ホルモンは過剰分泌から薄毛を進行させますが、女性の場合は女性ホルモンの減少から頭皮環境に影響し薄毛を進行させてしまいます。
女性ホルモンの減少から自律神経が乱れる
女性ホルモンが減少すると脳内から指令を送り出す自律神経が乱れます。血管の伸縮作用にも影響を及ぼしますが、自律神経が乱れることでさらにホルモンの分泌を正常に行えなくなり、進行を進める要因を作ってしまいます。
女性ホルモンの減少から冷えを起こしやすくなる
女性ホルモンが減少することでバランスが乱れ冷えを引き起こしやすくなります。冷えは全身の血流の様だけになる原因で髪の毛に十分な栄養を送り出すことができなくなります。
女性の場合あまり可能性として危機感を感じていないかもしれませんが、実は今多くの女性が薄毛問題を深刻に考えています。しっかりセルフチェックを行い綺麗な髪を保つためにも対策法を取り入れましょう。
薄毛の予防・対策は簡単!
薄毛は進行させる前に対策法を取り入れることが重要で、考えられる原因から予防策をしっかり取り入れる必要があります。でも実は難しいことはありません。今日から取り入れられる予防・対策法を紹介します。
頭皮マッサージ
頭の血行促進効果を高めることで薄毛をしっかり予防することができます。それも髪の成長に必要な環境を作ることができるからです。毎日のシャンプー時に少し意識して指で優しく頭皮マッサージを習慣にしましょう。
シャンプーに気をつける
髪の毛にダメージを与えてしまうアイテムとしてシャンプーがあります。髪のダメージを抑えながらも発毛力を高めてくれるアミノ酸系のシャンプーがオススメです。
生活習慣を見直す
喫煙者は血行促進の妨げになるので禁煙を心がけましょう。また多量のアルコールは髪の健康に欠かせないタンパク質不足を引き起こします。アルコールは適量を嗜むようにしましょう。
そして毎日の生活リズムを整え、睡眠時間はしっかり確保し、食事バランスを整えることも大事です。生活リズムを整えることができると、ストレス解消法を取り入れることもできるようになるので、時間を見つけながら自分にあったストレス解消法を是非、取り入れてみてください。
薄毛は早期発見・早期治療で治療効果を高めよう
薄毛に悩む方はとにかく早期に対策法を取り入れるようにしましょう。治療効果を高めるために必要なことは症状の進行を食い止めることです。
また予防にも対策法にもオススメしたいことは気持ちをリラックスさせる時間を作ることです。心身ともにリラックスする時間は薄毛の要因を作る様々な原因に有効です。1日の中で少しでもリラックスできる時間を作ってください。
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