特に男性は年齢とともにはげることが多いですが、はげるのはいつからなのでしょうか。若い男性でも生え際や頭頂部の薄毛を気にしている人も少なくないようです。今はまだ若く薄毛やハゲの自覚はなくても、遺伝・体質で早くからはげる可能性もあるかもしれません。
できれば将来はげるのは避けたいところです。そこで今回の記事ではいつからはげが進行するのか、将来はげるのか検査する方法、薄毛・ハゲの予防対策方法についてもご紹介します。
目次
はげや薄毛はいつから始まる?
50代、60代となると多くの男性で、頭頂部や生え際がはげてくることが多いようです。しかし中には若い人でもはげや薄毛になる、いわゆる若ハゲに悩む人もいるようです。いったいはげや薄毛になるのはいつからなのでしょうか。
男性型脱毛症はいつから?
男性の薄毛に最も多いのが男性型脱毛症(AGA)です。AGAは男性ホルモンDHTが原因で発症する脱毛症です。AGAを発症するのは一般的に30~50代に多いとされていますが、思春期以降で発症することもあり、20代の男性でも低い割合で発症することがあるそうです。
男性ホルモンが原因で起きるAGAでは頭頂部や生え際から薄毛がゆっくりと進行していきます。特におでこの両サイドから剃り込みが入るように後退する薄毛をM字ハゲといいますが、隠れM字ハゲに悩む若い男性も少なくないようです。
30代後半から髪が薄くなる人が増えてきますが、20代男性でもハゲが進行しているのではないかと不安になり、AGAクリニックに相談する人も少なくないそうです。
薄毛人口の年齢別割合は?
若い人でもはげることがあるようですが、薄毛の男性は年齢ごとに見ていくとどれぐらいの割合でいるのでしょうか。リーブ21の調査によると、薄毛が進行していると自分で感じている男性は以下のような割合だったということです。
- 10代…8.5%
- 20代…28.4%
- 30代…42.6%
- 40代…42.6%
- 50代…48.2%
- 60代…61.5%
データから見ると、30代から自分がはげてきていると実感する人が増えてくるようです。50代で半数近く、60代で過半数となっています。
女性では以下のような割合でした。やはり男性の方が女性より薄毛が進行していると感じている人が多いようです。10代の若い女性で薄毛の悩みを持っている人の割合が、男性より多いようです。多感な時期だからでしょうか。
- 10代…11.0%
- 20代…12.6%
- 30代…17.8%
- 40代…24.4%
- 50代…26.0%
- 60代…36.5%
主観的な調査ではありませんが、特に男性は30代からはげる人が増えてくると考えられます。
日本人の薄毛人口が増えている?
日本人男性の薄毛人口は、約1,200~1,300万人という話もあります。日本人男性の人口の約25%以上がはげているということになります。日本人はアジア圏の中でも薄毛人口が多い国とされています。
さらにここ20年ほどで日本人の薄毛人口が増加しているとも言われています。男性に限らず女性でも薄毛に悩みを持つ人が増えているそうです。薄毛になり始める年齢が低くなっているのも、薄毛人口が増えた原因なのかもしれません。
若年性脱毛症(若ハゲ)はいつから?
若年性脱毛症の中でも若ハゲと呼ばれるのは一般的に10代後半~30代です。30代後半、あるいは40代以降だと壮年性脱毛症と呼ばれています。早ければ高校生や大学生でも薄毛になるケースもあるということです。
若ハゲの有名人はいつから薄毛に?
バレーボールでご活躍されている深津英臣選手は高校・大学時代は薄毛のようには見えませんでしたが、20代で若年性脱毛症になっているようです。
深津選手にはご兄弟がいらして、兄の旭弘選手、貴之コーチもそれぞれバレー選手、バレーのコーチをされています。ちなみにご兄弟旭弘選手、貴之コーチは薄毛ではないそうです。遺伝なのかそれとも他にも原因があるのかもしれません。
お笑いコンビのトレンディエンジェルのお二人は、若はげであることをネタにしているので有名です。斎藤さんは23歳から、須藤さんは小学生の頃にはすでに髪が薄かったそうです。
いつからはげるかは個人差が?その原因は?
一般的には30~50代から男性ははげる傾向にあるようですが、若くから薄毛になってしまう人もいるように、いつからはげるかは個人差もあるようです。なぜはげる年齢に個人差があるのか、はげる原因について確認していきましょう。
はげは遺伝する?
いわゆる男性型脱毛症は遺伝的要因も大きいと言われています。父方からも母方からも遺伝するそうですが、母親、母方の祖父あるいは祖母からハゲが遺伝しやすいとされています。特に母方の祖父がはげていると、自分も将来はげる可能性が高いとされています。
ちなみに父親、母親どちらの家系もハゲ・薄毛の家系だと、子供は75%の確率で、父方が薄毛家系だと50%の確率で薄くなるとも言われているようです。
女性はX染色体を2つ、男性はX染色体とY染色体を1つずつ持っていますが、ハゲになりやすい遺伝子というのはX染色体上にあるそうです。
男性の場合Y染色体は父親から引き継ぐことになり、ハゲになりやすい遺伝子は引き継がれません(他の薄毛要因を引き継ぐ可能性はあります)。しかし母方からはX染色体を必ず引き継ぐことになるので、薄毛の遺伝的要因は母方から来る可能性が高いです。
女性はX染色体を2つ持っているので、同じ兄弟でも薄毛情報を持つ染色体が引き継がれる場合とそうでない場合もあります。兄弟でも薄毛になる人とそうでない人がいるのは、染色体の引き継ぎ方が原因と考えられます。
ただし薄毛遺伝子を受け継いでいる一卵性双生児でも、兄弟のうち一方は薄毛に、もう一方では薄毛にならなかったというデータもあるそうです。はげになるのには遺伝子以外の要因、つまり生活習慣、環境も関係があるとされています。
ストレスではげる人も
ノルマの課せられる営業職、ストレスの多い職場環境などが原因で、ハゲや薄毛になってしまう人も少なくないようです。
ストレスがかかると交感神経が緊張して血管が収縮し、血流が悪くなりやすいです。頭皮の血流が悪いと毛根に栄養が届きにくくなり、薄毛の原因になります。またストレスは内分泌系にも影響を与え、ホルモンバランスが乱れて男性ホルモンの分泌もさかんにします。
ストレスによる免疫力の低下や免疫異常も、脱毛症の原因になります。
生活習慣がはげの原因に!
食生活の乱れや不規則な生活、喫煙やアルコールの習慣が、ハゲや薄毛の原因になることも考えられます。ダイエットや偏食など栄養不足によって髪の毛がヘアサイクルの休止期に移行し、抜け毛が増えてしまうこともあります。
髪の毛の元となるタンパク質、髪が合成されるのに必要なビタミンやミネラルが不足すると健康な髪も育ちにくくなります。
糖質や脂質の高い食事ばかり摂っていると、血流が悪くなって毛根へ栄養不足を招く可能性もあります。皮脂分泌が増えて頭皮環境にも悪影響を与えることがあるでしょう。
睡眠不足は髪の健康を保つ成長ホルモンの分泌量を減少させます。また睡眠不足による疲労の蓄積もストレスの原因になり、男性ホルモンの分泌量も増加させます。
タバコに含まれているニコチンは血管を収縮させ、ビタミンCを破壊する作用もあります。ストレスと同様毛根に栄養が届きにくく、頭皮の皮膚も不健康になりやすいです。
アルコールの飲み過ぎは髪の毛の元となるアミノ酸が多く消費され、ビタミンや亜鉛などの吸収も悪くなります。さらに喫煙とアルコールの飲み過ぎはAGAの原因であるDHTの分泌量を増やすという報告もあります。
いつからはげるのかわかる方法はあるの?
薄毛をいつから発症するかを正確に判定するのは難しいでしょう。ただし将来はげる可能性が高いのかを検査することは可能です。また薄毛の兆候があれば近い将来はげる可能性があります。
AGA遺伝子検査でハゲ遺伝子を確認!
AGA遺伝子検査ではアンドロゲンレセプター遺伝子(AR遺伝子)を調べて、男性型脱毛症を発症するのか調べる検査です。
すでに薄毛になっている人も、AGA遺伝子検査で薄毛の原因が男性ホルモンによるものなのか、そうでないかを調べることができます。遺伝子情報は人生において変化することはありませんので、AGA遺伝子検査は一生に一度受けるだけで十分です。
AGA遺伝子検査は薄毛治療・AGA治療クリニックで受けることもできますが、検査キットを購入して自宅で検査試料を採取、専門機関に郵送で送って行うこともできます。
はげる日が近いのか?自分でチェックする方法!
男性型脱毛症では頭頂部や生え際から薄毛が進行していきます。おでこは自分でも確認しやすい場所ですので、若い時の写真と見比べておでこが広くなっていないか確認してみましょう。広くなっていれば薄毛が進行している可能性もあります。
頭頂部は見づらいので、スマホや携帯のカメラを使って撮影、画像でつむじ付近をチェックしてみましょう。
つむじ自体は地肌が見えていても大丈夫です。ただしつむじ付近で髪の毛に覆われている部分まで地肌が透けて見えるのは髪が細くなってきているためと考えられ、薄毛が進行し始めている可能性もあります。
画像以外にも以下のチェック事項にあてはまるものが多ければ多いほど、近い将来はげる可能性が高いかもしれません。
- 薄毛の家系だ。
- 強いストレスを感じている。
- タバコを毎日1箱以上吸っている。
- 毎日のようにお酒を飲んでいる。
- 睡眠時間が少ない。
- 体毛やヒゲが濃い。
- 栄養が偏りがち。
- 脂っこい食べ物が好き。
- シャンプーは夜ではなく朝にする。
- シャンプーを毎日していない。
- 帽子やヘルメットを毎日かぶっている。
- 抜け毛が増えた。
- 髪が以前より細くなった。
体毛やヒゲの濃さ、抜け毛や細毛はいずれも男性ホルモンDHTが関わっていることが多いです。帽子やヘルメットは頭皮環境を悪化させ、抜け毛が増えたり炎症性の脱毛症を発症する可能性もあります。
毎日適切なヘアケアを行っていれば大丈夫ですが、ヘアケアがおざなりになっている人は危険かもしれません。ハゲ隠しに帽子をかぶっている人も注意が必要です。
いつからはげ・薄毛対策を始めたら良い?
セルフチェックでハゲ・薄毛の可能性が高かった人もそうでない人も、将来ハゲにはなりたくないと考えている人は多いでしょう。はげや薄毛対策はいつから始めるべきなのでしょうか。
はげ・薄毛対策は早めにスタート!
すでに薄毛が気になり始めた人もそうでない人も、早め早めの薄毛対策がおすすめです。生活習慣に問題がある人は見直しを、頭皮環境を整えるヘアケア、頭皮の血行を良くする頭皮マッサージも良いでしょう。
ただし薬を個人輸入代行などを利用して購入するのはおすすめできません。AGA治療薬は医師の処方が必要な薬です。安全にAGA対策を行いたいなら皮膚科や専門クリニックで薬をもらうようにし、自分の判断で服用・使用するのは避けましょう。
はげ・薄毛治療は年齢制限あり?
早めの対策がおすすめと述べましたが、薄毛治療薬は20歳以上となっているものが多いので、10代の人は服用・使用ができませんので注意して下さい。10代の人も可能な薬やサプリもあるようなので、専門のクリニックに相談・質問してみても良いでしょう。
なお市販の発毛剤も未成年は使用できません。薬用の育毛剤なら10代でも使用でき、若い人の薄毛予防方法としてもおすすめされています。
はげ・薄毛の予防対策方法
10代からも可能なハゲ対策・薄毛対策の方法といえば育毛剤での対策です。頭皮環境を整えて頭皮の血流を良い状態に、健康な髪を育てましょう。髪の健康のためには生活習慣にも気を遣うようにしましょう。
シャンプーでのヘアケアも重視!
頭皮環境が悪い状態だと、育毛剤を使用しても効果が現れにくくなります。頭皮環境が悪いことでAGAの発症が促されることはありませんが、抜け毛が増えたり別の脱毛症を発症する可能性もあります。
特に男性は頭皮の皮脂量が多く、毎日シャンプーしないと頭皮環境が悪くなりやすいです。毎日夜のうちにシャンプーをするのが良いとされています。
シャンプーは頭皮や地肌に負担のかかりにくい育毛シャンプーも良いでしょう。育毛効果自体に大きなな期待はできませんが、頭皮環境を整える対策としておすすめです。
シャンプーの方法
シャンプーはよく泡立てて、洗い残しのないよう洗いましょう。頭皮や髪に負担をかけないよう、ゴシゴシ洗わないで下さい。コンディショナーを使う場合は毛先を中心に使いましょう。
シャンプー後に髪をしっかり乾かしておくのもポイントです。髪の長さがある程度ある人は、タオルドライ後ドライヤーも使って乾かしましょう。
育毛剤と頭皮マッサージ
シャンプー後に薬用育毛剤で頭皮に栄養を与え、頭皮マッサージで頭皮の血行を促進するのもおすすめです。爽快感のあるスプレータイプの育毛剤も人気です。
育毛剤には薄毛予防、育毛・発毛促進効果、フケ・かゆみを防いで頭皮環境を整える効果もあります。薄毛でなくても日々のヘアケア・頭皮ケアとして育毛シャンプー、育毛剤を取り入れている人も少なくありません。
育毛剤を適量塗布したら頭皮に馴染ませ、指の腹あるいは手のひらを使って側頭部や前頭部の頭皮を円を描くように動かしてマッサージします。毎日行うのが効果的です。
生活習慣
栄養バランスの良い食事で、髪の毛の元となる栄養をしっかり摂取しましょう。特に髪に良いとされる栄養は、タンパク質、ビタミンB群、亜鉛です。日頃の食事だけでは栄養バランスが心配な人は、育毛サプリなども利用すると良いでしょう。
髪を育てる成長ホルモンを分泌させるために、十分な睡眠をとるのも重要です。生活リズムを整えて規則正しい生活を送ることで、自律神経も整えられるそうです。
適度に体を動かすことも血行促進に繋がります。運動不足になりがちな人はウォーキングなど簡単な運動で良いので、毎日の習慣に取り入れてみましょう。
喫煙や過度のアルコール摂取は薄毛の原因になると言われています。喫煙はなるべく控えて、お酒の量もほどほどにしておくのがおすすめです。
健康的な生活を送ることが、結果的に髪の健康にも繋がるようです。
まとめ
いつから薄毛やはげになるのかは個人差もありますが、男性の場合特に30代後半~50代頃から増えてくるそうです。
日本人男性の薄毛率はアジアの中でも高く、年々薄毛男性の割合が増えてきているという話も聞かれます。特に若い男性でも薄毛に悩みを持つ人も増えてきているそうです。
男性に最も多い薄毛の症状である「男性型脱毛症」は遺伝的要因も大きいようです。その他にも食生活や睡眠などの生活習慣、ストレスも薄毛の原因になると言われています。
ハゲになりやすい遺伝子を持っているのか気になる人は、AGA遺伝子検査で調べてみることもできます。ただし遺伝子があるからといって必ずはげるとは限りません。
将来はげたくないという方は、育毛剤や育毛シャンプーで早めに薄毛予防対策を行っておくこともおすすめです。
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