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自然な抜け毛は毎日50~100本あると言われていますが、もしそれより多いようであれば抜け毛がひどい状態と言えるでしょう。ひどい抜け毛が続いているときは、何らかの対策をとらないとそのまま薄毛になってしまう可能性があります。
抜け毛がひどくなるのには栄養不足などの生活習慣やヘアケア製品の頭皮への刺激、加齢や産後の抜け毛、脱毛症や何らかの病気のサインも考えられます。抜け毛の原因を知って適切な対処をしていきましょう。
ひどい抜け毛の原因は?
ひどい抜け毛は加齢や遺伝性の脱毛症、日頃の食生活やヘアケアなどによるもの、精神的なストレス、出産、病気をきっかけに起きることがあります。まずは抜け毛の原因を探ってみて、どのような対処をすれば良いのかを検討する必要があります。
自然脱毛と異常脱毛の違い
毎日私たちの髪の毛は抜けますが、その数は1日50~100本程度とされています。季節の変わり目、特に春や秋は200本ぐらいに一時的に抜け毛が増えることがあります。抜けた分新しい髪の毛も生えてくるので、全体の毛量は変わっていないように見えます。
しかし毎日100本以上の髪が抜けてしまったり、抜けた髪を見ても毛根が膨らんでいなかったり白くなっている、髪が細く弱々しいなどの異常が見られたら「異常脱毛」と考えられます。
ヘアサイクルの乱れ
髪の毛にはヘアサイクル(毛周期)という生え変わりの周期があります。ヘアサイクルには成長期、退行期、休止期という3つの時期があり、2年から6年かけて繰り返されています。
健康な髪であればヘアサイクルのほとんどが成長期で、退行期は2~3週間、休止期は3か月しかありません。
髪によってヘアサイクルの時期がずれているため、通常はほとんどが成長期の髪で、一部退行期や休止期の髪がある状態です。一斉に生えるとか抜けるということはありません。
ところが何らかの原因で髪の毛を作る毛母細胞の働きが弱くなって成長期が短縮したり、突然髪が休止期になってしまうことでひどい抜け毛が起きることがあります。休止期になる髪が増えて脱毛が起きる症状を休止期脱毛症といいます。
加齢
男性で20歳頃、女性で30歳半ば頃を境に髪の量は減っていく傾向にあります。また加齢により細胞分裂が活発でなくなると髪が作られにくくなり、抜け毛が増えて薄毛になる可能性があります。
男性ホルモンDHTの増加
テストステロンというホルモンが男性ホルモンの9割以上を占めていますが、毛乳頭の還元酵素によりDHTというホルモンに変換されることがあります。DHTが毛乳頭のレセプターと結合すると「脱毛指令」が発令され、ヘアサイクルの成長期が短くなります。
DHTが原因による脱毛症が男性型脱毛症で、男性の脱毛症で最も多い症状です。頭頂部や生え際などから髪が薄くなっていくのが特徴です。
女性もDHTの影響を受けて女性男性型脱毛症となるケースもありますが、女性の場合は髪が全体的に薄くなる症状の「びまん性脱毛症」であることが多いです。
女性ホルモン減少
女性ホルモンにはもともと髪を育てる働きがありますが、加齢、特に更年期を迎える頃、また出産によって女性ホルモンが減少します。女性ホルモンの分泌量が減少することで、ひどい抜け毛になることがあります。
栄養不足
私たちの体は食べ物から得られる栄養素を元に作られますが、栄養が不足すると生命維持に必要な臓器や筋肉などへエネルギー供給が優先され、肌や髪には栄養が行き渡らなくなります。無理なダイエットや偏食などで栄養が不足することが多いです。
10代の若い人でも抜け毛に悩む人が増えているようで、お悩み解決サイトでも質問している記事が見かけられますが、栄養不足も原因と考えられています。
鉄分不足による鉄欠乏性貧血も抜け毛の原因となることがあります。貧血状態だと酸素や栄養が不足してしまい、髪となる毛母細胞が活発に働かなくなる可能性があります。
睡眠不足
睡眠中は成長ホルモンが多く分泌されます。成長ホルモンにより傷ついた細胞が修復され、身体の疲労回復が行われ、肌や髪が健やかに成長します。
ところが睡眠不足は成長ホルモンが十分分泌されず、成長ホルモンが髪の健康を維持するのに不足してしまう恐れがあります。また睡眠不足は血管を収縮して血流を悪くし、体中に栄養が行き渡りにくくなります。またストレスの原因にもなります。
ストレス
ストレスはさまざまな身体の不調を招きますが、髪の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。ストレスによって自律神経の乱れが起きやすく、眠りが浅くなったり血行不良を招きます。
また男性ホルモンの分泌がさかんになることで、ホルモンバランスの乱れが生じ、抜け毛につながる可能性があります。
ヘアケア製品
アレルギー、アトピーなど頭皮の肌の弱い人が、シャンプー剤、整髪料、パーマ液、カラー剤などで頭皮のかゆみ、かぶれなどの皮膚炎を起こすことがあります。
炎症を悪化させることでひどい抜け毛になることがあります。
脱毛症
上記の原因、または複数の要因が重なり、さまざまな脱毛症が引き起こされます。
男性型脱毛症、女性男性型脱毛症、円形脱毛症、牽引性脱毛症、脂漏性脱毛症、粃糠性脱毛症などがあります。自分で頭髪を抜いてしまう抜毛症もあります。
病気
甲状腺機能低下症や橋本病など、甲状腺機能の異常により抜け毛が起きる場合があります。自己免疫異常によって起きる膠原病、また治療で使われている薬剤によってもひどい抜け毛が起きることがあります。
ひどい抜け毛にシャンプーと育毛剤でケア
抜け毛がひどい時はシャンプーを変えたりシャンプーの方法の見直しを、また育毛剤とマッサージで頭皮の血行を促進して健康な髪の成長を促すことで改善を図る方法があります。
シャンプーや育毛剤によるヘアケア・頭皮ケアでの抜け毛対策法についてご紹介します。
シャンプー
頭皮の乾燥状態、あるいは皮脂分泌の多い状態は、頭皮の炎症を起こす原因となる可能性があります。頭皮環境をシャンプーにより整えることで、健康な髪が成長できるよう促します。
美容面でも頭皮環境を整えることには美髪効果があり、最近のシャンプー製品も頭皮ケアに重点が置かれているものにスイッチしてきています。
アミノ酸系洗浄成分、ノンシリコンがシャンプー選びのポイントとされていますが、さらに無添加、育毛成分配合の育毛シャンプーは頭皮環境を高める効果が高いとされています。
頭皮のマラセチア菌が原因で起きる脂漏性脱毛症、粃糠性脱毛症の人には、抗真菌効果のある薬用シャンプーがおすすめです。
シャンプーで洗う時に注意する点は、洗う時に頭皮に爪を立てないこと、力を入れてこすらないようにすること、すすぐときにシャンプーの洗い残しがないようしっかり洗い流すことです。
またシャンプー後髪を乾かす時、ドライヤーで頭皮を乾燥させすぎないようにすることにも気をつけましょう。かといって乾かさないで寝るのも雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮環境を悪化させる原因になります。必ず乾かして寝るようにしましょう。
育毛剤
育毛剤には育毛や発毛を促進するだけでなく、保湿効果、抗菌・抗炎症作用など、頭皮環境を整える効果もあります。抜け毛・薄毛対策と、フケやかゆみの症状の改善も期待できます。
さまざまな育毛剤が出ていますが、特にデリケートな肌の女性には女性用育毛剤がおすすめされています。女性用育毛剤の方が男女兼用のものよりも保湿効果が高いものが多いです。逆に脂性肌気味の女性はさっぱりとした男女兼用の育毛剤の方が向いているかもしれません。
育毛剤は口コミなどを確認する限りフケやかゆみには即効性があり、抜け毛も比較的早めに収まるようです。
ただし髪の正常なヘアサイクルを取り戻し、育毛や発毛促進の効果が目に見えて現われるのには時間がかかるようです。毛髪の変化がすぐに目に見えて現われなくても、毎日継続して行う必要があります。
育毛剤はシャンプー後、髪と頭皮が清潔な状態の時に使います。育毛剤を頭皮に塗布し、その後マッサージをして頭皮の血流を良くし、育毛剤の成分の効果を高めます。
頭皮マッサージ
頭皮マッサージは育毛剤の後に使うことで血行促進効果を高め、育毛効果が期待できます。また週に1回ココナッツオイルやホホバオイルなどの美容オイルを使い、シャンプー前にマッサージすることで頭皮ケアにもなります。
オイルを使ってマッサージすることで頭皮の毛穴に詰まった皮脂を浮き上がらせ、シャンプーで洗い流すことで頭皮をすっきりとクレンジングできます。
マッサージは両手を広げて頭をつかむように、親指を固定して親指以外の4本の指の腹で、頭皮を円を描くようにマッサージします。耳上あたりから頭頂部へ向かって少しずつマッサージする部分を移動させます。
ひどい抜け毛は生活習慣でも改善を
食事や睡眠などの生活習慣で改善を図ることでも、抜け毛を予防し健康な髪の成長が期待できます。特に生活が乱れているのを実感している人は、生活習慣がひどい抜け毛の大きな要因となっている可能性もあります。日頃の生活からも抜け毛を招かないような対策を行いましょう。
食生活での対策法
栄養バランスの良い食事は髪の健康にとっても重要です。髪はケラチンというタンパク質でできていますが、ケラチンには9種の必須アミノ酸すべてが必要です。また食事から得たタンパク質から髪が作られるのには、ビタミンや亜鉛などのミネラルの力も必要です。
保湿効果のあるビタミンA、肌の皮脂コントロールや細胞を活性化するビタミンB群は、特に頭皮環境の正常化にも効果が期待できます。
お肉や魚、大豆製品、緑黄色・淡色野菜、果物などバランス良く摂ることで、栄養素を効率よく摂取できます。
ただし動物性脂肪や糖分の摂り過ぎは皮脂分泌を増やしてしまうので注意しましょう。アルコールの飲み過ぎもビタミンや亜鉛など栄養素の吸収を阻害します。
睡眠での対策法
髪や肌を育てる成長ホルモンの分泌量を増やすには、十分な睡眠時間と、深い眠りが必要です。睡眠不足にならないよう夜更かしは避け、なるべく決まった時間に眠る習慣をつけましょう。
寝る前に明るい光を浴びることは、眠りが浅くなる原因と言われています。就寝1時間前には部屋の照明を間接照明に切り替えたり、テレビやスマホ、PCの画面をあまり見ないようにした方が良いそうです。
その他生活習慣での改善・対策法
喫煙はビタミンCを消費し、血管を収縮させて栄養が行き渡りにくくなります。髪の健康のためにも控えた方が良いとされています。
適度な有酸素運動は血行を促進する作用があります。日頃移動は車が多い人、運動の習慣がない人は、1日30分程度のウォーキングを生活に取り入れると良いでしょう。また腹筋やスクワットのような無酸素運動も、成長ホルモンを分泌させる効果があるということでおすすめです。
ひどい抜け毛に薄毛治療対策
男性ホルモンや女性ホルモンが大きく関わる脱毛症では、ヘアケアや生活習慣の改善のみでは改善が難しいかもしれません。薄毛の症状で一般的に多い男性型脱毛症や女性のびまん性脱毛症(女性男性型脱毛症)の治療は、専門のクリニックでの治療で改善が期待できます。
男性のAGA治療
男性型脱毛症(AGA)の治療をしたいなら、AGA専門クリニック、頭髪専門クリニックに相談するのが一般的です。皮膚科でもAGA治療薬の処方はしてもらえますが、「発毛治療」はAGA・薄毛治療専門のクリニックで受けられます。
男性のAGA治療薬・治療法
治療には脱毛症の原因となる男性ホルモンDHTの生成を抑える内服薬(フィナステリド)と、発毛効果のある外用薬(ミノキシジル)などの治療薬が使われます。
治療薬を個人輸入で購入する人も多いようですが、安全性の面からも専門家である医師の処方のもとで、使用するのが望ましいでしょう。
その他の治療法には頭皮に直接薬の成分や成長因子、ビタミンやアミノ酸を注入するメソセラピー、自分の毛包を脱毛部分に移植する自毛植毛法があります。治療により薄毛が症状が改善するのは、治療開始より半年~1年程度かかります。
治療方法は医療機関により異なります。多くのクリニック・病院のWebサイトに治療内容や料金などの情報が詳しく載っています。カウンセリングや治療・検査の予約もサイトから可能です。
女性の薄毛治療
薄毛治療クリニックは増えてきましたが、女性は人の目も気になるかもしれません。異性と同じクリニックというのは嫌という人は、女性の薄毛専門のクリニックがおすすめです。
クリニックの通いやすさもクリニック選びのポイントでしょう。東京や大阪他全国に展開している東京ビューティークリニックは、いずれの院も駅から徒歩3分以内のビルと通うのに便利です。自分にとってアクセスが良く、かつ評判の良いクリニックを探すと良いでしょう。
女性の薄毛治療薬・治療法
女性の薄毛治療も男性の治療法とほとんど同じですが、治療薬の内容は異なります。女性の場合は内服薬にパントガール、外用薬に女性用の濃度の低いミノキシジル、パントスチンなどが処方されます。
円形脱毛症・産後のひどい抜け毛の治療は?
一般的な男性の薄毛の症状はAGAや薄毛治療専門クリニックなどで治療を受ければ良いですが、AGAや女性の薄毛以外にも円形脱毛症や女性の産後でひどい抜け毛で見られることがあります。円形脱毛症や産後抜け毛の場合はどこで治療を受ければよいのでしょうか。
円形脱毛症は皮膚科・専門外来で
円形脱毛症は大量に髪が部分的に脱毛してしまいます。1箇所の場合もあれば複数のことも、全頭や頭部以外も脱毛することがあります。
単発型の円形脱毛症は、大抵は1か月もすれば自然に治るそうですが、治りが遅いこともあります。円形脱毛症にはAGA治療薬は効果がありません。
治療は円形脱毛症に対応している皮膚科や脱毛症専門外来で受けられます。ステロイド剤やフロジン液の処方、局所免疫療法などの治療が行われます。
女性の産後抜け毛は婦人科で
女性は産後に女性ホルモンの分泌量が一気に減ることで、ひどい抜け毛に悩むことがあります。普通なら抜け毛は一時的なもので、半年~1年で症状が改善されますが、治りが悪いこともあります。
皮膚の異常や内臓疾患など特に思い当たることもなく、ひどい抜け毛が収まらない時は女性ホルモンの異常が考えられます。まず婦人科での受診・検査がおすすめされています。検査をして女性ホルモン以外の原因が考えられたら別の科を受診します。
まとめ
普通は自然脱毛は1日50~100本ですが、それより多い本数の抜け毛が続くようなら危険信号です。何らかの対策を打たなければいけないでしょう。
ひどい抜け毛の原因は、加齢やホルモンの影響、栄養不足、睡眠不足、ストレス、ヘアケア製品のアレルギー、病気、何らかの脱毛症の発症が考えられます。病気や脱毛症の原因によっては早めの治療対策が望ましいでしょう。
日頃の生活でできる対策としては、頭皮の肌に合った低刺激なシャンプーを使うことや、育毛剤とマッサージでの対策、栄養バランスの良い食事や規則正しい生活などが考えられます。
AGAや女性の薄毛は専門のクリニックで改善が期待できます。円形脱毛症や産後の抜け毛は自然に治癒することが多いですが、収まらない場合は医療機関で診てもらいましょう。
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