近年若ハゲに悩む男性が増加しています。薄毛男性の増加は止まらず日本はアジアでもっともハゲ大国にまでなってしまいました。
「なんだか最近おでこが広くなったな・・・」「剃り込みが後退してきたな」と感じている人はできるだけ早い対策が必要です。
M字ハゲの原因はAGAと呼ばれる薄毛で、対策をしなければどんどん進行してしまいます。M字ハゲが発生しているメカニズムと有効な対策方法を知ってしっかりと対策していきましょう。
目次
M字ハゲの原因
まずM字ハゲの原因について紹介していきます。
M字ハゲは大学生など２０代前半の若い年代の男性にも発生する可能性のある脱毛症です。そのメカニズムについて簡単に紹介しますので、どうして薄毛になっているのかその原因を理解しましょう。
AGAによる脱毛
AGAとはＡｎｄｒｏ（男性の）Ｇｅｎｅｔｉｃ（遺伝の）Ａｌｏｐｅｃｉａ(脱毛症)の頭文字をとった脱毛症で日本では男性型脱毛症とも呼びます。
この脱毛症の特徴は遺伝や男性ホルモンの働きによって脱毛が発生し、M字ハゲやつむじハゲなどを引き起こすことです。
後頭部や側頭部などの髪の毛は基本的には脱毛因子となるDHTと呼ばれる悪玉男性ホルモンが存在しないのでAGAは発生しません。
ですので、典型的なサザエさんの波平のような髪型が男性型脱毛症の最終形態だと思ってください。
「ちょっと後退してきているかな？」と感じるM字ハゲもいつかは、波平のような状態に発展する可能性が高いでしょう。
AGAのメカニズム
AGAのメカニズムは単純です。本来体毛を濃くする働きがある男性ホルモンのテストステロンが、頭皮の頭頂部や前頭部に存在している還元酵素5αリダクターゼと結びつくことで強力な男性ホルモンのDHT（ジヒドロテストステロン）に変化してしまい、それが脱毛因子となって脱毛を誘発してしまうのです。
このDHTは髪の毛の成長期を止めてしまい、それが結果的にDHTが存在している部分の髪の毛の成長期を短くし、休止期や後退期などの髪の毛の成長が止まっている時期もしくは抜ける時期の髪の毛を増やすことで髪の毛がだんだん薄くなっていくのです。
AGAは髪の毛の成長期が短くなる脱毛症
AGAの薄毛は特に頭皮に問題が発生している訳ではありません。いたって皮膚の状態も健康で、フケなども発生しません。
髪の毛に存在しているヘアサイクルが乱れてしまうことで発生しているのがこの抜け毛の特徴です。髪の毛に存在しているヘアサイクルは成長期、休止期、後退期の三つで構成されています。
一般的に髪の毛の成長期は２年〜６年とされています。しかしAGAの薄毛が発生している場合２年とせずに数ヶ月ほどで髪の毛の成長が止まってしまうため、まだ成長しきっていない細く短い髪の毛が毛根が付いている状態で抜け落ちていきます。
抜け毛の状態を確認することでもAGAかどうかを確認することができます。
AGAを促進する原因
AGAは両親や祖父母などから遺伝するものです。
脱毛因子となる5αリダクターゼが遺伝されることで脱毛が発生しやすくなります。
かといって遺伝された場合に１００％脱毛症が発生するとも限りません。そのほかにも原因が幾つか存在します。
- 頭皮の血行不良
- 運動不足
- 食事内容の偏り
- ストレス
- 過度な喫煙や飲酒
- シャンプーや整髪料や過度なヘアケアでの頭皮への刺激
- 頭皮への紫外線の影響
これらがAGAの脱毛症を引き起こす引き金になったり、さらに症状を悪化させる問題に繋がります。以下の対策方法を行なって対策していきましょう。
M字ハゲを回復する５つの対策方法
M字ハゲを改善する方法として有効な方法は５つあげることができます。
いずれも専門的な治療とは違って高額な金額のお金がかかる訳ではありません。まだ症状が初期の場合に早いうちから行なっていただきたい対策法です。
AGAの専門治療になると自由治療での１００％自己負担での治療になるので非常に高額になります。そんな問題に繋がる前に、この５つの対策法でM字ハゲの回復を目指していきましょう。
毎日３分の頭皮マッサージ
M字ハゲに頭皮マッサージが効果的な理由は３つあります。
一つ目は頭皮の血行改善効果です。頭皮が硬くなっている人は頭皮の血行も悪くなっていることが予測されます。頭皮の血行促進をすることで、髪の毛の成長に必要な栄養素と酸素がしっかり毛根に届き髪の毛に成長を促進します。
二つ目は毛穴詰まりの改善効果。毛穴に詰まった皮脂などを浮き出し、シャンプーの際に汚れを洗い流しやすくします。
三つ目はツボ押しで髪の毛の成長効果を高める効果です。真上からの力で毛根の奥に存在している毛母細胞や毛乳頭細胞の細胞に刺激を与えることで細胞が活性化し、成長期を長くすることができます。
特に眼精疲労や肩こりなどが発生している人は要注意です。頭皮だけでなく肩や首のコリも頭皮の血行不良に繋がるので改善することをおすすめします。
頭皮マッサージのやり方
マッサージのやり方は非常に簡単です。
ツボを意識しながら頭皮を揉みこんでいくだけです。ツボの位置に付いてはこちらを参考にしてみてください。
５本の指の腹で頭皮を垂直に推していきます。斜めに推してしまうと効果が減退してしまうのでたるべく縦方向にまっすぐ力を入れることを意識してください。
あまり長時間強い力でマッサージすることはオススメしません。じわじわ力をかけて３〜５分程度でシャンプー前に行うことが効果的です。
注意点としては爪を立てないことと前頭部だけでなく頭部全体を揉みほぐすことです。特に血行が巡ってくるのは後頭部からなので首の付け根と後頭部から頭頂部まで順番に揉みこんでいくといいでしょう。
食事内容の改善
AGAの薄毛は食事内容によって促進されるとする考えがあります。
世界的に欧州や米国の肉やアルコール中心の食生活の地域でAGAの発症確率が高い結果が出ています。もっとも薄毛人口が多い、チェコやドイツなどの食生活の代表となるソーセージやハムなどの加工肉食品は塩分も多く、動物性脂肪分が多いので皮脂の増加や血液のドロドロ化に繋がりマイナスとなる可能性が高いです。
昔ながらの日本食が髪の毛にとっても健康にとっても最良とされていて、豆腐や味噌や納豆などに含まれる大豆イソフラボンも髪の毛の成長期を長くする効果があるとしてオススメされています。
なるべく控えたい食材は、脂身の多い肉類や加工肉食品、揚げ物類、アルコール、塩分の濃い食品です。これらの食品は適度に摂取することが重要です。
積極的に摂取したい食材は魚介類（特に亜鉛を多く含んでいる牡蠣）、大豆食品、緑黄色野菜、タンパク質を多く含んでいて脂身の少ない鶏肉や豚肉の赤みなどです。
髪の毛の主成分であるタンパク質とその他タンパク質の再合成のために必要なビタミン各種をバランスよく摂取することが重要です。
運動不足の改善
運動不足がAGAの原因となるDHTの増加を促進することがあります。
運動不足は皮脂の増加や、頭皮の血行不良、ストレスの蓄積などを招く問題に繋がるからです。ですので、運動をして適度に汗をかくことと結構の巡りをよくすることがポイントです。
特に有効な運動は有酸素運動で、ジョギングやランニングなどの軽い運動がオススメです。
適度に頭皮から汗をかく程度の運動を継続的に続けることが有効です。
脱毛の原因となるDHTは頭皮からの汗からも排出することができます。ですので、汗をかけばかくほど脱毛因子となる原因物質が排出されて薄毛になる可能性が減少します。
注意点としては汗をかいた後はしっかりシャンプーをして汚れを洗い流すこと。汚れをそのままにしてしまうと頭皮の炎症などに繋がり、別の皮膚疾患からの脱毛に繋がる可能性がありますのでしっかりシャンプーをして汗を洗い流しましょう。
ストレスの解消
ストレスの解消をすることでDHTの増加を防ぐことができます。
さらにストレスが蓄積することで自律神経が乱れ、それが毛細血管の収縮に繋がり血行不良に繋がるケースもあります。血行不良だけでなくストレスが蓄積すると血液中に活性酸素が増加し、ビタミンなどの栄養を消費し老化や肌荒れなどの問題にも繋がります。髪の毛の栄養が奪われてしまうことは言うまでもありません。
ですのでこまめにストレスを発散して蓄積しないようにすることが重要です。
ストレス解消として有効なものは、入浴、読書、運動が誰にでもできて効果的な対策法です。
他にも趣味に没頭したり、何かに集中することがストレスの発散には効果的とされています。他のことを考えずに手を動かすことや無駄なことを何も考えない状態がベストなストレス発散法ですので、自分なりの対策方法でストレスを発散していきましょう。
頭皮への刺激となる行為の改善
頭皮の刺激が抜け毛を促進することがあります。
問題となる刺激はワックスや整髪料などの刺激、シャンプーの刺激、ヘアカラーやパーマ液の刺激、紫外線の刺激などです。
逆にブラッシングや頭皮マッサージなど有効な刺激もあります。
これらの違いは頭皮にとってストレスになる刺激かどうかと言うこと。問題となる刺激は頭皮や髪の毛の乾燥とダメージの蓄積を引き起こし問題に繋がります。
逆にブラッシングなどは血行促進や頭皮のコリの改善に繋がるのでいい刺激です。
M字ハゲを回復するためにはなるべく、頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーを使用することや、過度なヘアケアやヘアアレンジをしないこと、紫外線の刺激を防ぐために通気性のいい帽子などを被って頭皮を守ることなどが挙げられます。
他の対策方法と一緒にこれらの刺激に対する対策も行なっていきましょう。
まとめ
上記の対策補方法はあくまでも初期の症状の方に有効な対策です。
症状がかなり進行している人は専門的なAGA治療や育毛剤や発毛剤を使用した治療を初めて行く必要があります。
前頭部の後退が始まってかなり時間が経過し、しばらく生え際からの髪の毛の成長が始まっていない人は一度AGA専門クリニックに行って検査してもらうことをオススメします。
カウンセリング程度であれば無料での対応を行なってくれるクリニックや専門病院がほとんどです。
まずは詳しく検査をして自分のAGAがどの程度の症状になっているのかを確認して早めに対策していきましょう。
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