「最近おでこが後退してきている」「つむじのところハゲてない!?と彼女に言われた」そんな経験で育毛対策を始めようか悩んでいませんか?
その薄毛はAGA(男性型脱毛症)と呼ばれる男性ホルモンが原因の抜け毛によるものかもしれません。
特に頭皮の炎症などのわかりやすい症状が確認できず、血液検査やマイクロスコープなどを使用した検査をしないと正確に判断することができない厄介な脱毛症です。
しかし病院に行かずとも8つの手段からAGAの脱毛症かどうかを限りなく絞り込むことが可能です。そのチェック方法について詳しく紹介していきます。
薄毛の症状に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
AGAについて
まずはAGAという脱毛症について簡単に紹介していきます。
男性の二人に一人は発生する脱毛症と言われているAGAについての知識をつけていきましょう。
AGAってどんな脱毛症?
AGAはAndro(男性の)Genetic(遺伝の)Alopecia(脱毛症)の略です。
日本では男性型脱毛症とお呼ばれる脱毛症です。
男性ホルモンや両親からの遺伝を主な原因としており、毛根の奥に存在している毛乳頭細胞や毛母細胞などの働きを弱めることで髪の毛の成長力が低下してだんだんと薄毛が進行していきます。
AGAのメカニズムについて
AGAの原因は男性ホルモンです。本来体毛を濃くする働きがある男性ホルモンですが、それが還元酵素と呼ばれる5αリダクターゼという酵素と結びつくことで強力な男性ホルモンDHT(字ヒドロテストステロン)となり、このDHTが髪の毛の成長期を短くしてしまいます。
還元酵素は前頭部や頭頂部を中心に分布していて、側頭部や後頭部などには少ない傾向があります。よってAGAの薄毛は磯野波平のようなハゲかたであることが特徴です。
何歳から発生するの?
AGAの薄毛は早ければ10代の後半から始まることもあります。
しかし一般的には早くても20代の後半から始まることが普通で、30代、40代とだんだんAGA人口が増加していきます。
若年性脱毛症や壮年制脱毛症などと言われている脱毛症はこのAGAが原因で発生しています。
近年ではAGAが発生する年代が若年化してきており、若い人からのAGAへの関心が高まっています。実際に市場の中でAGA対策のためにもっともお金をかけているのが20代であるとの統計も出ています。
AGAは早いうちから始めることで予防効果が高まる脱毛症です。ですので現在の市場の反応は正しいと言えるでしょう。
AGAのチェック方法
デリケートな薄毛の問題、病院などで検査をすることがもっとも有効なことはわかっているけれど、「病院に行ったら高い商品を勧められて断れない気がする」「薄毛の悩みを知らない人に打ち明けるのは恥ずかしい」「病院に通っていることを知られたらどうしよう」という悩みからなかなか病院に行くには腰が重いという人が多いでしょう。
そんな人のためにAGAの男性型脱毛症のセルフチェック方法について紹介していきます。
この項目に該当する症状や問題を抱えている場合AGAの対策を始めていきましょう。
昔に比べて髪の毛が細くなりボリュームが減少したと感じる
髪質が変化している人は要注意です。脱毛症の予兆である可能性が高いでしょう。
髪の毛のセットがしづらくなった、髪型が決まらなくなったと感じている人も要注意です。髪の毛がうまく立たなかったり、すぐにペタンコになってしまうのは髪の毛が細くなっている証拠です。
AGAが発生した場合、特に髪型のセットに重要な前頭部や頭頂部の髪の毛の成長力が低下するので特に髪型のセットがしづらくなると感じます。
前髪がスカスカになっている、髪の毛の硬さが変わった、髪の毛が細くなったなど髪質に変化が現れている人は要注意です。
抜け毛が増加してきている(1日100本以上)
健康的な人でも1日50本〜100本程度の髪の毛が抜けていて、髪の毛の生え変わりが常に行われています。ですので抜け毛があるからといって直ちに脱毛症である訳ではありません。髪の毛が多い人では170本程度抜けていても問題ありません。
逆にあまり抜け毛を気にしすぎることはストレスに繋がり、薄毛を引き起こす原因になります。
しかし抜け毛が100本以上抜けている場合脱毛症で徐々に薄毛が進行する可能性があります。1日の抜け毛のほとんどが風呂場で抜けています。シャンプーの時、髪の毛の水分を拭き取る時がもっとも抜けやすいタイミングです。
シャンプー時に50本以上の抜け毛が確認できる場合危険信号となります。ざっくりと入浴時の抜け毛の本数を数えてみましょう。
細く短い毛が抜けている
抜け毛を確認する時に他にも確認してもらいたいことがあります。
それは髪の毛の毛根です。髪の毛が床に落ちている場合、切れ毛の場合と抜け毛の場合の二つのパターンがあります。切れ毛の場合は髪の毛のダメージが原因ですので脱毛症が原因ではありません。毛根がある場合は脱毛症による抜け毛の可能性が出てきます。
基本的に髪の毛は一旦成長期に入ると2年間程度は成長を続けます。しかしAGAで抜け毛が発生している場合、成長途中の髪の毛が抜けるので細い髪の毛まで抜け落ちるケースが多くあります。
毛根が付いている細く短い髪の毛が抜けている場合、AGAの脱毛症の可能性があります。
生え際が後退している
生え際の後退から始まるいわゆるM字ハゲと呼ばれる薄毛はAGAの薄毛の特徴です。
徐々に剃り込みの両サイドから後退が発生しだんだんと範囲が拡大し立派なM字ハゲになっていきます。
前髪が長い人はあまり気づきづらいかもしれません。前髪をかき上げておでこの広さを確認してみましょう。
一般的におでこの広さは指4本分が正常と言われています。指をあてておでこがはみ出している場合は危険信号です。
つむじがだんだん薄くなっている
つむじからハゲが始まるいわゆるO字ハゲやつむじハゲと呼ばれる薄毛もAGAの典型的な薄毛の症状です。
この薄毛は自分ではなかなか気づきづらい症状であることが特徴ですので、気づいた時にはかなり進行していたというケースも少なくありません。
抜け毛が増えたなと感じた場合、友達や恋人や家族などに聞いて自分の頭頂部の頭髪状況を確認してもらうといいでしょう。
見た目では前頭部の方が目立ちやすいですが、頭頂部の薄毛の方が抜けている髪の毛の本数は多いので治療が長引くという特徴があります。早めに気づくことが重要な症状です。
母親の家系に薄毛の人がいる
男性の場合に特に確認してみてほしいのが母親とその家系の祖父母の頭髪状況です。
男性の場合、母親からAGAに関係する因子やホルモンの遺伝が行われます。男性にはXとYの染色体が遺伝されそのうちのXにAGA因子が存在し、このX染色体は母親から遺伝されるからです。
ですので男性が遺伝の問題を確認する場合は母親の家系の頭髪状況を第一に確認することがもっとも重要です。
ハゲている人がいる場合、いつから薄毛が始まったのかなど詳しい情報を聞いてみて自分の未来の頭髪の傾向を知っておくことも重要でしょう。
父親の家系に薄毛の人がいる
女性の場合、父親からの遺伝も行われますので父親の家系の頭髪チェックも重要です。
女性の遺伝子情報はX染色体が二つで構成されているので、父親のX染色体と母親のX染色体をそれぞれ遺伝します。
実際女性の方がハゲ遺伝子を継承しやすいのです。
しかし女性は女性ホルモンの働きでもともと髪の毛の成長期が長く、髪の毛にハリとコシがあるしなやかな女性らしい髪の毛に成長するという性質を持っています。
ですのでたとえ遺伝子的に父親が薄毛でも女性ホルモンの働きをしっかり保っていれば薄毛を回避することができます。
とはいえ、父親家系に薄毛の人がいればそれだけAGAになる可能性は高まります。念のためチェックを怠らないようにしましょう。
頭皮の湿疹などは発生していない
AGAの薄毛はホルモンが関係しています。ですので特に頭皮の表面などに異常が感じられることはありません。健康的な頭皮に見えているにも関わらず薄毛が進行するのがAGAです。
頭皮に炎症などが発生して抜け毛が発生している場合、それは頭皮湿疹による炎症生脱毛症である可能性が高いです。
この場合は皮膚科での保険適用内での治療で対策することができます。
有名な症状では頭皮がベタつき炎症が発生する脂漏性皮膚炎やフケが大量に出て毛穴を詰まらす粃糠性皮膚炎などがあります。これらの問題が発生している場合は、髪の毛の問題ではなく頭皮の問題ですので皮膚科にいきましょう。
もしAGAの可能性が高い場合はどうしたらいいの?
以上のチェック項目のいずれかに該当し、薄毛が進行している場合AGAの可能性が非常に高いと言えるでしょう。なぜなら薄毛の原因は皮膚炎によるものかAGAのどちらかが原因であるからです。他にも円形脱毛症などもありますが、全く薄毛の症状が異なります。
ではAGAの薄毛が発生している可能性が濃厚である場合に行うべきことに付いて紹介していきます。
一刻も早く育毛対策を!
まずAGAの薄毛を改善するにはスピードが大切です。放置していてもAGAは改善することはありません。
真っ先にみなさんが始める対策法は市販の育毛剤を購入して使用したりシャンプーを改善することでしょう。
ですが、どれだけ育毛剤を使用しても頭皮の血行が悪くなっていたり、そもそも食事からの栄養が摂取できていなければどれだけ細胞を活性化しても髪の毛の成長は行われません。
まずは生活習慣、食生活から対策していきましょう。
AGA専門クリニックへ行こう!
もしお金に余裕があるのであればAGA治療を専門に行なっているAGA専門クリニックにいき相談することをオススメします。
クリニックではマイクロスコープを使った検査や血液検査などでより精密な検査を行うことができます。
プロペシア(フィナステリド系治療薬)やザガーロ(デュタステリド系治療薬)などの飲み薬を使用した治療や、ミノキシジルなどの発毛外用薬を使用した治療、頭皮に有効成分を直接注射する治療など様々な治療を受けることができます。
なるべく早めに治療を開始することで進行を食い止め、早期の回復を目指すこともできます。AGAだとわかったら情報を集めてすぐにクリニックに駆け込むことも有効な対策法の一つです。
AGAの治療にはどれくらいのお金がかかるの?
AGAの治療は一般的な経口薬治療の場合月額薬代だけで1万〜3万円ほどのお金がかかってきます。
目安としては年間で15万円〜30万円程度の治療費を想定すればいいでしょう。経口薬の治療の場合、最低でも2年程度の治療の継続を推奨されています。
ですので結果的に治療費は交通費や診断料などを含め全体で50万円程度になることが多いです。
その他にAGAの治療として有効とされている自毛植毛治療は50万円〜300万円と症状とそれぞれのクリニックによって金額が異なります。
最低でも月に1万円以上の余裕がないと効果の高い本格的な治療を始めることは難しいでしょう。
お金がない人にオススメの対策方法
お金がなくても薄毛を食い止める方法があります。それが生活習慣の改善を中心に行う対策方法です。
- 食事内容の改善
- 運動不足の改善
- 睡眠不足の改善
- 適度なストレス発散
- 頭皮マッサージ
- 過度な飲酒喫煙を減らす
これらでの対策でも十分に脱毛因子のホルモンを減少させて髪の毛の成長力を高めることができます。基本的に専門的な治療でも、髪の毛の成長期を長くすることが目的ですから薬などを使用しながらも、この基本的な対策法は重要です。
まずはこれらの対策から初めて薄毛の進行を予防していきましょう。
まとめ
もし自分でのセルフチェックだけでは不安だと多い場合には、ネットで気軽にできる検査キットの通販も行なっています。
値段はだいたい一万円前後で、送られてきた検査キットの説明に沿って髪の毛を採取したり、口の中の細胞をこすって採取し送り返すだけで数週間〜数ヶ月の間に結果が返送され、DHTの影響の受けやすさなどを科学的に確認することができます。
もっとも手軽で確実な方法です。若いうちに一度検査してしまえばそれ以降この性質は変わることがないので、注意するだけで薄毛を予防することもできます。
「AGA検査キット」などの名前で検索すると出てきます。まだ薄毛になっていない人もこの機会に検査してみてはいかがでしょうか?
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