年齢別の薄毛の割合はどのくらい?日本の男女は何歳から髪の毛が薄くなるのか

若い頃より髪の量が少なくなってきたり、後退しているのが心配になっている男性は少なくないでしょう。薄毛やハゲは老化現象の一症状ですが、若い年齢でも薄毛になってしまうのはなぜなのでしょうか。

薄毛になる年齢は何歳頃なのか、若い年齢でも薄毛になる原因には何が考えられるのか、年齢や症状によって薄毛対策をどのように変えるべきか、薄毛と年齢の関係に関する情報をまとめましたので、今後の薄毛予防対策の参考にしてください。

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薄毛・ハゲになる年齢

ネクタイ男性電話

年齢を重ねると髪の量が少なくなっていくのはある程度避けられないことですが、同年代より早く薄毛やハゲになるのは心配になるのではないでしょうか。

一般的に薄毛やハゲになりやすい年齢は何歳ごろなのか見てみましょう。

薄毛男性の年代別割合

薄毛の男性の割合は、20代で約5~8%、30代で約11~14%、40代で約30~35%、50代で約45%、60代で約50%、70代で約60%と年齢ごとに上がっています。

年齢が上がるほど薄毛率は高くなり、60代で半数の人が薄毛になってしまうようです。老化により髪を作る細胞分裂も活発に行われず、また毛包も退化していくためと考えられています。

気になるのは若い人でも結構薄毛の人がいるようで、20代で20人に1人は、30代で10人に1人以上は薄毛の症状が見られるということです。職場などで若手が集まれば1人ぐらいは髪が薄い人がいるということになりますが、実際思い当たることがあるのではないでしょうか。

男性型脱毛症の発症年齢

男性で生え際の髪が後退してきたり、つむじ周辺の頭頂部がはげてきたりする現象は、年齢が上がるにつれてよく見られる現象です。このような症状のほとんどは進行性の男性型脱毛症(AGA)によるものです。

男性ホルモン型脱毛症のAGAは、脱毛ホルモンによってヘアサイクルの成長期が短くなってしまい、髪が十分成長せず抜け毛が増えることで起きる成人男性に最も多い脱毛症です。つむじハゲやM字ハゲなどハゲ方にもいくつか種類があります。

日本人男性の約30%はAGAを発症していると言われます。上記のデータからも40代で3人に1人は薄毛になっているということで、40代頃からAGA発症の可能性が高くなると考えられます。

日本人男性は薄毛・ハゲが少ない?

日本人男性の約30%は薄毛・ハゲを発症しているということですが、世界と比べて日本人は薄毛が多い方なのでしょうか、少ない方なのでしょうか。

アデランスのデータによると日本は世界14位、1位はチェコで2位以下にスペイン、ドイツ、フランス、アメリカ、イタリア、と続きます。日本人のハゲ率は欧米に比べると低いようです。体質もあるのかもしれませんが、欧米型の食生活がハゲ率と関わっていると指摘する記事もあります。

欧米人に比べると日本人のハゲ人口は少ない方ですが、実はアジアではトップとなっているそう、食生活の変化がハゲ率を高めているのかもしれません。

女性が薄毛になる年齢

女性ホルモンには髪を育てる働きがあり、一般的には女性は男性のようなハゲの進行が起こらないのが特徴です。自己免疫機能の疾患や病気などによる異常脱毛でハゲができることもあります。

女性ホルモンの分泌は30代半ばごろがピークで、その後は加齢とともに分泌量が減り、髪も徐々に老化していきます。40歳ごろから髪の量が減ってきたのが気になるようです。更年期を迎える頃になるとヘアサイクルも短くなり、髪を長く伸ばしにくくなっていきます。

出産後でも女性ホルモンの減少は起こり、産後の抜け毛で毛量が一時的に減り、薄毛に悩む女性も少なくないです。ただし産後の脱毛症は一時的な現象で、普通は半年~1年で収まります。

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若い年齢でも薄毛になる原因

顔に手男性

薄毛になるのは老化現象の一つですが、若い年齢で薄毛になり、悩む人も少なくありません。加齢以外には遺伝や日頃の生活習慣なども関わっているとされます。いわゆる若はげの原因には何が考えられるでしょうか。

遺伝

ハゲは遺伝すると言われています。薄毛やハゲになりやすい遺伝子があり、特に母方の祖父から遺伝する確率が高くなるそうです。若くして薄毛やハゲになりやすい家系の人は、その遺伝子を受け継いでしまうようです。

男性のハゲの原因は男性ホルモンDHTが関わっていることが多いですが、DHTの多さや脱毛への影響は、遺伝が大きな要因となっているとされています。

男性ホルモンDHT

男性に圧倒的に多い脱毛症の男性型脱毛症は、男性ホルモンが原因です。男性ホルモンのほとんどはテストステロンというホルモンなのですが、このホルモンが毛乳頭にある還元酵素と結合するとジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変成してしまいます。

新しく生まれたDHTが毛乳頭内にあるレセプターと結合することで、ヘアサイクルの成長期が短縮されます。毛母細胞の分裂により髪が生えてきますが、細胞分裂を活発に行う時期が短くなることで髪が細い髪ばかりになり、ヘアサイクルも短くなるので抜け毛が増えます。

特に頭頂部、生え際は還元酵素が多くてDHTの影響を受けやすく、薄毛やハゲになりやすい箇所です。

食生活

わたしたちの髪の毛は食事から得られた栄養素から作られています。髪の材料となるタンパク質はもちろん、髪の生成をサポートするビタミンやミネラルも不足しないよう栄養バランスの良い食生活が望ましいです。

極端なダイエットや偏食、カップラーメンやファーストフードなど不健康な食事、動物性脂肪や糖分の多い食事も薄毛の原因になると言われています。アルコールの飲み過ぎも髪の生成に必要な栄養素の吸収を阻害し、DHTの量を増やすと言われています。

睡眠不足

寝不足の状態が続くと疲労が回復せず、頭皮へのエネルギー供給が行き届かず薄毛の原因になります。また交感神経優位になり、血行不良を招きます。血流が悪いと髪の成長に必要な栄養が、頭皮に行き渡らない可能性があります。

さらに睡眠不足は男性ホルモンを増加させ、ホルモンバランスを乱したり皮脂分泌が活発になる恐れがあります。特に女性はホルモンバランスの乱れの影響で女性ホルモンの影響を受けにくくなると、髪が健やかに育ちにくくなり、抜け毛や薄毛の原因になりやすいです。

喫煙の習慣

喫煙は血行不良を招き、肌や血管の弾力を作るコラーゲンの生成に関わるビタミンCを破壊します。血流が悪くなると髪や肌への栄養が足りなくなり、薄毛やハゲの原因になる可能性が高くなります。

ストレスの多い生活環境

職場や学校での人間関係、家庭、ご近所付き合い、SNSなどストレスを感じる機会は多々あるかもしれません。ストレスを強く感じるような生活環境で無理をしていると、心身にさまざまな悪影響を及ぼします。

ストレスを感じると自律神経の乱れが生じ、血管が収縮して血行が悪くなります。またストレスにより眠りが浅くなったりなかなか寝付けず、睡眠の質を悪くします。

血行不良も睡眠不足も薄毛の原因となるので、何らかのストレス解消法を考えたり、今いる生活環境を変えるか改善する、またメンタルを変えるなどしてストレスに対処する必要があるでしょう。

誤ったヘアケア

刺激の強いシャンプーや、シャンプーの回数が多い、または少ないことにより頭皮の状態が良くないことで、髪に元気がなくなったり薄毛になる可能性もあります。

髪は引っ張っただけでも抜けるぐらいデリケート、無理なブラッシングやドライヤーの風にさらすことでも、毛根や頭皮へのダメージを与えてしまいます。ヘアケアでも頭皮や髪に負担をかけないよう気をつけましょう。

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年齢・症状別薄毛の対策方法

PC男性

薄毛には育毛剤または発毛剤、クリニックでの治療や生活習慣の改善など、いろいろな対策方法が挙げられていますが、年齢や症状に合わせた薄毛対策も考える必要があります。年齢や症状に合わせた薄毛の対策法について見ていきましょう。

年代別薄毛対策法

思春期の10代でも薄毛になることがあります。治療薬や発毛剤は未成年では禁止されているので使わないようにしましょう。家族の使っている発毛剤などは使わないようにしてください。

10代のうちは試験や受験などでのストレス、食生活、病気などが原因で薄毛になることが考えられます。

成長期なので大人と同じぐらい食べていても栄養不足になっている可能性もあります。栄養不足にならないように、また栄養バランスを考え脂っこい食事ばかり摂らないように気をつけましょう。

20代では就職して仕事の上でストレスが溜まることがあるかもしれません。ストレスが増えることでお酒やタバコの量が増えたり、残業も多く睡眠不足になったり、外食が増えることで栄養バランスの悪い食事が続いていると、薄毛になる可能性が高くなります。

生活の変化で肌質も変わり、頭皮が脂性肌になったり乾燥しやすくなることもあります。肌に合ったヘアケアを心がけましょう。またフケやかゆみなどのトラブルを感じている場合、育毛剤も役に立ちます。

30代・40代になると薄毛になったのを実感する人も多く、薄毛やハゲになった男性の体験談がブログやSNSでもよく見られるようです。体験談を読むとシャンプー時の抜け毛の本数の増加、朝の髪のセットが決まらないなどの兆候があるようです。

AGAの症状も増えてくる年代、髪の量に不安を感じたらハゲ対策を早めに行うべきです。髪型でカバーしつつ育毛剤で予防、また発毛剤やAGAクリニックでのAGA治療を始めても良いでしょう。

若年性脱毛症の薄毛対策法

思春期から30代前半における脱毛症を指します。男性型脱毛症(AGA)が早期に出たケースか、ストレスや病気など他の要因も考えられます。多くはないですが、脂漏性脱毛症など頭皮のトラブルが原因で起きる脱毛症もあります。

ストレスの原因を解決またはストレス解消法を見つけること、食生活や不摂生な食生活の改善、成人であればAGA治療、または病気の治療など症状に応じた対策法をとる必要があります。

壮年性脱毛症の薄毛対策法

壮年性脱毛症は30代後半~50代で起きる脱毛症で、いわゆる男性型脱毛症(AGA)、女性男性型脱毛症(FAGA)を指します。

AGAを発症した場合放っておけば進行してしまうので、ハゲや薄毛になりたくなければAGAクリニックでの発毛治療を受け、治療薬や発毛剤を使用する必要があります。

頭皮が弱い人は発毛剤で刺激を感じることもあります。肌が弱い人は無添加の育毛剤を使用し、生活習慣の改善とともに薄毛予防・対策を実践すると良いでしょう。

老人性脱毛症の薄毛対策法

60代以降の薄毛は加齢によるもので、老化現象の一つであり避けられないものです。薄毛の症状には遺伝性の要因も大きく個人差もあり、中にはいくつになっても髪が多い人も少なくはありません。

年齢が高くなると治療による改善が難しくなります。発毛剤は65歳以上で使用できませんので治療を考えるなら早めにスタートしましょう。かつらや増毛など体に負担のかからない対策をするという手段もあります。

まだ若い人で将来なるべくハゲないようにしたいのであれば、食生活や喫煙・アルコールなどの不摂生に気をつけることで、薄毛を予防できる可能性もあります。

円形脱毛症の薄毛対策法

円形脱毛症は自己免疫疾患が原因と考えられています。ストレスがきっかけで発症することが多く、年齢・性別関係なく起こり、小学生でも円形脱毛症になる症例もあります。

円形脱毛症は1か月ぐらいすれば自然と治ります。治りが遅い場合、複数脱毛箇所がある場合などしっかり治したい場合は治療を受けます。治療ではステロイド剤やフロジン液などが使われますが、年齢が15歳以下だとステロイドは使用できません。

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薄毛の予防対策・治療

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薄毛は加齢によって起こるだけでなく、若い年代でも起こり得る症状です。年齢に関係なくできる薄毛予防対策方法と、男性の薄毛に多いAGAの治療での予防対策法について、最後紹介致します。

育毛剤

頭皮に直接塗ってマッサージすることで、育毛成分が頭皮の血行を促進して脱毛予防や育毛・発毛を促進、フケやかゆみ、乾燥などの頭皮トラブルを改善する頭皮ケアにもなります。少し髪のボリュームが気になってきたという人におすすめです。

頭皮マッサージ

頭皮マッサージは育毛サロンやヘッドスパなどでも行われていますが、自分でも手軽にできます。両手で頭をつかむようにし、耳の上や頭頂部付近の頭皮を押し上げるようにマッサージします。シャンプー前にオイルを使ってマッサージすると、頭皮ケアにもなります。

育毛サプリメント

体の内側から育毛ケアができる育毛サプリメントは、育毛効果のある成分や髪の成長に良い栄養素が配合されています。ノコギリヤシ、イソフラボン、亜鉛、カプサイシンなどに加え、アミノ酸やビタミンB群などの成分が、育毛促進のサポートをする効果が期待できます。

育毛剤とのセット使いがおすすめされていますが、育毛剤が使えない人はサプリだけでも試しても良いでしょう。治療薬ほどの劇的な効果はないですが、日頃摂りにくい栄養素も摂取しやすい育毛サプリは副作用の心配もほどんどなく、日常生活に気軽に取り入れやすいでしょう。

生活習慣の改善

生活習慣も髪の健康と関係が深いです。薄毛を招くような生活習慣は避け、髪の健康を促すような生活を送るようにしましょう。

具体的には栄養バランスの良い食事を心がけ、適度な運動を取り入れる、睡眠を6~7.5時間程度とるように規則正しい生活を送る、タバコやアルコールなどの不摂生をしないことなどが挙げられます。

AGA治療での対策方法

特に男性に多いAGAですが、クリニックでの治療により改善も可能です。発毛治療はAGA専門クリニックで診てもらいましょう。AGA専門クリニックではビートたけしさんが広告塔となっているメンズヘルスクリニック(旧城西クリニック)も有名です。

AGAの治療法には治療薬、育毛メソセラピー、ハーグ治療、自毛植毛などがあります。内服薬・外用薬を使った治療が一般的で、その他の治療法については各クリニックによって対応状況が異なります。治療の効果が目に見えて現われるのには半年から1年ほどかかります。

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まとめ

サングラス男性

30代男性の3人に1人は薄毛の症状が現れ、女性では40歳前後から髪のボリュームの少なさを感じ始めるそうです。日本人男性は欧米に比べれば薄毛人口は少なめですが、食生活と薄毛の関係も深いようなので若い男性も注意が必要です。

若い年齢でも薄毛が起きる原因としては、男性型脱毛症の直接の原因である男性ホルモンDHTの他に偏った食生活、睡眠不足、運動不足、タバコやお酒の飲み過ぎなどの不摂生の他にストレスも挙げられます。

食生活や睡眠不足の解消など生活習慣から改善をするとともに、育毛剤や治療などによる対策方法も症状に応じてとるべきでしょう。

年齢が高くなりすぎると治療や発毛剤での対策が難しいです。若い年齢のうちから薄毛になりにくい生活を送ることも重要かもしれません。

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