髪の毛トラブルというのは気がつかないうちに忍び寄ってきます。そのため、鏡を見たときに「なんか薄くなっている気がする!?」と大慌てするようになります。
そうならないようにするためにも大切なことが、薄毛になるサインを見逃さないことです。
今回は薄毛と深い関わり合いがあると言われている抜け毛が短いという状態について詳しく解説し、解消法等も交えて記載していきたいと思います。
目次
■抜け毛が短くなる原因および状況とはなんなのか
抜け毛というのは誰だって発生するものであり、日常生活をいつも通りに過ごしている人たちでも発生するものなのです。
しかし、抜け毛の中には気にしなければならない毛もあるので、たまにはチェックすることが大切になります。
そこで、具体的に抜け毛が短くなってしまっている状況や原因について詳しく解説していきたいと思います。たかが抜け毛と思うかもしれませんが短い状況というのはとあるサインだということを理解してください。
細い抜け毛や短い抜け毛はヘアサイクルが乱れている
抜け毛はヘアサイクルの中で必ず発生するものなのです。
ヘアサイクルは成長期→退行期→休止期というサイクルで繰り返されており、健康な状態の髪の毛なら2〜6年ほど成長したあとに抜けていくので、2~6年分の成長が加味された髪の毛となって抜けるのです。
人の髪の毛は1ヶ月で1cmは伸びると言われているので、仮に2年間で生え替わる人で髪を切らなかった場合は24cmほどの長さで生え替わると言うことになります。
しかし、このヘアサイクルが乱れていると成長期での成長がうまくいかなくなるのです。人間の髪の毛は毛母細胞が分裂し髪が伸びるようになっておりますが、その毛母細胞の細胞分裂を妨げるような何かが発生すると、成長しきれなくなり、細い毛や短い髪の毛でも抜けるようになります。
この原因は非常に多岐にわたるため、次の項目からじっくりと、どうしてそうなるのかを解説していきましょう。毛細胞や毛母細胞がどうなるのか、ヘアケア方法はどうなのかも回答します。
ヘアサイクルが乱れる原因は何なのか
抜け毛が短くなってしまったという人や抜け毛がやたらと細くなってしまったという人は、成長期で髪の毛がしっかりと育つことができていないと言うことを意味しております。この状態が続くとヘアケアが必須となり初期脱毛状態となってしまうのです。
なぜこのようなことが発生しているのかをそれでは解説していきます。毛根・毛乳頭・毛母細胞・毛細血管などのどこかで聞いたことがある言葉が何度も登場しますが、しっかりと確認していってください。
AGAによる悪影響が発生している
ヘアサイクルが乱れ抜け毛が短くなって細くなる最大の要因と言われているのがこのAGAです。このAGAは成人男性の3割が発症すると言われており、多くの男性を悩ませております。
このAGAになる最大の原因は男性ホルモンのジヒドロテストロンにあり、悪玉男性ホルモンDHTと呼ばれることもあります。これは男性ホルモンのテストトロンが5αリダクターゼという還元酵素によって変換されるのですが、本来は男子の胎児期において外性器の発達を促すという大事な作用があったのです。
しかし、思春期をすぎるとこのDHTは前立腺肥大や大人ニキビなどの症状を引き起こすような悪玉ホルモンとなってしまい、多くの方々から嫌われる存在となりました。
DHTを生み出すαリダクターゼには実はタイプ1とタイプ2の二種類があり、悪さをする5αリダクターゼはタイプ2で頭にいる位置は前頭部と頭頂部だけで、タイプ1のαリダクターゼは後頭部と側頭部に存在しておりDHTを生み出さないのです。
DHTが大量発生するようになると毛細胞の受容体にくっついて成長期の髪を休止期に変えてしまう作用が働くようになり、成長期間が短くなって細く短い毛の状態で抜けるようになってしまいます。
頭皮環境の悪化
ヘアサイクルが乱れる原因として多いのはこの頭皮環境の悪化もあるでしょう。
現代人はきれい好きな人が非常に多いので、頭皮環境は昔よりもよくなっているという人もいますが、それは一部だけで昔よりもひどいことになっている人も多いと考えている人もいます。
頭皮を全く洗わない状態というのも論外ですが、頭皮を洗いすぎている人も大問題なのです。
頭皮を洗いすぎている状態が続くと炎症が発生する危険性もありますし、やたらと頭皮が乾くようになってフケが多発するようになるか、皮脂分泌量が異常に増えて毛穴が詰まりやすくなってしまうことがあります。
洗いすぎや洗わない状態が続き過ぎることで、毛穴の詰まりが発生するようになります。そうなると栄養素が毛母細胞にいくら届くようになったとしても、穴詰まりでうまく育たなくなってしまい、抜け毛や細い毛が増えてしまうようになるでしょう。
強い紫外線や熱い日差しに要注意
頭皮環境が悪化する要因は色々あるので補足説明をしていきます。とにかく注意してもらいたいのが夏場です。夏はどうしても頭に汗をかく確率が増えるので頭髪内に湿気がこもる確率が急上昇します。
こうなると細菌の繁殖が一気に進むので、頭皮環境が悪化するのです。また頭皮も紫外線の影響を受けますので、紫外線によるダメージを受けている状態にもなります。
TDL速報などで情報収集をし、ディズニー夏祭りのような大型イベントに行く際には帽子をかぶるなどの対策を講じてください。
紫外線はじわじわと細胞が壊してしまう要因となり、毛髪のタンパク質を構成するシスティンにもダメージが入ってしまうので、抜け毛や薄毛も加速するのです。また老化が加速するので、頭皮が血行不良になってしまう確率も増えます。
睡眠不足
頭皮環境が悪化する原因の一つは睡眠不足でしょう。全く関係ないと感じるかもしれませんが、実は成長ホルモンによる作用は頭皮環境の改善や育毛促進に大いに関係があるので、睡眠環境が整っていない方は要注意です。
特に夏の暑い日は寝苦しい夜が続くため、睡眠不足になりがちで、成長ホルモンが最も分泌されるのは寝入ってすぐの3時間になるのですが、この部分の睡眠の質が落ちてしまうことで成長ホルモンの分泌効率が一気に低下してしまうのです。
シャンプーが合っていないor間違った使い方をしている
頭皮環境が悪化する原因として最も確率が高いのがこちらになります。頭皮の汚れを落としてくれるシャンプーなども販売されていますが、どのような商品であったとしても、肌に直接つけることになるので相性が絶対に発生します。
ここで相性の悪い物だった場合、炎症といったトラブルを誘発するようになりますので、今すぐにでも使用をやめた方がいいでしょう。しかし、単発の人なら頭皮の状態を見ることもできますが、ちょっと髪が長めの人は頭皮の状態が見えないので炎症があっても気がつきません。
そのため、相性が悪くても使い続ける危険性があるのです。そうなると薄毛や抜け毛が加速するようになるので要注意となります。必要な皮脂も根こそぎ落としてしまうようなタイプも要注意です。頭皮が乾燥するか皮脂分泌量が急激に増えてしまうようになります。
リンスも誤った使い方をしている人が多いので、正しい使い方をしっかりと学びましょう。リンスやコンディショナーはあくまで髪の毛につける物であり、頭皮につける物ではありません。頭皮につけると毛穴をふさぐ可能性があるので抜け毛や薄毛の発生確率を増やし、ヘアサイクルの乱れにつながる危険性があります。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスの乱れは女性でも男性でも発生するものですが、得てしてその影響を受ける確率が圧倒的に高いのは女性となります。先ほど説明したように、抜け毛が多発する要因はAGAでありそのAGAの原因は一部男性ホルモンの暴走です。
髪の毛を育てる能力として重要な役目を持っているのは女性ホルモンのエストロゲンであり、このホルモンが潤沢な女性は男性よりも圧倒的に抜け毛や薄毛といったトラブルが少なくなります。
しかし、ホルモンバランスが崩れてしまうことでエストロゲンの分泌効率が一気に低下し女性ホルモンが有利な状態から男性ホルモンが有利な状態になってしまうパターンもあります。女性男性型脱毛症はこのような仕組みで発生するのです。
加齢による更年期に入った女性や妊娠後の女性、および無理なダイエットやストレスの溜まりすぎ等でホルモンバランスが崩れている女性の方々はよりいっそう気をつけるようにしてください。
睡眠不足
ホルモンバランスの乱れは些細なことで発生するので、睡眠不足といったちょっとしたものでも発生するようになります。
コーヒーが大好きで大量に飲んでいる人、パソコンやスマホをいじりブルーライトに寝る前も当たっている人、昼と夜が逆転している人、ストレスで眠れない人などは気をつけるようにしてください。
ストレス
ホルモンバランスの乱れはストレスから来る人も非常に多いです。
特に仕事のことが常に頭から離れないような人や、リラックスできる環境が備わっていない人、朝が来るのが怖くて常に恐怖心を持っている人は危険な状態にあると言えるでしょう。
○食生活の乱れ
ひとり暮らしの方はどうしても料理などをする時間がないので乱れがちです。
ファストフードが中心になってしまう人や簡単なパン等で済ませてしまう人は気をつけてください。食事の時間が遅すぎると睡眠にも悪影響となりますので、成長ホルモンの面でもマイナスとなります。過度なダイエットも要注意です。
運動不足
ホルモンバランスの乱れは血行不良や基礎代謝の低下から発生することも多いので、運動が不足するような環境にいる人は要注意です。
特に、事務仕事が中心で動かないことが多い人は気をつけましょう。
頭皮の血行不良
髪の毛が成長するためには毛母細胞にしっかりと栄養を届ける必要があります。
しかし血行不良が発生していると髪の毛に栄養素が届かなくなるのでヘアサイクルが乱れる確率が一気に上昇するのです。成長期に成長できなくなるので納得と言えるでしょう。
現代人は血行不良の人が非常に多いので、この原因に当てはまる人はほとんどだと思われます。注意してください。
水分不足や栄養不足
血行不良になる要因は非常に多岐にわたります。その中でも血液がサラサラにならない要因は大きいでしょう。血液は水分なので、水分不足が発生するとどうしてもドロドロになってしまいがちです。
また、栄養不足によって中性脂肪や悪玉コレステロールが増加すると水分量が減ってしまうようになり、血小板が集まって固まってしまいますのでより流れが悪くなってしまいます。
筋力低下および運動不足
血行不良になる要因としてはこちらも大きいでしょう。
筋肉と血管は前進のポンプのように動いている物なので、筋肉がしっかりと備わっている人は血液の流れがよりスムーズになります。逆に筋肉が全くない人は血液が流れにくいのです。
また、運動不足の人は筋肉のコリや脂肪で血管が圧迫されるようになってしまいますし、運動不足になって使う筋肉が減少してしまうと刺激される血管が減ってしまうので血行促進が発生せずに血行不良になる確率が上がります。
運動不足は毒素となる物質を蓄積するようにもなり、血管を細くするとも言われていますので、血行不良になる確率をどうしても引き上げてしまうのです。
○体が冷えている
血行不良の要因の中に冷えがあります。
体から熱が奪われることで全身の機能が低下するようになると言われておりますが、それは筋肉が凝縮してポンプとしての機能が果たせなくなることを意味しているのです。こうなると血液循環効率が低下するので、新陳代謝も低下していきます。
たばこや飲酒
ヘアサイクルが乱れる要因としてたばこは非常に大きなウェイトを占めていると言われております。
その理由はAGAの原因になるDHTを増やすことにあります。ニコチンは血流を悪くして毛母細胞に栄養素や酸素の供給効率を低下させます。
その結果、肝臓を酷使することにつながり摂った栄養を使いやすくできなくなって栄養素はさらに届かなくなります。頭皮環境改善作用や毛母細胞の細胞分裂を促すビタミンを破壊する問題に繋がり、ヘアサイクルが乱れて抜け毛が発生するのです。
このように、色々と頭皮に対してマイナスとなる要素がたばこは非常に強いので、薄毛や抜け毛が気になる人はたばこをやめた方が確実にいいでしょう。
ただし、禁煙をすることでイライラが加速度的に増加して、ストレスが溜まりすぎる状態になると、それはそれで頭皮や髪の毛にマイナスの状態になるので、本数制限などから始めた方がいいでしょう。
また、お酒を大量に飲むとアルコールの分解で肝臓が忙しくなるのでこちらも栄養素が使いやすい状態にならなくなってしまいますし、アセトアルデヒドの分解が間に合わなくなることでDHTがさらに増加するようになります。
また、アルコールは糖分が多い傾向にあるので、糖分が多すぎると皮脂分泌量が急激に増加するので頭皮環境が悪化します。
ヘアサイクルの乱れを解決する方法について
色々と原因を記載してきましたが当てはまる部分も多かったと思います。
そこで、ここからはそれらの原因を取り除く方法をシンプルにまとめていきます。
クリニックなどの力を借りる
AGA対策として自宅で行う方法もいくつか記載されておりますが、最も効率が高い解決方法はヘアケアを行ってくれる専門のクリニックや病院に行くことです。
治療薬を処方してもらえるようになりますし、発毛治療を行なうことが出来ます。すでに脱毛症の状態になっている人はこちらの方がいいでしょう。
FUE法やFUT法などの自毛植毛をするという方法もありますので、抜け毛がひどくすでにAGAの症状がかなり進行しているという人や壮年性脱毛症、びまん性脱毛症になっている人は専門医の力を借りて薄毛治療や毛周期改善を狙いましょう。
食生活および日常生活の見直し
血行不良・ストレス・たばこ・ホルモンバランスの乱れなどの最大の要因はこの食生活や日常生活の乱れです。まずはここをどうにかしないと解決はできません。規則正しい生活をすることで睡眠の質も確実に向上しますし、食生活を改善することで、血行不良なども改善されます。
小さな積み重ねとなりますが、規則正しい生活をするように意識して、栄養バランスを意識した食事をするようにしてください。育毛サプリメント等を使って薄毛治療狙いの栄養補給も有効です。
自分に合ったシャンプー等のヘアケア用品を見つける
ヘアサイクルの乱れをお解決するためには頭皮トラブルや毛先の切れ毛といった毛髪トラブルも防ぐようにした方がいいでしょう。そのためには、自分に合ったヘアケア用品を入手してください。
育毛シャンプーなども今では非常にたくさんの種類がありますので、色々と試して巡り会いましょう。女性も女性用育毛剤がありますので、そちらから探すようにしてください。
まとめ
ヘアサイクルは一度乱れてしまった場合、治るまでかなりの時間がかかります。休止期は3~4ヶ月となっているので、数ヶ月は新しい髪の毛は生えてこないと考えてください。そして、成長過程を実感できるようになるまでは1年ぐらいはかかってしまうでしょう。
たかが短い抜け毛ですが、ここまでのトラブルが隠されていたのです。皆さんも本気で対策方法を実践して、原因特定を行い、予防方法を意識してトラブルがない状態を続けるようにしてください。生活習慣も見直しましょう。
少しでも薄毛が進行しているのなら早めの薄毛対策を行って頭皮ケアを実戦しましょう。育毛成分の入った食べ物やサプリ、シャンプーの使用も検討してください。前兆を察知して人に記事などをおすすめできる段階になればもはや怖い物なしです。
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