発毛薬プロペシアってどんな薬?効果や副作用について紹介!

最近抜け毛や薄毛が気になってい来たという方、髪の毛にまつわるいろいろな記事やサイトを見ているとプロペシア、というワードに遭遇したことはありませんか。

男性型脱毛症、AGA治療においてよく処方されるプロペシアという薬があります。AGA治療に用いられるものの中でも最もポピュラーな治療薬です。

プロペシアはいったいAGAに対してどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか。また副作用などはないのでしょうか。

今回はプロペシアの概要と効果や副作用を軸に解説いたします。ただしい服用の仕方を勉強してAGA治療に役立てていただければ幸いです。

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プロペシアって?

薬

プロペシアというと、いろんなAGA関連の記事で目にすることが多いと思います。おそらくそれが薬であることはお分かりであると思います。

またプロペシアとはいったいどのような効果のある薬なのでしょうか。どういったいきさつでプロペシアが開発され、広くAGA治療に利用されるようおになったのでしょうか。詳しくご説明していきましょう。

プロペシアはAGA治療薬!

プロペシアはもともと米国の医療薬品メーカーであるメルク社が開発したAGA治療薬です。日本においては2005に厚生労働省から認可を受け、「飲む育毛剤」として流通が始まりました。

プロペシアはフィナステリドという物質からなる抗アンドロゲン薬です。5-αリダクターゼを抑制することによって、AGAの原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)に変わるのを抑えます。

前立腺肥大症や前立腺がんの治療にも用いられますが、日本ではまだ未承認です。日本では主にAGA治療薬として利用されています。日本での特許は2015年に切れており、後発品が多数発売されています。

1992年にアメリカで前立腺肥大の治療薬として認可を受けました。その後研究が進み男性型脱毛症に対しても発毛の効果があることが認められ、1997年にAGA治療薬としての認可を受けました。

プロペシアの効能

プロペシアはDHTという、男性型脱毛症の原因となる物質の生成を阻害する働きがあります。そうすることによって抜け毛を予防する効果がありますが、臨床試験においては服用者の多くに発毛が確認されたといいます。

日本においては2005年に万有製薬(現在のMSD)から発売されました。まだ保険適応ではないため自費治療になってしまいますが、他の認可された商品よりも効果の期待はできそうです。

長く服用することで効果は高まるといい、髪の毛の太さや生え際の発毛にも効果があると分かっています。

男性型脱毛症以外には効果はありませんが、男性型脱毛症に対して非常に有効であるということが研究の結果分かっています。

プロペシアがAGAに効果を発揮するメカニズム

プロペシアは男性型脱毛症といわれるAGAの治療薬として、非常に高い効果を発揮します。プロペシアは男性型脱毛症の原因となるDHTという物質を抑制する効果があります。

DHTは5‐αリダクターゼという酵素の働きを受けて生成されますが、プロペシアの主成分であるフィナステリドがこの5‐αリダクターゼの活動を阻害します。そうすることによってDHTの生成を抑え脱毛を予防します。

脱毛はヘアサイクルの乱れから起こります。ヘアサイクルは成長期、退行期、休止期からなりますがこの成長期が短くなることによって脱毛が起こります。

AGAを発症している頭皮は、DHTの作用によって成長期がいちじるしくみじかくなってしまうことによって脱毛が起こります。フィナステリドはDHTの生成を阻害することによってヘアサイクルの成長期が短くならないように保ってくれます。

そうすることによってヘアサイクルが改善され、発毛にもつながってくる例が多数あります。

AGAの抜け毛の原因って?

男性型脱毛症といわれるAGAですが、いったいどのような原因で脱毛が起こってしますのでしょうか。AGAの原因には様々な要因が考えられています。

AGAの原因には遺伝や男性ホルモン、ストレスや食生活や生活環境が大きくかかわっているといわれています。

とりわけ大きな要因になるのが男性ホルモンの存在です。髪の毛にはヘアサイクルというものがありますが、特定の男性ホルモンがヘアサイクルを乱すことによって脱毛が起こってしまうのです。

ヘアサイクルが乱れてしまう

ヘアサイクルには成長期、退行期、休止期の三つがあります。髪の毛が生えてから抜け落ち、またはえてくるまでこの三つのサイクルをぐるぐると回っています。とりわけ髪の毛の成長に重要なのは成長期であるといわれています。

成長期が短くなると、髪の毛は十分に太く長く育つことができないままに抜け落ちてしまうことになります。これを繰り返すことによって、次第に毛根が衰え、髪の毛が生えなくなってしますのです。

ヘアサイクルを乱す男性ホルモンの代表として、DHTというホルモンがあります。DHTはジヒドロテストステロンといい、このホルモンが増えることによって髪の毛が抜けてしまう現象が起こります。

そしてAGAの場合にはこのDHTが脱毛部に顕著に多く存在することが分かっています。5‐αリダクターゼという物質が増えることによって、このDHTの生成を促すことが分かっています。

プロペシアはこの5‐αリダクターゼの活動を抑制する作用があります。5‐αリダクターゼの活動を抑制することによって、DHTの生成を防ぎ抜け毛を予防します。乱れたヘアサイクルを改善することで育毛や発毛を促進する効果があります。

プロペシアの副作用

プロペシアには副作用も確認されています。副作用として最も代表的なものは性欲の減退や勃起機能の低下があります。おそらくこれはフィナステリドが男性ホルモンを抑制する効果を持つためです。

またプロスカーというフィナステリドが5mg含まれているアメリカの製品での副作用としては勃起機能障害や身体の女性化が見られるといいます。

しかし日本で処方されているプロペシアはフィナステリドは1mg配合ですので、よほどの心配はないといってもいいかもしれません。

専門クリニックなどの医師処方で、医師のアドバイスに従って服用するようにしてください。

必ず医師の処方箋のもと服用する

最近では個人輸入などの製品もネットで手軽に買うことができるようになっています。ですが、粗悪な製品も中には存在するという噂もあります。過剰摂取は甚大な副作用を引き起こす可能性もありますので、必ず医師の処方のもと、用法容量を守って服用するようにしてください。

プロペシアのジェネリック医薬品を使用するメリット

また日本においては2015年にプロペシアの日本での特許が切れたことから、様々なジェネリック医薬品も発売されています。ファイザーやトーワ、サワイなどの製薬会社からフィナステリド錠1mgとして販売されています。

ジェネリック医薬品の登場で多数の製薬会社が参入してきたこともあって、少しずつ値段も下がってきています。プロペシアは普段から服用しなければなりませんので、経済的負担も大きいです。比較的安価なジェネリック医薬品の購入も一度検討してみるとよいでしょう。

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フィナステリド以外のAGA治療薬について

薬2

またプロペシアと同様よく耳にするワードをもしかすると皆様はご存知かもしれません。ミノキシジルというワードを聴いたことはありますでしょうか。

日本の製品ではリアップのみに含まれている成分です。海外では外用薬以外にも内服薬も認可されています。

そしてもう一つAGA治療の処方薬として有名なのが、ミノキシジルです。皆さんも一度はこの名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。こちらの章ではミノキシジルがプロペシアと違ってどのような薬であるのか、またどんな効能があるのかを詳しくご紹介していこうと思います。

ミノキシジルってどんな成分?

ミノキシジルとは血管拡張薬として開発された成分です。近年では発毛効果もあるとされていて、発毛剤にもその成分が配合される例が多く見られます。日本では代表的なものとして大正製薬のリアップなどに含まれています。

1960年代に現在のファイザーの前進であるアップジョン社が開発し、高血圧のための経口薬として発売されました。その後発毛効果が認められ、アップジョン社がハゲや脱毛症の治療薬としてロゲインという名前の外用溶液として売り出したのが始まりです。

その後内服薬としては副作用が発見されたため、現在では外用薬として売られています。フィナステリドとは作用が異なるため、併用も可能であるとされています。

日本国内においてはミノキシジルを主成分としたロニテンという内服薬やそのジェネリック医薬品が個人輸入という形で入手可能ですが、国内においてはいまだ未認可の薬であるため服用には注意が必要です。

本来は高血圧のための血管拡張薬であるため、使用の仕方によっては重篤な症状を引き起こす可能性もありますので注意が必要です。

ミノキシジルの効能

ミノキシジルはもともと高血圧の患者のための血管拡張剤として開発されました。ミノキシジルが男性型脱毛症、AGA治療の薬として転用されるようになったきっかけには、ミノキシジル使用の副作用として多毛症になる患者がいたことがきっかけです。

ミノキシジルをベニガオザルを用いて臨床試験をしたところ、明らかな発毛が見られました。男性ホルモンによって委縮してしまっていた毛乳頭や毛母細胞が大きくなっていることが分かりました。

その後人での臨床試験もクリアし、正式に1996年アメリカにおいてミノキシジル2%の溶液がロゲインとして発売されました。こちらは当初アメリカ連邦食料保険局が初めて発毛効果があると認めた育毛剤でした。

日本では1999年に大正製薬からリアップが発売されましたが、製法はそのままアップジョン社から受け継いだものを使用しており、ミノキシジル濃度以外は基本的に同じものとなっています。

そののちに日本でも2007年にミノキシジルが5パーセントになったものが認可を受け、リアップ×5が発売されました。

ミノキシジルがなぜAGAに効果があるのか

ミノキシジルはもともと血圧降下剤として開発されました。ですから血管を拡張して血流を良くする効果があります。血流がよくなると髪の毛の成長に必要な酸素や栄養が運ばれやすくなります。

しかしミノキシジル以外の薬はミノキシジルのように発毛効果はありません。ミノキシジルにしかない効果があることが近年分かりました。

研究の結果分かったのは、ミノキシジルは毛包に直接作用するということでした。ミノキシジルの作用によって毛母細胞が活発に分裂するようになり、毛包全体が大きく成長してくれることで、髪の毛の成長スピードも速くなり、太くしっかりした髪の毛に育ってくれます。

ヘアサイクルの休止期を短くし、成長期を長くすることで脱毛を防止し発毛を助長してくれるといわれています。

ミノキシジルが毛髪の成長を促す詳しいメカニズムは実はまだ解明されていません。しかし度重なる実験の結果効果があることが立証されていますので、国内外の認可を受けています。

日本で唯一ミノキシジルが配合されている第一類医薬品、リアップについて

リアップは日本で唯一市販が認められたミノキシジル配合の育毛剤です。さらに現在ではミノキシジルを5%配合したリアップ×5プラスも発売されています。

育毛や発毛、脱毛予防の効果をうたっています。ミノキシジル以外にもピリドキシン塩酸塩やトコフェロール酢酸エステル、I-メントールを配合し、トータルで発毛をサポートします。

ピリドキシン塩酸塩は皮脂の過剰分泌を抑制し、頭皮環境を改善してくれる効果があります。トコフェロール酢酸エステルは皮膚の酸化を防ぎ頭皮を保護してくれます。I-メントールは頭皮のかゆみを抑えてくれます。

以上三つの成分を配合し、ミノキシジルとともに発毛や育毛、脱毛予防をしっかりとサポートしてくれます。

リアップはミノキシジル配合の日本で唯一の製品です。ぜひ気になる方は「一度使ってみるとよいかもしれません。

ミノキシジルの副作用

ミノキシジルには様々な副作用があります。頭皮のかゆみや頭痛。精力減退や動悸などがおもな副作用です。

ミノキシジルは高血圧の薬であるので、血圧の低下などが起こります。高血圧の治療をしている方は使用しないように注意が必要です。

またロゲインの開発段階で3名、リアップの使用中に3名が薬品との因果関係は不明ですが循環器疾患で亡くなった例もあります。ワイドショーやスポーツ誌などのメディアで大きく取り上げられました。

また授乳中の女性の使用は成分が母乳へ移行してしまうために、絶対に使用しないようにしてください。

注意すべきこと

ミノキシジルを使った育毛剤には今のところ日本国内ではリアップのみとなっています。アメリカで販売しているロゲインに比べると含有量が少ないため効果もその分低いということがあります。

外用薬ではミノキシジルを吸収しにくいという背景もあるようです。内服薬は今のところ日本の薬局では販売されていません。ですから個人輸入という形をとる必要があります。

自己責任にはなってしまいますが、海外サイトや並行輸入ものを取り扱う国内サイトで注文自体は可能です。

内服薬タイプはミノキシジルタブレットと呼ばれています。一日に5mgほど摂取するのが理想とされています。人によってはむくみやめまい、動機などの副作用をがある方もいるようです。

日本ではまだリアップ以外は認可されていない薬品になりますので、使用する際には注意が必要です。何かあればすぐに医師に相談するようにしましょう。

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まとめ

カメ

いかがでしたでしょうか。最近話題のプロペシアですが、前立腺肥大の治療薬として開発されその後AGAなどの抜け毛治療薬として発展をしてきました。

プロペシアの含有成分であるフィナステリドがAGAの原因となる5‐αリダクターゼに作用することによってDHTの生成を抑制し、ヘアサイクルの乱れを改善することで抜け毛を予防し、育毛や発毛を促すことが可能になります。

自費治療にはなりますが、正式に認可を受けた薬ですので、専門クリニックなどで医師との相談のもとに処方してもらうことが可能です。

またプロペシアと双璧をなす治療薬として、ミノキシジルがあります。ミノキシジルは日本ではリアップのみに配合されている成分ですが、育毛に絶大な効果があります。海外においては非常にポピュラーな製品で、タブレットタイプの内服薬もあります。

ミノキシジルタブレットは日本では未認可ですが、個人輸入などで入手は可能です。プロペシアと組みまわせても問題はありませんので、相互に利用することが可能です。

ただし日本では内服薬は認可を受けていませんので、自己責任で利用する必要があります。副作用や、なにかイレギュラーなことがあった場合にはすぐに医師に相談するように心がけましょう。

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