朝起床してから、朝の準備を始める時にまず行うことは何でしょうか?恐らく洗面所で鏡を見て顔を洗ったり歯を磨いたりするのが一般的でしょう。その時にあまりの芸術的な寝癖がついていることもあるのではないでしょうか。
朝の時間のない時に爆発的な寝癖がついていたら、なかなか面倒ですよね。朝の時間が少なく早く髪の毛の寝癖を解消したい人のためにおすすめの方法を紹介します。
また、寝癖の状態で自分の薄毛の問題を知ることが出来る事をご存知でしょうか。自分の寝癖のつき方で、薄毛がどのように進行しているのかを知ることが出来ます。今回は寝癖の解消方法を薄毛の問題と絡めながら紹介していきます。
さらに時間がる人で、髪の毛の寝癖を治すために朝シャンプーを行っている人も要注意ですよ。その行為が薄毛の問題に繋がる可能性があります。
その原因についても詳しく見ていきましょう。
目次
寝癖がつく原因
まずは簡単に寝癖がつく原因を見ていきましょう。寝癖がついてしまう原因を突き止めることで毎日の面倒くさい寝癖との格闘の時間を減らせるかもしれません。
原因を知って対策に繋げ、寝癖の問題を解決していきましょう。
髪の毛に含まれる水分量
水素結合が関係して寝癖に繋がっているものです。濡れた状態では髪の毛は結合力が弱まり、乾くと固まる性質があります。
寝癖が大きく付いてしまう原因の一つに髪の毛を乾かさないことが挙げられます。しかし、中には寝る前に髪の毛をドライアーで乾かしているのに朝起きると寝癖がついていると言う人も少なくないと思います。
そんな質問に美容師が答える回答が、髪の毛の水分量です。髪の毛の形は、髪の毛が完全に乾いた状態になった時にその形状、癖が決まります。ドライアーで就寝前に乾かしていても完全に芯まで乾いた状態になっていない為に、就寝中に残った水分が乾いて髪の毛に癖がついてしまいます。
さらに、髪の毛の水分量は、風呂上がりの水分だけではありません。就寝中には頭から若干の汗をかきます。この汗によって髪の毛に水分が再付与され、その水分が乾き寝癖がつくこともあります。もし寝汗が酷い人は、この寝汗の問題もどうにかしないといけません。
結果的に、髪の毛をしっかり乾かさずになている人、寝汗が酷い人は寝癖がつきやすい傾向があります。
寝返り
意識のあるうちに髪の毛の形状や向きを整えて寝ていても、就寝中には人は寝返りを打ちます。一般人の平均で人は1回の6時間程の就寝中に20〜30回の寝返りを打ちます。
海外での調査でも27回という結果が出ていて、基本的な寝返りの回数は世界共通の様です。大体20分に1回ほどのペースで寝返りを行っていることになります。
どれだけ意識的に髪の毛の状態をキープしようと思っても20回も寝返りを打っていれば、髪の毛は乱れてしまうでしょう。結果髪の毛の乱れた状態が長時間続きその状態で髪の毛の水分が蒸発すれば髪の毛の形状に癖がつき、朝起きたときには立派な寝癖になっているということです。
枕
寝癖が付きやすい問題が枕に潜んでいる場合もあります。寝返りが打ちにくい枕を使用していると、無理な体勢で寝返りを打とうとするため、結果的に変な寝相になってしまい寝癖がひどくなる可能性があります。超低反発枕や柔らかすぎる枕などで頭が沈みすぎて固定されてしまう枕などが当てはまるでしょう。
さらに枕の大きさが小さすぎる枕などを使用していると、就寝中ん枕から頭がはみ出て転げ落ちてしまい、大きな髪の毛の乱れに繋がって寝癖がひどくなる場合もあります。
しかし、その枕での就寝が上手くいっていて、その枕でないと質の高い就寝が得られないのであれば、仕方ない問題であるとも言えるでしょう。
髪の毛にダメージが蓄積している
髪の毛が正常であれば、髪の毛にねじれなどの問題は発生しにくくなります。しかし髪の毛にダメージが蓄積していて、正常な成長が出来ていない髪の毛だと、毛根付近から髪の毛がねじれやすくなってしまいます。
結果毛先まで連鎖的に髪の毛がはねてしまい、寝癖の問題に繋がります。トリートメントなどでのダメージ補修を行っている場合と、そうでない場合では寝癖のつき方は大きく変わるでしょう。
寝癖の直し方
では、時間のない朝に素早く出来る、寝癖を治す対処法を紹介します。
間違った方法での寝癖の直し方をして、時間も効果も得られていない状況では時間でも身だしなみでも損をしてしまいます。寝癖を治す効率の良い方法を知って、朝の準備時間の短縮を目指しましょう。
さらに水で濡らすだけでは直せない頑固な寝癖を治す裏技も紹介しますので是非試してみてください。
寝癖を治す時は根元から
これは基本的な寝癖の治し方になります。手を水で濡らして、髪の毛の毛先に水をつけても寝癖は治りません。軽度の寝癖であれば、その方法でも治るものもありますが、大きく癖がついてしまっている場合、根元からしっかり濡らしてあげないと、寝癖をしっかり治すことは出来ないでしょう。
頭全体を濡らして乾かすのには非常に時間がかかりますので、霧吹きやスプレイヤーなど100均で売られているもので結構なので購入し、寝癖がついている所にピンポイントに根元から水をかけて、その後ドライヤーで乾かしてあげましょう。
髪の毛の空気を含ませながら、髪の生えていく方向に向かって流してあげましょう。ヘアブラシを使わなくても手ぐしで大丈夫です。髪の毛に寝癖がついたときと同様に、髪の毛に水分を含ませてから正常な形で乾かしてあげることで寝癖は無くなり、自然な髪の毛の流れに戻ります。
蒸しタオルを使う
少し頑固な寝癖に有効な方法です。お湯で濡らし、程よく絞ったタオルを頭の寝癖のできた部分に置いてしばらく待ちます。(もしくは、タオルを濡らし良く絞りラップに包んで600wのレンジで30〜1分ほど温める)
朝食の準備をしながら、朝食を摂りながら、化粧をしながら、出来るので時短になります。5分程置いた後にタオルを取って同様にドライヤーで乾かします。もし、朝の洗面台が込んでいるときなどにも有効な方法です。
蒸しタオルで時間を開けて、洗面所が空いたタイミングで乾かしに行きましょう。頭皮もしっかり温められ頭皮が開き、より髪の毛の毛根から髪の毛の癖を治すことが出来ます。
シャワーを浴びた時に近い効果が得られるので少し頑固な寝癖にも対応できます。
トリートメントを付ける
超頑固な寝癖に対して有効な裏技です。髪の毛を先ほどと同じように根元から濡らす、もしくは蒸しタオルなどで濡らしていきます。その後乾かす前に少量のトリートメントを手に伸ばし、髪の毛の寝癖の部分にまんべんなくつけていきます。(洗い流さなくても良いタイプの商品を使用しましょう。)
その後、同じように乾かしていきます。トリートメントの効果により、髪の毛に潤いがさらに付与され、キューティクルがコーティングされることにより頑固な癖も完全に矯正され元の状態に戻ります。
さらにトリートメントの良い香りも髪の毛につくので、朝から髪の毛から自然ないい香りが付与されて身だしなみの印象はアップします。
寝癖の予防方法
寝癖の治し方が分かった所で、次は寝癖の予防方法、対策方法について紹介していきます。出来れば寝癖がつかないことに越したことはないでしょう。
就寝前や就寝中の問題を解決し、寝癖がつかないようにしていきましょう。
髪の毛を乾かす
就寝前にきちんと髪の毛を乾かしてから就寝することで寝癖の問題の予防になります。かなり基本的なことですが、今まで髪の毛を乾かしていなかった人は、しっかりドライアーを使って髪の毛を乾かすことで、寝癖の予防が出来るでしょう。
今までの寝癖よりもかなりの症状改善が見られるはずです。
冷風を使用する
ドライヤーを使用していた人にも耳寄りな情報になります。温風で頭を乾かすところまでで終わっていた人は多いのではないでしょうか。温風で頭を乾かした後に冷風に切り替えて、しめてあげることでさらに髪の毛が形状記憶しやすくなります。
さらに、温風だけでは髪の毛に残った水分が温まり見逃していたものも、冷やされて水分を感じやすくなることでさらにしっかり髪の毛を乾かすことが出来ます。
根元までしっかり乾かして、髪の毛の水分をしっかり飛ばし冷風の効果で髪の毛の形状記憶効果を高めましょう。
厚着しない
就寝時に厚着をしてしまうと、寝汗をかきやすくなります。そうすると髪の毛の根元に水分が付いてしまいそれが乾き寝癖の原因になります。人は就寝中にコップ1杯の量の汗を毛穴から放出し、新陳代謝を行うのである程度の汗は仕方ないですが、必要以上の汗は頑固な寝癖の原因になります。
部屋の温度も適温に設定して、寝汗をかく問題を解決しましょう。
タオルで髪の毛をまとめる
ロングヘアの髪型の人は比較的寝癖がつきにくい傾向にありますが、髪の毛の長い人はの寝癖を回避する方法として、髪の毛をタオルで包んで就寝したり、首元に髪の毛をタオルで優しく束ねて就寝することをおすすめします。
首元で内巻きに髪の毛を束ねることで、髪の毛のハネが起きる問題を軽減することが出来ます。試してみてはいかがでしょうか。
うつ伏せで寝る
就寝時の体勢でも寝癖を改善することが出来ます。仰向けの状態かうつ伏せの状態が寝癖のつきにくい姿勢でしょう。特に寝癖が付きやすい姿勢が横向きでの就寝になりますので、なるべく横向きになる姿勢は避けて寝ると良いでしょう。
しかし、うつ伏せでは呼吸がしにくくなるなどの問題がありますので、無理には行わないように気をつけましょう。
さらにもし、絶対寝癖をつけられない場合は座った状態で突っ伏した状態で寝ると良いでしょう。試す場合は風邪と腰をやらないように気をつけてくださいね。
枕を変える
自分の頭の形やサイズに合った枕を使用することが重要でしょう。柔らかすぎる枕だと頭が沈みすぎてしまうので逆効果になる場合もあります。程よく頭を包み込んでくれて、寝返りが打ちやすく、大きさも転げ落ちてしまわないサイズの物を選びましょう。
その他は、自分の寝やすいものを選択すると良いでしょう。
寝相を治す
寝相が悪く、寝返りをたくさん打ち変な体勢で就寝してしまうと、それだけ髪の毛の状態も変化し、寝癖が付きやすくなります。さらに寝相が悪いということは睡眠の質が下がっていることにも繋がりかねません。
質の高い睡眠をとるために、適度な運動で疲労感を得ておくことや就寝前のテレビやパソコン、ゲーム、スマホいじりなどの行為は避けたほうが良いでしょう。
カフェインやアルコール飲料を飲むことでも睡眠の質は下がって寝相が悪くなります。眠る前の準備が重要になりますので、そのことも忘れにようにしましょう。
寝癖と薄毛の関係性
寝癖がハゲと関係している点はどこにあるのでしょうか。最近薄毛に悩んでいる人には、寝癖のある変化に気づいている人もいるかもしれません。
寝癖がどの様に髪の薄毛に関係しているのか紹介します。心当たりのある人は、もしかしたら薄毛が進行している兆しかもしれません。
寝癖が酷いと薄毛になる
寝癖が酷い事の原因がもし髪の毛を乾かさないことによる場合は、寝癖だけでなく薄毛の問題に繋がる可能性があります。
これは、髪の毛を乾かさないことで頭皮が濡れたまま放置しておくこととなり、濡れた状態で髪の毛を放置してしまうと、頭皮に雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。さらに寝具などが不衛生であるとさらにそこから菌が移り繁殖します。
結果、頭皮に繁殖した菌がフケや乾燥や皮脂の異常分泌などの問題の引き金となり、頭皮環境が悪化し抜け毛につながります。
朝にシャンプーを行うことで薄毛になる
どうせ寝癖がつくし、夜ではなく朝にシャンプーをしている人。もしくは、夜も朝もシャンプーを行っている人。どちらも薄毛の問題に繋がる可能性があります。
まず、夜にシャンプーを行わない人は、夜の寝ている時間帯での頭皮のダメージ補修や髪の毛のダメージ補修が髪の毛に残った汚れのせいで正常に行われない問題があります。さらにワックスなどの整髪料をつけたまま就寝してしまうとワックスの成分が頭皮につき、頭皮が詰まったり合成界面活性剤の影響で肌が荒れたりします。
次に朝にシャンプーをすることでも悪影響があります。人間の皮脂は悪影響を及ぼす他に正常な働きとして頭皮を紫外線や汚れから守る働きがあります。朝にシャンプーをして皮脂を全て落としてしまうことで、バリア機能が失われ外出時に紫外線の影響をもろに受けてしまいます。結果頭皮は固くなり血行が悪くなるなどの問題が発生します。
対策していないのに寝癖がつかなくなったら
なにも寝癖対策をしていないのに、寝癖がつかなくなった場合も髪型が変化しいつの間にかヘアサイクルが乱れ、薄毛が進行している可能性がります。寝癖は髪の毛にある程度のコシとハリがないとつくことが出来ません。
なので弱々しい、細すぎる髪の毛には寝癖がつきづらいのです。同様に理由でパーマなども猫毛の人や髪の毛の細い人はつきにくくなっています。
もし、最近髪の毛に寝癖がつかなくなったと思う場合は髪の毛が細くなっている可能性があるでしょう。抜けていく毛の太さを確認してみましょう。
さらに髪の毛のボリュームが減った場合も寝癖はつきにくくなります。
まとめ
寝癖の解消方法や予防法は参考になりましたでしょうか。是非参考にしてみて、朝の準備時間の時間短縮に繋げてみてください。
身だしなみは人の印象を決める重要な要素なので、手を抜かずにでも楽をして整えていきましょう。さらに寝癖が薄毛に繋がる可能性についても紹介させていただきました。直接的なものではないにせよ、薄毛の状況で寝癖に影響を与える事もあります。
薄毛の早期発見、早期予防のためにもこの様な変化に敏感にアンテナを張って症状の進行を予防していきましょう。
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