薄毛で悩んでいる皆さんは病院で治療をしようと考えていたり、保険がきくのかどうか分からない、という方も多いのではないでしょうか。
薄毛治療には保険がきくのか、保険がきかなかった場合どんな治療法がいいのかを見ていきたいと思います。
薄毛にはどんな種類があるのか
まずは薄毛にはどんな種類があって、どんな特徴があるのかを見ていきましょう。
薄毛の種類によって治療法や対策が変わってきます。
男性型脱毛症(AGA)
男性型脱毛症は生え際や頭頂部から髪の毛が抜けていく、主に日本人に多い脱毛症です。九に髪の毛が細くなったり、柔らかくなったり生え際や頭頂部の髪の毛が薄くなります。男性ホルモンが髪の毛を作る細胞を弱らせることで、毛穴が小さくなり脱毛が進みます。男性型脱毛症は遺伝的要素が強く、母方からの遺伝が約8割と言われています。
女性も男性ホルモンによる影響で薄毛になることがあり、F-AGAとされています。
円形脱毛症
円形脱毛症は精神的ストレスが要因で起こる、頭部が円形にはげる脱毛症です。円形脱毛症の多くは10円玉くらいの大きさで脱毛したり、薄毛になります。
円形脱毛症には一か所だけがはげ、または薄毛になってしまう単発型と、二か所以上薄毛になってしまう多発型の二種類があります。
単発型と多発型の脱毛症は20歳未満で発症する割合が50%で、一度なってしまうと再発する可能性が高いとされています。
炎症性脱毛症
炎症性脱毛症は、頭皮が炎症を起こしてしまい、髪の毛が生えにくくなる様態の脱毛症です。頭皮の炎症は主に、接触性皮膚炎と脂漏性皮膚炎があります。
接触性皮膚炎の原因としては、パーマやカラーリングをしたり、刺激の強いシャンプーを使うことにより起こる皮膚炎です。
脂漏性皮膚炎は、頭皮に住んでいる細菌が増殖して皮脂分泌のバランスが崩れ、フケやかゆみを発症する皮膚炎です。
栄養不足による脱毛症
栄養不足による脱毛症はダイエットなどで栄養不足が生じ、偏食傾向がありバランスよく栄養を摂れていないため、髪の毛に必要な栄養が作られなくなり、脱毛症になる恐れがあります。
栄養不足で脱毛症が見られた場合、めまいや体調不良といった自覚症状も出ていると思うので、栄養不足にならないように食生活を改善しましょう。
外傷性脱毛
外相性脱毛症は、けがなどで頭皮に傷ができた場合や、牽引性脱毛、自分で髪の毛を抜いてしまうトリコチロマニアなどが原因で起きます。
けがで頭皮に傷ができた場合、医師に確認してもらう必要があります。けががひどくなければ髪の毛はまた生えてくる可能性があります。
牽引性脱毛の場合は、髪の毛を強く引っ張るヘアスタイルをなるべく避けることで、抜け毛や脱毛を予防できます。
薬剤性脱毛
薬を飲むことにより何かしらの影響で副作用が生じ髪の毛が生えなくなる脱毛です。抗がん剤などの強い薬の影響で髪の毛が抜ける場合もあります。
薬剤性脱毛は頭皮に炎症は有りませんが、頭皮全体が薄くなりはげていきます。
薬の副作用がある場合は医師と相談をすることをおすすめします。
びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は頭が均一にハゲてしまう脱毛症です。特に頭頂部部分が薄くなります。
ストレスやダイエットも巻消しているとされています。
薄毛治療に保険はきくの?
長年薄毛に悩んでいていざ、治療を開始しようとしているあなた。薄毛治療には保険がきくのかな?と疑問に思っていませんか?ここでは薄毛治療に保険はきくのかどうかを見ていきたいと思います。
薄毛治療のほとんどが保険適用外
実は薄毛治療のほとんどが保険適用外なのです。残念なことに、診察や検査費用、薬代も自費になってしまいます。
病院によって価格が違うということもあります。なかには無料カウンセリングをしてくれる病院があったりもしますので、病院選びは慎重に、なおかつ自分に合った(費用面や治療面で)病院を探すのが良いでしょう。
薄毛治療に保険が適用されない理由
なぜ薄毛治療は保険が適用されていないのか、それは厚生労働省が定める保険適用の病気に含まれていないからです。保険が適用される病気とは、生活に重大な支障をきたすもの、とされています。
美容整形も例にあげると保険適用外の自費負担ですよね。薄毛も美容面も本人にとっては重大なことでも、生活に重大な支障をきたすもの、とされていないのが実情です。
保険がきかない治療とは
薄毛治療には保険がきかないことがわかりましたが、実際どんな治療が保険がきかないのでしょうか。ここでは保険がきかない治療を見ていきたいと思います。
内服薬による治療
薄毛の治療での内服薬では、薄毛の進行を抑制するプロペシアと発毛を促進するミノキシジルが主に処方されます。AGAの治療というとこの二つがメインになってきます。
プロペシアだけ処方される人もいれば、ミノキシジルとサプリメント(ビタミンや亜鉛)も一緒に処方される人もいますが保険はききません。
費用としてはだいたい5000円から15000円かかりますが、病院によって多少違うと思うのでどんな内服薬を処方されるのか、無料カウンセリングの時点で聞いておくと安心でしょう。
5000円から15000円はあくまで薬代のみなので、これに診察料がかかります。これも病院によってかからない場合がありますが、だいたい3000円から5000円かかります。
HARG療法
積極的に発毛させる方法としてHARG療法があります。治療内容は、人間の組織の中心的役割の幹細胞から抽出された150種類以上もの成長因子を頭皮に注入するという頭髪治療です。同時にHARGカクテル(ビタミン、プフロメシル、システィン)も注射するので、毛包をよみがえらせ毛母細胞を刺激し、発毛を促進させます。
HARG治療法は男女にかかわらず、頭皮からの育毛と増毛を可能にした最新の治療法と言えます。また、医療機関でしか実施できません。発毛実感率は90%以上ですが、費用が半年間で120万と高額なため自分に必要か検討する必要があります。
植毛
髪の毛を積極的に、効率的に増やしたいなら植毛という発毛治療もあります。最近では人工毛を使った植毛ではなく自毛植毛が主流だそうです。
自毛植毛とは、後頭部に残った自分の髪の毛を薄くなった部分に植毛する方法です。後頭部の髪の毛は薄毛の原因の男性型脱毛症(AGA)に耐性があり、植毛後もその性質は受け継がれるため、定着してしまえば発毛が見込めます。また自分の髪の毛のため拒絶反応を起こすことがなく定着率は90%以上と言われています。
薄毛の範囲や生やしたい部分により費用は異なりますがだいたい60万から170万といわれています。植毛治療も費用は高いですが定着率が90%以上で拒絶反応もないので薄毛に悩んでいる人にはおすすめだと思います。
薄毛治療の医療費について
薄毛治療には保険が適用されないことがわかりましたが、医療費控除などは受けられるのか、見ていきたいと思います。
医療費控除は受けられる?
医療費控除は税務署の判断によりますが、薄毛治療も医療費控除が受けられる場合があります。医療費控除の対象となるのは、医師による治療、または診療の対価、治療、療養に必要な医薬品の購入の対価によります。
薄毛治療が治療行為とみなされない場合は医療費控除にはなりませんが、あなたが受けている治療が医師の診断があって、治療が目的の場合には医療費控除の対象となる場合があります。
最終的には税務署の判断になるのですが、薄毛治療が予防ではなく治療とみなされるのであれば控除の可能性は上がります。
高額療養費は適用される?
残念ながら高額医療は適用されません。その理由としては薄毛治療が保険対象外であるからです。高額療養費は病院などの窓口で支払う医療費を一定額でとどめるために支給される制度です。
高額療養費は、入院時の食事や生活療養、ベッド代、先進医療など保険外の負担については適応されないことになっています。そのため保険を使えない薄毛治療は残念ながら適用されないのです。
治療場所のメリット・デメリット
高額な費用がかかる植毛治療やHARG治療。そのほかにも治療の選択肢は有ります。そこで自宅やクリニックの治療のメリット・デメリットを見ていきましょう。
自宅での治療
育毛シャンプーを変えてみたり、育毛剤を試してみたりするのが主な治療になるでしょう。生活習慣の改善、食事の改善も必要となってきます。自分で治療していくので毎日続けることが大切です。自宅で行う場合は治療というより対薄毛対策になるかもしれません。効果も人によって変わってきます。
メリット
通院する必要がないため時間がかかりません。
また自分のペースで育毛治療できるのがメリットです。
デメリット
自分で薄毛治療するには継続が難しいのが一番のデメリットと言えるでしょう。薄毛対策の方法が本当に自分に合っているのかわからないことも難点です。
効果が出ていないような気がするという場合もあります。
育毛サロン
育毛サロンでは血行促進を促すツボ押しや頭皮洗浄を行います。食生活や生活習慣についてのアドバイスももらうことができ、どんな方法で薄毛対策をすればいいのかアドバイスがもらえます。
ただし、サプリメント代の費用などが掛かる為、自宅での治療より費用が掛かります。
メリット
専門知識を持った人からアドバイスを受けることができるのが育毛サロンのメリットとなります。
デメリット
専門病院と違って医療行為が受けることができません。同じく、薬の処方もできません。医療行為が受けることができないのに、治療費が掛かることがデメリットと言えるでしょう。
専門病院
男性型脱毛症(AGA)を専門とする専門病院です。専門の医師による医薬品の処方や、AGA治療や発毛医療を受けることができます。AGAスキンクリニックなどで医師と相談しながら治療ができ、短期間で効果を得ることができる病院です。
メリット
専門知識のある医師の侵奪を受けることができるところです。また治療効果などを把握することができるのがメリットとなります。
男性型脱毛症を専門に扱っている病院なので安心して治療を受けることができます。
デメリット
専門病院ですので治療にかかる費用は高額になります。また、通院も必要となる為、時間とお金がかかってしまいます。
一般病院
皮膚科などの病院です。医師が治療薬を処方してくれますが、専門病院とは違い薄毛の進行を遅れさせる治療法を扱っている病院です。
メリット
専門知識がある医師のサポートを受けられる点があります。通院回数が少なく、薬も処方してくれます。
デメリット
専門的な病院ではないので自分の薄毛治療に適している治療か分からないのがデメリットです。また、男性型脱毛症の薬の種類が専門病院に比べ豊富ではありません。
効果を期待したいのなら、専門病院で無料カウンセリングなどを受けることをおすすめします。
できるだけ費用を使わない治療法
植毛や内服薬による治療は効果があるかもしれないけれど、費用が高くてできない…という方にできるだけ費用を使わない治療法を紹介していきたいと思います。
生活環境の改善
髪の毛は体と同じように血液から栄養を受け取っています。栄養を受け取ることにより、髪の毛が成長するのです。
髪の毛を生やすには生活環境や食生活の改善が重要とされています。毎日の食事は健康のためだけではなく、髪の毛の健康にもかかわってきます。規則正しく、健康的な食事をとり、髪の毛にも栄養をいきわたらせるようにしましょう。
生活環境の改善をすることにより、髪の毛は成長する可能性があります。睡眠不足などの不規則な生活は頭皮の血行不良にもつながり、薄毛を加速させる可能性があるので、できることから生活環境や習慣を改善していきましょう。
頭皮の環境の改善
髪の毛の成長にかかせない栄養を補給するために、血行を良くすることは大切なことです。しかし、髪の毛を成長させる要素があったとしても頭皮環境が良くなければ意味がありません。つまり、頭皮が良い状態でなければいくらケアしても髪の毛が生える効果は期待できません。
頭皮環境を改善するにはシャンプーの仕方や頭皮マッサージも効果的です。シャンプーをする際には、洗浄力は強すぎないものを選ぶ、頭皮を洗う回数は多すぎず少なすぎず適度にが必要です。
また、シャンプー後には髪の毛を乾かすことも忘れないようにしましょう。髪の毛を乾かさないと、頭皮に細菌が残り細菌が繁殖して頭皮環境が良くなくなってしまいますので、気を付けましょう。
育毛剤を使用する
最近では育毛剤のレベルもかなり高くなってきていますので、育毛剤を使用するのも費用があまりかからず効果的だと思います。男性ホルモンの影響で頭皮環境が乱れてしまい髪の毛が生えてこなくなるのを抑制し、髪の毛が生えやすくなる育毛剤または発毛剤選びをすることをおすすめします。
育毛剤をいくつかまとめてみましたので使用してみて、自分に合った育毛剤を使用してください。
ブブカ
満足度98.1%の実力派育毛剤です。肌の奥まで浸透する濃密育毛剤です。浸透力に加え、保湿力も圧倒的に進化しています。M-034の配合量も業界一多く配合されており、天然成分で安心して使用することができます。M-034はミノキシジルと同じ成分で副作用が少ないものなので、安心して使用できます。
チャップアップ
どんな育毛剤を使っても髪の毛に変化がなくて悩んでいるあなたに。チャップアップは薄毛クリニック限定だったのが一般販売されるほど効果が期待されている育毛剤です。
髪の毛にコシやハリが出てきた、べたつかないので朝でも安心して使用できる、使い始めて1か月で効果が実感できたなど嬉しい声が多数上がっているので、いろんな育毛剤を試したけれど効果が見られなかった方は使用してみるのもいいかもしれません。
マイナチュレ
女性用育毛剤で天然由来成分配合の安心して使用できる育毛剤となっております。肌への刺激になりうる成分を使用しないことにより敏感肌の方、乾燥肌の方も安心して使用できます。
ハリとコシのある髪の毛を育て、発毛を維持、促進します。ヘアサイクルの長さも考慮して180日の返金保証もついているのでうれしいですね。
まとめ
薄毛治療に保険は適用されるのかについてまとめてきましたがいかがでしたでしょうか。結論から言うと薄毛治療は保険適用外ですが、税務署の判断により保険ではありませんが、医療費控除が受けられる場合があるということがわかりました。
また薄毛治療にも植毛や薬による治療などさまざまな種類があるので、保険がきかないから治療をあきらめるのではなく、次の手段を考えてみてはいかがでしょうか。ここでは自宅でできる治療や、日常生活から薄毛にかかわる改善方法もあげてみたので毎日の生活から薄毛対策について見直してみてはいかがでしょうか。
医師の判断と税務署の判断により医療費控除が受けられるかもしれないので、専門病院での診察や無料カウンセリングをおすすめします。あきらめないで治療に取り組んでいきましょう!
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