頭頂部がハゲやすいのはなぜ?薄毛になる原因と対策方法を紹介!

頭頂部周辺の髪がはげてしまう現象は、よくあることです。しかし頭頂部がはげる原因は人それぞれで、原因によっては対策法や治療法も変える必要があります。

頭頂部がはげる原因には男性型脱毛症以外にもさまざまな脱毛症や、日頃の生活習慣も関わっていると考えられます。

頭頂部が気になる人におすすめの対策法、自力での改善が難しい場合の治療法についても紹介しますので、頭頂部のハゲや薄毛の予防・改善法の参考にしてください。

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頭頂部がはげる脱毛症とその原因

ヒゲ黒人男性

頭頂部のハゲやつむじハゲというと男性型脱毛症が連想されやすいですが、円形脱毛症や女性の薄毛の症状、炎症による脱毛症など、頭頂部がはげてしまうのにはさまざまな脱毛症によるケースが考えられます。頭頂部がはげる脱毛症、及びその原因について説明します。

男性型脱毛症

男性によく見られる頭頂部周辺のてっぺんハゲ、O型ハゲは、男性型脱毛症(AGA)によるものが多いです。

男性型脱毛症はジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンが原因で起きる脱毛症です。DHTは元々体内に多い男性ホルモンではないのですが、テストステロンという男性ホルモンが毛乳頭内の5αリダクターゼという還元酵素によってDHTに変換されます。

DHTが毛乳頭のレセプターと結びつくと、脱毛因子が作用して毛母細胞の分裂が弱まり、髪の毛が成長するヘアサイクルの成長期が短くなります。成長期が短くなると抜け毛が増え毛量が減り、はげへとつながっていきます。

5αリダクターゼやDHTの影響の受けやすさには遺伝が大きく関わっています。頭頂部からはげるO字ハゲ以外にも、生え際から薄くなるM字ハゲ、前頭部から頭頂部へかけて薄くなるU字ハゲなどのタイプがあります。

女性男性型脱毛症

女性でも男性同様ホルモンの影響を受けて髪が薄くなる女性男性型脱毛症を発症するケースがあります。

女性に多い頭髪全体が薄くなる脱毛の症状をびまん性脱毛症といいますが、女性男性型脱毛症もびまん性脱毛症の一症状として考えられています。

女性系脱毛症で男性のハゲの症状とは異なるのは、女性ホルモンには髪を育てる作用があるためで、男性ホルモンの影響を受けても男性のハゲの症状とは異なり薄くなりながらも髪の毛は残るのが特徴です。

ただし元々髪が薄い頭頂部のつむじ周辺や分け目がさらに薄くなり、地肌の白い部分が目立ってしまうこともあります。

加齢による女性ホルモンの減少、ストレスなどにより男性ホルモンの分泌が増えてホルモンバランスが乱れ、抜け毛や薄毛を招くとされています。

円形脱毛症

円形脱毛症は精神的ストレス、自己免疫疾患、アトピー性疾患などが原因として考えられ、遺伝も関わっているとされています。

円形状に脱毛が見られ、脱毛箇所は1つまたは複数できることもあります。男性型脱毛症のO型ハゲと異なるのはつむじ周辺とは限らず、髪が生えているところならどこででも発症してしまうところです。

たいていの円形脱毛症は1か月もすれば自然と治ることが多いそうです。

炎症性脱毛症

頭皮の炎症による脱毛症で、脂漏性皮膚炎、接触性皮膚炎などが原因になります。脂漏性皮膚炎は頭皮の皮脂分泌が過剰になることにより、皮膚の常在菌でああるマラセチア菌が異常繁殖して炎症が起こります。

接触性皮膚炎は刺激の強いシャンプー剤やカラー剤、パーマ液などが原因で起きる皮膚炎です。刺激となるものの使用を控え、皮膚科で診てもらいましょう。

薬剤性脱毛症

薬の副作用で髪の毛が抜ける脱毛症のことです。抗がん剤など副作用が強いものでは髪がほとんど抜け落ちてしまいます。

外傷性脱毛症

髪の毛を強く引っ張ったり、頭皮を圧迫することで起きる脱毛の症状です。きついヘルメットを長くかぶっていたり、髪をいつも同じ場所で結んだり毛根に負担をかけるような髪型をすることで起こります。

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頭頂部がはげやすい人

スマホ見ている男性

頭頂部がはげてしまったら自然と治るのはまれなケースです。頭頂部が脱毛症で本当に薄くなってしまう前に、日頃の生活習慣で頭頂部がはげやすい生活を送っていないか、今一度日頃の生活・行動パターンを見直してみましょう。

食生活が乱れている人

食事量が少なかったり栄養に偏りが合って髪に必要な栄養が不足すれば、頭皮や髪まで栄養が回ってこなくなります。髪に必要な栄養が足りなければ健康な髪が生えなくなったり、ハゲや薄毛になる可能性があります。

特にタンパク質は髪の主成分でもあるので、日頃の食事でタンパク質が不足しがちな人は注意しましょう。脂っこい食事や糖質の摂り過ぎも血流を悪くし、栄養が髪へ届きにくくなります。

睡眠不足の人

睡眠中は髪を育てる成長ホルモンが分泌されます。睡眠時間が足りていないと成長ホルモンが十分分泌されず、髪の成長が悪くなる可能性があります。また睡眠不足はストレスや血行不良をもたらし、いずれもはげる原因になると言われています。

シャンプーの仕方が悪い人

刺激の強いシャンプーやシャンプー剤のすすぎ残しで頭皮がダメージを受けることがあります。またシャンプーの回数が少なかったり、シャンプーをしないまま寝ることで、頭皮の毛穴に皮脂が詰まったり、整髪料の影響や雑菌が繁殖しやすくなります。

このような頭皮へのダメージにより頭皮環境が悪化することで炎症を起こすと、抜け毛やはげ・薄毛の症状を引き起こすことがあります。

ストレスを抱えやすい人

精神的ストレスは心身にさまざまな悪影響をもたらすことがあります。ストレスは自律神経を乱し、交感神経優位になって血管を収縮することで、血流が悪くなる原因になります。血行不良は栄養が髪に行き渡らず、脱毛の原因となります。

交感神経の影響で寝つきが悪くなったり浅い眠りになりやすいです。睡眠不足、及び浅い眠りは髪を育てる成長ホルモンの分泌を妨げます。

頭頂部はげの初期症状が見られる人

今はまだ頭頂部がはげていないという人も、抜け毛が増えた、髪のボリュームが減ってきた、髪の毛が細くなってきた、髪にハリやコシがなくなるなど髪質が変わった、などの症状があれば、近い将来薄毛やハゲになる可能性が高いです。

つむじ周辺は自分では薄くなっていることに気づきにくい部分です。上記の初期症状に思い当たることがあれば、時々頭頂部を合わせ鏡や写真に撮ってチェックするのもおすすめです。

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頭頂部のはげの予防・対策方法

サラダ

頭頂部がはげる脱毛症や、はげる原因は多岐にわたることがわかりました。遺伝や先天性の病気など自分の力では予防できないものもありますが、日頃からできるハゲ予防や対策法もありますのでいくつかご紹介します。

生活習慣でハゲ予防対策

髪の毛も含めて、私たちの体は食べ物から得られた栄養でつくられています。髪の材料となるタンパク質はもちろん、髪が生成されるのに必要なビタミンやミネラルもバランスよく摂るのがおすすめです。

肉や魚、大豆製品、乳製品、卵、緑黄色野菜、果物、ナッツ類も髪の健康に良い食べ物としておすすめされています。

睡眠は6~7.5時間がベストとされています。深い眠りは髪を育てる成長ホルモンの分泌量を増やします。寝る前に半身浴、部屋を間接照明にして、寝る前にスマホやPC、テレビなどを見ないようにすると眠りの質が良くなると言われています。

適度な有酸素運動は全身の血行を良くする作用があります。1日30分の有酸素運動が良いとされています。特に運動不足になりがちな人はウォーキングなど体に負担のかからない運動から始めてみると良いでしょう。

育毛を促す頭皮マッサージの方法

頭皮マッサージをすることで血流を良くし、毛根へ栄養が届けられやすくなり、育毛や発毛を促進する効果があるとされています。

  • まず両手を広げ、両耳の上に置きます。
  • 親指以外の4本の指の腹に力を入れて、頭皮を押し上げるようにマッサージします。
  • 耳の後ろ側も同様にマッサージします。
  • マッサージする部位を上にずらし、頭頂部周辺も同様にマッサージします。
  • 頭頂部のてっぺんにあるツボの百会(ひゃくえ)、首の後ろ側にある風池(ふうち)や天柱(てんちゅう)を押します。

1回のマッサージは5分程度で、毎日行うようにします。育毛剤と併用するとさらに育毛効果が期待できます。

育毛剤ではげ予防対策

育毛剤は抜け毛予防、育毛、育毛促進、発毛促進などの効果・効能があり、1日1回または2回頭皮に塗布した後、マッサージして使います。

血行を促進する成分、抗菌成分、保湿成分などが入っていますが、育毛剤によってセールスポイントは様々です。自分の肌質に合ったもの、育毛剤に求めるものを考えた上で、使用すると良いでしょう。

ハゲラボさんなどの情報サイトの記事で人気育毛剤ランキングがよく特集されています。各育毛剤の成分や特徴など見比べやすいので、育毛剤選びの参考になるかもしれません。

ただし育毛剤には発毛効果や、男性型脱毛症(AGA)を治療して改善する効果まではありません。AGAによるつむじハゲ対策・薄毛対策を行いたいなら、発毛剤や治療薬などが必要になります。

発毛剤

医薬品育毛剤の発毛剤にはミノキシジルが使われています。国内の薬局で販売されているのはリアップシリーズのみですが、クリニックや個人輸入などでもミノキシジルローションやフォーム、ジェネリック育毛剤を入手することが可能です。

医薬品ですので薬用の育毛剤とは異なり、使用上の注意を守って正しく使わないと身体に悪影響を及ぼすことがあります。副作用が出ることもあるので異常を感じたら直ちに使用を中止しましょう。

ミノキシジルの発毛剤はつむじ付近や頭頂部のはげや薄毛改善対策に効果が高いとされています。半年から1年ではげや薄毛部分の発毛育毛効果が現われるそうです。

育毛シャンプー

品質の高い育毛シャンプーは、アミノ酸系洗浄成分、ノンシリコン、無添加など頭皮や髪の健康も考えられています。はげや薄毛の原因となるものができるだけ排除されたシャンプーは、育毛剤や発毛剤と併用することでより高い効果が期待できます。

育毛シャンプーは髪にハリやコシ、ボリュームを与えてくれます。はげ・薄毛の初期症状を感じる人も、育毛シャンプーで頭皮・髪質の改善が実感できるそうです。

育毛サプリメント

体の内側からも育毛対策をしたいという人におすすめなのが育毛サプリメントです。ノコギリヤシ、ミレットエキス、イソフラボン、亜鉛、ビタミンB群、アミノ酸などが育毛サプリの成分に入っています。

食事には気を遣っているつもりだけれど、髪に良い栄養素が十分摂取できているか不安な人、食べ物では摂取できない育毛成分を摂りたいという人に、育毛対策のサポートとしておすすめです。

髪型での対策法

頭頂部のつむじハゲや薄毛を髪型でカバーするという方法もあります。男性ならトップにボリュームを出したソフトモヒカン風のショートヘアがおすすめです。毛流れによって気になる頭頂部の薄毛をカバーすることができます。

毛束感のあるスパイキーショートも、毛先に動きを出すことで気になるつむじ付近を隠しやすいでしょう。長さのある人は前髪をオールバックにして、頭頂部もカバーできます。

頭頂部のはげ部分が広い人は坊主やベリーショートもおすすめです。最近はおしゃれ坊主が定番のヘアスタイルになってきています。

女性の場合は分け目を変えてみたり、前髪をおろすと少ないのがかえって目立つようであればおろさないようにして、おでこを出す髪型にすることでも頭頂部をカバーできます。

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男性の頭頂部はげのAGA治療法

花と薬

男性に多い男性型脱毛症(AGA)は、日頃の生活習慣の改善などで治すことは難しいようです。AGAの原因となる脱毛ホルモンDHTの生成を抑え、発毛を促す治療によって、頭頂部周辺のはげ・薄毛の改善が可能です。

AGA治療薬

AGAクリニックで処方されるAGAの薬には、発毛効果のあるミノキシジル、5αリダクターゼを抑制するプロペシアなどのフィナステリド薬、ザガーロなどのデュタステリド薬があります。

ミノキシジルは普通は外用薬としてローションが処方されますが、タブレットタイプのものもあります。クリニックによってはオリジナルのタブレットでAGAの予防と発毛を促すようにしています。ミノキシジルもフィナステリドも頭頂部・つむじ周辺の薄毛を改善しやすい薬です。

その他のAGA治療法

薄毛の状態によっては治療薬のみでは改善が難しく、他の改善方法を併用する場合もあります。頭皮に直接薬の成分や、発毛促進効果のある成長因子、アミノ酸、ビタミンを注入する育毛メソセラピー、また自毛植毛法などもあります。

治療内容はAGA専門クリニックによって異なります。例えばGacktさんの宣伝でも有名なAGAスキンクリニックでは、オリジナルの内服薬と外用薬の処方、Dr’sメソ、幹細胞再生治療、植毛などが治療で行われています。

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女性の頭頂部の薄毛治療法

メガネ女性

頭頂部の分け目が薄くなりやすい女性特有の薄毛症状には、髪に良い栄養を与える治療薬、発毛薬や抜け毛を抑える薬の他に、女性ホルモンやビタミンCなど美容効果のある治療によって薄毛改善のサポートをするなど、女性向けな治療法もあるようです。

女性の薄毛治療薬

女性の薄毛治療薬には、パントガールという内服薬が処方されます。パントガールの成分はビタミンB1やアミノ酸、ケラチン、栄養酵母などで安全性も高く、薄毛改善効果も高い薬とされています。

外用薬では発毛効果のあるミノキシジル、抜け毛を抑制するパントスチン、成長因子やプラセンタが配合されたKIPスカルプヘアエッセンスなどが処方されます。パントスチンやKIPスカルプヘアエッセンスは、男性の初期のAGAの治療にも使われることがあります。

女性の薄毛治療法

治療薬以外の治療法には男性同様育毛メソセラピー、自毛植毛法があります。クリニックによっては美容効果のあるビタミンC点滴、プラセンタ注射、女性ホルモン補充療法などで薄毛治療のサポートをすることもあります。

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まとめ

笑顔男性

頭頂部のはげや薄毛に悩みのある人は多くいますが、その症状や原因は多岐にわたり、症状に合った適切な対策や治療が必要となります。

頭頂部がはげる原因として考えられる脱毛症には男性型脱毛症や女性男性型脱毛症、円形脱毛症や炎症性脱毛症、また薬剤や外傷性の脱毛症もあります。

男性型脱毛症は遺伝要因も大きいですが、食生活や睡眠、シャンプーやカラー剤・パーマ液による頭皮のダメージ、ストレスなど日頃の生活習慣や環境も頭頂部がはげる原因になる可能性があります。

頭頂部のはげ・薄毛の予防や改善のためには栄養バランスの良い食事や睡眠、適度な運動、育毛剤の使用や育毛シャンプー、育毛サプリ、頭皮のマッサージなども効果的とされています。

生活習慣では改善できないハゲや薄毛の場合はクリニックでの治療がおすすめです。特に男性に多いAGAの頭頂部ハゲの症状は、AGAクリニックで処方される治療薬での改善効果が高いようです。

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