長髪だと薄毛になる!ロングヘアーで髪の毛が薄くなる理由とは?

たくさんのスタイリング剤や美容室が世には溢れていて、男性もロン毛にしたり女性もヘアアレンジでおしゃれを楽しむ方が増えてきました。しかし、そんな中「長髪だとハゲが進行しやすい」なんて噂があるのをあなたはご存知でしょうか。

薄毛が男女共通の悩みになっても、相変わらず人には相談しづらいものです。薄毛は病気ではありませんが、精神的に強くない限り少なからず落ち込みやすくその後の生活にも影響をきたす場合があります。

おしゃれを楽しんでいたのに、いつの間にか髪の毛が薄くなってきた・・・、そうなる前に、長髪だと本当に薄毛が進行してしまうのか、何か対策はないのか調査してみました。

スポンサーリンク

髪の毛の生え変わりについて

hage

髪の毛の生え変わりのしくみや、薄毛の原因についてしっかりと知識をつけて、髪を適切に扱っていくことが大切だと言えます。

毛周期【毛のターンオーバー】

まず、髪の毛には毛周期というものがあり、生理的脱毛により一日に50から100本ほどの髪の毛が自然に抜け、新たに新しい髪の毛が生えてきています。

毛周期は成長期、移行期、休止期を経て脱毛します。成長期には、毛乳頭と毛母細胞を含む毛球が大きくなり、髪の毛の太さも太くなります。この毛球の部分は髪の毛に重要な部分で、毛母細胞はタンパク質を髪の毛の主成分であるケラチンに変え自ら毛を形成します。

毛乳頭は血管から栄養を取り込んでいることが知られており、この毛球の部分をいかに大事にしていくかが髪の存続には重要であるといえます。その後、移行期に入った髪の毛は成長を止め、髪の根元の毛球が小さく細くなり機能を停止し、髪の毛が抜ける準備をします。その約二週間後に休止期に入り、三ヶ月後に脱毛します。

成長期は6年(早期・中期・後期三段階があるため)ほどと長く、全体の髪の毛中の存在割合も85%と高いため、この成長期の髪の毛を長く保つためにしっかりケアしていくことが重要です。

スポンサーリンク

ハゲる原因とは?

sutoresu

ハゲてしまう原因は、以下の様なものが知られています。まずは原因を知って対策を考えましょう。あなたに当てはまることはありませんか?

頭皮の環境

さきほど毛周期を紹介しましたが、そこで挙げていた成長期の髪の毛は早期成長期、中期成長、後期成長期と三段階があります。

しかし、頭皮の環境が悪く皮脂が詰まって毛球に栄養が行かなくなってしまうと、中期、後期を経ずにその後のステージへと進み髪の毛が抜けてしまうという事態になります。

毛乳頭は休止期から成長期への移行も調節しているため、頭皮の環境が整っていないと、成長期の髪が減ることで、髪が細くなり抜けてしまう髪も増え、薄毛になる可能性が高まってしまいます。

生活習慣の乱れ

生活習慣が悪いと薄毛の原因になりえます。アルコールやタバコは、髪の毛には大敵です。

飲酒は適度であれば百薬の長という言葉もあるように血管を拡張し、栄養を毛球部分に送り込むことができるため、いい面もあります。しかし、多量に摂取すると肝臓やその他の内臓へ負荷がかかり、髪の毛を作ることができなくなり薄毛になってしまいます。

タバコは血管を収縮することが知られており、血流が悪くなってしまうためもう球に栄養が行かなくなってしまい薄毛が進行してしまいます。

生活習慣として毎日同じ分け目を続けている場合も圧力がかかり薄毛になってしまいます。

ストレス

ストレスは様々な疾患の原因になっていることが分かっていますが、薄毛においても例外ではありません。直接ストレスで円形脱毛症になる場合もありますが、ストレスから起こる血行不良は毛乳頭からの栄養分の取り込みに影響し薄毛の原因になりえます。

また、ストレスによる不眠は、成長ホルモンにより髪の毛が成長する、毛髪のゴールデンタイムである夜10時から2時の間の睡眠を阻害してしまい、髪の毛の成長を妨げてしまう可能性があります。

ホルモン

男性の薄毛には男性ホルモンの一種のテストステロンというホルモンが大きく関与していることが知られています。

テストステロンは、筋肉を作り男らしい体や心づくりに寄与するホルモンですが、このホルモンが減少するとテストステロンは活性体になりジヒドロステロンを多量に生産することが知られています。ジヒドロステロンは薄毛の原因であり、このホルモンの抑制が重要です。

遺伝

ハゲになる遺伝子があるという遺伝子座が特定されたことが一時期ニュースにも出ていました。

まだ、薄毛を治すレベルまでの研究はなされていませんが、原因が特定されることで対策も打ちやすくなることが期待できます。今後薄毛の研究がどんどん進んで行くことを願うばかりです。

スポンサーリンク

薄毛の種類とは?

man-578907_960_720

次に薄毛の種類ですが、ひとえに薄毛と言っても、髪が抜けてしまうタイプと、髪の毛が細くなって髪が少なくなってしまったように見えるタイプがあります。

それに加えて、男性と女性では薄毛になるメカニズムがそもそも違うようです。

男性の薄毛

男性は男性型脱毛症AGA(androgenetic alopecia)と呼ばれホルモン依存性の脱毛が一般的で、この薄毛については、前述した男性ホルモンジヒドロステロンとの増加と相関が見られます。20代から起こり始め、毛周期のサイクルが短くなり、毛自体が細く短くなってしまうために生じます。

脱毛の特徴として前頭部から後頭部に向かって生え際の位置が後退し、薄毛になっていき、ハミルトン・ノーウッドの分類でⅠ型からⅦ型に分類され、薄毛の進行度合いを表します。

女性の薄毛

女性の薄毛はFPHL (female pattern hair loss)と呼ばれ、原因があまり良く分かっていないのが現状のようです。30代から起こり始め、40代更年期へと突入した際に急激な女性ホルモンのバランスの変化により悪化し、悩み始める方が多いようです。

脱毛の特徴として男性の薄毛と異なり前頭部は維持したまま、びまん性脱毛症といって頭頂部の毛量が減っていき薄毛になりますが、頭部全体が薄くなることは稀です。男性ホルモンとの相関が見られないため、別のメカニズムとして考えられています。

その他の脱毛症として以下のものが挙げられます。

機械性脱毛症

外的要因で起こる脱毛です。ヘルメットや帽子をかぶっているまたは、ポニーテールなど長時間髪の毛を強く束ねていることが原因で起こります。

長髪の方はこの機会性脱毛症が原因で髪が抜けてしまう可能性もあるので注意が必要です。

円形脱毛症

急速に髪の毛が抜けてしまう脱毛です。ストレスなどで起こる可能性が考えられています。

脂漏性脱毛症

乾燥などをきっかけに皮脂の過剰分泌になり頭皮のフケやかゆみなどが原因で起こる脱毛症です。

粃糠(ひこう)性脱毛症

フケが大量発生することで毛根がフケで覆われ栄養が滞ってしまうために起こる脱毛症です。

スポンサーリンク

長髪が薄毛に繋がる原因

usuge

長髪によって薄毛が進行するとは考えにくいと考えられます。

しかし、中には機会性脱毛症など長髪であることが薄毛の原因になりうる場合もありました。

毛量が多いとそれだけ頭皮の環境を保つのが難しくなることも長髪が薄毛になる可能性があると考えられます。そのため長髪にしている方は短髪の方よりさらに適切なケアが必要であると考えられます。

頭皮の影響

前述までに頭皮の状態が薄毛に関係していることはお伝えしてきました。毛球は頭皮の中に生えているため、頭皮の環境は重要です。

頭皮もその他の肌と同様に、約28日の細胞周期で新陳代謝により角質層はフケとして剥がれ落ちます。その他の肌と違い頭皮は比較的皮脂が多く、毛も多い肌になりますので、微生物が繁殖するのには絶好の場所になります。

さらに、皮脂の中性脂肪は、頭皮に常在している微生物によって分解され遊離脂肪酸になり肌を刺激するため、そのまま放置せずしっかり洗うことが重要です。

整髪料の影響

最近はワックスやスタイリング剤などたくさんの整髪料が出ていて、髪型でおしゃれを楽しむ人が増えています。整髪料中の成分として主なものにアルコールや界面活性剤を含むものが多く存在します。

これらの成分は刺激性が強く、刺激性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎になる可能性があると考えられます。直接的に整髪料が薄毛の原因になるかは不明ですが、整髪料を使用した際には長髪の場合、使用する整髪料の量も多くなりますのできちんと落とし、髪をケアすることで髪への負担を減らすことが重要です。

スポンサーリンク

薄毛への効果的な対策とは?

brush-2193177_960_720

長髪の場合、短髪の方と比べ、頭皮の通気性も悪く、洗髪の際にきちんと汚れを落とせているのか、これが重要なポイントになってきます。長髪で薄毛に悩まれている方は、髪型を変えることで薄毛を目立ちにくくすることもできます。

様々な種類の育毛剤も販売されており、少なからず効果があるものばかりですが、その中でも作用機序が明らかになっているものについて調査しました。

しっかりとした洗髪

シャンプーによる洗髪で約7割の皮脂を含む汚れを落とすことが出来、髪の毛と頭皮を清潔に保つことが出来ます。現在おしゃれのためのヘアアレンジ剤も数多く出てきており、それらの材質も油脂や界面活性剤を使用しているためシャンプーでの洗髪は非常に効果が高いです。

洗髪後24時間で遊離脂肪酸の量は洗髪前の状態に戻ってしまうため一日一度の洗髪が、清潔な頭皮維持のために重要だといえます。

洗髪の際に髪がもつれてしまうと髪自体が絡まり合い損傷してしまいます。髪は前述したとおり死細胞ですので、一度損傷した部分は修復されません。そのため、洗髪前にきちんとブラッシングをしてあげることで髪の毛のもつれもなく髪のダメージを減らすことが出来ます。

しかし無理やりブラッシングするとそれも摩擦を引き起こして髪の毛の損傷につながりますので、ブラッシングの際は毛先から優しくダメージを与えないよう行うようにしましょう。

効果としては、その他にも洗髪前に髪に付着している埃や塵などを取り除くことができるためさらに洗髪の効果を高めることが期待できます。

イメージチェンジ

男性で長髪にされている方は、短髪にしてしまうのも対策として有効でしょう。短髪にすることにより頭皮の通気性もアップし、頭皮の環境も改善されると考えられます。

ソフトモヒカンや、スポーツ刈りなど清潔感のある短髪が頭皮を清潔に保つ上でもおすすめです。

ソフトモヒカンは頭頂部にボリュームが出る髪型ですので薄毛に悩まれている方にも気に入っていただける髪型と言えるでしょう。両サイドの髪の毛を刈ることで薄毛が目立ちにくくなる効果も期待できます。それでも薄毛が気になってしまう方は、最近おしゃれ坊主も流行っているため思い切って坊主にしてしまうのも手かもしれません。

長髪は薄毛が目立ってしまうという点があるため、薄毛が気になっている方は髪型をイメージチェンジしてみることで薄毛を目立ちにくくすることができます。

育毛剤

薄毛には何と言っても育毛育毛剤が効果があります。ミノキシジルやフィナステリド、アデノシン、塩化カルプロニウムなど多くの成分が薄毛の有効成分として知られています。

日本皮膚学会において高く推奨されているのは医薬品として登録されている外用薬であるミノキシジルと経口薬であるフィナステリドです(推奨度A)。アデノシンや塩化カルプロニウムは軽度の薄毛の際の治療として行うことができるとされています(推奨度C1)。

ミノキシジル

ミノキシジルは、血圧を下げる薬の副反応として偶然発毛効果が発見された薬です。毛穴のある上皮の増殖促進作用によりアデノシンレセプター(アデノシン受容体:アデノシンの刺激を受け取る部分)を活性化させ、毛組織の血流を改善させる、毛乳頭細胞からの成長因子産生を促進する、毛母細胞が抜けてしまう脱毛を抑制するなどの作用機序により、成長期にある髪の毛をとどめておくことで脱毛抑制効果があるとされています。この有効成分が入った育毛剤として、リアップが販売されています。

フィナステリド

フィナステリドは、5α-還元酵素Ⅱ型を阻害する阻害薬として知られています。この薬の特徴は、テストステロンからジヒドロステロンへの合成を阻害することが挙げられます。フィナステリドは選択的に5α-還元酵素Ⅱ型を阻害するためAGAに即効性が高い内服薬とされています。

しかし、薄毛に悩まされていても男子胎児の生殖器官に異常を来す可能性があるため妊娠中またはその可能性のあるものの服用は禁止されています。同じ理由で母乳中にフィスナステリドが移行するかがわからないため、授乳中の女性についても服用が禁止されています。

男性や妊娠、授乳期以外の女性においては長期投与による安全性も確認されているため、有効な薄毛抑制薬であるといえます。

アデノシン

アデノシンは、体内に存在する核酸の構成成分であり、血流を良くする作用を示す。アデノシンを頭皮に塗布すると薄毛部分の毛乳頭に働きかけアデノシン受容体であるA2a受容体を刺激して発毛促進する成長期に産生されるFGF-7を産生する作用メカニズムを示す。アデノシンは対象区であるニコチン酸アミドと比べて毛髪が太くなったことが研究で明らかにされており、アデノゲンとして販売されています。

育毛剤の種類も豊富で選ぶのが困難です。科学的根拠のある薬品を使用することで時間とお金を無駄にしない脱毛対策を行いたいものです。

植毛

現在医療行為として自毛植毛が行われています。人工毛は拒絶反応等が起こるため自毛の植毛は定着すると自身の髪として残り続けることがメリットとしてあげられます。前述した育毛剤、フィナステリドやミノキシジルの効果が得られない場合は有効な方法と考えられます。

ただし、植毛は値段が高いため金銭的に負担がかかるのがデメリットであるといえるでしょう。

スポンサーリンク

まとめ

kusuri

薄毛になるメカニズムはいまだ謎に包まれている部分が多数あるため、長髪により薄毛になるかどうかは断定できません。しかし、長髪は頭皮環境を悪化させやすく短髪よりも丁寧なケアが必要であることは間違いありません。

薄毛を防ぐためには成長期の髪の毛を維持することが大切です。そのためには、血行が悪くなるような生活習慣を避け、できる限りストレスを排除するため趣味などの時間も持てると良いでしょう。

万が一薄毛になってしまった場合には、育毛剤等の薬を使用してみましょう。薄毛になった人も早い段階で対策を行うことで、成長期の髪の毛を維持することができます。

現在も薄毛の研究は進められていて、原因因子や遺伝子座の特定も行われています、商品や実感として私達の手に届くのはもっと先の話にはなりますが、より効果の高い新薬や薄毛対策が出てくれることを期待しています。

長髪だからと言って直接薄毛につながるわけではありません。しっかりとしたケアをして髪の毛を維持してハゲ予防しながらおしゃれを楽しんでいきましょう。

関連記事としてあわせて参考にしてみてください。

納豆を食べるとハゲるというのは嘘?本当?気になる噂の真相を究明!

睡眠不足でハゲる理由は?はげを予防する最適な睡眠時間について

ハゲ・薄毛の対策方法を紹介!良いサプリやシャンプーの選び方と生活習慣改善育毛法とは

  
  

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする