頭皮乾燥は頭皮の皮脂分泌が追いつかない状態になってしまうことで発生します。
この頭皮乾燥が顕著になると、フケが大量発生するようになるので見た目的にも非常によろしくない状態になってしまうでしょう。
この頭皮乾燥を抑え込むためには、化粧水を使うといった髪ケア方法や頭皮ケア方法を実行する必要があります。今回は頭皮が乾燥してひどいという方向けにどのような対策があるのか、また、乾燥する原因は何なのかを記載してまいります。
目次
頭皮が乾燥する原因って何?
まずはどうして頭皮が乾燥してしまうのかを考えていきましょう。頭皮環境はちょっとしたことで悪化しがちですが、乾燥によって悪化するのなら原因も特定できるはずです。
乾燥している頭皮はかゆみやフケの発生原因にもなりますが、頭皮湿疹やニキビに繋がって、最終的には抜け毛や薄毛の問題にも繋がる可能性があります。
まずは乾燥が発生してしまう原因について明らかにしていきましょう。
温度や湿度の変化
環境の変化によって頭皮環境が乾燥するようになるのは避けられないことです。
特に多いのが室内外の温度差によって、汗が極端に出るようになってしまい、その汗の量の多さから皮脂が流されてしまうこともあるでしょう。
基本的に冬のような乾燥シーズンの方が頭皮は乾燥しがちなのですが、冷凍庫や冷蔵庫のような場所で働いている人の場合、夏場でも急激に汗をかくことが増えるので頭皮を何度もふくことになって、皮脂が無くなって乾燥状態になってしまう恐れがあります。
また、そのような過酷な環境下にいない人でも、ひたすらクーラーや扇風機で風に当たり続けると乾燥肌になってしまう恐れがありますので、夏場は座る位置にも注意してください。直接当たる場所に長時間いると、頭皮が乾燥する恐れがあります。
季節によって乾燥する恐れがあるとわかれば、それを前提とした対策を講じることもできますので、予防先を考えておくといいでしょう。
シャンプー方法や選び方
シャンプーには大きく分けてアミノ酸系・高級アルコール系・石鹸系と大きく分けて3種類あります。
弱酸性やアルカリ性なのか、シリコンが入っているかどうかで区分けを追加する場合は8種類となるでしょう。これらの種類分けによって、洗浄力の強さや洗い心地、そして頭皮への刺激の度合いが大きく変わってきます。
特に洗浄力の強い高級アルコール系成分に注意
この中でも洗浄力が強めであるタイプの高級アルコール系を選んだ場合、その洗浄力の強さから必要な皮脂まで洗い流してしまうことがあるのです。洗浄力は強ければ強いほど良いと勘違いされる方もいますが、強すぎることの弊害として乾燥に繋がってしまう恐れもあると言うことを覚えておきましょう。
基本的に洗浄力が強めのシャンプーはワックスやムースといった整髪料を大量に使う人や、脂性肌タイプの人が使うようにして、元から乾燥肌気味の人は使わない方がいいでしょう。最悪の場合、角質層の細胞間脂質や天然保湿因子など毛穴から分泌される皮脂まで落とされるようになってしまうので、慎重に選んでください。
また、1日に2回も洗う人がしばしばいますが、それは洗いすぎですので洗いすぎは必要以上に皮脂を落としてしまい頭皮の乾燥を引き起こしてしまいます。
最悪の場合は頭皮湿疹に繋がる
シャンプーは頭皮を洗うものです。そのため、人間の皮膚に絶対触れます。しかし、現代人は昔の方々と違ってアレルギーが非常に多く、ちょっとした成分にふれただけでアレルギー反応が出てしまう恐れがあります。
このアレルギー反応はなかなかにやっかいで、洗浄力がそこまで強くない肌に優しいシャンプーでも含まれている成分次第で発症するので、洗浄力が控えめで頭皮への刺激が少ないアミノ酸シャンプーでも出てしまうことがあるでしょう。おすすめシャンプーというケア商品の製品広告だけで安易に選ぶのはやめてください。
その場合は相性が悪いと判断して別のシャンプーを用意するしかありません。アレルギーは体質を改善できれば克服することはできますが、それにはかなり長い期間が必要になりますので、今使うシャンプーの場合は間に合いません。別のものを用意しましょう。
シャワーの温度が高すぎる
シャワーの温度が高ければ高いほど皮脂を除去する力が強まります。
冬の寒いシーズンに湯船に浸からない人はシャワーで済ませるので、高確率で41℃といった高温にしてしまいますが、それでは頭皮の潤いを守るために必要な皮脂も失われてしまうでしょう。
目安は40℃と言われておりますが、すすぐ時間などを考えると38~39℃程度に抑えるのが理想でしょう。少し熱いくらいでちょうどいいと感じる人は多いのですが、それは頭皮には逆効果ですので、カサカサ頭皮を作ってしまいます。
頭皮の洗い方が雑
シャンプーは頭皮を洗うものですが、洗った後のサッパリ感を味わうために、けっこうごしごしと力強く洗う人が多いです。
人によってはかゆいところを徹底的に刺激させるために、爪を立てている方もいます。これは頭皮の角質層をかなりの確率で傷つけてしまうので、バリア機能や水分保持力が低下する恐れがあるのです。
傷が深いと最悪の場合、乾燥ではなく炎症を引き起こしてしまってさらなるかゆみをうみ、余計大きなトラブルを招きかねませんので、指の腹を使ってほどよい力で洗ってください。
親指をあえて使わずに遊ばせておくことで力みも減りますので、親指以外の4本指で洗うようにしましょう。どうしても、やりにくいという方は脇を締めるようにして安定感を出しましょう。
ドライヤーの使い方が間違っている
頭皮が濡れている状態で眠ることは、寝ている状態で雑菌や細菌を増やしてしまう行いであり多くの方々が危険だと注意しているので、今ではしっかりと乾かそうという意識が芽生えている人も増えております。
しかし、この乾かし方も実はこつがあって、至近距離から頭皮に当てるように使っている場合は、頭皮の乾燥に繋がってしまうのです。特に、ドライヤーのような熱風を当て続けると一気に頭皮の水分が失われていくので頭皮の乾燥を一瞬で引き起こしてしまいます。これが毎日となると、確実に乾燥肌となってしまうので距離を離して短期間使うようにしてください。
紫外線対策不足
頭皮は服を着ているわけでは無いので、最も紫外線に晒されています。紫外線は肌の水分を蒸発させる作用がありますが、地肌に当たり続けることで頭皮も異常乾燥してしまうのです。
夏場は紫外線が強いということは多くの方々が知っているので、スキンケアによって対策を行っておりますが、頭皮にまでそのケアが及んでいることは稀であり放置されているのが実状なので、夏場も乾燥肌になってしまう恐れがあります。
頭皮のターンオーバーの乱れ
乾燥肌になってしまう可能性として大きいのがこのターンオーバーの乱れです。肌のターンオーバーは顔でよく取り上げられますが、頭皮もターンオーバーが発生しているのです。頭皮の場合、ターンオーバーが発生するとフケが生じるのですが、このターンオーバーの乱が発生すると一気に乾燥肌になります。
その仕組みについて解説すると、基本的にターンオーバーの乱れとは剥がれるまでの期間が長くなるというイメージが強いのですが、実際は真逆で剥がれるまでの期間が短くなるのです。この期間が短いと角質の役割が果たせない状態で剥がれ落ちてしまいます。
ターンオーバーが早い状態とは肌の保湿に必要となってくる細胞間皮質や自然保湿因子のNMFが作られないことを意味しているので、保水性が一気に低下して乾燥する肌が完成してしまいます。
細胞も未熟な状態で、保湿能力も低いので防御力が圧倒的に低いです。この状態で紫外線やドライヤーの熱風といった外からの乾燥してしまう原因にふれてしまうと、急速に悪化が進みます。こうなると、さらにターンオーバーが早くなり、悪循環が加速します。
また、ターンオーバーの乱れは様々な原因があり加齢によっても引き起こされますので、年をかさむごとにスキンケア対策をできる限り増やしていく必要があると言うことも理解してください。
頭皮乾燥に対する対処法について
それではある程度の原因を調べることができましたので、具体的な原因における対策を考えていきましょう。肌ケアの方法も考えていきますので乾燥している頭皮をどうしたらいいのかお悩みの方は要チェックです。どのようなケア商品が良いのかも記載していきます。
シャンプー剤やヘアケア剤を見直す
乾燥している頭皮に対する最初の対策はやっぱりシャンプー剤やヘアケア剤の見直しです。まず、頭皮が乾燥していると感じる人たちは、アミノ酸系のような刺激ができる限り抑えられているものを使い、人間の肌と同じ弱酸性のものを使いましょう。石鹸系のようにアルカリ性のものは刺激が弱いものであったとしても、髪の毛がキシキシとしてしまいますので、避けた方がいいです。
アミノ酸系シャンプーは弱酸性のものが基本なので、お試しとして悩まずに選ぶことができるでしょうが、高級アルコール系シャンプーはものによって弱酸性やアルカリ性と別れているので、より刺激を抑えたいのなら弱酸性のものを厳選しましょう。
シリコンの有無で悩むことも多いのですが、シリコンシャンプーとノンシリコンシャンプーの特徴を理解して選ぶといいでしょう。シリコンシャンプーは頭皮や髪をコーティングする作用がありますが、このコーティングによって美容液や育毛剤が浸透しなくなるので効果が薄くなります。
そのため、すでに乾燥しておりターンオーバーの乱れが確認される状態ならば、ヘアケア用品を使うためにも、ノンシリコンシャンプーを選んだ方がいいでしょう。
化粧水について
頭皮は顔と同じ皮膚なので、化粧水を使っての対策も間違いなく有効になります。
顔を保湿するように、自分の頭皮も化粧水で対応しましょう。基本的に顔用として一般的に売られている化粧水で問題ありませんが、頭皮は顔の肌よりも敏感になっている人が多いので、刺激が強いものは使えないと考えましょう。
選ぶ場合はヒアルロン酸やセラミドなど保湿成分が含まれているものを探すのもいいですが、低刺激が理想なので天然由来成分が配合されたオーガニックローションを探してください。
育毛剤にも要注意
乾燥肌の人は刺激に弱い状態が続きます。その刺激とはムースやワックスと行ったヘアメイク用品、ヘアカラー液やパーマ液、育毛剤や発毛剤など様々なものがあります。特に注意なものは育毛剤や発毛剤のような頭皮にしみこませる必要があるもので、それらの刺激によって頭皮環境が悪化する恐れもあるでしょう。
そのため、頭皮が乾燥している人はできる限りムースやワックスを使う頻度を落とし、育毛剤や発毛剤も刺激が弱いものに変更してください。ケアアイテムは必ず相性がありますので、使ってみて悪いと感じたら配合成分を確認の上ですぐに切り替えるようにしましょう。
女性用育毛剤や育毛ローションの人気商品、美容室おすすめの商品であったとしても、自分に合わないと判断したのなら、ばっさりと切り捨ててください。美容成分がいかに優れていても、乾燥が悪化してしまったり湿疹が出てしまっては意味が無いのです。
正しい髪の洗い方を実践する
髪を最も刺激するタイミングは、髪の毛をいじるときと洗っている時です。この洗い方が間違っていると指摘したように頭皮が乾燥してしまうでしょう。必ず洗う前にシャワーの温度は38度前後にして予洗いをしてください。この予洗いでほとんどの汚れは落ちます。
その後に、泡立てたシャンプーを使って指の腹でやさしく洗っていきましょう。頭皮マッサージをするように下から上へと引き上げると効果的です。しっかり洗ったら、洗い残しが内容にぬるま湯で時間をかけて流してください。
その後のケアもしっかりと行う
乾燥肌の人はドライヤーを使うことに躊躇してしまいますが、濡れたまま寝るのはNGですので、正しいドライヤーの使い方で乾かしてください。まず、ドライヤーを使う前にタオルドライをしましょう。
タオルドライのやり方は髪をタオルで包み込み両手で押さえるだけです。これだけである程度の水分は除去できます。漫画やテレビのようにごしごし擦るのはNGです。美容師がやっているように挟み込んで乾かしてください。
その後は髪の毛をかきわけて頭皮に直接風を当てるようにドライヤーを使ってください。距離はだいたい20cmで、これより近づかないように意識し、温度は70℃よりも低めに調節しましょう。
同じ場所に当てないように注意しつつ揺らしながら風を当てていきましょう。その後は根本から毛先に向かって髪の毛を乾かしてください。ある程度乾いたら冷風を最後は使ってキューティクルを引き締めてください。
紫外線対策
紫外線は肌の奥まで届き、さらには細胞を破壊する現象を引き起こすので、大量の紫外線を浴び続けるとそのダメージで頭皮が硬くなってしまって血行不良が引き起こされます。それを避けるためにも対策は必須なのです。
具体的には通気性が良い帽子をかぶるとか、黒の日傘を使うとか、スプレータイプの日焼け止めを塗るなど対策は限られてしまいます。頭皮や髪の毛専用のUVカットスプレーはまだまだ商品化されておりませんので、選ぶ側は大変でしょうがケアは欠かさず行ってください。
ターンオーバー対策を実施する
ターンオーバーの原因は非常に多岐にわたります。加齢・ストレス・栄養不足・睡眠不足・ホルモンバランスの乱れ・紫外線・洗いすぎなど一部を抜粋してもこれだけの原因が出てくるのです。そのため、本格的なターンオーバー対策とは生活習慣の改善が必須となるのです。
生活習慣改善と一言で記載してしまいますが、上記のようにやることは多岐にわたりますので、できることから始めてください。渡航に、肌に良い栄養素を補給することは重要で、これが不足すると乾燥肌も多発するようになります。
具体的にはビタミンA・B群・C・E・セラミド・亜鉛の補給となるでしょう。これらの成分を積極的に摂取して、肌のターンオーバーを正常に戻すようにしてください。ひとり暮らしの方はこれらの栄養素が不足しがちですので、サプリメントを利用するのもいいでしょう。
保湿ローションやオイルを使う
保湿ローションやオイルを使えば乾いた頭皮に潤いを与えることができるのでオススメとなっております。ただし、ドライヤーを使う前に用いてしまうとドライヤーによって浸透する前に乾かされてしまうので、ドライヤーで頭皮や髪の毛を乾かした後に使ってください。
頭皮の保湿ローションは「エスモEX薬用育毛ローション」や「薬用ユースキンSローション」、「キュレル頭皮保湿ローション」などかなり種類がありますので、ランキングサイトなどで口コミや評価を確認して選ぶといいでしょう。
顔用ローションといったスキンケア用品も仕様できるものもありますが、刺激の強さ次第で使えないこともありますので、保湿ローションはできる限り頭皮用から厳選した方が安心できます。乾燥した頭皮が気になるのなら、男性でも率先して購入して使うようにしてください。
頭皮ケア商品も購入する
顔をケアする商品は価格が高めでも購入する人が多いのですが、頭皮ケアはヘアケア方法のみで凌ごうとする人がなぜか多いです。確かに、頭皮は他人からなかなか見えない部分なので気にならないのかもしれませんが、ケアしないと頭皮の乾燥や脂漏性皮膚炎を引き起こす可能性があるので、チェックは欠かせないのです。
今回の記事のように頭皮が乾燥してしまう原因というのはかなり多様となっているので、頭皮が乾燥気味でフケが増えたと感じた方は、原因を特定してできることから対処法を実践してみましょう。
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