もみあげが薄い人、濃い人がいるようですが、もみあげの濃さは何によって決定するのでしょうか。またもみあげやこめかみなどの髪が薄くなってきたりすることもあるようですが、何が原因なのでしょうか。もみあげが薄いのは男性型脱毛症も関係しているのでしょうか。
もみあげが薄い人の特徴、薄いもみあげや側頭部になる原因と対策方法、AGAとの関連、もみあげが濃くて薄いもみあげにしたい人のお手入れ方法についても解説します。
目次
もみあげが薄い人は男性ホルモンが少ない?
もみあげが薄い人、濃い人がいるのはなぜなのでしょうか。もみあげの濃さは男性ホルモンとも関係があるとも言われています。もみあげの濃さは何によって決定されるのでしょうか。またもみあげが薄い人、濃い人にはどのような特徴があるのでしょうか。
もみあげと男性ホルモンとの関係
人間の体毛はワキ毛などのような男性でも女性でも生えてくる両性毛(無性毛)、ヒゲのような男性にしか生えない男性毛があります。
髪の毛は男性でも女性でも生えるので両性毛とも考えられますが、男性ホルモンの分泌量が多いほどもみあげは濃くなる傾向にあります。男性ホルモンは男性らしい筋肉や骨格、リーダーシップ、体毛が濃くなることなどとも関係があるとされています。
男性と女性を比較しても男性の方がもみあげは濃い傾向にありますので、男性ホルモンの分泌量が多いほどもみあげが濃くなるようです。男性ホルモンが少なめの男性は、女性のようにもみあげが薄くなると考えられます。
もみあげの薄い男性の特徴
男性ホルモンはもみあげの濃さに影響されると言われています。男性ホルモンが強く出ている男性は男性性が高く、リーダーシップ性が高くて気前が良いと言われています。
脳科学評論家の澤口俊之氏のコメントによると、もみあげの薄い男性は男性性が低く、ケチだということです。
もみあげの薄い女性の特徴
脳科学評論家澤口俊之氏の「もみあげの薄い女性は意地悪」というコメントは、いろいろな記事でも取り上げられました。
男性ホルモンの少ない女性は協調性に欠け、男性ホルモンが与えられた女性は公平にふるまうということです。もみあげの薄い人は協調性がなく、濃い人のほうがリーダー気質ということです。
もみあげや側頭部の髪が薄い理由
もみあげや側頭部の髪が以前は濃かったのに薄くなってしまうということもあるようです。もみあげやこめかみ付近など、側頭部の髪の量が薄くなってしまうのにはどのような原因が考えられるのでしょうか。
血行不良
もみあげやこめかみ、頭部のサイドの髪の量が薄くなるのは、頭皮の血行不良が関係している可能性もあります。
髪の毛の生成・成長に欠かせないタンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素は血液によって毛根へと運ばれていきます。栄養を毛細血管を通じて毛乳頭細胞が受け取り、発毛指令を出して毛母細胞が分裂して髪が作られます。
頭皮の血行が悪いと毛根部分へ髪に必要な栄養素が届かず、もみあげを含め髪の成長が妨げられてしまいます。
首のこりや肩こりがひどい人も薄毛になる可能性があり、要注意と言われています。肩周りの筋肉が硬くなると血流が悪くなり、頭部への血流が悪くなってしまうためです。
眼精疲労
もみあげ付近の血管は目の血管ともつながっています。目の疲れがもみあげやこめかみなど側頭部の薄毛を招く可能性があります。
眼精疲労はスマホ、パソコンなどが原因になることが多いです。特にスマホは小さな画面であること、パソコンより手軽に扱えることから長時間画面を見る傾向にあることで、眼精疲労を招きやすいと考えられます。
円形脱毛症
円形脱毛症は頭部のどこにでも発症する脱毛症です。よく知られているのは円形状のハゲができる単発型の円形脱毛症です。耳周りのもみあげ付近の側頭部で、髪が抜けることもあります。
円形脱毛症はゆっくりと薄毛になるタイプの脱毛症ではなく、急性の脱毛症です。ある日気がついたら髪が抜け落ちていたり、自分でも気づかないうちにハゲができていることがあります。
ストレスなどがきっかけで起きることが多いですが、自己免疫疾患の一種と考えられており、アトピー性疾患の人で発症する人が多いようです。
薄いもみあげと男性型脱毛症との関係
髪が薄くなるといえば、男性の場合まず思い浮かべるのは男性型脱毛症(AGA)ではないでしょうか。最近もみあげが薄くなってきたような気がする、という男性は心配かもしれません。もみあげが薄くなることと男性型脱毛症は関係があるのでしょうか。
男性型脱毛症とは
男性型脱毛症(AGA)は男性ホルモンDHTの影響で起きる脱毛症です。男性の脱毛症のほとんどがこの男性型脱毛症と言われています。
つむじ周りの頭頂部や額の生え際部分は男性ホルモンDHTの影響を受けやすく、頭頂部や生え際周辺を中心に抜け毛が増えて、ゆっくりと薄毛やハゲが進行していきます。
必ずしも男性ホルモンの分泌量が多いとAGAを発症するというわけではなく、毛乳頭に存在する還元酵素により男性ホルモンDHTの量が多くなりやすい人、DHTが毛乳頭と結合しやすい人で薄毛になりやすいようです。
男性ホルモンDHTは頭頂部や生え際部分の髪を薄くしますが、目から下の毛(ヒゲや体毛)は濃くする傾向にあります。皮脂の分泌量も増やすことで、頭皮環境を悪くする作用もあります。
男性ホルモンDHTの影響の受けやすさは遺伝に依るところが大きいようですが、ストレスなどでホルモンバランスの乱れが生じることでもDHTが増える可能性があります。
もみあげの薄毛とAGAは関係なし
もみあげは男性ホルモン(テストステロン)と関係があると言われていますが、もみあげが薄くなるのはAGAとは直接関係がないようです。薄毛の男性でもヒゲやもみあげはしっかり生えているということが多いようです。
むしろ生え際の薄毛を髪型でカバーする方法として、もみあげやヒゲを利用する方法も提案されています。髪型は短髪にして、ヒゲやもみあげを整えながら残すことで薄毛が目立たなくなります。生えっぱなしだとかえってだらしない印象になるので気をつけましょう。
薄いもみあげの育毛対策方法
薄いもみあげを濃くしたい人も多いでしょう、もみあげが薄くなるのは血行不良が原因であることが多いです。髪を増やしたければ真っ先に育毛剤を思い浮かべる人も多いと思われますが、育毛剤でもみあげを濃くすることはできるのでしょうか。他にも方法があるのでしょうか。
もみあげは育毛剤が使えない?
もみあげが薄くなる原因は血流が悪くなることが原因です。育毛剤の血行促進作用成分でもみあげの発毛を促すという方法も考えられますが、育毛剤はもともと頭皮のために作られたもので、もみあげ付近の肌に合わない可能性があります。
もみあげは頭皮というより顔の一部で、皮膚も薄いそうです。もみあげへの育毛剤使用により、皮膚の薄い肌では刺激を感じたり、荒れてしまう可能性もあります。
もみあげにも向いている育毛剤
もみあげに育毛剤を使うなら、天然由来成分で保湿力の高い育毛剤を使うのがおすすめされています。医薬品の育毛剤をもみあげに使って生えてきたという人もいますが、医薬品タイプのものはあまり保湿効果が高くなく、肌荒れする可能性もあるようです。
顔の一部であるもみあげに使うのなら、添加物が入っていない肌に優しい天然由来成分の育毛剤の方が良いそうです。
もみあげの育毛効果を高める方法
育毛剤には血流を促進して毛根に栄養を届けやすくする効果が期待できますが、さらにもみあげの育毛効果を高めるには体全体の血行を良くして、栄養バランスの良い食事を摂ることも重要でしょう。
眼精疲労や肩こりはもみあげに限らず薄毛の原因になりやすいです。スマホやパソコンの見過ぎに注意し、ストレッチをしたり運動をするなどして体の血行を良くすることも育毛対策になるそうです。
また血流を良くしても血液中に髪に良い栄養が含まれていなければ育毛効果が現れません。髪の生成・成長に特に必要なのはアミノ酸、ビタミン、ミネラルです。
髪の生成には必須アミノ酸すべてが必要なので、アミノ酸スコアの高い肉、魚、大豆や大豆製品をしっかり摂り、ビタミンの中でもビタミンB群、髪の生成やDHT抑制にも関わるとされる亜鉛も意識して摂取すると良いでしょう。
薄いもみあげにする方法
薄いもみあげに悩む人もいますが、中には濃いもみあげに悩む人もいます。カミソリで自己処理をすると青くなってしまうぐらい濃いもみあげになる人もいるようですが、どのようにしたら濃いもみあげを薄くできるのでしょうか。
もみあげに除毛クリームは使用可能?
除毛クリームは脱毛クリームとも呼ばれています。除毛クリームに含まれている成分はタンパク質を溶かす作用がありますが、毛もタンパク質でできているため除毛クリームで毛を取り除くことができます。
しかし私たちの皮膚もタンパク質でできており、除毛クリームを使うことで皮膚にダメージを与える可能性が非常に高いです。
腕や脚のムダ毛には除毛クリームは向いていますが、デリケートな肌には向いていません。特にもみあげは顔に生えているので、除毛クリームを使用するのは肌トラブルを招く可能性があり非常に危険です。
顔に使うなら除毛クリームでなく抑毛クリーム(ムダ毛が生えてくるのを抑えるクリーム)が良いと言われていますが、抑毛クリームの効き目には個人差があるようです。
脱毛サロンの利用
自己処理ではなく脱毛ラボなどの脱毛サロンやエステサロンで専門家にムダ毛処理をしてもらうという方法もあります。サロンでは顔脱毛や気になる産毛、ムダ毛などの脱毛が行われています。
脱毛サロンで行われているのは光脱毛であり、毛根に光を当てて細胞を壊します。医療レーザーでの脱毛より脱毛効果は低いですが、痛みが多少軽減されるようです。
脱毛の回数はサロンや毛質・毛量にもよりますが、大体6~8回程度、炎症が起きる可能性も低いようです。エステサロンや脱毛サロンでのもみあげの脱毛料金は1万~2万円程度となります。
医療クリニックの利用
脱毛サロンやエステサロンよりも強い脱毛効果を求める人は、湘南美容外科クリニックなどの美容クリニックで行われている医療レーザー脱毛がおすすめされています。
医療レーザー脱毛は脱毛効果が高い分、痛みや炎症が起きる可能性もあります。痛みを軽減するために麻酔クリームを利用することもあります。
もみあげの脱毛回数は5回程度、料金は脱毛サロンやエステサロンより高くなり3万~4万円程度かかるようです。クリニックによってレーザー脱毛の方法も異なり、料金、痛みの程度も異なります。事前に情報収集して自分に合う方法のクリニックを選ぶと良いでしょう。
薄いもみあげにしたい人のお手入れ方法
清潔感ある印象にするにはもみあげの形を整え、お手入れすることも必要です。薄毛の男性にももみあげをポイントとした髪型は薄毛カバーになり、おすすめされています。もみあげのお手入れ方法についても確認しておきましょう。
もみあげのお手入れ方法の種類
もみあげを自己処理で手入れする方法には、カミソリや電気シェーバー、ハサミで処理する方法が考えられます。濃いヒゲやもみあげを整えるために毛抜きを使う方法も考えられますが、埋没毛になったり炎症を起こす可能性があるのであまりおすすめできません。
もみあげの形
男性の場合は特に短髪のため、もみあげをしっかり整えておかないと清潔感のない印象になりやすいです。伸び放題にしないよう、こまめにもみあげを整えるようにしましょう。首の襟足も同様です。
一般的にはもみあげの長さは耳たぶぐらいの長さが普通とされ、それよりあえて短くしてみたり、長くしてあごひげと繋げるスタイルもあります。
もみあげの先端はV字にする人が多いですが、V字をやや前側に作ったり、V字ではなく直線的なラインのもみあげにするスタイルもあります。
クセ毛のもみあげ
量も多くクセ毛のもみあげは、いきなりカミソリや電気シェーバーで整えるのがやりづらいかもしれません。まずはさみで余分な毛をカットしてから、形を整えるようにしましょう。
カミソリ・電気シェーバーでのお手入れ方法
もみあげの形を整えるのにカミソリを使うのは手軽な方法でしょう。ただカミソリを使うともみあげの余分な毛だけでなく、皮膚の角質層まで取り除いてしまい肌にダメージを与える可能性があります。カミソリで剃った後に肌が炎症を起こしたり乾燥する可能性もあります。
電気シェーバーの方が肌にシェーバーの刃が直接触れず、カミソリより肌が傷つきにくいそうです。カミソリ、電気シェーバーのいずれを利用するにしても、肌のお手入れにも気を遣うようにしましょう。
ハサミでカットしてからカミソリで形を整えていきますが、もみあげ周辺の髪の毛まで切ってしまわないよう、髪の長い人は耳にかけたりピンで留めるようにします。
カミソリあるいは電気シェーバーでもみあげの余分な部分を剃り落とす時、V字に整えるのであれば耳側のもみあげを剃るようにすると、形がきれいに整えやすいそうです。
カットでもみあげの形を整える方法
シェーバーでもみあげを整えられたら、ハサミを使ってカットを入れながらもみあげの形を整えていきます。
- もみあげを後ろから前へクシで梳かします。
- もみあげの前側にある余分な毛をハサミでカットします。
- もみあげを前から耳側へクシで梳かします。
- もみあげの耳側の余分な毛をハサミでカットします。
- もみあげの量を調整するために、梳きバサミでカットします。切りすぎないよう注意しましょう。
理容室でシェービング
自分で剃るのがうまくできないという人は理容室でプロにシェービングしてもらいましょう。美容室でももみあげを整えてもらうことはできますが、普通の美容室ではカミソリを使うことができません。
まとめ
もみあげの濃さは男性ホルモンの影響が大きいようです。一般的に男性はもみあげが濃く、女性は薄いですが、中にはもみあげが薄い男性、濃い女性もいます。もみあげが濃いと男性ホルモンが強く、協調性が高いという脳科学評論家の意見もあるそうです。
元々もみあげが薄いわけではなかったのに、もみあげや周辺の髪の毛が薄くなってくることがあります。血行不良や眼精疲労、また自己免疫疾患の一種である円形脱毛症の可能性もあります。
もみあげは頭皮というより顔の一部のため、もみあげの薄毛対策には育毛剤は効果的でないという意見もありますが、顔につけても問題のない、天然成分の育毛剤であれば効果的とされています。
濃いもみあげが嫌で薄くしたいという人もいるようです。脱毛サロンや美容クリニックでももみあげの脱毛メニューがあるのでおすすめされています。清潔感ある印象のためにも、日頃からもみあげを手入れすることも重要でしょう。
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