鏡をふと見ると前髪に隙間ができていて、髪が薄くなった?と驚いたことがありませんか。このまま前髪が薄くなって、M字ハゲになったらどうしようとヒヤヒヤしている人もいるかもしれません。
クセ毛で前髪に隙間ができやすい人も、1日中髪型が気になると思われます。こちらの記事ではクセ毛による前髪の隙間対策、薄毛による前髪の隙間対策と根本的な改善方法についてまとめました。前髪の隙間にお悩みの方、よかったら参考にしてください。
目次
前髪に隙間ができる原因
おろした前髪がスカスカして、おでこの肌が見えてしまうことがあります。なぜ前髪に隙間ができてしまうのでしょうか。前髪に隙間ができてしまう原因をいくつか挙げて説明します。
クセ毛
髪が全体的にクセ毛な人、前髪に生え癖がある人は、何度セットしても前髪がパカッと割れて、意図していないところで分け目ができることがあります。クセ毛は生まれつきなので縮毛矯正をしないとまっすぐできません。
前髪のみポイントで縮毛矯正をすることも可能なので、前髪が割れるのを防ぐことはできますが、前髪はすぐ伸びるので頻繁に縮毛矯正をかける必要があります。またブローのしかた、前髪の量を調整することで、隙間ができるのを防ぐことも可能です。
髪が細くなった
前髪全体のボリュームがなくなった、髪が細くなってコシがなくなったのが原因で、前髪がスカスカとしたりおでこに張り付きやすくなることがあります。
特に男性は30代に入るとおでこが多少広くなることも多く、以前していたような前髪のスタイルが似合わなくなることもあります。
年齢により多少前髪のボリュームが少なくなった、というレベルぐらいなら良いのですが、ストレスにより一時的に脱毛がひどくなっているケースや、AGA(男性型脱毛症)などの進行性脱毛症の場合も考えられるので注意しなくてはなりません。
男性型脱毛症
男性型脱毛症(AGA)は男性ホルモンDHTが原因で起きる進行性の脱毛症です。20代や30代頃から発症する人もいて、50代での発症率がピークを迎えます。
男性ホルモンのほとんどはテストステロンと呼ばれる抜け毛とは関係のないホルモンですが、テストステロンが毛乳頭内の還元酵素5αリダクターゼによってジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンが生成されることがあります。
DHTは毛乳頭内にあるレセプターと結合して、髪のヘアサイクルの成長期を短縮し、抜け毛を促進します。5αリダクターゼの数やDHTのレセプターとの結合のしやすさは、遺伝による要因が大きいようです。
AGAで前髪が薄い場合はいわゆるM字ハゲなどと呼ばれる、生え際から薄毛が進行するタイプが多いと考えられます。もし前髪の隙間がAGAによるものであれば、今後も薄くなっていく可能性があり、進行を止めたければ治療の必要があります。
びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は頭髪全体が薄くなっていく脱毛症のことで、女性に多く見られる症状です。びまん性脱毛症が起こる原因として、加齢や出産による女性ホルモンの減少、ストレスによるホルモンバランスの乱れや栄養不足なども考えられます。
女性ホルモンのエストロゲンには髪を健康に育てる作用がありますが、女性は30代半ば頃から年齢が上がるごとに女性ホルモンの分泌量が減っていきます。
女性ホルモンの分泌量が減ると髪が細くなりコシがなくなっていきますが、一定量は分泌されるため、男性のAGAのようにはげ上がらず、頭髪全体が薄くなったり分け目が目立ってくるのがびまん性脱毛症の特徴です。女性男性型脱毛症とも呼ばれFAGAと表記されます。
牽引性脱毛症
ポニーテールや三つ編みなど、常に同じ箇所の髪を引っ張るような髪型をしていたり、エクステンションやハーフウィッグなどで髪や頭皮を引っ張り負担をかけることで、髪が抜けてしまう脱毛症を牽引性脱毛症と言います。
早めに髪や頭皮に負担をかける髪型を止めれば、じきに治ります。脱毛が目立って早めに発毛を促したい場合は、治療が必要です。
ヘアスタイルで前髪の隙間対策方法
クセ毛や前髪に生え癖のある人、前髪が少ない人は、ヘアスタイルを工夫することで前髪の隙間対策が可能です。前髪にできてしまう隙間対策のヘアスタイルとスタイリング法について説明します。前髪カットの方法は女性向けの内容です。
腕の良い美容師さんにカットを頼む
前髪の隙間を改善する最も手っ取り早い方法は、プロである美容師さんにカットをお願いすることです。自分でもスタイリングしやすいような髪型をしてくれる、腕の良い美容師さんにカットを頼むと良いでしょう。
直毛でハリのある髪質の人は、多少前髪の量が少なくてもまっすぐおりるかもしれませんが、少しでも生え癖やクセがあれば前髪が分かれやすくなります。悩みを相談して、スタイリングしやすいようなヘアスタイルにしてもらいましょう。
ヘアサロン、エステサロン、メイクサロン、リフレッシュサロンなどのサロンに行くときはまず予約が必要です。成人式や卒業式など、時期によってヘアメイクを利用する人が多く混雑していることがあります。なた人気店は予約がすぐ入るので、早めに予定を調整して予約を入れましょう。
サロン情報のサイトからヘアスタイルの画像を参考にしたりサロンのメニューを確認し、気に入った美容室や美容院があればネット予約ができます。初回限定のクーポンが使えるところの多いので、活用すると良いでしょう。
隙間が出にくい前髪カットの仕方
気になるのは前髪だけなので自分でカットしたいという人もいるでしょう。前髪は人の印象を決める重要なパートなので、失敗のないよう十分注意してください。カットハサミは準備しておきましょう。
女性のぱっつん風の前髪は、小顔効果と目を大きく見せる効果があるので、小顔バングとして人気があります。クセがあると前髪に隙間ができやすいので、前髪をうまくカットしましょう。
ただし小顔カットであるぱっつん前髪は、丸顔の人がすると顔の面積がとても小さくなり、横幅が広がって見えてしまいます。斜め前髪にするなどアレンジをした方が顔立ちが引き立ちます。
前髪にするべき部分が横に流れていると、前髪の量が少なくなってしまいます。カット前に生え癖をブローでカバーして、自然な毛流れを作ります。横に流れていた髪も前に来ていればOKです。
前髪の幅は両目の黒目の外側に、長さを決めたら横にハサミをいれてカット、その後毛先にハサミを縦に入れて微調整していきます。地道にハサミを縦に徐々にカットすることで失敗も防げます。不自然なカットラインも解消しやすいです。
石原さとみ風カット方法(シースルーバング)
前髪の量がある人は上記の方法で大丈夫ですが、女性で前髪が少ないけれどおろしたいという人もいるでしょう。一時期話題になった石原さとみさんのしていたシースルーバングもおすすめです。
シースルーバングは今や専門用語ではなく一般的になりましたが、量が少ない軽めの前髪のことを指します。
石原さとみさん風のシースルーバングにカットしていく前に、まず前髪の幅を決めましょう。左右の目尻と頭頂部を結んだ三角形がめやすです。次に前髪を3つに分けて真ん中から横に切り、次に真ん中の長さに合わせて左右の毛束の髪も切っていきます。量は少な目に、長さは長めに切るのがポイントです。
その後毛先はハサミを縦に入れながらバランスが悪くならないよう調整します。最後前髪の毛先や顔周りをアイロンで内巻きに巻けば完成です。毛先にワンカールパーマを入れてもいいですし、ヘアアレンジやメイク方法でかわいい雰囲気にも大人っぽい雰囲気にもできます。
薄毛が原因の前髪の隙間対策方法
男性の場合はハゲているとまではいかなくても、30歳前後ぐらいからおでこが広くなってくる人は少なくありません。すでに生え際が後退してきた人、M字ハゲ気味な男性に合う髪型は、また薄毛に悩む女性に利用の多い増毛エクステについても紹介します。
前髪が薄い男性に合う髪型
生え際が少し気になる男性、おでこが広いのが目立つ男性は、髪型次第でもカバーできます。前髪のボリュームが少ないのにおろすと薄毛の印象が強くなってしまいがち、全体的に髪を短くして前髪もカットするか、生え際以外の髪のボリュームがある人はおでこをすっぽり隠してしまうのが良いでしょう。
最近はすっかり定番人気の髪型となったツーブロックは、サイドを短く刈り込んでいるため前髪のボリュームが少ないのも不自然な感じがしません。トップにボリュームがある人は髪を後ろから前に流すことで、おでこの方にもボリュームを出しやすくなります。
トップの中央部に広めに髪を残し、サイドは刈り上げたソフトモヒカンも、トップにボリュームがあることで生え際の薄さが目立ちません。ツーブロックとソフトモヒカンの組み合わせがスタイリッシュで人気です。
前髪が少ないのに伸ばしたままにしていると薄毛が目立ってしまいます。ショートレイヤーにして、気になる生え際部分は束感のある前髪で自然に隠すのがおすすめです。爽やかな印象でビジネスの場面でも好感度が高いでしょう。
生え際以外の部分はボリュームがある人はパーマスタイルもおすすめです。前髪やトップ部分にボリュームを出すことで、広いおでこをカバーすることができます。
おでこがすっぽり隠れるようなマッシュヘアーもボリュームのある人にはおすすめです。ストレートよりはパーマを少しかけてクセ毛風にした方が、女性受けの良いおしゃれな雰囲気になります。
増毛エクステ
増毛エクステは元々ある髪の根元に人工の髪の毛を接着したり結びつけることで、髪のボリュームをアップさせる方法です。自然に自分の髪が増えたようになるので人気の方法です。女性にも男性にも利用されています。
ただし頭皮の地肌に負担が多少かかり、頭皮が弱っているときは外さないといけません。エクステなどの負担で起こる牽引性脱毛症という抜け毛の症状もあるので、注意が必要です。
また定期的なメンテナンスも必要ですので、継続して利用したい場合はランニングコストも考慮しないといけません。
前髪の薄毛改善方法
前髪の隙間ができないよう、またはカバーできるようなヘアスタイルや増毛についても紹介してきました。しかし一時的な対処方法をしても、前髪が薄いままどころかさらに少なくなる可能性もあります。そこで前髪の薄毛の根本的な改善方法についても紹介します。
生活習慣の改善
髪の健康を考えるときも、生活習慣の改善は重要です。食事、睡眠、適度な運動に気を遣いましょう。
髪はケラチンというタンパク質で作られています。ケラチンは体内のアミノ酸から合成されて作られますが、ケラチンの生成にはビタミンやミネラルの力も必要です。体内で合成できるものもありますが、食事から各種栄養素を摂取する必要があります。
特にビタミンB群、ミネラルでは亜鉛が健康な髪を育てるのに重要とされています。栄養バランスの良い食生活が一番良いですが、現代人の食生活では摂取しにくい栄養素もあります。不足しがちな栄養素はサプリメントを利用するのもおすすめです。
睡眠中は髪を育てる成長ホルモンの分泌がさかんになります。睡眠時間が足りていなかったり、眠りが浅いと成長ホルモンの分泌が十分行われません。髪のためにも体のためにも早めの就寝をして、健康な髪と体を回復しましょう。
適度な運動は体の血行を良くし、頭皮にも栄養を届けやすくします。逆に運動不足で血行が悪い状態だと栄養が行き渡らず、髪も肌も元気がなくなりがちです。激しい運動をする必要はありません、ストレッチやウォーキング、運動ではないですがお風呂に浸かるのも効果的です。
正しいシャンプーの方法
頭皮環境が悪いことが原因で、髪がベタついてボリュームがなくなったり、コシのない髪になることがあります。頭皮環境が原因の薄毛には、ヘアケアの見直しが有効です。
シャンプーは毎日1回、なるべく夜にするのがおすすめです。洗浄力の強いシャンプーは頭皮を乾燥させ、髪にもダメージを与えがちです。ダメージの少ないアミノ酸系シャンプーで、頭皮や髪をいたわりながら毎日シャンプーをしましょう。
シャンプーをするときの注意点は、シャンプー前にブラッシングを済ませておくこと、シャンプー剤をつける前にお湯で洗うこと、泡立てたシャンプー剤で洗い、よくすすぐこと、シャンプー後はタオルドライしてドライヤーでしっかり乾かすことなどが挙げられます。
育毛剤の使用
抜け毛予防や薄毛対策に、育毛剤の使用がおすすめです。洗髪後清潔な髪に使うと、育毛剤の成分が浸透しやすいです。育毛剤を頭皮に塗布したら軽くマッサージし、頭皮の血行促進を図ります。使用回数や使い方は育毛剤によって異なるので、使用上の注意を確認しておきましょう。
髪にはヘアサイクルという生え変わりの周期があり、育毛剤を使ってもすぐには効果が現われません。3か月~6か月ぐらい継続して使用することで効果が現われるとされています。マッサージとともに育毛剤を継続して使用することで、健康な髪を育てていきましょう。
男性育毛剤ランキングではチャップアップ、フィンジア、イクオス、女性育毛剤ランキングではマイナチュレ、ベルタ育毛剤などが上位によく登場しています。口コミレビューなども参考に選ぶと良いでしょう。
育毛サロンに通う
育毛サロンでは頭皮の状態チェックして、サロンオリジナルのスカルプケアの施術が行われ、頭皮環境を良くすることで育毛促進を図ります。
頭皮環境の悪化が原因で抜け毛や薄毛になっている人、まだクリニックに通う必要がない人、自分でスカルプケアを継続するのが無理という人におすすめです。
治療による薄毛対策方法
明らかにM字ハゲ、ハゲの症状が進行しているという人には、医療機関での本格的な治療がおすすめです。皮膚科だと対応できない可能性もあるので、AGAクリニック、薄毛治療専門のクリニックに行きましょう。
治療薬の処方がメインですが、成長因子を頭皮に直接する治療、美容外科では自毛植毛も行われています。
まとめ
前髪に隙間ができてしまうのは、クセ毛や生え癖により前髪に分け目ができてしまう場合と、薄毛のために前髪のボリュームが少なくなっている場合が考えられます。
薄毛を引き起こす脱毛症には、男性ホルモンDHTが原因の男性型脱毛症、女性ホルモンの減少によるびまん性脱毛症、エクステなどが原因の牽引性脱毛症などがあります。
クセで前髪に分け目ができてしまう場合は、カットするときの前髪の量に気をつけることで解決します。もともと前髪部分が少なめという人はシースルーバングにして、内巻きに巻いてアレンジすると自然です。
生え際が前より後退してきた男性にはツーブロックやソフトモヒカン、ショートレイヤーやマッシュなど、生え際をカバーするヘアスタイルがおすすめです。
ヘアスタイルやエクステのような一時しのぎだけでなく、生活習慣やヘアケア、または治療も必要に応じて薄毛の改善に取り組むことも必要でしょう。
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