敏感肌な人のシャンプーの選び方!この成分をチェックしよう!

肌にもいろいろなタイプがありますが、その中でも特に扱いが困ってしまうものがあります。それが敏感肌です。敏感肌の人はちょっと刺激が強い化粧水やシャンプーを使うだけですぐにただれてしまったり、肌荒れが発生するようになります。

頭皮ケアにおいて重要な要素が詰まっているシャンプーを良かれと思って購入し、使った結果肌荒れにつながる敏感肌に嫌になっている人もいるでしょう。そこで、今回は敏感肌の人でも使えるシャンプーとはどのようなものなのかを考え、そもそも敏感肌とは何なのかも紹介します。

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敏感肌は困るけどそもそも敏感肌って何?

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敏感肌という言葉に敏感に反応する方々は多いですが、この言葉は医学的に病名として生み出されたわけではなく、気が付いたら多くの方々に言われるようになった不思議な言葉です。

そもそも、この敏感肌とはいったい何なのでしょうか。

敏感肌の定義

敏感肌に具体的な定義はありませんが、化粧水や紫外線などの外部からの刺激に非常に弱い肌のことを意味しております。

敏感肌の状態がひどい人では、肌に優しいなどと記載してある化粧用品でも全く使えないということもあるでしょう。症状は人によって変わりますが、ほてりやかゆみ、痛みやかぶれ、そして赤みが出てしまって商品が使えない状態になってしまいます。

メカニズムはどうなっているの?

症状の出方は異なることが多いですが、敏感肌のメカニズムについてはほぼほぼ解明されております。ざっくりと説明してしまうと、肌のバリア機能が低下してしまっており、肌の水分が蒸発してしまっている状態のことを意味しております。

角質層のバリア機能の低下

もっと細かく説明すると、肌の表面には0.02mm程度の角質層が覆っておりますが、この角質層が機能を果たせなくなっているということです。角質層には細胞の間を満たして細胞同士を結びつけるセラミドや肌の水分保持力をキープする天然保湿成分が含まれておりますが、これらの成分がなくなってしまいますと敏感肌に一直線となります。

いわゆる乾燥肌の方々は肌がやられて敏感肌になっている可能性が高いということです。

水分量の低下

健康な肌は肌の内部に30%の水分が含まれておりますし、角質層にも20%程度の水分が含まれているのです。しかし、乾燥している荒れた肌の人は10%以下になっているのです。

ここからさらに放置されると角質細胞を支えている細胞間脂質が少しずつ減少していってしまい、角質細胞もボロボロになって剥がれ落ちていってしまいます。乾燥がひどい時期になると白い粉が出る人も多いでしょうが、それは細胞間脂質が減少して角質細胞が剥がれ落ちてしまっているサインです。こうなると角質層もスッカスカなので、ちょっとした刺激でも痛みやかゆみといった症状が出てしまいます。

頭皮にも敏感肌はあるものなの?

この敏感肌とよく叫ばれるのは顔です。しかし、頭皮だって顔の肌と一枚でつながっており、肌の内部構造は変わりません。

つまり、状況次第では極端に乾燥して敏感肌になってしまうケースも存在するのです。しかも、顔と違ってケアされないことが多いぶん、気が付いたらボロボロになっているという人も少なくありません。

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 敏感肌になっている頭皮にお勧めなシャンプーについて

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それでは具体的に敏感肌になってしまっている頭皮に適合できるシャンプーについて考えていきましょう。根本的な原因を削除することも大切ですが、対応しても即時結果が出るものではありませんので、敏感肌となってしまっている頭皮としばらくの間は付き合っていく必要があるのです。

シャンプーの種類について

シャンプーにはざっくりと区分けして、高級アルコール系シャンプー・石鹸シャンプー・アミノ酸シャンプーの3つにわけることができます。

洗浄成分が強力で大手メーカーを含め一番数が発売されているのが高級アルコール系シャンプーで、アルカリ性の石鹸系洗浄成分が含まれている石鹸シャンプー、頭皮に優しく界面活性剤にアミノ酸系洗浄成分を使っているアミノ酸シャンプーと覚えておくのが簡単でしょう。

敏感肌にはアミノ酸系シャンプー

ラウロイルメチルアラニンNaやココイルグルタミン酸TEAなどのアミノ酸成分を使っている肌にいちばんやさしいシャンプーです。頭皮トラブルが多いという方は、おすすめ商品としてこのアミノ酸系シャンプーが基本的に推奨されます。

逆に肌トラブルが多いということで避けるべきといわれているのが、「石油系界面活性剤」が含まれている商品です。この「石油系界面活性剤」も種類が200くらいあるといわれておりますので、全てを説明することは出来ませんが、名前としては「ラウリル硫酸~」とか「ラウレス硫酸~」とか「スルホン酸~」とか「~ナトリウム」とか「~アンモニウム」が混じっているので、成分表から見抜くこともできるでしょう。

これらの石油系界面活性剤は高級アルコール系シャンプーに含まれていることが多いので、肌が弱い人は使わないほうがいいでしょう。アルコール系シャンプーは洗浄力が強く脂性肌気味の方には使い勝手がいいのですが、乾燥肌の人は肌の調子の悪化につながるので要注意です。

石鹸系シャンプーも天然由来の成分を使ってできているため、高級アルコール系シャンプーよりも刺激は少ないですが、アミノ酸系シャンプーと比べるとちょっと刺激が高めになってしまいますので、やはりアミノ酸系シャンプーのほうがいいでしょう。

ベタイン系シャンプーについて

上記3つとちょっと毛色が違うシャンプーが、このベタイン系界面活性剤を使っているベタイン系シャンプーです。「ベタイン」とは砂糖大根由来のアミノ酸系保湿成分なので非常に低刺激です。この低刺激の度合いはアミノ酸系シャンプーを引き合いに出されるレベルなので、安全性は高いでしょう。

この両性界面活性剤は保湿力があり生分解性が高く毛髪の補修を行い整える能力も持っておりますので注目度は上昇しつつあります。アミノ酸系シャンプーよりも泡立ちがいいですし、使い勝手もよくなっております。

赤ちゃん用のシャンプーにも使われるほど肌に対しては優しいシャンプーになりますので、敏感肌で困っている人は一度使ってもらいたいシャンプーといえるでしょう。ただし、このベタインが主成分となってしまうと価格がどうしても割高になってしまいますので、その点は諦めるしかありません。

ベタイン系のシャンプーは代表的な成分としてコカミドプロビルベタイン・ラウロイルプロビルスベタイン・ココアンホ酢酸などがあり、名前にベタインと入っているものも多いので、成分表から気が付くことも多いでしょう。「ココイル」「ココアンホ」「ラウロイル」と書かれていた場合もベタイン系のシャンプーです。

無添加で防腐剤フリーだからOKではない

現代日本人は様々なところで健康志向が高まっているので、「天然由来」とか「防腐剤フリー」とか「無添加」という言葉が入っている商品に弱いです。これらの文字が入っている商品と入っていない商品では間違いなく前者を手に取ってしまうでしょう。

しかし、この「防腐剤フリー」とか「無添加」にはちょっとややこしい解釈が用いられているので、盲目的にこの文字を信じるのは危険です。

無添加における添加物とは旧厚生省が1980年に害があるとして指定した103成分が入っていないことを意味しているので、もはやほとんど形骸化しております。今では当時存在していなかった成分が大量に出現し、それと同時に体に害を与える成分も一気に増えてしまったので、「無添加=絶対安全」と言える状況ではなくなってしまったのです。

防腐剤フリーも本当に防腐剤フリーの商品だった場合は使用期限がかなり短くなってしまいますし、使い切りタイプとなってしまいます。「パラベン」や「フェノキシエタノール」といった防腐剤が入っておらず、「パラベンフリー」として売っているものもありますが、このような記載ではそれ以外の防腐剤は入っているということは忘れないでください。

化粧品と医薬部薬品の差にも注意

化粧品に分類されるシャンプーは全成分を記載するように義務付けされているので、成分表を見ることである程度知識がある方なら見分けが付けられるようになっております。

しかし、医薬部外品は「旧表示指定成分が含まれている時のみ表示」というルールになっているので、実はあんまり肌によい成分が含まれている可能性があるのです。

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頭皮が敏感肌の人にやってもらいたいこと

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アミノ酸系シャンプーのような低刺激となるシャンプーを使うことが敏感肌の人には有効だということが分かりましたが、それ以外にもやらなければいけないことは山ほどあります。ここでは、その行動内容をまとめていきます。

シャンプーには相性があることを理解する

敏感肌の人は肌への刺激が少ないシャンプーを選ぶのが基本です。

特に、フケやかゆみがすでに出ている場合は乾燥しているサインですので保湿力が高く肌荒れ防止ができるシャンプーを選ぶのが理想となりますが、どうしても相性の問題という厄介なものが出てきてしまうことがあります。

いくら評判が良いシャンプーやコンディショナーだったとしても、相性が悪くて肌荒れが発生するというケースはいくらでもあるのです。その場合は素直にあきらめたほうがいいでしょう。

人気商品であるとか、香料が良いとか、成分表示を見ても体に悪い配合成分やシリコンや合成着色料などが含まれておらず植物由来成分が多くて優れているとか、税抜表示だが安いとか、洗い上がりも良好とか、育毛剤としての効果や美容成分が含まれているとか、際立った特徴があるシャンプーはいろいろとありますが、使ってみて肌荒れを起こす場合はどんなに前評判がよく頭皮環境に良い商品でも使わないようにしてください。

ちなみに、配合成分次第では天然由来のものでもアレルギー反応を引き起こしてしまう可能性もありますので、ブランドものだからといって盲目的に信じるのはNGです。これはヘアケアの観点以外にも美容液などのケア用品すべてに当てはまることでしょう。

頭皮へのダメージを減らすこと

頭皮が敏感肌になっている最大の理由は、頭皮に対して必要のない刺激が大量に発生しているからです。その刺激が多ければ多いほど、頭皮は悪化していくでしょう。具体的にどのような行動がダメージにつながるのかを考えていきましょう。

敏感肌の状態に刺激の強いシャンプーやリンス

敏感肌となってしまった肌に刺激が強いシャンプーやリンス、コンディショナーを使った場合はそれだけでも強い刺激になるので要注意です。何度も指摘していることなのであえてやる人は少ないでしょうが、相性が悪いパターンもありますので、定期的に頭皮はチェックしてください。

カラーリングやパーマによる刺激

これもかなりの頻度で行っている人は要注意です。カラーリングやパーマに使う溶液は非常に刺激が強いです。髪の毛に本来はつけるものでも頭皮に被害0で終わらせることは出来ません。頻繁にカラーリングやパーマをする人はそれだけで頭皮への負担も増大していると考えてください。

紫外線によるダメージ

顔や手などの肌への紫外線ケアは入念に行っている人でも、頭皮の紫外線ケアはほとんどしていないという人はたくさんいます。紫外線による日焼けは頭皮の場合ひどい炎症トラブルを引き起こすことも多く、場合によっては抜け毛につながってしまうでしょう。帽子をかぶるとか日傘をするなどの対処法がありますが、髪型が崩れるとか荷物が増えるという理由で敬遠されがちです。

その場合は帽子などを使わないでも紫外線ケアができる商品がありますし、日焼け止めでも十分に効力を発揮してくれますのでそちらに頼るのもありでしょう。髪の毛専用のUVカットスプレーのようなものも売られておりますが、まだまだ認知度が低いのか種類は多くありません。

乾燥によるダメージ

冬のシーズンのように乾燥が続く時期の場合は、自然と頭皮も乾燥していくのでシャンプーも厳選する必要が出てきます。また、洗浄力が強すぎるシャンプーを使っている場合は、頭皮に必要な皮脂まで洗い流されてしまって、乾燥肌が進むケースもありますし、1日に2回以上髪の毛を洗っている人も、洗いすぎということで乾燥肌になってしまうケースもあります。

また、髪の毛を乾かすためにドライヤーを使っているという人でも、あまりにも時間をかけすぎると熱風を肌に浴びせ続けることになるので、一気に乾燥を引き起こしてしまうこともあるのです。ドライヤーを使う場合もできるだけ使用時間を短くできるように、タオルなどで挟んで髪の毛を拭いてから実行するようにしてください。

シャンプーやコンディショナーの使い方や洗い方のミス

爪を立ててごしごしとシャンプーを使っている人は、高確率で頭皮を傷つけている可能性がありますので、頭皮トラブルが発生しやすくなります。こうなると角質層もボロボロになってしまいますので、指の腹を使って優しく洗ってください。

また、シャンプーで洗う前にブラッシングや予洗いをしっかりと行うと、シャンプー開始前でそれなりに汚れが落とせるようになるので、そこまでゴシゴシ洗いをしなくても汚れは落とせるようになります。

そして、シャンプーやコンディショナーがしっかりと洗い落とせずに、残っている状態になると界面活性剤による刺激を常に受け続けるようになってしまいますので、そこまで有害ではないものでも悪影響をもたらしてしまう可能性が出てしまいます。シャンプーやコンディショナーの洗い残しが発生すると、毛穴でのつまりが発生しやすくなり髪の毛がうまく成長できなくなって髪の毛トラブルに発展します。

ストレスをできる限り減らす

敏感肌の原因の一つに実はストレスがあります。ストレスが非常にたまった体というのは交感神経が極端に優位になりホルモンバランスが崩れます。自律神経が乱れるようになりますので、血行不良になり体の冷えにもつながってしまうでしょう。こうなると肌の健康状態も一気に悪化するようになりますので、頭皮トラブルも増えます。

ストレスがたまりすぎた体は睡眠の質も限りなく低下してしまうので、成長ホルモンの分泌効率も落ちてしまうのです。こうなると髪の毛がうまく成長できなくなるので、髪の毛の量が必然的に減ると皮膚が余計にさらされるようになって外部刺激に弱くなりますし、成長ホルモンの分泌がうまくいっていない人は、肌のターンオーバーもうまくいかないので肌トラブルが発生する確率も上がってしまうでしょう。

睡眠の質を向上させる

肌のターンオーバーをしっかりと回復させることができれば、敏感肌の人でも時間経過である程度しっかりとした肌を手に入れることができるようになります。この時に重要になるのが先ほど記載した、成長ホルモンの分泌量で、これが多ければ多いほど肌のターンオーバーもうまくいくようになります。

現代人はスマートフォンやパソコンをいじる機会が多すぎるので、寝る1時間くらい前には使用を禁じましょう。寝る前にスマートフォンやパソコンのブルーライトを浴び続けると、眠りの質が低下するので、肌トラブル発生確率も上がってしまいます。

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敏感肌の人は大変

敏感肌の人は天然成分が主体で作られていたとしても、肌荒れを引き起こす可能性がありますので、シャンプー選びにも一苦労します。今回の記事では敏感肌の人でも選べるようなシャンプーは何なのかも記載しましたが、まずは敏感肌の状態を何とかすることを考えてください。

できる限りの事柄を記載いたしましたが、それ以外にも有効な行動はいくつもありますので、今できることから始めて敏感肌を克服できるようにしましょう。

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