抜け毛は季節で量が変わる?引き起こる原因と対策方法を紹介!

人の髪の毛は自然と毎日抜けて、また新しい髪の毛が生えてきます。しかし、春や秋のような季節の変わり目、特に秋には抜け毛が多くなると言われています。なぜ秋になると抜け毛が増えるのでしょうか。

紫外線や寒さなど、季節によって髪に悪い影響を与えるものは異なります。花粉症、アレルギーも抜け毛の原因になると言われています。抜け毛のさまざまな原因について、また季節による抜け毛や薄毛の対策と予防についてまとめました。

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抜け毛の量が増える季節

雪の中の女性

私たちの髪の毛は毎日自然に抜けていき、また新しい髪が生えてきます。しかし、季節によって自然に抜ける髪の本数が増えることもあり、心配になることがあります。いったいどんな季節の時に髪が抜けやすくなるのでしょうか。

自然脱毛の本数

人の髪の毛は個人差はありますが、1日に約50~100本抜けると言われています。ブラッシングやシャンプーなど外部の刺激で抜ける時と、何もしなくても抜けるときがあります。私たちの髪の毛にはヘアサイクルというものがあり、ヘアサイクルを終えた髪は自然に抜けて、また同じ場所から新しい髪の毛が生えてきます。

しかし、季節によって、または加齢やその他の刺激が要因になり、髪の毛の抜け毛の本数が増えることがあります。

季節の変わり目と抜け毛

一般的に季節の変わり目は抜け毛が多いとされています。気候の変化も要因になっているかもしれませんが、夏は太陽の紫外線と暑さ、冬は寒さが原因で頭皮と髪の毛根に受けたダメージが、季節の変わり目に表れてくると考えられます。

夏毛と冬毛

夏毛、冬毛といってすぐに思い出せるのは身近なペットである猫でしょう。猫の抜け毛は洋服や部屋のクッションなどにもびっしりつくぐらい本数が多いです。また夏と冬では夏毛と冬毛で見た目もかなり変わるぐらい、毛の本数と質が変わってきます。

他の動物でも犬や猿は夏毛、冬毛になりますが、秋冬に冬毛が生えない犬は寒がりです。人間には夏毛や冬毛はありません。

春の抜け毛

春は温かくなることで血行が良くなり、肌や髪の調子がよくなるので、女性にとってうれしい季節です。しかし、冬の寒さのダメージが後になって出てきて、脱毛量が増えることがあります。また新生活がスタートする時期でもあり、環境が変化し、ストレスを感じやすい時期です。そのために抜け毛の原因となることも考えられます。

夏の抜け毛

夏は紫外線による頭皮や髪へのダメージがあります。暑さによって頭皮に汗をかきやすく、また帽子やヘルメットをかぶっていると、余計汗をかきやすくなるため、頭皮環境が悪くなることが考えられます。夏バテで食欲がなくなる時期でもあるので、栄養が足りていないことも考えられます。

秋の抜け毛

前述の通り夏は頭皮や髪へのダメージがある季節です。徐々に毛根を弱くしていき、髪が細く弱くなっていきます。秋になると抜け毛になる可能性があります。1年で最も髪の抜ける季節は秋と言われています。

冬の抜け毛

冬は寒さで血行が悪くなる季節です。また、空気の乾燥により頭皮が乾燥しやすく、肌のトラブルもおこりやすく、やがて抜け毛につながる可能性もあります。刺激の少ないシャンプーや保湿、マッサージなどによって、乾燥対策と血行促進を心がけましょう。

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秋に抜け毛が多い理由

落ち葉と女性

秋は1年の中で最も抜け毛が多い季節と言われています。夏のダメージ、秋冬の気温の低下など外的環境によるもの、また冬に備えて毛母細胞が入れ替わるなどという説もあります。諸説ありますが、ここでは抜け毛の原因になりやすい頭皮環境の悪化、血行不良に関わる要因を挙げていきます。

紫外線による頭皮ダメージ

夏の紫外線のダメージが秋になって現れて、抜け毛になるといわれています。夏の紫外線量が増加し、髪だけではなく頭皮に大きなダメージを与えます。紫外線は肌の深部にまで入っていき、細胞を壊してしまいます。髪の元となる毛母細胞の分裂が活発に行われなくなると、抜け毛や薄毛、白髪にもなると言われています。紫外線の影響で髪もパサつきがちになりますが、頭皮も乾燥しやすくなります。

汗による頭皮ダメージ

夏の暑さによるダメージが頭皮環境の悪化を招き、秋になって抜け毛という形で現れることもあります。夏は気温が高くなり汗をかきやすく、皮脂の分泌量も増えます。頭皮を清潔にしていないと汗と皮脂が混じっていやなにおいの元になります。またフケが増加しかゆみが出やすく、新陳代謝がスムーズにいかないことで髪の毛のボリュームが少なくなると言われます。

夏の暑さによって髪のダメージと頭皮トラブルが起きることで、徐々に髪の毛が弱くなり、抜け毛や薄毛につながる可能性もあります。

気温の低下による頭皮ダメージ

秋冬は急に冷えてくるため、血行が悪くなり頭皮に栄養が行き渡らず、頭皮活動が悪くなります。また夏は気温も湿度も高く、肌の水分の蒸散量も少ないですが、10月ごろから徐々に高くなり、肌が乾燥しやすくなります。

皮膚は乾燥すると、バリア機能が保てなくなり、炎症などのトラブルを起こすことがあります。髪の毛で隠れていて気づきにくいですが、頭皮は意外に乾燥しやすいところです。気温が低くなると頭皮の血流が悪くなることに加え、頭皮の乾燥も起こりやすく、髪に良くない影響を与えます。

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抜け毛の原因とは

白黒女性

抜け毛の原因は季節性によるもの以外にも、男性ならAGA、またアレルギーやストレス、生活習慣によっても起こりえます。抜け毛の原因となるものについていくつか説明していきます。

男性型脱毛症

男性型脱毛症(AGA)は、男性に多い薄毛の症状です。男性ホルモンが頭皮の皮脂腺にある還元酵素によって、脱毛を引き起こす男性ホルモンに変化してしまうことによって起こります。主に加齢によって起きる症状ですが、若い人にも起こることがあり、生活習慣も影響しているとされています。

髪の毛には毛周期(ヘアサイクル)と呼ばれる周期があり、髪が太く長く成長する成長期、成長が止まる退行期、髪が抜け落ちて、新しい髪が生える準備をする休止期があります。本来髪の成長期は2年から6年ありますが、脱毛を起こす男性ホルモンの影響で成長期が半年から1年になってしまい、抜け毛が増えていきます。AGAは進行性の脱毛症なので、抜け毛を止めるには何らかの治療が必要になってきます。

花粉症

花粉症と言えば冬から春に季節が移り変わる時期、悩まされる人が数多くいるでしょう。日本人の4人に1人が花粉症に悩まされていると言われています。花粉のアレルギーで頭皮にかゆみが出る場合や、炎症によるむくみで皮脂が毛穴に詰まりやすくなり、フケが増えることがあります。またむくみは血行を悪くする可能性があります。

花粉症によって頭皮環境が悪くなることがあり、抜け毛につながるとも言われています。花粉対策も抜け毛対策になるということですね。

アレルギー

花粉症以外のアレルギーでも、抜け毛が起こると言われています。そばやナッツ、エビやカニなどの食べ物や、ハウスダストでもアレルギー反応を起こすことがあります。

炎症性サイトカインは体の中の炎症反応を強める働きのあるホルモンで、アレルギーや自己免疫疾患の原因とも関わります。関節リウマチも炎症性サイトカインの働きが活発になることにより悪化します。

炎症性サイトカインは髪を作る働きに関わる毛乳頭細胞を攻撃すると、抜け毛が引き起こされてしまいます。またアレルギー反応は女性の方が起こりやすいと言われています。男性より女性の方が体温が高いためと考えられます。

ストレス

ストレスは自律神経失調を引き起こします。五月病というものがありますが、春は環境が変わり、何かとストレスを感じやすい季節です。ストレスにより自律神経が乱れることで交感神経の働きが活発になり、血管が縮小して血圧が上がります。血管が縮小して血流が悪くなると、髪に必要な栄養が頭皮に行き渡らなくなってしまいます。

ミノキシジルというAGA治療によく使われる薬がありますが、その薬は血管拡張剤としてもともと開発されたものです。血管を拡張させることで発毛の効果があることがわかり、脱毛症の治療薬として新たに開発されました。それぐらい血流と抜け毛には関係があります。

睡眠・運動不足

睡眠不足や夜更かしは、髪や肌を健康に育てる成長ホルモンの分泌を減らすとされています。深い睡眠は寝てから約3時間で訪れますが、この3時間で成長ホルモンが分泌されています。

血行不良は髪の成長を妨げますが、睡眠不足と運動不足はどちらも血行を悪くする要因となります。1日中同じ姿勢で仕事をしていたり、肩凝りが出やすい人は要注意です。

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頭皮・ヘアケアによる抜け毛の対策方法

ブラシ

季節によっていろいろな原因で頭皮や髪にダメージがあることがわかりました。すでにダメージを感じている場合も、心配な場合も何らかの対策方法を行わなければなりません。

抜け毛予防も兼ねた、頭皮に直接働きかける対策方法をいくつか紹介します。

育毛剤

育毛剤は毛髪を太く健康に育てるためのもの、育毛対策に効果的です。髪が元気でなくなってきた、細くてコシがなくなってきたなどの症状を感じたら、育毛剤を使用してみるのがおすすめです。インターネット上でも管理人おすすめの育毛剤、と紹介されているものがいろいろあります。成分や使い心地など調べてから、使用するといいでしょう。

男性用育毛剤によく入っている成分は、男性ホルモンを抑制するもの、血行促進、栄養補給、抗菌、抗酸化、抗脂漏、保湿、消炎作用などがあるものです。女性用育毛剤は大豆イソフラボンなど女性ホルモンを調整するもの、男性ホルモンを抑制するもの、血行促進、栄養、抗菌、抗酸化、保湿成分などが入っています。

育毛ケアの効果が現れるのには時間がかかりますので、長い期間使用することが必要です。

薄毛治療

すでに始まっている抜け毛や薄毛対策が必要な場合は、育毛剤のみでは劇的な効果が現れません。発毛促進効果の高い医薬品を使用、また専門クリニックで相談し、治療で対策を始めた方が良いでしょう。

発毛剤は薬局でも手に入りますが、クリニックだと外用薬、内用薬があり、また直接頭皮に栄養成分を送る治療法もあります。治療での発毛効果を実感できるまでは数か月かかりますが、高い割合で効果は得られます。

頭皮マッサージ

抜け毛は血行が悪いことでも起こります。肩凝りや首の凝りはよく聞きますが、頭皮にも凝りが起こることがあります。頭皮の血行が悪くなると毛細血管から毛乳頭細胞へ栄養が十分行き渡らず、髪の元となる毛母細胞が活発に働かなくなり、抜け毛につながっていきます。

頭皮のマッサージをすることで血行を良くすることで、育毛対策になります。ヘッドスパも頭皮を清潔にすると同時に血行を良くします。育毛メニューもあるということで、男性にも人気です。

ヘアケア対策

血行とともに頭皮環境を良くすることも育毛対策になります。毎日できる頭皮ケアとヘアケアといえばまずシャンプーです。髪や頭皮に合わないシャンプーを使ったり、正しいシャンプーの方法を実践しないと、頭皮の乾燥、または頭皮の汚れを落とせず毛穴に汚れやシャンプー剤、スタイリング剤などが残ってしまい、頭皮環境を悪くします。ヘアケア剤も髪質に合ったいいものを選びましょう。

洗浄力の高いシャンプーは地肌の皮脂を落とし過ぎるので、頭皮を乾燥させてしまいます。特に男性はスッキリとした洗い心地を好むようですが、思っているより頭皮は乾燥しやすいです。地肌に優しいシャンプーを使って、頭皮の状態を良くしましょう。

ブラッシング

ブラッシングも毎日できるケアです。女性だけでなく男性にも、薄毛予防の一環としておすすめです。ブラッシングをすることで頭皮の血行を良くし、頭皮の皮脂を髪に運び、髪にツヤが出ます。

シャンプー前にブラッシングをすると汚れを落とすとともに、髪のもつれやからまりをとってからシャンプーができるので、髪を傷めません。お出かけから帰ってきた後も頭皮や髪についた汚れを落とすことで効果的です。寝る前のブラッシングは、頭皮のマッサージになり、リラックスして眠れる効果もあります。

ブラシは豚毛、猪毛など獣毛がおすすめです。短い髪の人は毛の流れに逆らうようにブラッシングを、髪の長い人は最初は毛先のブラッシングから始め、毛先の絡まりをとってから頭皮からブラッシングすると良いです。

頭皮の乾燥対策

夏の紫外線の影響、秋冬の空気の乾燥により、頭皮も乾燥しやすい場所です。頭皮の乾燥による炎症によって抜け毛が起きることもありますので注意しましょう。

頭皮も肌と同じく保湿を、頭皮用の保湿ローションもあります。

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生活習慣による抜け毛の対策方法

キッチン夫婦

生活習慣を改善することによっても、季節によって起こるさまざまな原因の抜け毛の予防・対策になります。

抜け毛・薄毛につながらないような生活習慣について、いくつか紹介します。

睡眠

睡眠時間は確保するようにしましょう。寝始めてから約3時間後、ぐっすりと眠っている状態の時に、髪や肌が育つという成長ホルモンが分泌されます。

夜更かしはなるべく避け、ぐっすりと眠れるよう生活リズムを整えましょう。

食生活

栄養バランスのよい食事は髪を育てるためにも必要です。

髪の元となっているのはケラチンと呼ばれるタンパク質ですが、タンパク質は体重1kgあたり1gは必要とされていますので、しっかりとりましょう。またビタミンやミネラルも髪を生成するのに必要な栄養素です。

運動

適度な運動により血行を良くするようにしましょう。デスクワークの多い人は肩凝りや首の凝りを感じている人が多いですが、血行が悪くなっている証拠です。

仕事中なら首や肩をグルグルと回すだけでも凝りの解消と予防になります。体を軽く動かしたり、マッサージやストレッチを日頃の生活に取り入れましょう。

帽子

冬の寒い季節は血行が悪くなりがちです。あたたかな素材の帽子をかぶることで、頭皮を寒さから守ってくれます。帽子をかぶることで血行を良くして抜け毛の予防をすることができます。

また帽子は夏の紫外線対策にもなります。夏は頭皮環境を悪くしないよう、通気性の良い帽子を選びましょう。日傘やUVカットスプレーも紫外線対策になります。

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まとめ

ヒヤシンスの花と女性

抜け毛は季節の影響によっても引き起こされることがわかりました。春は花粉症のアレルギー、また新生活がスタートすることでストレスを感じやすく、抜け毛の原因になります。夏は紫外線の影響と暑さによって頭皮環境が悪くなることが、抜け毛につながります。秋は夏の頭皮へのダメージにより、最も抜け毛が多くなる季節です。冬は寒さで血行が悪くなりやすく、これも抜け毛の原因にもなります。

ダメージを受けた頭皮のケアや治療法もありますが、日頃から血行と頭皮環境を良くすることと、食事や睡眠、適度な運動を取り入れるなど、生活習慣からも季節による抜け毛の要因を取り除くようにして、抜け毛・薄毛を防ぎ健康な髪を育てるようにしていきましょう。

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