発毛サイクルってなに?その仕組みを理解して、AGA対策を使用!

男性なら多くの方々が悩まされることになる薄毛や抜け毛およびハゲといった状態ですが、これらの髪トラブルから解放される手段の話になると高確率で登場する言葉が「発毛サイクル」です。

この発毛サイクルという言葉に「AGA治療法が~」「食事バランスによる栄養が~」「ヘアケアのやり方が~」などの言葉が付随するようになるのですが、いまいち、この発毛サイクルのことがよくわからないという人もいるでしょう。

そこで、今回はこの発毛サイクルについてより詳しく解説し、皆さんにより理解しやすく言葉を選んで伝えていきたいと思います。専門用語が出てきたらその都度解説を挟みます。

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発毛サイクルについて

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髪の毛のトラブルにおいて最も危険なのがこの発毛サイクルが乱れてしまっていることです。この状態ではうまく髪の毛が育たなくなってしまい、力がなく細い毛のまま退行していってしまい、最終的には育たなくなります。その現象にはこの発毛サイクルが深くかかわっております。まずはメカニズムを理解しましょう。

似ているものとしては肌トラブルがなかなか解決しない人達に使われることがある、ターンオーバーの乱れに近いでしょう。肌に対する知識をお持ちの方は、肌のターンオーバーを意識しながら説明を見ていただけるとより分かりやすいと思います。

発毛サイクルは決まっている

発毛サイクルは別名ヘアサイクルともいわれており、すべて漢字で書くと毛周期と表現することもあります。この発毛サイクルは髪の毛が成長して抜けていく周期のことで、これは髪の毛がしっかり残っている人でも、抜け毛が激しい人でも必ずある現象です。

具体的には成長期⇒休止期⇒退行期⇒成長期というサイクルのことを発毛サイクルといっております。そこで、今度は成長期・休止期・退行期とはどのようなことが発生しているのかをそれぞれ解説していきます。

成長期について

成長期とはその名前の通り髪の毛が成長する期間です。1日に0.3~0,5mmほど人間は髪の毛が伸びるといわれておりますが、その伸びる時期というのは成長期限定であり、この時期を過ぎると自然に抜け落ちてしまうのです。

より具体的に説明すると髪の毛は頭皮から出ている「毛幹」と頭皮の中にある「毛根」に分けられるのですが、自分たちが常に手で触ってケアをしているのはこの「毛幹」になるのです。しかし、髪の毛を成長させるために大切なのは毛根の中にある「毛球」になります。

この「毛球」には「毛乳頭」と呼ばれる部分があってこの「毛乳頭」が髪の成長などの指示を「毛母細胞」に行い成長していくのです。髪の毛の成長のお話になるとこの「毛母細胞」が高確率で出てくるのですが、このような仕組みになっています。

「毛根」の中にある「毛球」、その「毛球」の中にある「毛乳頭」から髪の毛の成長の指示が出るようになると「毛母細胞」は細胞分裂を開始します。また、「毛乳頭」は毛細血管から運ばれてきたアミノ酸などの成分をキャッチする役目もあるのですが、その栄養成分は「毛乳頭」の周りにある「毛母細胞」はその栄養と成長指示で本格的に動けるのです。

この「毛母細胞」の分裂が髪の毛成長につながり、押し上げられていくようになります。髪の毛の成長がうまくいかない人はこの成長期の働きを理解することで解決しやすくなります。

この成長期は男性がだいたい2~6年で、女性は4~6年といわれております。この周期は後に非常に重要な言葉になるので覚えておきましょう。

退行期

成長期が終わると退行期に入ります。成長期はだいたい2~6年もありますが、退行期は約2週間とかなり短いです。退行期になると毛母細胞の分裂も鈍くなって毛根が細くなっていきます。いわゆる、成長させてきた作用が鈍くなる時期ということです。

休止期

退行期が終わると、髪の毛の成長が完全に止まります。この完全に成長が止まった時期は毛根が寝ている時期なので、休止期と呼ばれるようになったのです。この休止期間はだいたい3~4か月といわれておりますが、実はこの状態でも髪の毛が残っていることもよくあるのです。

ただし、新しく成長期に入った髪の毛が登場すると押し出されるようになるので自然と抜けるようになりますし、すでに成長できない状態になっているのでちょっとした刺激などで抜けるようになっております。いわゆる髪の毛の寿命はここだと思ってください。

よく、人間は生きていくうえで必ず1日に髪の毛が50~250本は抜けるといわれておりますが、この抜けている髪の毛は休止期に入った髪の毛と思っていただければわかりやすいでしょう。もちろん、この抜ける量は個人差がありますので、一概に多い少ないと判断することは出来ないのですが、急に増えたという人は要注意です。

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発毛サイクルとAGA

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AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で日本語にすると「男性型脱毛症」になります。このAGAは成人男性が髪の毛が薄くなる最大の原因で、額の生え際や頭頂部の髪の毛が抜けていきハゲになってしまうのです。

このAGAになってしまっている人は、ヘアサイクルにおける成長期が短くなってしまい「早期成長期」になってしまう方は、毛根が成長不足になります。日数で表すと数ヶ月から1年で成長期が終わってしまって、対抗期に入ってしまうのです。こうなると毛根が小さい状態がずっと続いてしまうので、細い髪の毛が次々と抜けていきます。

いわゆる抜け毛の割合が増えた気がすると感じた人は、成長期が短くなっている可能性が非常に大きく、毛根がしっかりとした形になる前に抜け落ちるようになってしまっているのです。これが1本だけならそこまで気にならないでしょうが、必ず全体的に発生するので薄毛が加速します。

このように成長期が短い状態がずっと続いてしまうと最終的には休止期が終わっても髪の毛が生えない状態になってしまうので、毛根からの髪の毛の成長も終わってしまうようになります。この段階ではもはや手遅れなのです。

AGAについてもっと詳しく

このAGAは男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)が高濃度になって発生することが原因です。もともとこのDHTは男性ホルモンのテストステロンが変換されることが原因なのですが、この変換の最大の理由は5αリダクターゼという酵素にあります。

ちょっと専門用語が続いて申し訳ないのですが、この5αリダクターゼというのは毛根の近くにある皮脂腺から分泌される酵素の一種であり、体質や遺伝によって発生のしやすさは変わってきます。

こうしてDHTが誕生すると、このDHTは毛母細胞に栄養素を届ける必要がないと判断させるようになるので、どんなに栄養素を摂取していたとしても無意味になります。こうなると髪の毛は栄養不足になるので、成長期も短くなり抜け落ちるようになるのです。

AGAの作用の仕方について

つまり、先ほどのAGAとDHTと5αリダクターゼの関係を理解すれば、どのようにしてAGAが悪化していくのかが見えてきます。この仕組みを見るとどうすればよいのかもわかるのです。

つまり、AGAになると、

5αリダクターゼという酵素が生成される→5αリダクターゼという酵素が男性ホルモンのテストステロンをDHTにする→毛母細胞への栄養素を届けないようにする→栄養素に問題がない人でも髪に栄養がいかなくなり毛が抜け落ちる→ヘアサイクルが乱れて薄毛やハゲが進行する

ということです。

これを見ていただくと理解していただけると思うのですが、最初に登場する5αリダクターゼをどうにかするのが効果的と言うことになるのです。男性ホルモン量を制御するのははっきり言って危険なのですが、このホルモンではなく5αリダクターゼさえ発生しないようにすればAGA対策になると言うことなのです。

要するに、

ヘアサイクルが短くなってしまった→その原因はAGAの可能性が高い→DHTをどうにかしたいけど男性ホルモンはいじれないから5αリダクターゼをどうにかしよう、

という考え方が成り立っていると言うことになります。

5αリダクターゼの制御方法

この5αリダクターゼを制御する方法は色々と言及されておりますが、通常のシャンプーや育毛剤ではほとんど効果がないと言われております。いわゆる、通常のそれらの商品には5αリダクターゼ対策になる成分が含まれていないと言うことなのです。専門の治療薬などが有効とも言われております。

つまり、AGA対策で5αリダクターゼを制御したいという方は、AGAクリニックランキングに乗っているようなゴリラクリニックやAGA治療を専門としている医師に診てもらって専用の薬をもらうのが正解となるのです。

手軽にできる対処法としておすすめなのは、亜鉛やノコギリヤシエキスといった栄養素を補給することでしょう。これらの栄養素には5αリダクターゼを制御する働きがあるといわれております。

亜鉛が含まれている食べ物と言えばわかめなどの海藻類なのですが、昔からあった海藻類は髪の毛に良いというと都市伝説は実はAGA対策としては正しかったということになるのです。しかし、亜鉛はストレスが溜まりすぎると一気に消費されてしまいますし、激しい運動や労働でも消費されるので現代人は圧倒的に不足しています。

もちろん、亜鉛やノコギリヤシエキスがあれば完璧に5αリダクターゼを制御できるというわけではありませんが、まずは一つの対処法として取り組むのはいかがでしょうか。特に亜鉛不足の現代日本人はサプリなども利用してみるといいでしょう。

女性がAGAになる確率は低い

女性でも男性ホルモンはゼロではありませんので、AGAになる可能性はありますが、女性の血中テストステロンの濃度は男性の20分の1と言われておりほとんど発生しないといわれているのです。

女性ホルモンのエストロゲンには毛髪を育てる働きがありますので、エストロゲンが圧倒的に多い女性は、男性と比べるとAGAになる確率は低くなっております。ある程度の年齢になったとしても女性ホルモンは分泌されますのでAGAになる確率は男性と比べると生涯低いままなのです。

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発毛サイクルを乱すAGAのほかの原因は?

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AGAはDHTが生成されることが原因、もっと言えば5αリダクターゼが生成されてしまうことが原因でしたが、それ以外にもAGAを悪化させる要素というのはいくつもあります。

そこで、先ほど紹介したこと以外にもより詳しくAGA悪化の原因を記載していきます。これらの知識を用いて活動内容を決め予防にも使ってください。

遺伝

最初からどうしようもない部分になってしまって申し訳ないのですが、AGAは遺伝すると言われております。遺伝的にハゲやすい家計になっている人は、アンドロゲンレセプターと呼ばれる男性ホルモン受容体遺伝子がDHTに作用してしまっている可能性が高いのです。

遺伝的にはげやすいかどうかは髪の毛のX染色体上のDNAを調べるとわかってしまうと言われておりますが、わかったかと言って対応することができないのが悔しいところです。ちなみに、このアンドロゲンレセプターは後頭部や側頭部といった部位の毛根にはないとのことですので、AGAの症状は出ないと言われております。

ストレスをため込んでいる人

ストレスが多い人やストレスをため込んでいる人はホルモンバランスが崩れます。このホルモンバランスの乱れは女性にも大きな問題となり、まれに女性もAGAになってしまいます。女性のAGAは「FAGA」と呼ばれており男性とは区別されておりますが、ホルモンバランスが崩れるのは男性でも女性でも危険であるということを認識しましょう。

ホルモンバランスが崩れてしまっている人は頭皮に大量のDHTが発生するようになるので、抜け毛が一気に加速します。血行不良も引き起こすので栄養素が届きにくくなりAGAの影響まで受けるとほとんど栄養素が届かない状態になってしまうでしょう。

こうなると抜け毛が加速するので髪の毛に悪い影響が多発するようになります。家系的にはげている人が多い人たちは特に要注意です。AGAにやられる確率を一気に引き上げます。

生活習慣が不規則な人

生活スタイルやサイクルというのはその人独自のものがあるでしょうが、運動を全くしないでお酒やたばこが大好き、食事のタイミングは常にばらばらという人はAGAになる確率がかなり高く、薄毛になる確率もとっても高いです。

髪の毛も体の一部なので、体が健康状態ではない人は髪の毛が健康状態になれるわけがないのです。特に、人体はよくできているので、ちょっと悪いところがあった場合はその部分に栄養素を回すようにします。この悪いところが発生すると髪の毛は優先順位が低いので栄養素が回ってこないことがよくあるのです。

特に、成長ホルモンの分泌が期待できる睡眠を質の高いものにできない生活環境の人は要注意です。タバコのニコチンには興奮作用があるので睡眠の質を低下しますし、お酒も同様に質を低下させます。また、アルコールは髪の毛を作る栄養がアルコールの分解に取られるようになるので特にNGです。

タバコはホルモンバランスを崩すほかに、血管収縮作用があるため栄養素が届かなくなりますし、さらにはDHTの動きを活発にする作用があるという研究報告も出ているので、頭頂部が気になる人は要注意です。

食生活が乱れている人

食生活が乱れている人はどうしても栄養の偏りが発生しているので、髪の毛に必要な栄養素も確保できていない人が多くなります。具体的にはタンパク質・オメガ3脂肪酸・各種ビタミン・亜鉛・カルシウム・鉄分といったところでしょうか。

ひとり暮らしで毎日残業となってしまい、夕食もまともに食べることができず、食事をするぐらいなら多くの時間を眠っていたいという人は食事を適当にする傾向にありますが、薄毛や抜け毛が気になるのなら食生活を見直すようにしてください。

また、薄毛ではなく白髪が気になる人は色素細胞で生成されるメラニン色素を効率よく分泌できる「チロシナーゼ」と呼ばれる酵素を摂取するようにしてください。

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AGAセルフチェックをしてみる

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AGAになる原因というのはいくつかあるのですが、今はネット上でも簡単に診断する方法があります。それはAGAセルフチェックです。検索サイトで「AGAセルフチェック」と入力すると、次々と結果が出てきますのでどこでもいいので利用してみましょう。

ここまで様々な情報を記載しましたが、すべてを覚えるのがつらいという人はそのセルフチェックで見極めるようにするといいと思います。AGAはチャップアップなどの育毛剤だけではどうにもならないので、セルフケアをするにしてもやり方を理解しないといけません。

ゴリラクリニックのようにAGAハックというAGA関連記事を提供しているサイトもありますしAGAアンサーのようにAGA対策に特化したネットサイトも多くありますのでうまく利用しましょう。

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まとめ

季節性の抜け毛というものもありますが、頭髪の状況というのはなかなかわからないものでAGAかどうか判断できないという人も多いでしょう。成長期スタートがしっかり行われているか、成長周期は大丈夫なのかなど、自分自身で調べるのはなかなか難しいと思います。

そのような人たちは、AGA治療専門のクリニックに相談して状態を確認してもらい、薄毛の気になる部分があったのなら、経過写真を撮りつつ改善しているのかを経過観察していくといいでしょう。

基礎知識を得ることは可能な時代ではありますが、知識はあっても判断できない事柄は大量にありますので、そのようなときは専門家の力を借りるようにしてください。個人でできる頭皮ケアにも限界がありますので、適切な指示を仰いで段階や回数を踏むようにしてください。

それでも、自宅でできるセルフケアもしっかりと準備をしてAGA対策を行えば、効果がわかりにくかったとしても無駄にはなりませんので、これらの知識を有効活用してください。

関連記事として、

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