ミノタブの効果はどのくらいの期間で現れるの?服用期間と現れる副作用について

生え際や頭頂部の薄毛、脱毛が気になっていませんか?男性であれば、年齢とともに髪の毛が薄くなっていくのが気になる方も多いはず。

最近はAGA(男性型脱毛症)という言葉が広く知られ、病院での治療も一般に認知され始めました。一方、外用薬の発毛剤の成分にミノキシジルという有効成分が含まれていて、それが発毛を促すことも知られていますが、内服薬のミノキシジルのほうが発毛促進効果が強いと言われています。

そこで今回は、内服薬のミノキシジルタブレット(通称ミノタブ)がどのような治療効果をもたらしてくれるのか、また副作用にはどんなものがあるのかをご紹介してみたいと思います。

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ミノタブはどんな医薬品?

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男性の薄毛治療や育毛治療に効果があるミノキシジルという成分を錠剤にしたものがいわゆるミノタブです。ここでは、ミノタブが治療方法としてどの程度有効であるのかをご説明します。

ミノタブの有効成分と作用

ミノキシジルタブレット(通称ミノタブ)は、発毛効果が認められている医薬品です。有効成分はミノキシジルですが、これはもともとミノキシジルは高血圧症の治療薬として利用されていました。

ミノキシジルを服用していた高血圧症の患者に多毛症が見られたため、その後育毛剤として開発が進みました。ミノキシジルは、外用薬として頭皮に塗るタイプのものが知られていますが、頭皮からの吸収率は優れているとは言えません。

ミノキシジルタブレット(ミノタブ)は内服薬として、直接体内に効率よく吸収することができるのがその特徴です。育毛成分のミノキシジルの作用は、他の育毛剤と比較しても圧倒的に高いと言われています。

髪の毛には発毛サイクルがあります。髪の毛の一生は長く、生まれてから成長が止まるまでは2~6年ほどと言われています。そのあと髪の成長の勢いは弱まり、数か月休止期を挟んで新しい毛に生え変わるというサイクルがあります。男性にありがちな脱毛や薄毛は、髪の成長期に至らず、そのまま退行し休止してしまうことが原因ですが、ミノキシジルは髪を成長期に移行する作用を促します。

ジェネリック育毛剤はある?

どんな薬でもお安く手に入れたいものです。そんなとき、耳にするのがジェネリック医薬品です。

医薬品の中でも製薬メーカーが開発した正規品だと高額になりがちですが、特許が切れた後、他の製薬メーカーが開発した同成分の薬であれば、同じ作用で価格だけ安くてにいれることができます。これがいわゆる、ジェネリックです。

ミノタブは、ミノキシジル内服薬である「ロニテン」が先発医薬品です。しかし、この特許はすでに切れていますので、いろいろな製薬会社が同成分のミノキシジルを含有した内服薬を発売しています。

ですから、現在手に入るミノキシジルタブレットのうち「ロニテン」以外はすべてジェネリック医薬品だということですね。先発医薬品である「ロニテン」と比べて、1/3の価格で手に入れることができるので、出費を抑えたい方はジェネリックがオススメです。ミノタブは1箱に100錠入りで1錠あたり5mg~10mgのミノキシジル含有で、価格は3000~6000円のものが一般的です。

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ミノタブの治療効果

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ミノタブは医薬品として優れた治療効果を発揮します。一方で服用方法を間違えると危険な副作用も存在します。

ここでは、ミノタブの薄毛治療・脱毛予防の効果と、副作用について解説します。

髪の毛に対しての作用

ミノタブは、血管を拡張して血流を増やすことで、髪の細胞分裂(毛母細胞の分裂)を促し、その成長を早めることができます。 弱っていた髪の毛は太くなり、生えてこれなかった髪の毛を速やかに成長させることができます。 AGA治療、壮年性脱毛症の治療や、発毛、育毛、脱毛の予防効果が期待できます。

頭皮に塗布する外用剤と比べれば、即効性があります。使用開始から数週間ほどで、抜け毛が減ったり、産毛が生えてくるのを実感できるのが大きなメリットです。

どんな症状に治療効果がある?

効果があるとされるのは薄毛の症状のひとつ男性型脱毛症(AGA)です。これはDHTと呼ばれる男性ホルモンが還元酵素(5αリダクダーゼ)の関与によって生成される仕組みによって生み出される症状です。

ミノタブはこの男性ホルモンに直接働きかけるわけではないのですが、血管の拡張によって毛母細胞が活性化するので、結果的にAGAを改善する効果が見込めます。また、他の内服薬と違って、ミノタブは女性が服用することもできる数少ない薬です。

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効果の期待できる部位と副作用

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男性型脱毛全般に効果があるので、部位を問わず効果があるのですが、とりわけつむじ、頭頂部の効果は強く実感できます。頭頂部の薄毛は知らない間に進行しやすいため、人に指摘されて初めて気づく方も多いかもしれません。いわゆる頭頂部ハゲを改善したい方は、このミノタブのメリットを実感できるでしょう。

また、M字ハゲ(生え際や、額からゆっくりと進行していく薄毛)への効果も見込めます。頭皮に塗布するタイプのミノキシジル外用薬であれば、生え際への効果はあまり期待できないのですが、ミノタブであれば生え際でも効果はあります。

ただ、生え際の薄毛については遺伝の要素が強く出る部位であり、男性ホルモンの影響が濃く表れる場所です。生え際についてとりわけ薄毛対策を考えられているのであれば、フィナステリドなどの併用や、クリニック治療をお勧めします。

副作用はあるの?

即効性や強力な発毛作用がミノタブですが、副作用はどうなっているのでしょうか。

もともとミノキシジルは高血圧の患者に対して降圧剤・血管拡張剤の薬として開発された経緯から、血管拡張作用があります。循環器系への働きが強いため、それが副作用となって現れる可能性があります。頻脈、動悸、息切れなどが主なものになります。

また、使用してからしばらくして、顔もむくみ、顔や首のかゆみが現れる場合もあります。それ以外にも、全身の多毛症、体重の増加、肝機能の障害、狭心症などの症状が現れる場合があります。

初期脱毛

また、副作用ではありませんが初期脱毛という症状があります。ミノタブを使用し始めてから10日から一か月で髪の毛が多く抜けてしまう現象です。これは成長、退行、休止という生えては抜ける発毛サイクルの過程で、抜ける手間の休止中の髪が、新しく生えてきた髪の毛によって押し出されて抜けていく現象です。初期脱毛自体は、ミノタブの効果を実感できる過程なので、前向きに捉えてよいでしょう。

副作用には個人差がありますので、ミノタブを服用するときには少量から試して体がどのように反応するかを見ていくほうが良いでしょう。危険性がどの程度のものか判断がつかない場合や不安な場合はAGA専門クリニックの医師に服用の相談をするほうが安心です。

ちなみに日本を含めて先進諸外国において、ミノタブは未認可の医薬品です。これは副作用が懸念されるためです。同じミノキシジルを使った外用薬であれば、認可されて薬局などでも販売されていて、日本であれば「リアップ」や「ロゲイン」が有名でしょう。

ただ、注意なのですが、未認可というのは厚生労働省が指定する「保険診療」の中で認可されていないという意味で、それ自体を使用してはいけない、という意味ではもちろんありません。診療には、いわゆる保険が適用される「保険診療」と保険のきかない「自由診療」があります。ミノタブを病院で入手したい場合は、後者の自由診療のクリニックで主に処方してもらうことができます。

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ミノタブの使用方法

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ミノタブを育毛クリニックや発毛専門クリニックなどで処方してもらう際には服用方法を医師から聞くことができると思いますが、個人輸入などで手に入れる場合はその服用方法を確認しなければなりません。

ここでは、一般的なミノタブの服用方法を見ていきたいと思います。

一般的な使用方法

ミノタブの服用は1日に、朝と夜の2回が一般的です。1回あたりの量は2mgから10mgまで、その錠剤によって変わってきますが、最初は少ない量から試すのが良いようです。

目安として5mg以下から始めるのがよいでしょう。錠剤を半分に切るためのピルカッターがあれば、10mgのミノタブでも半量から始めることができます。なお、ミノタブを服用するときは必ず水・ぬるま湯での服用を行ってください。

飲み始めてから1か月ほどで変化を感じられるようですが、初期脱毛などの経過を経た場合、たしかな効果を実感できる服用期間は半年とも言われています。

飲んですぐ生えたからすぐやめる、というものではなく、ある程度の期間、長く付き合っていくつもりでミノタブを服用したほうが良いでしょう。

使用上の注意

服用には禁忌があります。1つはアルコールです。ミノタブは降圧剤であり血管を拡張させる作用があります。 アルコールとの同時摂取で、急激な低血圧を引き起こす可能性がありますので避けましょう。

同様に、ED治療のバイアグラもまた、併用することで急激な血圧低下を招くので同時服用は厳禁です。

また、風邪薬などに含まれている解熱鎮痛作用のある「ブルフェン」「イブプロフェン」も重大な副作用を起こす可能性があります。ミノタブを服用しているのであれば風邪薬の服用は絶対に避けましょう。

もし、ミノタブ服用中に別の理由で病院に行く場合には、ミノタブを服用していることを医師に告げておいたほうがよいでしょう。

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他の育毛治療薬との比較

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AGA治療において、ミノキシジルのみが唯一の有効成分というわけではありません。同時併用ができる他の育毛内服薬もありますので、こちらも確認してみましょう。

毛を強くするプロペシア

プロペシアは、脱毛を防ぎ、毛を強くする効果があります。もともとはプロスカーという商品で前立腺の治療薬として利用されてきましたが、今ではAGA治療薬として販売されています。

主成分はフィナステリドです。AGA(男性型脱毛症)の原因は、男性ホルモンですが、テストステロンからDHT(ジヒドロテストステロン)がつくられる、その過程を阻害する薬です。

発毛サイクルでは成長、退行、休止というプロセスを経るのですが、プロペシアはAGAで短縮されがちな髪の成長期間を正常の長さに戻す働きをします。この点では、成長期への移行を促すミノタブとは作用機序が異なります。

したがって、プロペシアとミノタブを両方とも利用して育毛・発毛を促せばより大きな効果が期待できると言えます。なお、プロペシアに特別な禁忌はありませんが、女性に対しては使用できませんので注意が必要です。

なお、フィンペシアという製品もあります。こちらはインドで製造されている同じ成分の医薬品です。プロペシアの特許が切れていないため、フィンペシアをジェネリック医薬品と分類することはできませんが、プロペアシアより価格が安いため、選ばれることもあります。

抜け毛を防ぐザガーロ

ザガーロは抜け毛を防いでくれる薬です。主成分はデュタステリドで2016年にAGA治療薬として日本で認可されたばかりの薬です。この薬の製造元はイギリスのグラクソ・スミスクライン社、世界的に有名な製薬会社ですね。

このザガーロは、テストステロンがDHT(男性ホルモン)にならないように5αリダクターゼを阻害する作用があります。これはプロペシアと同じ働きですが、その働きがプロペシアより強力だと言われています。男性ホルモンの関与が大きい生え際や頭頂部の抜け毛に対して効果があると言われています。

ミノタブは血管拡張作用によって髪の毛の成長期への移行を促すのがその効果でしたが、ザガーロはプロペシアと同様、抜ける原因そのものに作用します。

ザガーロの副作用

そのような性質のザガーロにも副作用があります。主なものとして、男性機能への低下、ED(勃起不全)、倦怠感が挙げられます。男性機能のうち、勃起不全、性欲減退、射精障害などが見られ、この副作用のリスクはプロペシアと比べてやや高くなっている、という指摘と、これについては測定誤差の範囲であり実質的なリスクの差はないとする指摘があり、はっきりしていませんが、ザガーロの副作用が強い、というわけではないようです。

ちなみに、同じ製薬会社であるグラクソ・スミスクライン社が発売しているアボダートという薬品があります。これはアガーロと同成分なのですが、こちらについては日本で認可されていません。

また、同成分でアボルブという薬品もありますが、それは前立腺肥大の薬品として承認された際の名前です。中身が同じでも、役割によって名前が変わるのでややこしいですが、日本ではザガーロがAGA治療薬として承認されているので、こちらを選んでおけば安心でしょう。

なお、プロペシアと同様、ザガーロもミノタブとの併用が可能です。併用すれば、それぞれの効果を補いながらより強力に発毛や育毛を促してくれます。

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ミノタブを手に入れる方法

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すでに何度か触れましたがミノタブは個人で手に入れることができます。個人輸入する方法と、クリニックで処方してもらう方法がありますので、見ていきましょう。

ミノタブを個人輸入代行する

AGA専門クリニック等で受診する時間がない方や、通うのが面倒な場合は、手っ取り早くインターネットを通じて海外から個人輸入することができます。

個人輸入代行業者に注文する手続き自体は、普通の通販サイトで商品を購入する手続きと変わりませんので、手軽に取り寄せることができます。また、クリニック等で診療費がかかることを考えれば、こちらのほうが安く手に入れられるので、費用を抑えたい方にはオススメです。

ミノタブをクリニックで処方してもらう

個人輸入の場合だと、偽物をつかまされる可能性もないとは言えません。その点、クリニックで処方してもらえれば正規品のミノタブを手に入れることができるでしょう。

また、ミノタブを自己判断で服用するよりも、他のAGA治療薬などと併用したり、ケアや診療を受けて、適切な治療方法を判断してくれるのが、クリニックのメリットです。

費用が高くつく場合もありますが、治療効果と安全性を優先する場合はクリニックで診断してもらい、ミノタブを処方してもらうほうが安心ではないでしょうか。

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まとめ

さて、いかがでしたでしょうか。

今回は、脱毛予防、育毛、発毛に効果のある医薬品、ミノキシジルタブレット(ミノタブ)について解説しました。

ミノタブは薬品としてたしかな薄毛治療・育毛治療効果が期待できる反面、薬局で気軽に買えるものではなく、個人輸入を通して手に入れるか、AGA専門クリニック等で処方してもらう必要がありました。

頭に直接塗布する外用薬は同じミノキシジルを含んでいても、その効果が必ずしも期待できない場合がありますので、手っ取り早く効果を感じたい場合はやはり内服薬がよいでしょう。

ミノタブは現在、副作用の関係で内服薬としてはまだ認可されませんが、いずれデメリットが解決されて気軽に手に入れられればありがたいですよね。それまでは、ミノタブ以外にも今回ご紹介したプロペシアやザガーロなど、薄毛や抜け毛に効果のある薬は他にもありますので、併用したり切り替えたりしながら薄毛対策をばっちりしていきましょう!

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