デュタステリドという薄毛治療薬の新薬についてご存知でしょうか?今日はデュタステリドの効果や特徴などについて紹介していきたいと思います。
今まで使用されてきたフィナステリドやミノキシジルとはどう違うのかについてもご紹介します。
デュタステリドについて
デュタステリドは最近薄毛治療薬として出回るようになり、日本に上陸した治療薬ですので、その効果や特徴についてまだあまり知られていません。
有名な他の治療薬などと比較しながらその実態を明らかにしていきましょう。
デュタステリドは成分
デュタステリドは薄毛治療薬として販売されている薬の成分です。
イギリスのグラクソ・スミスクライン株式会社(GSK)が製造している「ザガーロ」という治療薬に使用されています。
2009年から病気の治療薬としてイギリスで使用が開始され、多毛症の副作用から育毛薬としての開発が進み、商品改良されて世界中で販売されるようになりました。
元々は前立腺肥大症の薬だった
元々はプロペシアと同じで前立腺肥大症の治療薬として開発・使用されていたのが始まりです。
元は「アボルブカプセル」や「アボダート」などの商品名で前立腺肥大症の治療薬として世界100カ国以上で使用されていた薬になります。
治療薬としての安全性や成分の有効性には、当時からの実績があり、評価の高いものになります。
デュタステリドを含んでいる薬
この有効成分デュタステリドを含んでいる薬は現在「ザガーロ」「アボルブ」「アボダート」などがあります。
いずれもグラクソ・スミスクライン株式会社が製造販売している商品です。最も効果の信頼性が高いのがこれらの薬になります。
他にもインドやトルコが販売している薬も存在します。
フィナステリドとの違いについて
フィナステリドはアメリカのメルク社(MSD社)が特許を取得しているプロペシアなどに含まれている成分で、デュタステリドはイギリスのGSK社が特許を取得している薬品ザガーロなどに含まれている成分になります。
両方共元々は前立腺肥大症の治療薬ですが、薄毛治療薬の薄毛への作用についてはほぼ同じで、新薬のデュタステリド系の治療薬の方が期待される効果が大きいという報告があります。
また血中濃度の半減期がフィナステリドに比べて長いので、血中の成分濃度が長時間持続するという特徴があります。その持続時間は10倍以上です。
耐性について
デュタステリド系の治療薬を長期間使用していると耐性が出来るとの噂がありますが、これは根拠のない説になります。
特に現段階で耐性が起きている例は報告されていません。
体勢を回避するためにフィナステリド系の治療薬との交互使用をしている人も居ますが、これは血中濃度が不安定な状態になり効果を得られなくなるので止めましょう。
デュタステリドの効果
ではデュタステリド系の治療薬の効果について紹介します。
どのような効果が期待できるのかについて見ていきましょう。
AGAの薄毛を改善する
AGA(男性型脱毛症)は男性ホルモン影響によってヘアサイクルが乱れて、薄毛が増大する脱毛症です。
デュタステリドにはこのAGAの薄毛を改善する効果があります。3年間の服用が推奨されていて、徐々に抜け毛の本数を減らし、ヘアサイクルを正常にして髪の毛の成長サイクルを取り戻します。
5αリアクターゼの働きを抑える
5αリアクターゼと呼ばれるα還元酵素はテストステロン(男性ホルモン)と結びつくことで抜け毛を誘発してしまう厄介な物質です。
頭頂部や前頭部などに頭皮に多く存在していて、どんどん薄毛が進行しやすくなってしまいます。それを抑える働きあがあるので、AGAの抜け毛を減らすことが出来ます。
DHTの生成を抑える
5αリアクターゼとテストステロンが結びついて出来るのがDHTです。
α還元酵素の働きが抑制されることでこのDHTの生成がすくなくなり、ヘアサイクルが乱れなくなります。
このDHTは毛乳頭細胞や、毛母細胞に攻撃をしてしまい、髪の毛の成長を止めてしまう厄介な男性ホルモンでもあります。普段は男性の体作りにとっては重要な働きをしているのですが、頭皮に過剰に溜まってしまうと抜け毛を増やしてしまう原因になるのです。
そのホルモンDHTの生成を抑制します。
発毛効果
ヘアサイクルが整うことで髪の毛の成長が正常に行われるようになります。
これによって発毛効率が以前に増して実感できるようになり、薄毛が徐々に改善されます。
大体3ヶ月〜6ヶ月で効果が現れるようになり、3年間の使用で髪の毛の状態が回復します。
他の治療薬との併用が可能
ミノキシジルなどの薄毛治療薬との併用が可能です。効果が重複するフィナステリド系の治療薬との併用できません。
ミノキシジルは血管の拡張効果があるので、頭皮の血管を拡張して毛根にしっかり血液を送ることが出来る効果があります。
異なる効果の薬との併用で相乗効果で治療効果が高まりますのでおすすめです。
プロペシアの効果の1.6倍の効果
フィナステリド1mg含有の治療薬とデュタステリド0.5mg含有の治療薬との比較で髪の毛の増毛量に1.6倍の差が生まれたとの結果が出ています。
満足度についても非常に満足していると答えた患者が、フィナステリド系の治療薬を上回る結果になっています。
髪の毛の太さの変化についてもプロペシアの1.4倍の効果があり、非常に高い効果が期待できます。毎月2000円〜3000円を上乗せすればこれだけの高い効果を得ることが出来ます。
デュタステリドの副作用
他の薄毛治療薬同様、副作用が確認されています。
重篤な症状に発展させないために、どの様な症状が発生した場合に危険となるのかを抑えておきしょう。
消化器官症状
吐き気、腹痛、嘔吐、気分の悪化などが発生します。
これらの消化器官の症状は多くの薬剤で基本的に存在している副作用になります。体調によっても発生することがありますので、注意しましょう。
症状が発生した状況や、食事内容などを把握しておき頻繁に発生するようであれば医者に相談しましょう。
頭皮症状
頭皮の痒み、湿疹、蕁麻疹が発生します。アレルギー症状の一種で添加物などが関係して発生している可能性もあります。
薬にアレルギーを持っている人は予め医師に報告しておきましょう。
頭皮への副作用は抜け毛の問題に繋がることもあります。注意しましょう。
精神的症状
うつ病、めまい、頭痛などの症状が発生している事が確認されています。
これら上記の症状を含め全てが大体全体の1%程度の確率で発症している症状になります。またこれらの症状が発生している作用機序については明らかになっていません。
男性機能低下
1%以上の確率で発生しているのが、性機能障害です。
勃起不全(ED)、性欲減退、射精障害、精子の量の減少などが発生します。デュタステリドの含有量が多ければ多いほど、副作用の発生確率は上がります。
国内検査だけでも40人に対する検査で10%に性機能障害が発生している報告があります。
肝機能障害
海外での症例で発生頻度や症状の重篤さについての記述はありませんが、成分を代謝している肝臓に機能障害が発生している事が明らかになりました。
不正使用の可能性もありますので、正常に使用している場合にはあまり心配はない症状と思われます。
女性には使用不可
男性ホルモンの生成量を抑制するタイプの薬は女性には使用することが出来ません。
フィナステリド系の治療薬でも危険視されていますが、もし妊婦が継続的に誤飲してしまった場合は奇形児が発生してしまう可能性があります。
性的な細胞の形成に必要な男性ホルモンが低下してしまい、胎児の性の特徴が成長しない事に繋がる可能性があります。
触ることも厳禁とされているので注意してください。
購入方法について
デュタステリド系の治療薬の購入方法について紹介します。
出来るだけ安く、安全な物を手に入れられるようにしっかり対策しておきましょう。
クリニックからの処方
AGA治療専門クリニックや専門病院などからの処方が一般的な入手方法です。そして最も安全な方法でもあります。
しかし、安物の偽物商品を入荷して、患者に高額で売りつける悪徳クリニックが存在しているとの報告も出されていて、注意勧告がなされています。
しっかり正規品を購入できる様に知識は付けておきましょう。
クリニックでの相場は9000〜1万円が相場となっています。
ネットでの個人輸入
オオサカ堂などの個人輸入代行サイトでプロペシアなどと同様に治療薬を安値で購入することが出来ます。
しかし初心者にはおすすめできません。ネットのほうが偽物が多く出回っていますし、偽物の場合逆に抜け毛が増加するという結果も出ています。しっかり知識をつけた上で購入するようにしてください。
価格的には30錠3000円〜100錠5000円ほどの価格で購入できます。
ジェネリック商品はある?
デュタステリドの特許期間は2015年に切れていますが、ジェネリック商品は国内販売では未だ存在しません。国内で販売が許可されているのはGSK社のザガーロやザガーロカプセルのみになります。
しかし有名な商品ではインドの製薬会社の「デュプロスト」や「デュタス」やトルコが製造・販売している「デュタプロス」などが市場に出回っています。
これらは個人輸入で購入することが可能です。値段も先発薬の相場の3分の1〜5分の1の価格で購入がすることが出来ます。特許が切れる前から販売されていたので何か特別なライセンス契約がされていたのでは?と推測されています。
実際に勝手に特許薬を製造して販売すればかなりの賠償金が請求されますから何かしらの対策をしているのでしょう。
また韓国でも特許を取得している会社があるので2020年代前半にはザガーロのジェネリック薬品が続々と出てくるでしょう。
更なる新薬の登場に期待
新しく誕生したザガーロですが、現在薄毛治療にはiPS細胞などを応用した発毛治療なども研究されています。
間もなく完成間際で市場に出回る段階になるまでにはまだ時間がかかりそうですが2020年代に実用化されることが見通されています。
どんどん進化していく薄毛治療に今後も注目が集まりますね。
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