AGAを早期発見して進行を食い止める!簡単セルフチェック方法を紹介!【初期症状・対策法・治療法】

AGA(男性型脱毛症)は男性に最も多い進行性の脱毛症です。60代で半数以上の人が発症するそうですが、若い人でも発症することが多く、早く対策をしないと薄毛がどんどん進行する恐れがあるので早期発見が重要だと言われています。

AGAを早期発見する方法があるそうですが、どのようにしてAGAかどうか診断できるのでしょうか。もしAGAであることが早期発見されたら、どのような対策をして治療を受けたら良いのでしょうか。

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AGAの症状と進行段階

川から上がった男性

AGAは男性に多い進行性の脱毛症です。30代頃からAGAを発症する人が増えて、50代、60代と年齢が高くなるにつれ半数以上の人が自覚するそうですが、若い人でも発症する可能性があります。AGAの症状の特徴や進行段階を知って、早期発見に役立てましょう。

男性型脱毛症(AGA)とは

日本人男性の3人に1人は発症するという男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモンDHTが毛乳頭と結びつくことで起こる脱毛症です。30代頃から発症する人が増えてきますが、もっと若い人でも起こる可能性があり、いわゆる若ハゲもAGAの症状であることが多いです。

AGAには頭頂部から薄くなるタイプ、生え際に剃り込みを入れたように薄くなるタイプ、前頭部全体が後退していくタイプがあります。初めは少し薄くなったりハゲてきたぐらいにしか感じられませんが、だんだんと薄い部分が広がってしまう恐れがあります。

AGAは治療薬でも改善する可能性が高いですが、AGAの進行度が高くなると改善が難しくなっていきます。そのためAGAは早期発見をして、早めの治療開始や対策をしていくことがおすすめされています。

AGAの原因

髪の毛は毛根にある毛母細胞が細胞分裂して作られます。髪の毛の生え変わりの毛周期であるヘアサイクルの成長期において、毛母細胞が活発に分裂して髪の毛が伸びていきます。

ところが男性ホルモンDHTが毛乳頭のレセプターと結びつくと、髪の毛が十分に育たないまま成長期が短期間で終わってしまい、抜け毛が増えたり薄毛になってしまいます。DHTは髪の毛の抜け毛を起こし、髭や体毛を濃くする作用があります。

男性の場合ヘアサイクル期間は通常なら3年から5年ありますが、AGAを発症すると数か月や1年程度に減ってしまいます。

AGAの発症は遺伝的な要因が大きいですが、ストレスや睡眠不足は血流に影響を与えるため、AGAの進行が速く進む原因となる可能性があります。

AGAの進行度とハミルトン・ノーウッド分類

AGAの進行度を計る方法に、ハミルトン・ノーウッド分類という7段階の進行度を用いることがあります。

1型はまだ脱毛が始まっていない、または生え際や頭頂部が少し始まっていてもほとんどわからない、見た目には問題のないレベルです。

2型は生え際のM字がやや後退していたり、頭頂部が薄くなってきた状態ですが、まだ見た目には問題のないレベルです。

3型は生え際のM字や頭頂部が薄くなって、頭髪のボリュームが減ってきたのがわかるレベルです。

4型はM字や頭頂部の各部、または生え際から頭頂部にかけて髪が薄くなり、ボリュームが減っているのがわかるレベルです。

5型は前髪の中央部を残し、生え際から頭頂部の薄い部分がつながりそうだったり、前頭部から頭頂部にかけて後退が進んでいるレベルです。

6型は後退が進んで側頭部のみを残している状態、7型はさらに全体的に薄くなっているレベルです。

1、2型の進行段階であれば治療薬のみでも維持や改善が望めるレベルです。3、4型の進行段階なら治療薬のみでは治療効果が低いかもしれません、育毛メソセラピーや自毛植毛の検討をするレベルです。

5~7型の進行段階だと治療薬、育毛メソセラピーでも効果が出るかもしれませんが、毛包や毛母細胞自体がなくなっている場合は自毛植毛かウィッグ・増毛が必要になります。

AGAの進行スピード

AGAは進行性の脱毛症ですが、その進行スピードには個人差もあるようです。薄毛の兆候が現われ始めてはっきりと薄毛が意識されるまでに、おおよそ5年から10年かかるようです。薄毛の兆候に気づくのが遅れると、進行速度が速く感じられるかもしれません。

AGAの早期発見で早めの治療開始を

AGAの進行速度はゆっくりとしていますが、日頃から髪の状態をチェックしておかないといつの間にかハゲや薄毛が進行していたということにもなりかねません。ハミルトン・ノーウッド分類の3、4型のレベルになってしまうと、治療薬だけで改善するのも難しくなってきます。

AGAの早期発見で早めに治療開始することで、治療効果も出やすくなります。早めに髪の量の異変に気づくことが、AGAの治療効果が高くなるポイントとなります。

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AGAをセルフチェックで早期発見する方法

膝を抱えている男性

AGAを早期発見できれば、早めに治療や対策をして改善する可能性を高めることができます。AGAの早期発見のために、AGAの兆候が現われているかどうか判断するセルフチェックの方法を紹介します。

頭髪の状態によるAGAセルフチェック法

最近抜け毛が増えた、髪が細くなった、髪のコシがなくなった、頭髪のボリュームがなくなった、おでこの生え際やつむじ周辺の髪が薄くなった、などの髪の量や髪質の変化はありませんか。もしあったらAGAの兆候かもしれません。

また髭や体毛が濃くなってきたら、AGAの原因となっている男性ホルモンDHTの影響が考えられます。AGAの初期症状が始まっているかもしれません。

遺伝要因によるAGAセルフチェック法

母方の祖父、または父方の祖父が髪が薄ければAGAになる可能性が高いです。薄毛やハゲは遺伝すると言われていますが、特に母方の祖父の影響が大きいと言われています。

AGAの原因である男性ホルモンDHTが生成されるのは、5αリダクターゼという還元酵素が関わっています。5αリダクターゼの量や、DHTの毛乳頭にある受容体との結びつきやすさは、遺伝によるところが大きいです。

家系に代々髪が薄い人が多ければ、自分もそうなる可能性が高いということになります。今は髪が多くても、薄くなりやすい生え際、頭頂部は時々チェックしておいた方が良いでしょう。

AGAの進行を早める習慣セルフチェック法

生活習慣自体がAGAの原因にはなりませんが、進行を早める可能性があります。ストレスが多い、寝不足、運動不足、牡蠣、ほうれん草など亜鉛を含む食品や大豆製品などイソフラボンを含む食品を摂取していない、などに当てはまることがあれば注意しましょう。

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AGAを遺伝子検査で早期発見する方法

顕微鏡男性

AGA遺伝子検査によって将来AGAが発症するかどうか判定したり、薄毛の原因がAGAかどうかを判断して、AGA治療薬が効果があるかどうか調べることができるそうです。自分自身がAGAになる可能性があるのか知りたい人には、おすすめの検査方法です。

AGA遺伝子検査とは

AGA遺伝子検査はAGAになる遺伝子を持っているかどうかを調べる検査で、AGAクリニックで受けたり、家庭でも検査キットで調べることができます。

将来AGAになるかどうか予測できたり、また抜け毛や薄毛の原因がAGAであるかどうかを調べて、AGA治療が効果があるかどうかを判断するのに役立ちます。

遺伝子の情報は一生を通じて変わることがないので、いつ検査を受けても結果が同じになります。1回受ければ十分です。

AGA遺伝子検査の方法

血液検査の場合は腕から血を採取します。頬の粘膜から調べるときは頬の内側の細胞を綿棒でこすり取って採取します。だ液を採取して調べる方法もあります。

AGAクリニックで検査するか、自宅用の遺伝子検査キットを利用して、家庭で採取した頬の粘膜やだ液を送って調べてもらうこともできます。

検査の費用はクリニックにもよりますが2万円程度のところが多く、さらに診察料がかかります。遺伝子検査キットは1万円台前半が主流のようです。

AGA遺伝子検査の判定法

毛乳頭にある男性ホルモン受容体の遺伝子の、CAGとGGCという塩基配列が繰り返される領域が短いと、AGAを発症しやすいことがわかっています。

検査の結果、CAGリピート数とGGCリピート数の和が38以下だとAGAの可能性が高く、AGA治療薬で改善されると考えられます。

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AGAを早期発見したときの生活習慣改善法

レザージャケット男性

AGAが早期発見できたらまずは治療をスタートするべきですが、治療と一緒に行いたいのが健康な髪を育てる生活習慣やヘアケア・頭皮ケアです。治療薬の効果を高めるためにも、日頃の生活から髪を育てる習慣を心がけましょう。

健康的な生活習慣

健康な生活を送ることが髪の健康にとっても良いことです。AGAが早期発見された人は治療薬の効果を高めるために、まだ髪の量に不安がないという人も薄毛を招かないように、健康的な生活を送るようにしましょう。

髪の元となるタンパク質、体内で髪が合成されるのを助けるビタミンやミネラル類が不足しないよう、栄養バランスの良い食生活を送りましょう。

寝不足は髪を育てるホルモンが分泌されにくくなります。年齢と共に減少する成長ホルモンが分泌されるよう、規則正しい生活で睡眠不足にならないようにしましょう。

適度な運動を取り入れることで血行が良くなります。摂取した栄養を髪に行き渡りやすくする効果があります。

アルコールやタバコは摂取したビタミンやアミノ酸などの栄養を破壊する作用があります。アルコールはほどほどに、喫煙はなるべく避けましょう。

ストレス

ストレスは血行を悪くするため、髪が生えにくくなる原因となります。AGAを発症している場合治療薬を服用しても効果が薄くなる可能性があります。

ストレス解消をしたり、環境やメンタルを変えることでストレスを感じにくくなるような工夫も必要です。

シャンプーでヘアケア・頭皮ケア

AGAの進行が始まると髪の毛が細くなってボリュームがなくなってきます。また男性に多い頭皮の皮脂によるベタつきが、髪のボリュームがますますなくなる原因にもなります。髪や地肌のために質の良いシャンプーを使いましょう。

頭皮環境を良くして髪をボリュームアップさせるような育毛シャンプーを使うことで、頭皮のトラブルを防ぎ薄毛をカバーすることが期待できます。

クレンジングシャンプーやヘッドスパなどで頭皮のケアをするのもおすすめです。頭皮の皮脂汚れを落とすことで頭皮の状態を整え、健康な髪を育てる育毛効果が期待できます。

発毛剤・育毛剤

発毛効果の高い医薬品の発毛剤がありますが、AGA対策として薄毛になりかけている人は使ってみるのも良いでしょう。ただし医薬品ですので使用上の注意をよく読んで使うようにしてください。

遺伝子検査でAGAを発症しやすいことがわかったけれど、まだ髪が薄くはなっているわけではない、髪や頭皮の健康のため、薄毛予防に何かしたいという人には、育毛剤や育毛ローションの使用がおすすめです。

育毛剤や育毛ローションは、頭皮環境を整えて頭皮の血行を良くする効果があります。育毛を促す効果があるので、治療薬と合せて使用するのも良いでしょう。

育毛剤や発毛剤を塗ったあとは軽く頭皮をマッサージすることで、血行促進対策となり、育毛・発毛を促進する対策方法にもなります。

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AGAを早期発見したときの治療法

お金と薬

AGAは早期発見できれば治療で進行を抑え、改善することもできます。主な治療方法として薬、育毛メソセラピー、植毛といったヘア治療の方法があります。治療方法や治療期間について確認しておきましょう。

AGA治療薬

AGA治療薬として代表的なものは内服薬のプロペシア(フィナステリド)です。プロペシアは2型の5αリダクターゼの作用を抑制し、DHTが生成されにくくなり抜け毛が減って、AGAの進行を防ぐ効果があります。プロペシアは男性専用治療薬で、女性には使えません。

AGA診断に遺伝子検査もクリニックで行われていますが、プロペシア(フィナステリド)が効果があるかどうか事前に確認できます。

プロペシアと一緒に外用薬のミノキシジルもよく使われます。ミノキシジルは市販の発毛剤の成分でもあり、髪の成長因子を増やし、高い発毛効果があります。AGA初期段階の育毛治療・発毛治療は治療薬のみでも大きな効果が期待できます。

治療費は月1万円程度かかります。個人輸入代行を利用すると薬代を半分以下に抑えられますが、副作用などがあっても自己責任となります。信頼できる専門の医療機関での処方がおすすめです。

育毛メソセラピー

治療薬のみでは効果が出ない場合は、頭皮に直接治療薬や成長因子、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどを注入する育毛メソセラピーというAGA治療法がおすすめされています。

AGA専門クリニックで受けられますが、各クリニックによって施術法や注入される成分など治療内容が異なります。

ルネッサンスクリニックではレーザー・超音波を使った毛髪再生メソセラピー、AGAスキンクリニックでは注射器を使ったDr’sメソが行われています。

治療費は回数にもよりますが、10万~70万円程度かかることもあります。カウンセリングでよく治療内容について確認しておきましょう。

自毛植毛治療

治療薬やメソセラピーでは効果が現われない場合は自毛植毛がおすすめです。ハゲにくい後頭部などから毛包を採取し、髪が薄くなって気になる部分に移植する治療法です。

自毛植毛も各クリニックによって手術の方法が異なりますが、ルネッサンスクリニックやTOMクリニックではロボットを使ったメスを使わないARTAS植毛が行われています。

自毛植毛は費用が100~200万かかる場合もあり、高い技術も必要です。クリニックによって施術法が異なるので、無料カウンセリングを利用してよく確認し、患者の治療症例写真などの治療情報も参考にしましょう。

初期脱毛

薄毛治療をしてよく起きるのが初期脱毛です。治療薬の効果が現われて健康な髪が生えてくることにより、元の弱い髪が押し出されてしまうことで起こります。初期脱毛の時期が過ぎれば髪の正常なヘアサイクルが取り戻され、健康な髪が生えてきます。

AGAの治療期間

治療の効果の程度や効果が現われる時期には個人差がありますが、治療を始めて3か月~半年頃から効果が現われ、1年後には髪が増えて改善されたのが実感できるようです。

ただし治療薬やメソセラピーは薬の服用を止めたらまたAGAが進行していく可能性が高いです。治療自体は続けないといけません。自毛植毛は一定の期間を過ぎて髪が生え始めたら、メンテナンスの必要もありません。

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まとめ

サングラス男性

男性型脱毛症(AGA)は男性に最も多い脱毛症の症状で、進行はゆるやかですがその分薄毛やハゲの症状に自分自身で気づいていないと、治療での改善が難しいレベルまで進んでしまう恐れがあります。

AGAは早く治療を開始すれば、治療薬のみでも進行を抑えられるそうです。将来ハゲや薄毛になりたくないという人は、AGAの治療効果を高めるためにも早期発見することが重要です。

抜け毛や薄毛の症状はないか、髪が細くなったりコシがなくなっていないか、自分自身で髪の状態をチェックし、薄毛を招くような生活をしていないか注意することで、AGAの早期発見につながります。

AGAはDHTという男性ホルモンが原因で発症しますが、発症のしやすさは遺伝によるところが大きいです。AGA遺伝子検査によって、AGAの発症のしやすさを検査することもできます。

AGAが早期発見できたら、髪に良い生活習慣で健康な髪を育てる土台を作りつつ、治療によってAGA自体の進行を抑制し、発毛を促すようにしていくことが必要です。

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