髪の毛が多くてボリュームが出過ぎてしまう、そんな髪が多い悩みを抱えている人も少なくないでしょう。髪が太く、乾燥毛やクセ毛だったりすると、髪が収まりにくくて毎朝のスタイリングで苦労しているのではないでしょうか。
髪が多い人におすすめの髪型やヘアアレンジ、また広がりを抑えるためにトリートメントやドライヤーのかけ方、スタイリング剤選びなど、日頃からできる対策についてまとめました。よかったら参考にしてください。
ストレートパーマや縮毛矯正
髪の毛の量が多い上にクセ毛で広がりやすい、ボリュームダウンしたいという人には、ストレートパーマや縮毛矯正がおすすめです。
ストレートパーマ
ストレートパーマをかける時、1剤、2剤の2つの薬剤を使います。まず1剤で髪のタンパク質の結合を切断します。これにより髪をストレートにします。
次に2剤ですが、髪をストレートな状態に定着させる効果があります。市販の薬剤を買ったけど失敗した、ストレートにならなかったという声がよく聞かれますが、薬剤が原因というより素人が使いこなすのは難しいのでしょう。
ストレートパーマは強いクセのある毛など、毛質によってかかりにくいことがあります。クセはそんなに強くないけれど毛髪量が多いのでなんとか落ち着かせたいという人に、ストレートパーマでの解決法がおすすめです。
縮毛矯正
縮毛矯正はストレートパーマと工程はほとんど同じですが、途中でヘアアイロンで髪をしっかり伸ばします。強いくせ毛やパーマ毛、チリチリ毛でもストレートに伸びます。かなり強くストレート感が出てしまうので、ペシャンコ髪になってしまう可能性もあります。
クセは伸ばしたいけどあまりストレート感を強く出したくないときは担当の美容師さんに相談し、前髪や毛先はやや内巻きになるよう仕上げてもらうこともできます。
ストレートパーマ、縮毛矯正後の髪の手入れ
本来はストレートパーマや縮毛矯正をかけたところは、ずっとストレートを維持できます。時間が経つにつれてストレートをかけたところがとれてきたように感じたら、髪が傷んでいるのが原因なのかもしれません。
ストレートパーマは髪を傷めますが、縮毛矯正はさらに髪へのダメージが大きいです。通常以上にトリートメントなど髪のホームケアをしっかり行うことを心がけましょう。
ポイント縮毛矯正
せっかく髪をストレートにしても、2、3か月も経つと伸びてきたところのクセが目につくようになります。
縮毛矯正をかけた部分にまで再度縮毛矯正をすると、髪に与えるダメージが大きいです。伸びてきた部分のみ、前髪のみ、または顔周りなど、ポイント縮毛矯正をすると良いでしょう。
おすすめの髪型とヘアアレンジ
髪の毛が多いと毎日のスタイリングにも悩みが尽きません。特に広がる髪質の人はお困りでしょう。
髪の毛の量が多い人に似合うヘアスタイルやヘアアレンジ、また情報についても紹介します。
ショートヘア
男性ならベリーショート、束感のあるショートスタイル、ツーブロックで中は刈り上げにするスタイルなどが、髪のボリュームも抑えられおすすめのヘアスタイルです。流行りの束感のある髪はクセ毛の人ならドライヤーで毛流れを作って、ワックスで毛束感を出すよう仕上げるだけで決まります。
女性ならトップにボリュームを出して襟足は短めにするとかわいらしいです。ボリュームが気になるという人は髪の内側だけストレートをかけることで対処できます。髪の多さを活かした厚め前髪とショートのボブスタイルもかわいらしい雰囲気を出せます。
ミディアム~ロングヘア
女性のミディアム、ロングヘアスタイルなら、あえてレイヤーを入れ過ぎずやや重めの毛先にしたままワンカールするのがおすすめです。
前髪を厚めにとるとかわいい雰囲気です。ミディアムならボブヘアでも良いけれどロングにすると髪の量感が気になるという人は、レイヤースタイルで軽さを出しましょう。
レイヤースタイル
レイヤースタイルとは段を入れたカットのスタイルです。髪の上部はやや短めに、下部は長めにとることで、長さを残したまま髪のボリュームダウンし、毛先に軽さと動きを出すことができます。
毛量調整もでき、髪の多い人におすすめです。レイヤースタイルと言えば有村架純さんのヘアスタイルが話題で、真似する若い女性も多いようです。
ストレートヘア
髪の多さが気になる人は、ストレートヘアにすることでボリュームを抑えることができます。
女性の場合は特にストレートのロングヘアで、ある程度髪のボリュームがある方が華やかに見えます。きれいなロングのストレートヘアは、アレンジをしなくても雰囲気が出せます。
パーマヘア
パーマをかけることでも髪が扱いやすくなります。全体的にかけるとボリュームが出てしまいますので、毛先の方だけなど部分的に入れます。
女性の場合ミディアムやロングで毛先にワンカールパーマをかけるのがおすすめです。スタイリングもしやすく柔らかい雰囲気になります。量が多くて硬い髪質に悩んでいる人にもおすすめです。
ヘアアレンジ
女性は髪の毛が多いとボリュームがあるおかげで、ヘアアレンジがウィッグいらずでいろいろ楽しめます。
まとめ髪はふつうにまとめるだけでもいいですが、両サイドの髪を編み込みにしてまとめるとガーリーな雰囲気が出せます。また髪を3つに分けややルーズな三つ編みを作り、さらに編んだ髪で三つ編みをすると、とてもボリュームのある三つ編みアレンジになります。編み込みやねじりを入れながらまとめられるのは、ある程度ボリュームのある髪ならではのスタイルです。
髪色を明るくする
カットで軽さを出せない時はカラーで軽さを出しましょう。髪の量が多いとダークカラーは重めに見えます。
ヘアスタイルで軽さが出せれば良いのですが、それができない場合は髪色を明るくすることで軽さを出します。
髪型に関する情報収集
マンツーマン美容院MAXのブログでは、美容師戸来正博氏の美容院MAXに来店されたお客様の髪が多い、クセ毛などの髪の悩みに合わせて、ヘアスタイル等の記事が掲載されています。髪の同様の悩みがある人必見のブログです。
髪が多い人のヘアスタイルのまとめサイトなどを見るとたくさんの画像が掲載されています。出典サイトも確認するとより詳しい情報が見つかるので、気になる髪型があればチェックしてみると良いでしょう。
なりたい髪型が見つかっても、髪の量や髪質が合うかどうか、なかなか素人にはわかりませんよね。美容室に行ったとき集めた情報やヘアカタログを参考に、担当の美容師さんに相談しながら、自分にとってベストな髪型を提案してもらうと良いでしょう。
シャンプーでヘアケア対策
せっかくストレートパーマや縮毛矯正をしてボリュームダウンしても、髪が傷んでしまってはまた髪がまとらなくなってしまいます。シャンプー後のトリートメント、正しいヘアケアで髪をまとまりやすくしましょう。
髪の水分量
髪がまとまらないのは、髪の水分量不足が原因です。自分では癖毛が原因で髪が広がると思っていても、実は髪の水分量が少ない乾燥毛が原因になっていることもあります。
髪に適切なヘアケアをすることで水分量が整うと、髪の毛量が多くても髪がまとまりやすくなります。髪がパサつく原因になるシャンプーをやめていいシャンプーを使い、シャンプー後のケアをしっかりすることで、髪の毛の乾燥が改善されると、まとまりやすい髪になります。
シャンプー
シャンプーは頭皮の地肌にも髪の毛にも優しい、アミノ酸系洗浄成分のシャンプーがおすすめです。アミノ酸シャンプーは他の洗浄成分のシャンプーほど洗浄力が高くないですが、頭皮に必要な皮脂をとりすぎることがありません。
特に乾燥毛の人はオイル系成分のシャンプーを使ったり、シャンプー前にヘアオイルを塗るのも効果的です。
トリートメント
シャンプー後にトリートメントをして、髪の内部にまで栄養を与えるようにしましょう。ただしトリートメントだけでは髪の表面にツヤが出るわけではありません。コンディショナーは髪の表面にツヤを与える効果があります。トリートメント後にもコンディショナーを使用しても良いでしょう。
シャンプーが終了した後タオルで髪の水分を取ってから、トリートメントを毛先を中心に塗っていきます。頭皮にはつけないよう注意しましょう。数分待ったら簡単に洗い流します。さらにコンディショナーをすれば髪の内部、外部ともに働きかけることができます。
インターネットを見ているとスポンサーリンクでもさまざまなヘアケア製品が出ています。またサロン専用、美容院オリジナル商品のシャンプーやヘアケア商品も、髪のことをよく考えた商品なのでおすすめです。美容室で相談してみると良いでしょう。
ドライヤーとヘアアイロンで対策
髪の毛量が多い人ほどドライヤーやアイロンでしっかりセットしないといけません。ただしドライヤーやアイロンの仕方を間違えると、髪を傷めてしまい、髪がますますまとまりにくくなります。
正しいドライヤー、アイロンの仕方で多い髪の毛をまとまり良くしましょう。
タオルドライ
お風呂上りにドライヤーをかけるときは、まずタオルドライをしましょう。ドライヤーを使うと乾きが早いですが、髪が濡れた状態で長時間ドライヤーをあてるほど髪へのダメージが大きいです。タオルドライをして水分をある程度とった上で、ドライヤーをかけましょう。
タオルで髪をふくときはダメージの原因となってしまうので、ゴシゴシと髪をこすらないよう注意してください。頭部はタオルで包んでもむように水分を取り去り、長い髪はタオルではさんでポンポンとたたくようにして水分をとります。
ドライヤーの方法
自然乾燥は髪から余計に水分が蒸発してしまう可能性があります。自然乾燥よりドライヤーを使って乾かす方が、髪から余計な水分を奪いません。ただし温風ばかり使うと髪へのダメージが大きいので注意しましょう。
ヘアオイルや洗い流さないトリートメントで髪をコートしたら、ドライヤーをかけます。ドライヤーは一気にかけるのではなく、小分けに毛束をとり、毛束を上に持ち上げながら根元を中心に温風で左右に振りながら乾かすようにします。
ドライヤーの風を下からあてると、髪の毛が多い人はかえってボリュームが出てしまいます。上からかけるようにしましょう。全体的に乾かすことができたら最後は冷風をかけてキューティクルを閉じます。髪表面のキューティクルが閉じると髪にツヤが出ます。
ヘアアイロンの方法
ここではボリュームダウンの方法として、ストレートヘアのヘアアイロンの方法を紹介します。ヘアアイロンは高温のプレートで髪をはさみますが、髪に180℃以上の熱を加えるとキューティクルが剥がれると言われていますので、温度設定にも注意しましょう。
乾いた髪にヘアアイロン用のスタイリング剤をスプレーします。髪をコームでとかしてから、毛束を指ではさんでアイロンで伸ばしていきます。根元から毛先に向かって伸ばしていきます。長い人は根元から中間まで、中間から毛先まで、仕上げに根元から毛先へ、と段階を踏んで伸ばします。
最後にドライヤーの冷風でクールダウンさせます。仕上げにヘアクリームやオイルを毛先になじませて完成です。
ヘアブラシ
シャンプー前のブラッシング、ドライヤーやヘアアイロンの間にもブラシを使います。ブラシも髪のことを考えて選びましょう。天然毛のブラシは使ううちに髪にツヤが出ます。
ダメージヘアにおすすめとよく言われます。スケルトンブラシは髪同士が絡まることを防ぎ、ボリュームのある髪やパーマをかけている髪におすすめです。
ヘアケア・スタイリング剤
スタイリング剤を選ぶ時もシャンプー同様髪質ごとに合ったものを選びましょう。ドライヤーやヘアアイロンから髪を守り、髪をセットするときに必須のアイテムです。
髪の毛が多い人にとってボリュームダウンが期待できるヘアケア・スタイリング剤を紹介します。
ヘアオイル
お風呂から上がって濡れた髪にヘアオイルを塗ることで、髪の水分にフタをすることになり、髪への保湿効果・美髪効果があります。ヘアオイルは乾いた髪より濡れた髪につける方が効果的なので、アフターバスはヘアオイルで保湿がおすすめです。
ヘアオイルをつけるときは、まず手のひらに適量を取り出します。手のひらで伸ばしてから、髪に塗っていきます。表面にいきなりつけると、ポマードのようにベタついた仕上がりになってしまいますので注意してください。まずは内側から毛先を中心に塗っていきます。それから髪の表面を毛先から薄く塗って広げていきます。オイルで髪の毛がコーティングされて、ドライヤーの熱からも守ってくれます。
美容オイル
ヘアオイルは髪用のオイルですが、肌にも使えるオイルもあります。髪にも肌にも使える美容オイルが最近は人気です。
椿油、ホホバオイル、ココナッツオイル、アルガンオイル、オリーブオイル、馬油などがあります。美容オイルを持っていると肌にも髪にも使えるので便利ですね。
ヘアクリーム
ヘアクリームもツヤを出し、髪の広がりを抑えることができるアイテムです。
髪に潤いを与え、ドライヤーやアイロンからの熱から守ってくれるので、スタイリングにも洗い流さないトリートメントとしても使えます。髪の毛が多く乾燥しやすい人におすすめです。
ヘアワックス
ワックスは男性も女性も使いますが、特に男性はワックスを使っている人が多いのではないでしょうか。流行の束感のあるショートスタイル、ソフトモヒカンなどいろいろな髪型で活躍するアイテムです。
髪の量が多い男性ならジェル、ファイバー、グリースタイプのワックスがおすすめです。ウェットな質感と重みでまとまりやすく、髪の量が落ち着いて見えます。髪質が硬くゴワゴワとした印象を落ち着かせたい人は、ファイバーがおすすめ、クセで広がりやすい人はジェル、ファイバータイプのワックスがおすすめです。クセを活かしてジェルやファイバーでクセづけするだけでもかっこよく決まります。
まとめ
髪の毛が多いと特にクセ毛の人や広がりやすい人は、髪型に悩むことが多いでしょう。ショートヘアなら男性はベリーショート、束感のあるショートスタイル、女性ならトップをふんわり仕上げたショートスタイルがおすすめです。ミディアムなら髪の重みを活かしてワンカールのミディアムボブ、ロングならレイヤーで軽さを出すと良いでしょう。
トリートメントやヘアオイルで髪を保湿し、ドライヤーやヘアアイロンを正しく使うことで、髪のボリュームダウンをすることもできます。スタイリングにヘアオイルやヘアクリームを使うとツヤが出て髪を落ち着かせることができます。ヘアワックスはジェル、ファイバー、グリースタイプのものを使うことで、髪の量が目立たなくなり、スタイルが決まります。
髪の毛が多い悩みを持っている人は髪をボリュームダウンさせる方法を実践し、カットや髪型を工夫することで髪の悩みを解消し、ヘアスタイルを楽しみましょう。
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