毛母細胞は破壊されると自力で復活する?髪を作る細胞について!

髪の毛が成長して行く過程で欠かせない存在となっているのが毛母細胞です。

毛母細胞が分裂することで皮膚の外に出ている髪の毛が成長している訳ですが、この毛母細胞が何らかの原因で破壊されてしまったときもう一度髪の毛は成長することはできるのでしょうか?

また、髪の毛根と繋がっている細胞はどのような関係性で髪の毛を成長させているのかについて紹介します。

毛根に存在する細胞の働きを知って、髪の毛の成長のメカニズムを明らかにしていきましょう。

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髪の毛を成長させる細胞について

頭皮 毛穴 細胞

髪の毛の成長は頭皮の毛包内に存在する細胞の存在によって行われています。

その細胞についてそれぞれ紹介していきます。

毛乳頭細胞について

簡単に言うと毛乳頭細胞は髪の毛を成長させるための指揮官の役割を果たしています。

成長期、休止期、後退期(退行期)という3つのヘアサイクルを循環させ、毛母細胞に指令を出して髪の毛の成長の管理を行なっている現場監督のようなものです。

髪の毛の成長には毛母細胞、色素幹細胞、メラサイト(メラニン色素を髪の毛に送る細胞)、毛包幹細胞などいくつもの細胞が関わって作り出されています。

それらの細胞を効率よく活性化させ髪の毛を成長させている、髪の毛の成長を行う上ではもっとも重要な細胞です。

頭皮から流れてくる血液の栄養をもっとも吸収して髪の毛や各細胞に送り出します。

毛母細胞について

毛母細胞は細胞分裂を行なって髪の毛の成長を行なっています。

毛乳頭細胞から酸素や栄養素を受け取ることで細胞が活性化し、細胞分裂をして髪の毛を成長させます。

この毛母細胞が作られるのはバジル領域と呼ばれる部分からの発毛因子によって行われています。

2001年の比較的最近に発見された領域で脂腺の下辺りに存在します。なのでこのバジル領域が存在しているうちは髪の毛を成長させる毛母細胞は発毛因子により生成され続け、毛乳頭細胞からの栄養の補給によって活性化し、髪の毛を成長させます。

メラノサイトについて

メラノサイトは色素細胞とも呼ばれ表皮の中に存在している細胞で、髪の毛を黒く色づけるために存在している器官になります。

血液内に存在しているチロシンからメラニンを生成し髪の毛を黒くします。

このメラニン色素がしっかり働いていないと白髪が増えてしまう問題に繋がります。

皮膚などに存在しているものはシミやそばかすの原因にもなってしまうので嫌煙されるものですが、頭皮に存在するものは健康的な髪の毛のためには非常に大切なものになります。

脂腺

脂腺は毛穴から出てくる皮脂を出す器官です。

毛穴詰まりなどを引き起こしたり、雑菌の繁殖によって湿疹やニキビなどを発生させてしまうので嫌われる存在ですが実は髪の毛の成長には重要な働きをしている一面もあります。

頭皮の表面を弱酸性に保って雑菌効果を高めていたり、保湿によって頭皮の乾燥を防ぐ効果などの頭皮の保護効果があります。

脂腺は頭皮だけでなく毛穴が存在している部分であればどこにでも存在します。

肌の免疫機能を保つためには非常に重要な器官なのです。頭皮の健康は髪の毛の成長にも不可欠なものなので欠かせない存在でしょう。

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毛母細胞の破壊と復活

薄毛 ハゲ 

毛母細胞は毛根の最深部に存在している細胞ですので簡単に破壊されることはありません。

ですがこれが傷ついてしまったり、細胞分裂が鈍化して髪の毛の成長力が低下してしまうことがあります。

それらの問題について紹介します。

毛母細胞の分裂回数は決まっている

毛母細胞は30回程度分裂すると寿命を迎えると言われています。

初めからある程度の細胞分裂の回数が決まっているのです。細胞の核が分裂してしまう回数は2〜6年に1度。

平均的には80歳には分裂回数が上限を迎えて寿命を迎えることが一般的になっています。

AGAクリニックなどで行われている薄毛治療ではこの細胞分裂の期間を引き延ばす効果があったり、細胞を活性化させる治療があります。

1回の細胞分裂の期間が長くなることで髪の毛の成長期間が長くなります。

これは自分の生活環境の改善などでも行うことができます。下記で自分で行える育毛対策などをして髪の毛の成長期間を伸ばして行く方法が考え方として有効です。

毛母細胞はどうすれば破壊されるの?

一般的な生活をしている時に毛母細胞が破壊されてしまうことはまずないでしょう。

外傷での怪我、やけどなどを受けた場合、もしくは髪の毛を無理やり引き抜くなどの行為をした時に傷ついてしまったり、破壊される可能性があります。

また一般的に毛母細胞や毛乳頭細胞が破壊されるのはレーザー治療(ダイオードレーザー、レーザー照射)などの施術によって意図的に行われることが多く、これらの施術は体毛へのレーザー脱毛(永久脱毛)の際に行われます。

医療機関でのレーザー脱毛(永久脱毛)などの治療でも1回で完全に全ての細胞を焼き切ってしまうことは難しく、時間を開けて5回に分けて行い全ての髪の毛を焼き切る事で完了します。

破壊された細胞は復活・回復するの?

毛母細胞はバジル領域と毛乳頭細胞が存在する限り再び再生しますが、毛乳頭細胞が破壊されてしまった場合再生は行われません。

新しい毛包を移植するなどの手術をしない限り髪の毛が再度成長することはほぼ不可能でしょう。

もし細胞が死んでいるということがわかっている場合は自毛植毛で後頭部や側頭部の一部の髪の毛を移植するしか方法はありません。

毛包移植の新技術の導入で再生が可能に!

現在行われている頭髪再生治療の研究では、わずかな量の毛包を採取してそれを人工的に培養し、いくつもの毛包に成長させそれを再び頭皮に移植することで髪の毛が復活するという研究が進められています。

この研究が実用化すれば、移植後の後頭部や側頭部の傷を気にせずにいくらでも髪の毛を生やすことが可能になります。

2020年の実用化を目処にこの研究は始められていますが、この研究は遅れることも予測されています。

3〜5年は平気で遅れる可能性があるので気長に待つ必要があるでしょう。

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毛母細胞を活性化させる方法

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髪の毛の成長のためには毛母細胞は必要不可欠であり、毛母細胞がたくさん細胞分裂をしなければいけないことがわかりました。

この細胞を活性化させるためにはどうすればいいのかについて紹介していきます。

血行をよくする

頭皮マッサージで頭皮を柔らかくしたり、運動や辛いものを食べることで頭皮から汗をかくことで血行を活発にし、細胞を活性化させます。

育毛剤などにも血行を促進する効果のある成分が多く配合されているのはそのためです。

血行が悪くなっている状態では細胞に栄養が充分行き渡らないのでどれだけ栄養を摂取しても意味がありません。

なので、栄養を摂取するよりもまず先に血行の促進を優先して行うようにしましょう。

頭皮環境を改善する

頭皮に湿疹やトラブルなどが発生している場合、栄養が頭皮に取られてしまって髪の毛の成長に回せなくなってしまうので育毛の活性化が阻害されてしまいます。

頭皮環境の改善も毛母細胞の活性化を行う上では優先順位の高い対策でしょう。

保湿をしっかり行う、かきむしらない、菌を繁殖させない、刺激の弱いシャンプーを使用する、抗菌シャンプーや頭皮環境に適したヘアケア剤を使用するなどを行なって髪の毛の成長につなげていきましょう。

頭皮環境の悪化は薄毛や脱毛症の原因にもなりますので充分注意しましょう。

栄養を摂取する

細胞の活性化のために必要な栄養素を摂取することが効果的です。

効果の高い成分としては、カプサイシン、イソフラボン、タンパク質、ビタミンB類、ビタミンC、亜鉛などのミネラルが有効です。

それぞれに異なる効果がありますが、それぞれヘアサイクルの乱れを改善したり、男性型脱毛症を発生させる脱毛因子(男性ホルモンDHTや5αリアクターぜ)を抑制して細胞の活性化だけでなく、髪の毛の成長期間を長くします。

食材としては、青魚、魚介類(特に牡蠣)、唐辛子、鶏肉、脂身の少ない赤み肉、ブロッコリースプラウト、生わさび、うなぎなどをバランスよく摂取することが最適です。

どの栄養素も合わせて摂取することで効果が高まります。単体では充分に効果が発揮されませんので注意してください。

生活環境と生活習慣の改善

睡眠不足や運動不足などが発生していると育毛効果が低下します。

ホルモンバランスも乱れがちになり、細胞が活性化しづらくなります。適度に運動を行なったり、睡眠の質を向上させるか睡眠時間をしっかり確保するなどして生活習慣を改善しましょう。

食事を摂る時間、睡眠を摂取する時間などが乱れないようにできるだけ時間を決めてサイクルを整えましょう。

生活習慣の乱れは体調の悪化に繋がります。最高のコンディションをできるだけ維持することが細胞の活性化のためには重要です。

ストレスの改善

ストレスが蓄積していると体調を崩しやすくなります。

これはストレスの蓄積によって自律神経が乱れてしまうことで、血行が悪くなったり、栄養が効率よく吸収できなくなってしまうためです。

精神的にストレスが溜まっている場合も血液内に活性酸素が蓄積されこの活性酸素の代謝のために栄養が消費されてしまいます。

活性酸素は皮膚の老化や細胞の酸化を発生させてしまうものなのでマイナスの物質です。なのでストレスがなるべく蓄積しないように発散させて行くことが重要です。

読書や運動や入浴が誰にでもできてストレス発散効果が高い対策法になります。

育毛剤を使用する

育毛剤にも多くの毛母細胞を活性化させる成分が含まれています。

成分としてはミノキシジル、センブリエキス、アマロスウェリン、アマロゲンチン、フコダイン、ジオウエキスなどがあります。

現在でも毛母細胞を活性化させる成分は日々新しく研究で発見されていて、どんどん新しい育毛剤の商品に使われています。

今後出てくる可能性のある成分として、本わさびに含まれるポリフェノールの成分が注目されています。

国にも認められているミノキシジルの成分の数倍の効果があるとして現在でも研究が進められています。

まずは生活習慣の改善と育毛剤の併用がおすすめ

初めに行うべき育毛対策としては、生活習慣を整えるとともに育毛剤やシャンプー剤の見直しを行なって3〜6ヶ月継続して行なってみることです。

育毛剤はすぐに効果の出るものではありません。

効果が実感できるまでは早くて3ヶ月、平均では6ヶ月程度の継続使用がオススメされますのでこの期間の間は継続的に同じ商品を使用することをオススメします。

稀に育毛剤だけを使用して食生活や生活習慣を見直さない人がいます。これでは効果は充分に得られない可能性があります。

まずは頭皮の血行をよくして、髪の毛に必要な栄養を充分に摂取した状態で、育毛剤などを使用して髪の毛の成長力を最大化して行くことが大切です。

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まとめ

髪の毛の成長力UPのためには毛母細胞の活性化は必須です。

毛母細胞やも毛乳頭細胞が髪の毛の成長のためにどれほど必要なのかについてはお分りいただけたと思いますので、それらの細胞が正常に働ける環境が作れるように生活習慣と頭皮の環境を整えていきましょう。

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