ベビーパウダーは肌だけでなく、髪や頭皮にも使えるという話を聞いたことがありますか。ベビーパウダーといえば赤ちゃんの汗疹を防止したり、夏の暑い時期の入浴後に体に塗るのが一般的ですが、髪や頭皮をサラサラにするのも、ベビーパウダーが使えるそうです。
ベビーパウダーの成分や使い方、ベビーパウダーが髪に良い理由、ベビーパウダーを使ったドライシャンプーのやり方、その他おすすめのヘアケア方法について、ご紹介します。
目次
ベビーパウダーとは
ベビーパウダーは赤ちゃんの肌にも使える、肌に優しいパウダーですが、その成分は何なのか知らないまま利用されている人も多いのではないでしょうか。ベビーパウダーの成分と、一般的な効果や使い方について確認していきます。
主成分はタルク・コーンスターチ
各メーカーのベビーパウダーによって成分が異なりますが、よく利用されているのはタルク、またはコーンスターチです。
タルクは水酸化マグネシウムが含まれていて、ファンデーションやチョークにも使われている成分です。コーンスターチはトウモロコシから採れるデンプンです。どちらも水分を吸収する働きがあります。
ベビーパウダーは皮脂や汗を吸収するため、肌が乾燥する恐れもあります。そのため、ベビーパウダーによってはスクワランオイルなど、保湿効果のある成分も入っています。
また香料も入っていますが、ベビーパウダーの香りというとジョンソンのものを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。商品によってはローズやラベンダーなど、いろいろな香りも使われています。
ベビーパウダーは粉末タイプのものが多いですが、固形のものもあります。粉を吸い込んでしまうのが心配な人は、固形タイプのものがおすすめです。
タルクの危険性
一時期ベビーパウダーに含まれているタルクには発がん性があるということで、ベビーパウダーを使うのは危険と言われたこともありました。
日本の市販のベビーパウダーは、厚生労働省の定めた厳しい基準をクリアしたものということなので、安心して使えるそうです。ただしアレルギーのある人や、気管支の弱い人は注意しましょう。
ベビーパウダーでスキンケア
ベビーパウダーは赤ちゃんに使えるパウダーなので、全身だけでなく顔にも使え、敏感肌の人にもよく使われているようです。刺激も少なく家族でも共有して使いやすいのもメリットですね。
ベビーパウダーには汗を吸着する成分が入っているので、皮膚の表面をサラサラにする効果があります。お風呂上りにベビーパウダーを全身に使うと、汗を吸着して肌サラサラに、暑い夏の夜も快適に眠ることができます。汗疹などの肌トラブルを防ぐ効果もあります。
お出かけ前に汗をかきやすいところに塗っておいたり、メイク前に崩れやすい鼻周りに薄く塗っておくことで、メイク崩れを防止できます。
スキンケア以外の使い方
ベビーパウダーの水分を吸着する効果を活用した、さまざまな裏技ネタが多くの美容情報の記事で紹介されています。
ファンデーションの仕上げにパフやメイクブラシでベビーパウダーを乗せると、透明感のある仕上がりに、チークの仕上げに使ってなじませるのにも使えるそうです。
またベビーパウダーにはヘアケア効果もあるということで、ヘアケアでの使用方法もよく紹介されています。ドライシャンプー代わりに使ったり、髪や頭皮のベタつき対策方法として利用されています。
ベビーパウダーを使うことで髪の指通りが良くなり、サラサラになるという評判です。またおでこや顔の髪がかかりやすい部分に使うことで、髪が顔に張り付くのを防ぐ効果もあります。
ベビーパウダーの注意点
全身のスキンケア、美容に役立つベビーパウダーですが、使うにあたって注意することもあります。
ベビーパウダーを顔や髪に使う場合、パウダーを吸い込む可能性があります。大人の人でも特に気管支の弱い人は気をつけましょう。
ベビーパウダーをメイク前の下地に使う場合、乳液や保湿効果の高い下地を塗った後にベビーパウダーをはたくと、毛穴にパウダーが詰まりやすくなるので、乾いた肌に使うようにしましょう。
ベビーパウダーがニキビに効果があるという噂もあったようですが、毛穴を詰まらせることでトラブルになる恐れもあるそうです、ニキビへの使用は避けた方が良いでしょう。
全身でも髪でもベビーパウダーを使い過ぎると粉が残り白っぽくなります。特に髪は黒っぽい色の人が多いでしょうから、パウダーの白さが目立ってしまいます。つけ過ぎには注意しましょう。
ベビーパウダーの髪や頭皮への効果
ベビーパウダーにはスキンケア以外にもさまざまな用途や裏技ネタがありますが、髪にも良い効果があるそうです。ベビーパウダーのサラサラ効果が髪や頭皮を良くする効果があるようです。ベビーパウダーには具体的に髪にどのような効果があるのか、見ていきましょう。
髪や頭皮の汗やベタつきを抑える効果
ベビーパウダーを髪に使うと、髪の水分・油分がパウダーに吸着し、頭皮の汗やベタつきを抑える効果があります。
事情でお風呂やシャワーを浴びられない、時間がないなどの理由で、シャンプーができない時もあるでしょう。そのような時はベビーパウダーを使用し、水で濡らさずにシャンプー代わりに使うこともできます。
またオイリー肌の人や夏の暑い日は、前の晩にシャンプーしても夕方になると髪のベタつきが気になっったり、自分でも頭皮や髪のニオイが気になることもあるでしょう。ベビーパウダーを持ち歩いていれば、髪と頭皮にパウダーを少し塗ってベタつきを抑えることができます。
髪をサラサラにする効果
朝のスタイリング時にはサラサラな髪でも、肌質や気候で髪がベタついていたり汗をかいてしまうと、サラサラ髪から遠のいてしまいます。特に汗をかきやすい人は夏の暑い時期は狙ったわけでもないのに、ウェットヘアになってしまう人もいることでしょう。
汗は放置することで雑菌が繁殖してニオイの原因になります。ベビーパウダーを髪に使用することで、ベタつきを抑えて髪の指通りが良くなり、髪がサラサラになる効果が期待できます。
汗をかきやすい時期は、ベタつき対策にこまめにタオルで頭皮や髪の汗を拭くことも忘れないようにしましょう。
頭皮環境改善の効果
薄毛予防・育毛に力を入れている人は、育毛剤の使用とともに頭皮環境の改善にも力を入れるべきと言われています。
オイリー肌の人は頭皮に汗・皮脂がたまりがち、イヤなニオイの原因にもなります。頭皮の皮脂の過剰分泌が気になる人、ニオイが気になる人にはベビーパウダーがオススメです。
ベビーパウダーで汗を抑えることで、頭皮の湿疹を予防する効果もあり、頭皮トラブルの予防・改善にも効果があります。
ベビーパウダーでのドライシャンプーがおすすめ
ベビーパウダーはドライシャンプーに使用することも可能ですが、最近毎日のシャンプーする代わりにドライシャンプーの導入もおすすめされています。おすすめのシャンプーとヘアケア方法、ドライシャンプーがおすすめされる理由についても確認してみましょう。
おすすめのシャンプーとヘアケア方法
頭皮の皮脂や汗を洗い流さず夜寝てしまうのは、頭皮環境を悪くすると言われています。一般的に毎日夜寝る前にシャンプーをすることが理想とされています。
しかし市販のシャンプー剤は洗浄力が強いため、洗浄力の優しいアミノ酸シャンプーや自然派ヘアケアの商品を使うこともおすすめされています。オーガニック系のアミノ酸シャンプーは、特に髪に気を遣う女性にも人気です。
抜け毛が気になる人は弱酸性シャンプー、育毛成分の入った育毛シャンプーの使用がおすすめです。週に1~2回炭酸水や炭酸入りのシャンプーを使うと頭皮がすっきりし、抜け毛・ハゲ対策にもなるそうです。
洗浄力の高いシャンプー剤は泡立ちも良く、頭皮の汚れをしっかり落としてくれそうですが、シャンプー前にお湯で予洗いをしっかり行うことでもかなり汚れが落ちると言われています。
どうしても頭皮のかゆみやベタつき、フケが気になるという人には重曹シャンプーもおすすめされています。慣れるまでは普段使っているシャンプーに重曹を混ぜるところから始めると良いそうです。
毎日のシャンプーにはデメリットも
頭皮の汚れは毎日落とすべき、というのが日本では常識のようになっていますが、海外では毎日シャンプーする習慣がない国も多いそうです。アラブ式美容法を紹介しているブログ(ブログはコチラ、別ウィンドウで開きます)でも、アラブの女性は週に1回しかシャンプーをしないという記事が掲載されていました。
毎日シャンプーすると頭皮や髪が乾燥しやすくなるというデメリットもあります。女性タレント、モデルさんでも1日おきにシャンプーするという人もいるそうで、毎日シャンプーするのを止めたら、以前より髪の調子が良くなったという人も多いようです。
ドライシャンプーがおすすめの理由
毎日シャンプーしない方が髪の傷みは軽減するかもしれませんが、頭皮や髪の根元付近のベタつき、そしてニオイがするのではないかと気になりますよね。そこで1日おきに湯シャンやドライシャンプーに切り替えるという方法もあります。
湯シャンはシャンプー剤の刺激を防ぎ、髪にも頭皮にも負担が少ないシャンプーの方法です。ただしお湯を使うことで髪を乾かすのに時間がかかります。髪が短い人ならタオルドライのみでも大丈夫ですが、長さのある人はドライヤーでしっかり乾かさないといけません。
ドライシャンプーは通常のシャンプーよりヘアケアに気を遣わなくても、髪を傷めにくいというメリットがあります。水を使わないドライシャンプーなら、普通のシャンプーのように時間がかからず、髪を濡らさないのでドライヤーで時間をかけて乾かす手間もありません。
ドライシャンプーにベビーパウダーがおすすめ
市販のドライシャンプーはアルコールやメントールが入っていて、爽快感の高いものが多いです。オイリー肌の人にはちょうど良いかもしれませんが、乾燥肌や敏感肌の人には刺激が強いかもしれません。
ベビーパウダーに使われている成分は、赤ちゃんの肌にも使えるぐらい低刺激なものです。一般的なドライシャンプーを利用するより、乾燥しやすい頭皮にも安心して使えます。ベビーパウダー以外にも重曹もドライシャンプーとして利用できます。
ベビーパウダーを使ったドライシャンプーの方法
ベビーパウダーでシャンプーなんて、どのようにするのだろうと疑問に思うかもしれません。ベビーパウダーのドライシャンプーとしての使い方、またドライシャンプーとして使う場合の注意点についても見てみましょう。
ベビーパウダーでのドライシャンプーのポイント
まず髪をブラッシングします。ティースプーン1杯ぐらいの量のベビーパウダーを手のひらに乗せます。ベビーパウダーを手のひらに広げたら、指で頭皮に少しずつベビーパウダーを乗せます。
指の腹を使って、頭皮をマッサージするように、また髪の毛にもなじませていきます。仕上げにまたブラッシングをして、髪型を整えつつパウダーをはらいます。
ベビーパウダーでのドライシャンプーの注意点
使用量が多いと、ブラッシングをしても粉っぽさがとれなくなってしまいます。手のひらの上に出してから、少量ずつ使うようにしましょう。
また髪が濡れた状態でベビーパウダーを使うと、パウダーが髪に固まってくっついてしまう恐れがあり、見た目も良くありません。乾いた髪に使うようにしましょう。
普段使っているスタイリング剤によっては、ベビーパウダーでは髪の毛の汚れを落とすのは厳しいかもしれません。ワックスを使っている人は、通常のシャンプーで汚れを落とした方が良いでしょう。
ベビーパウダーで頭皮や髪のケア・応用編
ドライシャンプー以外にもベビーパウダーを使って頭皮ケアやヘアケアに活用することもできます。ベビーパウダーを使った、水分・脂分を抑えて髪や地肌をサラサラにするヘアケア・頭皮ケアの方法とは、どのような方法なのでしょうか。
ベビーパウダーでサラサラになるヘアケア方法
シャンプー後の髪をドライヤーで乾かした後、ベビーパウダーを少し髪の毛先につけると髪がサラサラになると言われています。
また夕方ぐらいになると、前の日にシャンプーしていても髪がベタついてくることがあります。そのような時にもベビーパウダーを少しつけることで、髪のベタつきを抑える効果があるそうです。粉っぽく見えないよう、つけすぎに注意しましょう。
ベビーパウダーで前髪をサラサラにする方法
髪に直接ベビーパウダーを使う方法ではありませんが、ベビーパウダーで前髪をサラサラ状態にキープする方法です。
夏の暑い日、汗をかいて髪がおでこにぺったりくっついて困るという人もいるのではないでしょうか。前髪をおろしている人には特に気になりますよね。
おでこにベビーパウダーを少しはたいておくことでおでこの汗対策になり、前髪がぺったりおでこにくっつくのを防ぐ効果もあります。前髪につけてもサラサラ効果はありますが、フケのように見える恐れもあるので使用する際は注意しましょう。
ベビーパウダーを使った頭皮ケア方法
頭皮の皮脂分泌量が多いオイリー肌の人には、通常のシャンプーもしくは清涼感のあるアルコールの入ったドライシャンプーを利用するのも良いでしょう。しかし夜や朝にしっかりシャンプーしても、夕方には頭皮やおでこの皮脂が気になるという人も中にはいるでしょう。
頭皮のベタつきが気になる人にはベビーパウダーを適量、または携帯しやすい固形タイプのものを持ち歩き、気になる時にパウダーで皮脂を抑えるのがおすすめです。ベビーパウダーを指にとって気になる部分に少量ずつ乗せて、最後に乾いたタオルで押さえます。
皮脂分泌量の多いオイリー肌の人は、ベビーパウダーを日中も使用することで頭皮を清潔に保ち、頭皮ケアとニオイ予防にもなります。またベビーパウダーはほのかに良い香りもするので、リラックス効果があります。
まとめ
ベビーパウダーはタルクやコーンスターチが主成分として使われ、赤ちゃんや敏感肌の人にも使える、肌に低刺激なパウダーです。ベビーパウダーは体の汗やベタつきを抑え、湿疹を防ぐ効果があります。
ベビーパウダーは体の汗やベタつきを抑えるだけでなく、メイクやヘアケアにも活用されています。パウダーの水分、脂分を抑える作用によって、頭皮や髪の毛のベタつきを抑え、髪をサラサラにする効果が期待できます。
毎日のシャンプーは頭皮や髪にダメージを与えるとも言われています。一般的なドライシャンプーはアルコールが使われていますが、ベビーパウダーは低刺激なので、ドライシャンプーとしても利用することがおすすめされています。
また通常のシャンプー後にベビーパウダーを少しつけることで、髪をサラサラにする効果があります。適量のみ携帯しやすいので、頭皮や髪のベタつきが気になる時、外出先での使用もおすすめです。
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