リンスで脱色できるという噂があるようです。実際にリンスで脱色、茶髪にして、SNSなどで写真で報告している人も少なくありません。
リンスで脱色するにはただ普通にシャンプー後リンスするのではなく、シャンプー前にリンスするなどいつものシャンプーとは違う方法になるようです。しかしリンス自体に本当に脱色効果があるのでしょうか。
リンスでの脱色方法や脱色後のヘアケア、リンス以外の脱色方法についてもご紹介します。
目次
髪を脱色する方法は?リンスでも可能?
私たち日本人の髪の毛には黒っぽい色のメラニン色素が含まれています。ブリーチ剤でもヘアカラー剤でもこのメラニン色素を壊すことで、髪の色を明るくすることができるそうです。メラニン色素を分解するにはブリーチ剤やヘアカラー剤を使う方法があります。
髪を脱色・茶髪にする方法
髪を脱色・茶髪にするならブリーチ剤やヘアカラーで家で髪を明るくしたり、美容院で髪を明るくしてもらう方法があります。
ブリーチ剤やヘアカラー剤にはメラニン色素を分解する成分が入っています。カラー剤ではメラニン色素を分解し、カラーを入れていくことになります。
ヘアマニキュアなどの酸性カラーではメラニンは分解せず色を髪の表面に付けるだけなので、髪の毛自体を明るくする作用があるわけではありません。
ブリーチやヘアカラーで脱色すると明るい茶髪にすることができ、明るい色が長持ちします。ただしブリーチやカラーリングはヘアマニキュアより髪へのダメージが大きくなります。
リンスで脱色した人もいる?
リンスやコンディショナーで髪が茶髪になったという人もいるようです。明るくなった髪の色をSNSなどで写真付きで報告している人もいるそうです。
また、リンス(コンディショナー)で茶髪にできますか?という質問が知恵袋などで多数出ています。ベストアンサーの回答を見るとリンス自体ではならないという声もあるようですが、リンスで茶髪になるという声もあるようです。
リンス以外にも石鹸シャンプーやボディソープ、お酢などで茶髪にする方法も質問や回答に出ています。口コミなどを確認する限りブリーチ剤のような強力な作用はないですが、少し髪色を明るくすることもできるようです。
リンスで脱色する方法
シャンプー後に普通にリンスやコンディショナーをしても髪を脱色することはできません。普段のリンスの使い方とは違った方法で、髪を脱色することができるようです。リンス脱色に関する口コミや記事を徹底検証、リンスで脱色する方法をご紹介します。
シャンプー前乾いた髪の状態でリンスを塗る
普通は髪を濡らして次にシャンプーをする、という流れになりますが、リンス・コンディショナーで脱色する時は先にシャンプーをしません。まず最初にリンス・コンディショナーをします。
リンスを塗る前に髪を濡らしてはいけません。髪が乾いた状態でリンスを髪にまんべんなく塗布します。リンスを塗ったら10分~15分程度放置します。3~5分の放置で良いという記事も見られます。
リンスを洗い流してシャンプーする
塗布したリンスやコンディショナーを洗い流したら泡立てたシャンプー剤で髪と頭皮をよく洗います。頭部全体をよく洗えたらお湯でよく洗い流し、またリンス・コンディショナーをします。
リンスで髪を脱色するには、<リンス→シャンプー→リンス>という流れになります。リンスで脱色する方法は毎日行うやり方と、1週間に1、2回のペースで行うやり方もあるようです。
リンス以外で脱色する方法もある
リンスで脱色する方法は、シャンプー前にリンスを塗布するだけという非常に簡単な方法のようです。さらにリンス以外でも身近なものを使って、ブリーチ剤いらずで髪を脱色する方法がいくつかあるようで、実際に試している人もいるようです。
お酢で脱色する方法
お酢で脱色する方法を調べると2パターンの方法がありました。ヘアスプレーのように使う方法と、リンス脱色と同様な使い方をする方法があるようです。お酢は黒酢や米酢、穀物酢、リンゴ酢などが使われるようです。砂糖が含まれていないものを選びましょう。
スプレーで脱色する方法
お酢をスプレーノズル付きの容器に入れておきます。髪の毛を湿らせてからお酢を髪にスプレーで塗布します。5分ほど放置したら、ドライヤーで乾かします。これだけでも髪の色が明るくなると思われますが、あまり色が変わっていないようだったらもう一度繰り返します。
塗る方法
リンゴ酢をシャンプー前に塗布する方法もあります。リンゴ酢は髪にも良いと言われています。リンゴ酢を5倍から20倍に薄めて髪に付けるようにします。リンゴ酢を髪に塗布したら10分から20分放置、その後はいつもと同じようにシャンプーやコンディショナーを行います。
髪の色や髪質によって、酢の薄め方、量を調整します。頭皮につけたり目に入らないよう注意しましょう。髪の毛にお酢のにおいが残る恐れもあります。
お酢、特にリンゴ酢は髪にも良くて、リンスに混ぜると良いとも言われています。しかし脱色作用があるということはそれだけ髪にダメージを与える可能性もあるので、お酢での脱色には注意が必要でしょう。
酢シャンプーでも茶髪になる?
酢シャンプーはフケやかゆみも予防して、抜け毛や薄毛にも効果があるとも言われています。
酢シャンプーの準備はお湯を張った洗面器に、酢を小さじ1杯入れてかき混ぜるだけです。洗面器の酢シャンプーに頭皮を浸けて3分から5分程度頭皮をマッサージ、その後お酢を洗い流します。
頭皮の状態を良くすると言われる酢シャンプーですが、お酢を使うことで人によっては髪が脱色されるそうで、少し茶髪になったという報告もあるようです。髪を明るくするつもりがない人は、お酢の量などに気をつけたほうが良いかもしれません。
その他の茶髪にする方法
リンス以外にも多くの美容系情報サイトのページで、脱色や茶髪にする方法が紹介されています。
消毒用アルコール(オキシドール)やビール、コーラを使って脱色する方法が紹介されています。ボディシャンプーや石鹸、せっけんシャンプーで髪を洗って茶髪になったという人もいます。
石鹸シャンプー剤やシャンプー石鹸のあとに、クエン酸を使ってリンスをすることが多いそうですが、髪が明るくなったという人もいらっしゃいます。洗面器にお湯を張りクエン酸を少量を入れてリンスにするのですが、クエン酸の量が多いと脱色されることもあります。
クエン酸リンスは保存用に無水エタノールが使われることもありますが、無水エタノールも脱色作用があるようです。ブリーチ剤として使えるかという質問も、知恵袋などの記事で見かけられます。
リンスに脱色する効果はあるの?
リンスでの脱色方法を紹介しましたが、本当にリンスで脱色できるのかについて、疑いの目も向けられているようです。リンスに脱色する効果はあるのでしょうか。さまざまな記事を徹底検証の上、リンスで脱色できるわけについてご説明します。
リンスの成分に脱色作用がある?
シャンプーを使うと髪はアルカリ性に傾きます。リンスの成分は酸性なので、リンスをシャンプーの後に使うことで、髪を弱酸性にして、本来の状態に戻すことができます。
シャンプー前にリンスを使うとどういうことが起きるかというと、髪が弱酸性ではなく酸性になってダメージを与えます。髪へのダメージが脱色に繋がると考えられます。
髪表面をコーティングするリンスやコンディショナーは、長時間髪に置くことは良くないとされています。逆に長時間置くことで髪にダメージを与え、茶髪にしやすいのだそうです。
なおトリートメントは放置することで内部に髪の補修成分が浸透するものなので、放置しても脱色やダメージはありません。
洗い過ぎが脱色の原因に
リンス→シャンプー→リンスという手順だと髪を何度も洗うことになります。髪を何度も洗うことで髪へダメージを与えることが考えられます。
特に髪をゴシゴシ洗うようなダメージを与えやすい洗い方をしていると、キューティクルが傷ついて枝毛や切れ毛の原因になることも考えられます。
リンス後のドライヤーも脱色の原因に
リンスやコンディショナーをしたら、髪を乾かすためにドライヤーを利用する人も多いでしょう。脱色のためのリンスをした後、さらにドライヤーをかけることで髪にダメージを与える可能性があります。
タオルドライを十分しないままドライヤーをしたり、ドライヤーを頭に近づけて使用することで髪のダメージに、髪の色が退色する原因になります。
リンス脱色は髪のダメージに
リンス自体には脱色効果を目的にした成分や染色する成分は、カラーリンスなどでない限り配合されていません。
リンスによる脱色は髪のダメージによるものなので、髪の色が明るくなっても毛先がパサパサになる可能性もあります。せっかく髪の色が明るくなっても、髪がパサパサになってしまったら印象も悪くなってしまいます。
リンス脱色後の髪のダメージを防ぐヘアケア
今まで確認してきたようにリンスでの脱色は、リンスが髪にダメージを与えることで起きる現象です。リンス脱色で髪のダメージを極力抑えるためには、シャンプーやトリートメントなどヘアケアに気を遣うようにする必要があるでしょう。
シャンプーでのヘアケア
リンス脱色で髪がきれいな茶色になっても、傷んでツヤがなくなっては台無しです。シャンプー剤は髪に極力ダメージを与えない、品質の良いものを選びましょう。
一般的な市販のシャンプーは、高級アルコール系の洗浄成分が使用されています。洗浄力が強くて頭皮の皮脂をしっかり落としますが、必要な皮脂まで落としすぎてしまったり、肌に刺激を感じる場合もあります。頭皮が敏感肌の人には特におすすめできません。
シャンプーは高級アルコール系シャンプーより、アミノ酸系シャンプーがおすすめです。アミノ酸系洗浄成分は高級アルコール系ほど洗浄力が高くないですが、肌の刺激が弱く、毎日使いやすいシャンプーです。
シャンプー方法でも対策を
シャンプー前にまずブラッシングをしておきましょう。シャンプー前に髪の汚れやホコリを落とし、毛先の絡まりをほどいておきます。
シャンプーをする時はまずお湯でたっぷり髪も頭皮も洗いましょう。シャンプー剤を泡立てて頭部全体を洗います。洗う際は指の腹に力を入れてマッサージするように洗います。ゴシゴシ髪や頭皮をこすらないようにしてください。
頭部全体をよく洗ったあと髪をお湯で洗い、シャンプー剤をしっかり洗い流します。
トリートメントでのヘアケア
トリートメント剤でのヘアケアは通常週に1、2回程度となりますが、カラーや脱色をしてダメージを受けた髪は毎日でもした方が良いでしょう。
一般的なトリートメント法はシャンプー後に髪をタオルドライ、トリートメント剤を頭皮につけないよう、毛先を中心に塗布します。
そのまま数分放置した洗い流すことが多いですが、髪にラップを巻いたりシャンプーキャップをして放置すると、よりトリートメント剤の成分が浸透しやすいです。時間が経ったらトリートメントを洗い流します。
髪の毛のダメージを防ぐドライヤーの方法
シャンプー後いきなりドライヤーで髪を乾かすと、髪を乾かすのに時間がかかってしまいます。長時間ドライヤーを使うことになり、枝毛や切れ毛などの髪のダメージの原因になる可能性があります。
ドライヤーで髪を乾かす前に、まずタオルで髪の水分を取り除きましょう。タオルでゴシゴシこするように拭くのも髪のダメージの原因になります、タオルを頭にかぶってポンポンと叩くように拭くのがポイントです。
髪の長さが胸よりあるロングヘアの人は、毛先をタオルに挟んで叩くように拭くと良いでしょう。
ドライヤーで乾かす前に、ヘアオイルなどの洗い流さないトリートメントを髪に塗布します。頭皮を乾燥させないよう、ドライヤーは頭から15~20cm程度離して使用してください。1箇所に当てすぎないよう、ドライヤーを左右に振りながら風を当てると良いそうです。
髪の根元を中心に乾かしていきますが、髪の長さがある人は毛束を持ち上げながらドライヤーの風を当てると良いでしょう。ある程度髪が乾いてきたら冷風に設定して仕上げに入ります。冷風を使うとキューティクルを引き締める美髪効果もあると言われています。
リンス脱色は髪のダメージが心配という人は
髪質によっては、リンス脱色では髪のダメージを受けてしまうという人もいるかもしれません。また脱色しにくいタイプの髪質もあるようです。市販のブリーチ剤を使う方法もありますが、やはり髪のダメージが気になります。
家庭用の酸性カラーを利用する
脱色すると髪へのダメージが気になりますが、黒髪だと好きなファッションの傾向に合わないということも考えられます。すこしだけ色を加えたいというなら、家庭用の酸性カラー剤を利用する方法もあります。
酸性カラーは一般的なアルカリヘアカラー剤ほどは傷まないと言われています。全くダメージがないわけではありませんので注意してください。
酸性カラーにはヘアマニキュア、ヘアカラートリートメント、ヘアカラーリンスなどがあります。使う度に色が染まっていくタイプのトリートメントやリンスは少しずつ自然と色づいていきます。急激に髪色を変えたくないという人にもおすすめです。
美容室でヘアカラーをする
髪の色を変えるなら、専門家である美容師に頼むのが1番きれいに仕上がり、かつダメージの少ない方法と考えられます。
美容室でも酸性カラーのメニューがありますが、通常のヘアカラーでも髪のダメージを極力少なくするよう配慮して、カラーを入れてもらうこともできます。最近増えたのはオーガニックカラーというヘアカラーで、通常のカラー剤より刺激も少ないと言われています。
まとめ
髪の毛を脱色するといえばブリーチ剤が思い浮かびますが、リンスでも髪色を明るくすることは可能なようです。普通のシャンプーの方法とは異なり、リンスを乾いた髪に塗布して放置、それからシャンプー、リンスをすると脱色できるそうです。
リンスで茶髪になるのはリンスの成分に着色効果がある成分が入っているわけではなく、シャンプー前に使用することで髪にダメージを与え、脱色作用があるということです。
リンス以外にもお酢やクエン酸リンスでも髪が脱色することがあるようです。いずれにしても髪へダメージを与えることになるので、日頃のヘアケアに気を遣う必要があります。トリートメントは毎日行うのがおすすめです。
脱色にリンスを使ってみたけれど髪のダメージが気になったり、なかなか明るくならないという場合もあるでしょう。ヘアマニキュアやヘアカラーリンスなどの市販の酸性カラーを利用したり、美容室でカラーしてもらうと良いでしょう。
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