男性型脱毛症(AGA)に悩まされる男性が、若い人でも増えてきました。幅広い年代の男性が薄毛の改善を求め、効果のある育毛剤を求めているようです。特に効果が高いと言われているミノキシジルが配合された、ロゲインという医薬品育毛剤があります。
ロゲインはミノキシジル外用薬の元祖であり、男性だけでなく薄毛に悩む女性にも使われているそうです。ロゲインとはどんな薬なのか、またその効果ほどと気になる副作用についてもご説明します。
ミノキシジル育毛剤ロゲインとは
ロゲインはAGA治療に使用される、有効成分ミノキシジルの外用薬です。他にもミノキシジル配合の育毛剤は数多くありますが、ロゲインとはいったいどのような特徴の育毛剤なのでしょうか。
育毛剤ロゲインはミノキシジル外用薬
男性型脱毛症(AGA)は男性ホルモンDHTが原因によって起きる脱毛症です。AGAは中高年の男性だけでなく、20代や30代前半の若い男性、また女性でも女性男性型脱毛症(FAGA)という同様の脱毛症を発症するケースが増えてきました。
AGAやFAGAの改善には発毛作用のあるミノキシジルという薬が有効で、AGA治療・薄毛治療でクリニックにて処方されています。
ミノキシジルは元々高血圧の薬として開発された薬ですが、後に発毛効果のあることがわかりました。薄毛の症状を改善する外用薬として開発され、初めて有効成分ミノキシジルの外用薬として発売されたのがロゲインです。
男性用のロゲインはミノキシジル濃度が5%、女性用のロゲインはミノキシジル濃度が2%配合されています。液状の一般的なタイプとフォームタイプがあります。抜け毛や薄毛を改善、発毛・育毛に効果があります。
ロゲインの購入法
ロゲインは日本の薬局では購入ができません。ロゲインを扱っているクリニックで処方してもらうか、個人輸入代行の通販サイトて入手することが可能です。ただしクリニックや通販のショップなどにもよるかもしれませんが、一部入手が不可能になった商品もあるようです。
一時期ロゲインの製造中止も噂されましたが、通販サイトでの一部の商品入荷中止と混同されて誤って広まったのかもしれません。
日本の発毛剤リアップとの関係
日本で唯一ミノキシジル外用剤の認可薬であるリアップは、薬局でも購入できる発毛剤です。育毛・予防効果が中心のローション・エッセンスである育毛剤と区別して、発毛剤という名称が用いられています。
リアップシリーズには男性用のミノキシジル濃度5%のリアップX5プラスローション、ミノキシジル濃度1%のリアップ、リアッププラス、リアップジェットと、女性用のミノキシジル濃度1%のリアップリジェンヌがあります。
薬局で気軽に購入できるリアップがあればロゲインは不要ではないかと思われますが、ロゲインの方が価格がかなり安く設定されています。
ショップによって価格が異なりますが、リアップX5プラスローション60mLが7,612円で販売されているのに対し、ロゲイン60mLは2本で5,604円で販売されています。
リアップとロゲインの成分はほぼ同じです。発毛効果も同程度と考えられますが、価格はロゲインの方がかなり安いため、ロゲインを購入している人も多いようです。
ただしロゲインを個人輸入で購入する場合は、重篤な副作用が起きた場合も自己責任となります。ロゲイン自体は安全性の高い医薬品育毛剤ですが、国に認可された医薬品を安心して使いたいという人にはリアップの使用がおすすめです。
ロゲインの発毛効果
有効成分ミノキシジルの、外用医薬品であるロゲインの発毛力はどの程度なのでしょう。ロゲインを使用して薄毛がどれぐらいの確率で改善し、また効果が現われまでにどれぐらいの時間を要するのでしょうか。そして効果の現われ方に個人差はあるのでしょうか。
ミノキシジルの発毛メカニズム
ミノキシジルは元々血圧の高い人のための降圧剤として開発された薬です。血圧を下げるための血管拡張作用によって血流が良くなり、発毛作用が認められたと認知されてきました。
しかし近年になって、ミノキシジルには血管・血流を改善するだけでなく、毛髪の成長因子を増殖・活性させ、毛包内の毛乳頭細胞、毛母細胞が活発になり、髪の成長が促進されると考えられてきています。
ロゲインの有効成分ミノキシジルが頭皮の血流を良くすることで栄養が毛包の細胞に行き渡り、また毛包に直接作用することで太い髪の毛が成長しやすくなるようです。
改善率・発毛までの期間
頭頂部の髪が薄い男性を対象にロゲイン1年間使用したところ、顕著な効果が使用者の26%で、改善が33%で、計59%の人に改善以上の効果が見られました。
女性では顕著な効果が使用者の19%で、改善が40%で、計59%の人に改善以上の効果が見られたという結果が得られました。
このデータはロゲイン2%でのデータなので、ロゲインとほぼ同じ配合のリアップX5の臨床データ(男性被験者のみ)を見てみます。
リアップX5を12週間使用したところ4割以上の人に発毛効果が、52週使用したところで9割以上の人が発毛効果を実感したという結果が得られました。
ミノキシジル濃度5%のロゲインはリアップX5と同程度の効果があると考えて良いでしょう。ロゲインを使用して早ければ約3か月で発毛を感じられ、1年では9割以上の人で発毛効果が現われると考えられます。ロゲインの口コミでもおおよそ良い評価を得られているようです。
髪には毛周期があるので使ってすぐに発毛効果が現われるわけではないですが、半年~1年と長く使うことで髪の太さや量に大きな効果が現われるようです。
発毛効果には個人差も
ハゲ治療・薄毛治療に絶大な効果のあるミノキシジル外用薬のロゲインですが、効果の現われ方は人によって異なります。
発毛医薬品のロゲインは頭頂部の発毛促進には効果が高いようですが、生え際部分の薄毛、いわゆるM字ハゲの症状改善には効果が認められていません。効果が現われても程度は低かったり、頭頂部より効果が現われるのに時間がかかるようです。
また頭頂部の薄毛でもかなりハゲている部分が広かったり、髪の後退が進んでいる状態だと効き目が薄い可能性があります。
またAGAのような遺伝性の脱毛症ではない場合、急激な抜け毛が起きている場合は他の病気や要因による脱毛と考えられ、ロゲインでの発毛効果は期待できないそうです。
ロゲインの効果的な使用方法
外用発毛医薬品のロゲインの発毛効果が現われるようにするためには、正しい使用方法を確認する必要があります。ロゲインは優れた発毛薬ですが、より効果を高めて生え際の薄毛にも効果が現われるようにするには、どのようにしたら良いでしょうか。
ロゲインの正しい使用方法
ロゲインは1回1mL、1日2回、朝と夜に使用します。使用後4時間は洗髪ができないので、洗髪前には使わないようにしましょう。
髪の薄い部分に髪をかき分けて、ロゲインをスポイトで直接頭皮につけてください。フォームタイプはキャップ半分量の泡を指にとって、薄毛の気になる部分に塗ります。ロゲインを指で直接触ったらすぐに洗い流しましょう。
乾くまでは寝たり、帽子をかぶらないようにしましょう。整髪料を使う場合はロゲインが頭皮に十分浸透してから使うように使用します。
なお効果を高めようと量や回数を増やしても発毛効果は変わりません。塗り忘れたからと多めくつけても効果は変わりません。いつも通りの量を使用してください。
使用上の注意
ロゲインは20~25℃の温度で保管しましょう。冷やし過ぎても温め過ぎても良くないようです。
効果は2~4か月で現れますが、4か月経っても全く改善がみられないようなら使用を中止しましょう。発毛しても使用を中止すればまた脱毛が始まります。髪の量を維持したければ発毛医薬品を継続して使用する必要があります。
ロゲインは18歳未満や高齢者の人は使用できません。ミノキシジル濃度が5%タイプのロゲインは、女性では副作用が起きる可能性もあり使用できません。女性用の濃度2%のロゲインを使用しましょう。
薬剤や栄養上の問題による脱毛症、牽引性脱毛症、円形脱毛症、頭皮の炎症による脱毛症などには効果がありません。頭皮に異常がある場合は使用できません。
シャンプーは頭皮の地肌に優しいものを使用してください。パーマやヘアカラーをする前はロゲインを洗い流すこと、またパーマやヘアカラー後24時間はロゲインの使用は控えてください。
他のAGA治療薬との併用
ロゲインのような外用ミノキシジル医薬品を単体で使用しても効果がない場合は、男性の場合内服薬のフィナステリドとの併用によって効果を高められる可能性があります。
フィナステリドはAGAの原因となる男性ホルモンDHTの生成を抑える作用がある薬です。ミノキシジルは毛根の毛母細胞を活性化し、高い発毛作用がありますが、AGAの原因を抑える作用はありません。
外用ミノキシジル医薬品のみでは効果が見られない場合は、フィナステリドとの併用がおすすめです。ただしフィナステリドは男性専用の内服薬で女性は服用できません。女性用の内服薬は副作用がほとんどないと言われるパントガールがおすすめです。
ロゲインの副作用
発毛効果の高いミノキシジル外用薬のロゲインですが、内服薬ほど強くはないものの副作用の報告もあるようです。ロゲイン・ミノキシジルの使用で起こる可能性のある副作用についても確認しておきましょう。
頭皮のかゆみ・かぶれ
ロゲインを使用することで頭皮の皮膚にかゆみやかぶれが起きたり、ほてりを感じることがあるそうです。ロゲインなどのミノキシジル外用薬で起きる頭皮の炎症は、ミノキ焼けとも呼ばれています。
医薬品のミノキシジル系育毛剤で起こり、ミノキシジル成分の濃度が高いほど炎症を起こす確率も高くなると言われています。また成分に溶剤として含まれているプロピレングリコールが刺激になっているとも言われています。
特に頭皮の肌が弱い人は、ミノキシジルの濃度が低いものを使用することをおすすめします。
低血圧症
ミノキシジルはもともと血圧を下げる作用のある薬なので、服用によって低血圧症や動悸、めまいなどの副作用が起きることもあります。
外用薬は頭皮の皮膚から吸収するだけなので、内服薬より安全性が高く、血圧に異常を起こすほどの副作用は起こりにくいと思われますが、気分が悪いなどの異常を感じたら使用をただちに中止しましょう。
体毛・顔毛が濃くなる
ミノキシジル成分の発毛作用が頭皮だけでなく、体や顔から発毛したりする多毛症になるケースがあります。ロゲインは内服薬ほどの強い作用があるわけではないので稀なケースとは思われますが、濃度の濃いものを頭皮に塗ることで多毛になる可能性はあります。
ロゲインよりミノキシジル濃度の濃い育毛剤や、女性が男性用のものを使用することで体毛・顔毛が濃くなる可能性が高くなります。
初期脱毛
ロゲインのようなミノキシジル外用薬を使用することで、毛母細胞が活性化し、毛包で新しい髪が生まれ成長します。新しい髪に元々あった髪の毛が押し出され、抜け毛が異常に増えることがあります。
治療初期によく見られる初期脱毛と呼ばれる現象で、異常なものではありません。初期脱毛症状はロゲインを使用してから1か月前後に見られます。初期脱毛の期間が過ぎれば健康な髪が生え揃ってきます。
初期脱毛が起きるかどうか、また初期脱毛症状の程度には個人差があります。1月以上脱毛が続くようであれば初期脱毛ではない可能性があります。ロゲインの使用を止めて医療機関に相談しましょう。
ロゲインで副作用が出たら
初期脱毛はAGA治療を開始してすぐに、よく起きる症状です。初期脱毛の期間が過ぎれば髪が正常な毛周期を取り戻して生え揃ってきますので、使用を継続してください。
ただしその他の頭皮の異常などの症状が見られたら、ロゲインの使用を中止しましょう。引き続き治療を継続したい場合は医療機関に相談し、内服タイプの治療薬の服用を検討しましょう。
また医薬品のような強い発毛作用はありませんが、育毛促進・発毛促進作用のある副作用のない育毛剤もあります。
何の対策もしないのは心配だという人は、血流改善や保湿成分などの育毛成分配合で、かつ肌に優しいタイプの育毛剤に切り替えたり、頭皮マッサージなどの育毛法で対処してみると良いでしょう。
ロゲイン以外に効果のあるAGA・薄毛治療薬
ロゲインは世界発のミノキシジル系育毛剤ですが、ロゲイン以外にも発毛効果のあるミノキシジル系育毛剤が多数出ています。ロゲインのジェネリック育毛剤や、AGA・薄毛治療に効果のある治療薬にはどのようなものがあるのでしょうか。
ロゲインのジェネリック育毛剤
日本では大正製薬から発売されているリアップシリーズが、国内唯一の認可された医薬品のミノキシジル外用薬です。海外の外用育毛剤ではカークランド、ポラリスシリーズなどがあります。
ロゲイン、リアップX5プラス、カークランドはいずれもミノキシジル濃度が5%で、他の育毛成分なども配合されていません。ほぼ同じ薬剤と思って良いでしょう。
ポラリスシリーズはミノキシジルだけではなく、AGAの原因となるホルモンの生成を抑制するフィナステリド、製品によって異なる育毛成分が含まれており、ミノキシジル濃度が5%のものから16%のものまで揃っているのが大きな特徴です。
他のミノキシジル系育毛剤と比較して発毛・育毛促進剤として高い効果がありますが、その分副作用も多いと言われています。
その他のAGA・薄毛治療薬
AGA治療・薄毛治療専門のクリニックでは、有効成分フィナステリドのプロペシア、有効成分デュタステリドのザガーロ、またはそれらのジェネリック医薬品が内服薬として処方されています。フィナステリドは男性用のAGA治療薬です。
ミノキシジルは外用薬だけでなく、内服タイプのミノキシジルタブレットもあります。外用薬と比較するとより高い発毛作用がありますが、副作用が出ることが外用薬より多いようです。
女性用の発毛・育毛治療では内服薬のパントガールや外用薬のパントスチンが処方されています。男性の軽度のAGAにも使用されています。
まとめ
ロゲインは世界で初めてのミノキシジル外用薬であり、高い発毛効果のある医薬品です。男性のAGA、また女性の薄毛の症状の改善にも高い効果があることが認められています。
ロゲインは日本国内の薬局では入手できず、クリニック、個人輸入代行の通販サイトなどで購入可能です。通販サイトだと国内で認可されているリアップの半分以下の価格で入手が可能ですが、個人輸入は副作用が起きた場合の補償がありません。
2~4か月頃から効果が現われ始め、男性用のロゲインとほぼ同じ成分のリアップX5の臨床データによると、1年で9割の人に改善が見られたそうです。
ロゲインは頭頂部の発毛作用はありますが、生え際には効果が低いようです。フィナステリドのような内服薬を併用することで効果が高まる可能性があります。
効果が高い分頭皮のかゆみなどの炎症、多毛症などの副作用もあります、使用上の注意を守って正しい使用法で使いましょう。
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