毛母細胞を活発に働かせる食べ物と生活習慣は?破壊されてしまった毛母細胞はもとに戻るの?

毛母細胞は髪の根元の膨らんだ部分である毛球に存在する細胞で、毛母細胞が分裂することで髪の毛が作られます。髪が成長しているということは、毛母細胞が活発に分裂しているということです。

毛母細胞が活発でないと髪は十分に成長せず、髪のボリュームがなくなってしまいます。毛母細胞を活性化させるにはどうしたら良いのでしょうか。毛母細胞の働きを阻害する原因、活性化させる栄養素や育毛成分、及び対策方法について説明します。

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毛母細胞とは

青空ヒゲ男性

毛母細胞は髪の毛球部に存在する細胞で、毛母細胞が分裂することにより髪が成長するそうです。毛母細胞はどのようにして髪として成長していくのでしょうか。

毛母細胞の役割とは

髪の毛根の先端部の、膨らんだ部分を毛球といいます。毛球の凹んだ部分に毛乳頭があり、その周囲に毛母細胞があります。

毛母細胞は髪の元となる細胞です。毛母細胞が分裂して角化すると髪になり、分裂が進むことで髪がどんどんと伸びていきます。毛母細胞には髪を作り、髪の健康な成長を統制するという重要な役割があります。

仮に髪が薄くなったとしても、毛母細胞がある限り髪が生えてくる可能性があります。毛母細胞が寿命を迎えると髪が自然と生えてくることはありません。

毛母細胞が髪に成長するまで

毛乳頭は毛細血管から血液中の栄養素を受け取り、毛母細胞へ指令を出し毛母細胞が2つに分裂すると、1つは毛母細胞に、1つは角化して髪の毛となります。

毛根で毛母細胞が分裂するたびに、角化した髪が表皮の方へとどんどん押し上げられていきます。これが髪の成長です。

なお、毛母細胞で作られた髪は初めは色がついていません。毛母細胞の間にメラニン色素を作るメラノサイトと呼ばれる細胞があり、髪が生えていくときメラノサイトからメラニン色素を受け取って髪に色がつきます。

ヘアサイクル

髪の毛には生え変わる周期があり、ヘアサイクルと呼ばれています。ヘアサイクルは個人差もありますが、2年から6年の成長期、2週間の退行期、3か月の休止期というサイクルがあります。

成長期は毛母細胞が活発に分裂する時期で、初期段階では角化した髪が表皮に向かって伸び、後期は髪が太く長く成長していきます。退行期は毛乳頭と毛根が離れ始め、分裂がストップ、休止期は完全に毛母細胞の分裂は停止し、やがて髪の毛が抜け、また成長期を迎えます。

ヘアサイクルの期間は男性と女性では男性の方が短く、女性の方が長いので、女性の方が長く髪を伸ばしやすいです。これは女性ホルモンの働きによるものでエストロゲンという物質が髪の毛のしなやかでツヤのある髪の毛を長い期間で成長させる働きがあります。

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毛母細胞の働きを妨げる原因

頬杖男性

毛乳頭からの指令で毛母細胞が分裂することにって、私たちの髪の毛が作られています。毛母細胞の働きが弱くなれば、髪が薄くなるということになります。毛母細胞が活発に働かなくなる原因には、どのようなことが考えられるのでしょうか。

加齢

毛母細胞には寿命があり、40回から50回のヘアサイクルで寿命を終えると言われています。加齢により毛母細胞自体がなくなり、髪が生えてこなくなります。女性の場合加齢により髪を生やす女性ホルモンが減少することで、薄毛になります。

最近の研究では、毛包(毛根を包む組織)を保護する17型コラーゲンの減少が、加齢による薄毛と関わっていることもわかっています。

悪玉男性ホルモンの生成

男性ホルモンの大部分を占めるテストステロンが、毛乳頭内にある5α還元酵素によって、DHTという男性ホルモンが生成されることがあります。DHTは毛乳頭のレセプターと結合することで成長期を短縮する作用があり、髪の成長にとっては悪玉とされる男性ホルモンです。

男性の男性型脱毛症(AGA)の原因は、この悪玉男性ホルモンが原因で起こることがわかっており、頭頂部や生え際など部分的に髪が抜け落ちていきます。AGAは徐々にハゲが進行する脱毛症なので、早めに対策をする必要があります。

女性ホルモンの減少

女性ホルモンは髪を健康に育てる作用があります。女性は加齢とともに女性ホルモンの分泌が減少する影響で、髪が抜けて全体的に薄くなる傾向があります。妊娠中一時的に増えていた女性ホルモンの分泌量が、出産で通常のレベルまで減少することが理由で、一時的に抜け毛が起きることがあります。

栄養不足

髪の毛の主成分はケラチンという18種類のアミノ酸から構成されるタンパク質です。髪の毛の栄養となる材料が足りないと、健康な髪が育ちません。タンパク質以外にもビタミンやミネラルもケラチンが作られるのに必要です。

睡眠不足

細胞を修復し、髪や肌を育てる成長ホルモンが分泌されるのは、睡眠中です。睡眠不足や浅い眠りだと、成長ホルモンが十分分泌されない可能性があります。

運動不足

運動不足は体全体の血行を悪くする原因になります。頭皮に栄養が行き渡らなくなり、毛母細胞にまで十分栄養が届きません。

ストレス

ストレスは自律神経に影響を与え、男性ホルモンの分泌を増やしてホルモンバランスを乱れを起こし、睡眠不足や血行不良を起こすことも考えられます。いずれも髪の成長を妨げる要因となります。

タバコ

タバコはビタミンCなどのビタミン類を破壊する作用があります。血管を収縮する作用もあり、血流が悪くなって栄養が行き渡らず、髪の成長にも悪い影響を与えると言われています。

頭皮への刺激

紫外線や乾燥などの外部の刺激が原因で、炎症・湿疹が起きることがあります。頭皮にトラブルが起きると髪が抜ける可能性があります。

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毛母細胞を活性化させる栄養素・育毛成分

本読んでいる男性

薄毛を回復するために、また薄毛を予防するためにも、毛母細胞の活動が活発である必要があるようです。毛母細胞を活性化させるには、どのような栄養素や育毛成分が良いのでしょうか。

タンパク質

私たちの体の髪の毛や皮膚、爪、骨、筋肉、内臓などはタンパク質でできています。髪の毛は18種類のアミノ酸からなるケラチンでできていますが、体内で合成できない必須アミノ酸を9種類を含んでおり、食事から摂取する必要があります。

シトルリン

シトルリンはアミノ酸の一種で、血管拡張作用があり、血流を良くする作用があります。スイカやメロン、ヘチマなどに含まれていますが、特にスイカは多く含まれており100g中180mg含まれています。

1日800mg摂取すると髪に効果的と言われていますが、毎日スイカを何切れも食べるのは夏の時期以外は難しそうです。サプリなどを利用すると良いでしょう。

ビタミン

ビタミン類はどれも健やかな髪の成長に役立つ栄養素ですが、特にビタミンB群、ビタミンDは毛母細胞の活性化につながるとされています。

ビタミンB群は肌のターンオーバーを促し、頭皮環境を良い状態に保つ働き、頭皮の血行促進作用、毛母細胞を活性化させる働きがあります。レバーや豚肉、マグロ刺身、ナッツ類、ホウレン草や小松菜、卵、牛乳などに含まれています。

ビタミンDは成長因子TGF-β2を増加せることで、毛母細胞の活性化作用があると言われています。ビタミンDは魚類全般、きくらげ、まいたけ、卵黄などに含まれています。

亜鉛

亜鉛には還元酵素の5αリダクターゼの働きを抑制する作用があります。5αリダクターゼは髪の悪玉男性ホルモンと言われるDHTの生成にも関わっています。DHTの抑制効果が期待でき、またテストステロンを増やす効果があるということで、亜鉛のサプリは人気です。

日本人の食生活は亜鉛が不足しやすいそうなので、積極的に摂取することが望まれますが、逆に摂取し過ぎは体に害があります。適量を守るようにしましょう。

亜鉛同様5αリダクターゼの働きを抑制する作用があると言われているのがノコギリヤシで、排尿トラブルの対策としてもノコギリヤシのサプリが人気です。

センブリエキス

センブリエキスは育毛剤によく含まれている成分です。センブリはリンドウ科の植物で、センブリから抽出されるエキスには血行促進作用、抗炎症作用、抗酸化作用、毛乳頭細胞増殖促進作用など、さまざまな育毛促進効果が期待できるそうです。

センブリエキス以外にも血行促進を促す育毛成分として、海藻類からとれるM-034があります。保湿効果も高く、頭皮環境を良くするのに効果があります。

ミノキシジル誘導体のピディオキシジルは、血行促進と毛母細胞の活性化に効果があるとされ、次世代スカルプ成分として注目されている成分です。

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毛母細胞を活性化させる習慣

コーヒードーナツ男性

髪に良いとされる栄養素や育毛成分を取り入れることを意識しつつ、日頃の生活習慣から毛母細胞を活性化させる対策方法を取り入れることで、薄毛の予防や改善につながっていきます。毛母細胞を活性化させる習慣をいくつか紹介します。

生活習慣の改善

栄養バランスの良い食生活を心がけ、髪に良いとされる栄養素の摂取も図ります。睡眠不足は髪を育てる成長ホルモンの分泌を妨げる可能性があるので、規則正しい生活を送るようにしましょう。成長ホルモンは熟睡してから1~3時間後よく分泌されるそうです。

また血行を良くするためにも、適度な運動を日常生活に取り入れるようにしましょう。軽いランニングやウォーキング、ストレッチやヨガ、ラジオ体操なども効果的です。激しい運動は活性酸素を多量に発生させる可能性があるので、避けましょう。

肩や首の凝りも血行が良くない証拠です。デスクワークで同じ姿勢を続けることが多い人は、時々休憩を入れて凝りの解消のため軽くストレッチや運動をしましょう。

育毛サプリ

育毛サプリには亜鉛、ノコギリヤシ、ビタミン、イソフラボン、アミノ酸などの成分が含まれています。通販では育毛剤とセットで売られているものも多いです。

なかなか普段の食事から摂取しにくい栄養素もありますので、サプリメントを利用して体にも髪にも良い栄養を補給すると良いでしょう。

シャンプーなどのヘアケア

合わないシャンプー剤を使用していたり、シャンプー方法を誤ると、頭皮環境を悪くして髪の成長を損なう恐れがあります。石油系の界面活性剤(洗浄成分)は洗浄力が高く頭皮にもダメージを与えやすいので、アミノ酸系の洗浄成分がおすすめされています。

皮脂の多い人はスカルプケアシャンプーなど皮脂の汚れをしっかり落とすものを毎日取り入れ、乾燥気味な人は保湿成分の入ったシャンプーでダメージを与えないよう気をつけましょう。

また体や自然環境のことを考え、合成洗剤を使わない石鹸生活を実践している人は、固形石鹸や石鹸シャンプーでしか洗いたくないかもしれません。洗い方に気をつけて、肌に合っていれば良いでしょう。

シャンプー前にブラッシングをしてよくお湯洗いをしてから、手のひらでシャンプーを泡立ててから頭皮を洗います。髪や頭皮をこすると髪のダメージや抜け毛の原因になる可能性もあるので注意を、指の腹でマッサージするように洗います。

シャンプー剤が頭皮に残らないよう、最後にしっかり洗い流しましょう。汚れや皮脂が気になる人は2度洗いしても良いでしょう。シャンプー後コンディショナーやトリートメントをします。

育毛剤

育毛剤には頭皮の血行促進作用、抗炎症・酸化作用、保湿効果、さらに直接毛根の細胞にも働きかけ、毛母細胞活性化を促す成分などが入っています。洗髪後頭皮や髪を乾かしてから、育毛剤を髪の根元にまんべんなく塗布してマッサージします。日課にすると効果的です。

医薬部外品、化粧品の育毛剤や頭髪トニックは医薬品のような副作用もなく、匂いもきつくなく使用感も良いです。男性は男性用、女性は女性用の育毛剤が好ましいですが、中にはチャップアップのような男女兼用のものもあります。香料や添加物も入っていなくて地肌に優しいです。

どの育毛剤が良いか悩んだらハゲラボさんのよう育毛剤情報が詳しく掲載されているサイトや、各商品の口コミ・レビューを参考にして、購入してみると良いでしょう。育毛剤は高いイメージがあるかもしれませんが、公式サイトから定期購入をすると、お得に購入できるようです。

効果には個人差がありますが、まずは半年は使用してみるのがおすすめです。髪にはヘアサイクルがあるのですぐに髪が生えてくるわけではありません。クリニックで出される治療薬や手術でも、同じぐらいの期間がかかります。

頭皮マッサージ

頭皮の血行を促進することで栄養が行き渡り、毛母細胞を活性化させる効果があります。頭皮は毛細血管の量が少なく、血液の巡りが悪くなりやすいです。頭皮のマッサージをすることで、頭皮の血行を促進し、毛乳頭から毛母細胞へと栄養を行き渡らせるようにする効果があります。

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毛母細胞を活性化させる治療法

顕微鏡

毛母細胞を活性化させるには、タンパク質やビタミンB群のような栄養、規則正しい生活、育毛剤の使用などが有効です。ただし薄毛が進行してきた状態では、生活習慣の改善のみでは効果が薄いでしょう。毛母細胞の分裂を活発にするには、医療機関での薄毛治療が有効です。

治療薬

AGA治療でよく使われている薬がミノキシジルとプロペシア(フィナステリド)です。ミノキシジルは外用薬と内服薬があり、フィナステリドは内服薬です。

ミノキシジルは血管拡張作用があり血行を促進、アデノシンを分泌してVEGFとKGFの2つの成長因子を増加させ、毛母細胞の分裂を活発にして発毛を促します。頭皮に直接塗布する外用薬(発毛、育毛剤)は女性にも濃度の薄いものが処方されることがあります。

プロペシア(フィナステリド)は男性専用のAGA治療薬です。5αリダクターゼを阻害することで、男性ホルモンDHTの生成を抑制し、抜け毛を抑える効果があるとされています。ミノキシジルとフィナステリドの併用が効果的です。

ハーグ治療

ハーグ治療では幹細胞から抽出された成長因子AAPEと、ビタミンやアミノ酸などが配合されたHARGカクテルを頭皮に直接注入することで毛母細胞を活性化し、髪の成長、復活を促す手術法です。

グロースファクター再生療法

成長因子を頭皮に注入して、毛母細胞の分裂を活性化させて発毛を促す治療法です。ケラチンを増殖させるKGF、幹細胞を増殖させるHGF-1、血流を良くするVEGF、毛母細胞の分裂を促すIGF、血流を促進するbFGFなどの成長因子を頭皮に注入します。

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まとめ

海男性

毛母細胞が毛乳頭の指令を受け分裂すると、角化した細胞が髪となり、細胞が分裂するたび髪が押し上げられて伸びていきます。

ヘアサイクルの成長期では毛母細胞が活発に分裂して髪が太く長く成長しますが、加齢により毛母細胞(毛包)が消滅したり、男性ホルモンDHTの生成、偏った食生活や睡眠不足などの生活習慣の影響によって毛母細胞の働きが鈍くなり、抜け毛や薄毛へとつながることがあります。

毛母細胞を活性化させる対策方法としては、規則正しい生活を送り、栄養バランスの良い食事を摂ること、適度な運動をすること、頭皮のマッサージも効果的です。

センブリエキスなど育毛有効成分の入った育毛剤を毎日使用したり、毛母細胞を活性化させるビタミンB群、育毛サプリなどの摂取もおすすめです。薄毛が進行している場合、毛母細胞を活性化させるには本格的な治療が有効です。

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