元気に遊んでいる子供でもいつのまにかつむじや後頭部にハゲが発生していることがあります。
本人に聞いてもはっきりとした回答は得られませんし、喋れない年齢の子供でもハゲが発生することもあります。
子供のハゲを発見した時は衝撃が大きいですし、以外に発生率が高いのです。
もし子供にハゲを見つけた場合の対処法について紹介していきます。
将来頭髪に問題を抱えなくてもいいようにしっかり対策して症状を改善していきましょう。
目次
子供に多いハゲの6つの原因
子供の髪の毛に急に抜け毛が増えたり、髪の毛の一部分がハゲているなどの症状が発生することがあります。
こんな症状が発生してしまう原因について紹介していきます。
どのハゲや脱毛症の症状に該当するのかについて判断して見てください。
円形脱毛症
10円ハゲとも呼ばれる脱毛症で、一箇所〜数カ所に転々と円形の脱毛が発生する薄毛の症状です。
円形脱毛症はストレスによって発生していると認識している人が多いのではないでしょうか?
はっきりとした原因はまだ解明されて居ませんが、現在判明している原因としては自己免疫疾患であるということ、アレルギーやアトピーなどの皮膚炎を持っている子供によく発生することがわかって居ます。
環境的要因からの精神的なストレスをうけて円形脱毛症になることがありますが、アレルギーでのストレスによっても細胞が本来無害のはずの髪の毛まで攻撃してしまって抜け毛が発生する。これが円形脱毛症の原因の一つです。
子供の円形脱毛症は1歳から発生する可能性があると言われて居ます。
アトピーやアレルギーの性質は遺伝するとも言われて居ますので、夫婦からの遺伝の可能性がないかどうかも目安の一つとなります。
健やかに成長して居てもこの脱毛症は発生する可能性がありますので冷静に対処していきましょう。
多発型の円形脱毛症には要注意
円形脱毛症が1箇所程度である場合問題ありませんが複数箇所に発生している場合は、落ち着いていることもできません。
というのも円形脱毛症には単発型と多発型の二つに分けられ、もっと症状の重度なものになると蛇行型、全頭型、汎発型など非常に広範囲に渡って薄毛が発生するものもあります。
これらの症状になると治療が困難になります。
なので、複数箇所に脱毛が発生している場合は少し早めに病院に行くようにした方がいいでしょう。
抜毛症(抜毛癖)
これも子供に多い薄毛やハゲの原因です。
自分で髪の毛を引き抜くことを快感と思うようになり、それが癖になってしまう症状です。主にストレスからきていることが多いですが、一度癖になると中毒のように抜いてしまう衝動が発生するのでしっかり見張って両親が注意する必要があります。
わざと髪の毛を抜くなどの悪い行為をとって、両親の気を引いている一面もあるようで、親からの愛情不足や天邪鬼な子供心が関係しているとの見方もあります。
あまり叱りすぎても見えないところで抜いてしまう可能性も高まり、同じ箇所を複数回抜くことで毛乳頭細胞が傷つき髪の毛が生えなくなってしまうこともあります。
脱毛症と間違えやすい脂腺母斑
脂腺母斑(しせんぼはん)は生まれつきから存在するくすみがかった色の大きな黒子やあざのようなもの。
基本的には良性のもので害はありませんが成長とともに大きくなるので美容的にはコンプレックスとなることが多いでしょう。また、稀に悪性のものへと変異してしまうので注意が必要です。
この脂腺母斑が頭皮に発生した場合、部分的に皮脂の分泌が多くなり、抜け毛の原因となります。
症状の特徴としては薄毛になっている部分の頭皮に触れるとザラザラしていることや、周囲の頭皮と比べて色が黄色くなっていることなどが特徴です。
無毛症・乏毛症
生まれつき子供は髪の毛が薄いものですが、稀に全く髪の毛が生えて居なかったり、生えて居てもその後の成長とともに抜けてしまうこともあります。
生後一年程度で髪の毛が生えなくなってしまう症状のことを無毛症や乏毛症と言います。
髪の毛だけでなく、歯や爪などにも以上が確認されることが多く、毛根が存在しないないことによって先天的に髪の毛が生えない子供も居ます。
原因は皮下脂肪の肥満、遺伝的要因、ホルモンの低下などが原因とされています。治療が難しく、カツラやウィッグを使用しての生活をしている人が多い症状です。
頭部白癬
白癬菌が頭皮に増殖してしまうことによって発生する頭皮の水虫のようなものです。
子供が頻繁に頭を書いている仕草をして居たり、以上にフケが発生しているようでしたらこの症状の可能性があります。
かゆみが加速して搔きむしりすぎてしまうと傷口からさらに菌が侵入して化膿し症状が悪化します。
症状の悪化に伴い抜け毛の症状も酷くなります。
家族内での感染が多く水虫の人が使用したタオルなやバスマット、居間の床に敷いている絨毯やマットなどから間接的に感染していきます。
犬や猫などを買っている家庭ではペットからの感染の可能性もありますので充分注意しましょう。
甲状腺疾患による抜け毛
女性に多く発生する症状で、30代以降の大人に発生しやすい疾患ですが、子供にも稀に発生することがあります。
甲状腺は代謝を促すホルモンを分泌する大事な器官でここに以上があると、過剰症では汗や皮脂の過剰分泌、低下症では怠惰感、元気がでない、慢性的な冷え性、体の不調などが発生します。
ホルモンは体の成長にも関係するので髪の毛の成長にも大いに関係しています。
抜け毛や髪の毛の成長不足によって髪の毛のハゲが目立つようになるでしょう。
子供に薄毛が発生している、白髪が発生している場合は他の病気が関係して発生している可能性もありますので注意しましょう。
子供のハゲの対処方法について
いくつものハゲの原因についてあげましたが、それらの薄毛を対策する場合どのような対処法をすれば子供の髪の毛を守ってあげることができるでしょうか?
子供の薄毛は女の子に多いとも言われて居ます。特に子供の頃の見た目の問題はいじめにも繋がりやすいので、早い段階で対策して改善していきましょう。
まずは診察!何科に行けばいいの?
まずは詳しい原因を突き止めるために子供を連れて病院へいきましょう。
初めに行くべきは皮膚科でしょう。円形脱毛症、頭皮湿疹や白癬菌などの影響、脂腺母斑など奥の子供の薄毛の原因についての専門病院が皮膚科の病院です。
初期の症状であれば外用薬タイプの治療薬などを処方してくれるでしょう。
症状に応じてレーザー治療や局所免疫療法やホルモン剤の注射などをして治療を行います。
まずは原因を特定することが重要なので、皮膚科→小児科の順で病院を受診して症状を明らかにしましょう。
円形脱毛症の単発型であれば家での治療も行うこともできます。
3ヶ月〜6ヶ月での自己治療が可能です。しかし症状が初めての場合は必ず病院での検査を受けた方がいいでしょう。
また短期間で再発を繰り返している場合も病院で専門家のもとで診断をすることをオススメします。
家でできる対策法
家でできる対策は以下の通りです。
- シャンプーの改善
- 頭皮の保湿
- 患部に刺激を与えない
- 帽子をかぶせる
- ドライヤーでしっかり髪の毛を乾かす
- バランスのいい食事を摂らせる
- 早めに睡眠させる
これらのことが効果的な対策法です。
シャンプーのしすぎと、シャンプー剤の刺激はマイナス効果になりますので、できるだけ刺激の少ないシャンプーを使用してあげるようにしてください。
睡眠については成長期の子供の場合特に重要で、夜の22時〜深夜2時までの間を含む6時間以上の睡眠を取ることが重要です。
なぜなら髪の毛の成長にも関わる成長ホルモンがもっとも分泌される時間帯だからです。
ホルモンの分泌は睡眠中副交感神経が働いている時に行われますので、早い時間帯での睡眠が重要なのです。
これらのことに注意して髪の毛の成長速度を正常化させるとともに、問題の解決につなげていきましょう。
しっかり子供に告知する
頭髪はなかなか自分では確認できないので、子供は自分のハゲには気づいて居ないことも多くあります。
このことを子供に伝えるべきかどうかについては非常に悩むと思います。
多くの両親がこの問題について試行錯誤して子供に打ち明けるべきか策を講じている話も聞かれます。
しかし意外と子供は無頓着なことも多く、親から指摘されてもそこまで気にしないパターンが多いのだということも報告されて居ます。
しかし同年代の子供からからかわれて気づいた際には非常に傷ついてしまうケースがあり、このパターンにもっとも注意が必要です。
あらかじめ親が優しく、これは治るものだからですとか、自分がハゲていることを正しく自覚させて対処して行くことが重要です。
頭髪のケアだけでなく心のケアも忘れないようにしましょう。
生まれつきのハゲは治るの?
生まれつきハゲている症状は治るのでしょうか?
髪の毛の一部分だけが薄毛になっている症状や完全に頭全体がハゲてしまう症状について見ていきましょう。
先天性の薄毛の治療法は確立されて居ない
現在、治療の効果が向上しているのはAGAなどの男性型脱毛症などの大人に発生する薄毛の症状が主となっています。
先天的な脱毛症に対する治療法の成果は未だ向上して居ないのが現状で、レーザー治療や局所免疫療法などで治療する場合もありますが、完全頭髪が治ることは難しいでしょう。
まだ完治する可能性が高いのは、薄毛の発症から一年以内に治療が行えているケースです。
この一年というラインが基準となって居て、それ以上継続的に症状が発生している場合完治が難しくなります。
しかし一年以内の治療でも全員が完治する訳ではありません。根気強い治療と治療費がかかってしまいます。全体の3%ほどしか回復して居ないことが現状です。
自然治療
稀に普通に生活していることで自然と髪の毛が生えてくるケースもあります。
これはハゲている面積が狭ければ狭いほど回復しやすいという傾向があります。環境的要因が精神の圧力になってハゲにつながっいる可能性もあるので、学校が変わったり、大学に上がったり、一人暮らしを初めてハゲが完治する人も居ます。
精神的に達観してハゲていることを受け入れることも大切だという意見もありますのでストレスに感じすぎないようにしましょう。
親がケアする場合はあまり深刻にハゲていることを考えずに、ハゲて居てもいいじゃない!と明るく振舞うことも大切だと言います。
子供の正確に合わせた対応を心がけましょう。
まとめ
子供のハゲは一年以内に治療をすることがおすすめ!
さらに範囲によって治療で回復できる可能性が変わります。広範囲になればなるほど治療は難しく、長い時間と治療費も膨らむ結果に繋がります。
そのうち治るだろうと軽視しすぎてはそのうち拡大して治療が難しくなる可能性がありますので早いうちに症状を専門家の先生に見せるようにしましょう。
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