自分の頭皮環境がどうなっているのかを確かめる方法はいくつかありますが、その中でも一般的なものは自分のフケの量やフケの質を確かめることでしょう。その中でも危険信号といえるのが、ベッタリとした「脂性フケ」です。
そこで、今回はこの脂性フケについて詳しく解説し、いったい原因は何なのか、解消する方法はあるのかを詳しく解説いたします。
目次
脂性フケとはどんなフケ?
フケと言われると、髪の毛を洗っていないときにでてくる白い物質という認識が強いですが、脂性フケとなった場合はちょっとことなります。
それでは、この脂性フケとはどんなものなのかを解説いたします。
脂性フケは脂っぽい
名前の通り、この脂性フケは非常に脂っぽいフケとなります。大きさはまちまちですが脂性フケは通常の乾性フケよりも大きくなることが多いようです。
乾性フケとは違うと言われますが、脂性フケ対策と乾性フケ対策も全く違いますので、自分のフケの状態から見分け方を覚えましょう。
乾性フケの特徴について
乾性フケの特徴は、細かくパラパラと落ちることが多く、脂性フケと比べると小さくなりやすいということです。とにかく粉のように落ちてくるので髪をかくという動作で粉のように落ちてくるようになります。
また、頭皮が乾燥していることで乾性フケが発生するので頭皮がカサカサしている人が多いフケとなります。この肌の状態というのは体全体とリンクしていることも多いので、顔や手などのほかの肌も乾燥している人もこちら側に属する確率が高めとなっております。
脂性フケの特徴について
脂性フケはべたつくことが多いので、どうしても乾性フケと比べると大きくなりやすく、頭皮や髪の毛にくっつきやすい状態になっております。これは頭皮環境ともリンクしており、頭皮が脂っぽくべたべたする人は要注意と言えるでしょう。
また、脂性フケになっている人は頭皮に頭皮湿疹が発生している可能性もあるので、頭皮に赤みが発生していることもあるでしょう。そして、頭がかゆいと思って爪を使って頭皮をこそぐと爪の中に溜まることも多いので簡易的なチェックも可能です。
季節によって差が出ることもある
脂漏性のフケなのか、乾燥性のフケなのかはその人の頭皮の状況次第ではありますが、日本の冬のように乾燥する季節になるとどうしてもお肌も乾燥しがちですので、乾性フケの方が発生しやすくなるでしょう。
逆に、夏のような頭皮が直射日光に当たる可能性が高い季節は頭皮や肌を守る必要があるため、どうしても脂っぽい肌となってしまいます。このように季節によって差が出るものでもありますので、乾性フケが多いという方は冬に注意して、脂性フケが多いという人は直射日光が強い夏は要注意となるのです。
脂性フケの特徴や原因はなに?
それでは、脂性フケになってしまう原因や特徴はいったい何なのかを調べていきましょう。気がついたら頭皮がべたつくようになってしまったという人は、特に注意です。
脂性フケの特徴について
脂性フケになってしまうと、まずは頭皮のべたつきが発生するようになります。このべたつきは皮脂分泌量が過剰であるという証であり、皮脂の分解物が毛穴詰まりを発生させてしまうようになります。
このように過剰分泌されている皮脂は頭皮にいる常在菌のマラセチア菌(癜風菌)の増殖を促してしまうのです。この菌は脂分や汗や汚れを栄養として増殖し、さらには脂肪酸を分解して遊離脂肪酸にしてしまうのですが、この遊離脂肪酸が人によっては皮膚に強い刺激となってしまうので、炎症反応が出てしまうようになるのです。
この炎症が発生すると脂漏性皮膚炎という症状名になり、れっきとした病気となってしまいます。この皮膚炎は皮脂分泌量が多くなってしまう場所なら発症してしまうものなので、耳の後ろや顔のTゾーンでも発症してしまうことがあるのです。
脂性フケの原因について
ここまで説明するともうおわかりになられたでしょうが、最大の原因は皮脂分泌量の増加と、皮脂分泌量の増加に伴った常在菌の一種であるマラセチア菌の増殖と考えられております。これらの二つの原因を除去することが、脂性フケ対策となってくるのです。
皮脂分泌量の増加する原因はなに?
脂性フケを防ぐ方法は、頭皮がべたつかない状況を作ってしまうことです。そこで、まずはどうして頭皮がべたつくようになるのかを考えていきましょう。そこが見えてくれば、どのような改善方法をすればよいのか、見えてくるでしょう。
ストレスが原因となっている
あらゆる病気の元となり、すべての人にとって最小限にしたいのがストレスです。まず、皮脂分泌量が多くなるとマラセチア菌が増殖するという説明をしましたが、人によってはたとえ分泌したところで頭皮が腫れるといった症状に悩まされない人もいるのです。
その差はいくつか推測されていますが、その人の免疫力や体力に起因していると言われております。ここでポイントとなるのが免疫力で、この免疫力はストレスが多すぎることで低下すると考えられているのです。
また、ストレスが溜まりすぎると血管の収縮も多発するようになるので、血行不良になりやすくなります。血行不良の状態になると頭皮に栄養素がうまく回らない状態になるので、炎症も発生しやすくなるでしょう。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れてしまう原因は色々とあります。それこそ、たとえばストレスが溜まりすぎている人はホルモンバランスが崩れやすくなるので男性ホルモンがより活発になってしまって皮脂分泌量の増加に繋がってしまうことがあるのです。
また、女性の場合でもホルモンバランスの乱れが発生すると女性ホルモンのプロゲステロンが活発に動いてしまって皮脂を過剰分泌させてしまうことがありますので、男女あわせて危険な状態と言えるでしょう。
それ以外にも、睡眠不足になっている人や睡眠の質があまりにも低い人はホルモンバランスの乱れが発生しやすくなりますし、乱れたホルモンバランスを軌道修正させる機能がある運動を一切やっていない人も要注意となってきます。
食生活が乱れている人もホルモンバランスを整える作用がある食べ物を摂取できなくなりますし、自律神経の動きを補助するカルシウムなども摂取できなくなるので危険と言えるでしょう。
食生活は要注意
こちらも先ほど記載したホルモンバランスの乱れに直結する部分であり、頭皮状態に直結する部分なのでよく考えて行動する必要があります。
まず、皮膚や粘膜の健康を守るために必要な栄養素はビタミン群です。
特にビタミンB1・B2・B3・B5・B6・B7・Cといった栄養素は肌を健康に守るためには必須と言えるでしょう。肌の健康状態を守るためにはビタミンの摂取量を気にする必要があります。
また、脂漏性皮膚炎や脂性フケを避けたいと考えている人たちはマラセチア菌の増殖を避ける食べ物を摂取することが大切になります。
お菓子やアイスの食べ過ぎに注意
現代人はこのマラセチア菌の増殖に繋がる食べ物が大好きなので非常に危険です。
特に避けて貰いたいのはアイスクリームや洋菓子といった甘いものです。マラセチア菌は甘いものが大好きなので糖質摂取量も気をつけた方がいいです。
イースト菌も好まれる傾向にあるので、パンが主体の食生活も危険という声もあります。脂についてはもっと細かく説明が必要になりますので後述します。
脂についてはもっとややこしい
食事で気をつけて貰いたい部分は脂についてです。脂漏性皮膚炎になっている方は油の摂取が間違っている人が多すぎるのです。具体的には、不飽和脂肪酸の摂取の仕方が現代日本人はほとんどの人が間違っていると言われております。
まず、脂肪には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類がありますが、つい最近までは不飽和脂肪酸は健康においてプラス作用があるからできる限り摂取することという声がありました。この影響もあって不飽和脂肪酸の摂取量は昔よりも格段に向上したのです。
不飽和脂肪酸には体内で作り出すことができないオメガ3とオメガ6と呼ばれる脂肪酸があり、この2つは必須脂肪酸と言われております。
オメガ3は亜麻仁油・えごま油・青魚の脂などで摂取することができ、オメガ6はマヨネーズ・べにばな油・コーン油・ごま油・サラダ油などよく聞くものから摂取することができます。
バランスが大事
ここでポイントとなるのが、オメガ6でマヨネーズやサラダ油を使った食べ物ばかり現代人は食べています。ちょっとしたお菓子もこのオメガ6の油を使っているので、特に意識しないで食生活を送っている人たちは、オメガ3とのバランス関係が1:10や1:40といった状態になっています。
このバランスが致命的で、理想とするバランスは「1:4」です。しかし、現代人はほとんどオメガ3は摂取していないので、オメガ6の悪い要素が大量に発生するようになっております。
それがアレルギー促進や炎症促進に繋がるので脂漏性皮膚炎になりやすいからだ似してしまいます。
油を控えるのではなく体に悪い油を控える
要するに、脂漏性皮膚炎を避けたいという人たちはオメガ6のマヨネーズ・べにばな油・コーン油・ごま油・サラダ油などの摂取量を減らす必要があるのです。特に危険なのが酸化した油です。サラダ油やべにばな油で揚げたコロッケなどの揚げ物を食べるのは非常に危険です。
脂漏性皮膚炎は太っている人が多いと思われがちですが、その考え方はとっても正しいと言えます。脂肪になりやすい揚げ物が大好きな人たちは、脂漏性皮膚炎の原因となるオメガ6を酸化させている油を使っているのでそれらの料理を大量に食べる人は皮脂分泌量が急激に増えます。
インスタント食品やファーストフードといったものが大好きという人も要注意ですし、コンビニ弁当ばかり食べている人も危険です。外食も食べ物によってはとっても危険なので、本気で脂性フケをなんとかしたい人は自炊が一番になります。
先髪方法が間違っている
シャンプーの仕方が間違っている人は脂漏性皮膚炎になる確率も遙かに上がります。特に、べたつきが気になって朝と夜にしつこいくらい洗っている人はかなり危険と言えるでしょう。
皮脂が大量に発生するのは確かにNGですし、溜まりすぎている皮脂を放置することで悪化するのは間違いないですが、必要以上に洗いすぎると皮脂もすべて洗い流されてしまうようになり、むしろ皮脂分泌量が増えます。
この状態では薬用シャンプーや抗菌シャンプーといったシャンプー剤を使ったとしても意味が無い状態になってしまうのです。そのため正しいやり方を覚えていきましょう。
また、お風呂上がりにドライヤーを使って頭皮を乾かさず、濡れたまま寝てしまった場合、さらに頭皮環境が悪化していってしまうので、しっかりとドライヤーを使って頭皮を乾かしてください。
枕や帽子を洗っていない
頭皮環境が悪化する要因は、頭皮にふれるケア用品や用具のケア不足も考えられます。日常手的に使うこれらの道具が清潔では無い人はマラセチア菌が付着しておりケアが進まないこともあるでしょう。枕カバーもこまめに交換することやクシを洗うことを怠ってしまうと簡単に頭皮環境は悪化していきます。
脂性フケの解決方法について
原因がある程度特定できましたので、今度は解決方法についてふれていきます。
皮膚科で治療を受けるというやり方もありますが、自分でできることから始めることも重要です。
これらの改善法を実行しても、かゆみが減らないとかむしろ薄毛や抜け毛の悪化まで出てきているという人は、病院やクリニックに行きましょう。
食べ物を意識する
一度説明したようにビタミンB1・B2・B3・B5・B6・B7・Cといった栄養素は肌を健康に守るためには必須なので意識して食べるようにしましょう。それ以外にも油に気をつけつつオメガ3を摂取するようにしてください。
また、ストレスを解消できる食べ物にも注目するのも正解です。
頭皮環境を整える食べ物に注目するのも正解ですが、ストレスも頭皮環境悪化に繋がりますので、ストレス解消さようなる食べ物を意識してください。
ストレスに効果がある栄養素はカルシウム・ビタミンB1・ビタミンB6・ビタミンC・ビタミンE・トリプトファンなどで、具体的にはレモン・グレープフルーツ・納豆・ブロッコリー・ごま・アーモンド・ヨーグルトなどが推奨されます。
無理なダイエットに注意
必要な栄養素が圧倒的に不足している場合、脂性フケにはなりにくいですが、乾燥肌になることは多々ありますので、栄養価が偏るような食生活はしないように注意しましょう。特に、食事制限系のダイエットは安全性にも疑問符がつきますので、十分に気をつけてください。
正しい洗髪方法を実行する
頭皮環境を改善する方法として最も大切なことが、頭皮ケアのやり方です。
フケの原因菌となる常在菌を減らすために抗菌作用があるシャンプーやリンスを使うのも有効ですが、まずはやり方を学んでください。
まずは予洗い
意識してもらいたいことは、ある程度の汚れなら髪を洗う前の予洗いだけで半分以上落とせると言うことです。
そのためにも、38℃程度のぬるま湯である程度髪の毛の汚れを落としてください。その前にブラシを使って汚れを落とせば完璧です。
シャンプーは優しくすすぎとドライヤーをしっかりと
予洗いをした後は脂漏性皮膚炎専用の育毛シャンプーなどをつかって、指の腹で頭皮の汚れを落としていきましょう。爪を立てることもNGとなります。
しっかりとシャンプーを使って洗ったのなら、洗った時間よりもすすぎを行いましょう。シャンプーが残っているとマラセチア菌が繁殖していきます。
洗い終わった後にはドライヤーを使って髪の毛以外にも頭皮を乾かすようにしましょう。
シャンプー選ぶも重要
シャンプー選びも重要ではありますが、使い方を間違っている場合はなかなか炎症も治らないでつらい状況が続きますので、必ず洗い方も意識してください。
また脱脂力や洗浄力が強いシャンプーは頭皮が荒れている環境には適していないことも多いので、優しい洗浄力のアミノ酸系シャンプーを選択してください。
誰にでも効果があるシャンプーはない
シャンプー選びは口コミや評判を確認して、通販会社や薬局などで購入することになるでしょうが、これらのヘアケア用品は相性があるのであらゆる人に適合するものは存在しません。人気がある商品でも、炎症が悪化した場合はすぐに切り替えるようにしてください。
生活習慣の改善
運動不足や睡眠不足、そして酒やたばこや暴飲暴食といった習慣がある人はどうしても頭皮環境が悪化しやすいです。それらを見直して健康的な生活を送れるようになれば、頭皮官戸用も改善しやすいでしょう。
まとめ:脂性フケのケアは大変
脂性フケを治すためには色々とケアすることが増えるので、やることが一気に増えます。しかし、これらのケアを意識しないとなかなか治らないのでできることから初めて行きましょう。
特に食生活は意識することでやっと始められますので、悪い油の摂取量をできる限り減らすようにしてください。ちょっと専門的なことを記載しましたが重要なことですので、できる限り実行するようにしてください。
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