抜け毛の毛根をチェックしよう!どんな抜け毛が危険?改善方法は?


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30代から40代の7割上の男女が、髪の薄毛に何らかの悩みを抱えているそうです。髪にボリュームがなくなってきたことに気付くのは、鏡を見たとき、次に抜け毛の量を見たときが多いようです。

髪を洗った後の排水口に落ちた毛や、朝起きたら枕の周りに抜け落ちた毛を見た時、ハッとした!・・という経験はありませんか?

薄毛の原因を探るのに、抜け毛の状態を良く観察すると、今の自分の毛髪の状態がとても良くわかります。ゴミ箱に捨ててしまう前に、抜け毛チェックをしてみましょう。

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正しい「毛周期」を知ろう

私達の体に生えている全ての毛に、「毛周期」と呼ばれるヘアサイクルが存在します。体の隅々までめぐる毛細血管を通じて、毛にも栄養分が運ばれてきます。

どんな部位に生えている毛にも必ず毛周期があり、「成長期」「退行期」「休止期」という3つの時期が循環し、生えたり抜けたり・・を繰り返しています。

成長期

毛細血管を通じてビタミン、酸素やたくさんの栄養分を毛母細胞が受け取り細胞分裂を繰り返しながら、元気な毛を成長させていきます。

一般的に健康な成人の毛髪の成長期は2〜6年前後で、その間太くたくましい毛に成長し続けます。

退行期

いよいよ成長が止まり、脱毛開始に入る毛の期間です。2週間前後続き、全体の毛量にたいして5〜10%程度が退行期の毛と言われています。

毛母細胞から成長していた毛が伸びなくなり、毛母細胞から離れようとする状態になり、次第に抜けてきます。

休止期

毛母細胞の細胞分裂がストップし、毛が抜け落ち、次の毛を育成する準備に入ります。

休止期の毛も全体の10%前後の割合で、3ヶ月ほどの期間をかけて次の元気な毛髪を作る成長期へと移行して行きます。

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要注意なのはどんな抜け毛?

髪は正常な成人で1日50〜100本前後が抜け落ち、生え変わっています。休止期の毛が全体の1割程度、自然に生え変わっているのですから、1日100本!・・と聞くととても量が多いように感じますが、自然の脱毛の範囲内と言えます。

また、春や秋は抜け毛の多いシーズンでもあります。その時期にいつもより抜け毛が多く見られても、特に心配は必要ありません。

自然脱毛と異常脱毛

では、異常な脱毛とはどんなことをさすのでしょうか。

先ほどの毛周期(ヘアサイクル)のお話に戻りますが、成長期の毛は2〜6年かけて、太くしっかりと成長して行くのが健康な髪の毛の状態です。

しかし、しっかりと成長期の期間に伸び続ける事がなく、途中で抜け落ちてしまう毛があったとしたら問題です。ヘアサイクルの中で一番長い期間が成長期ですから、例えば2〜3年の期間で抜けてしまったとしたら、残りの4〜6年間と、退行期、休止期の間の長い期間に渡り、毛のない状態になってしまうという事になります。

あちこちの毛でこの現象が起こると、全体的な毛髪の量が減り薄毛の状態になってしまうのです。この様な状態は一般的に2つの症状に別れており、何らかの理由で成長期に髪がきちんと成長せずに毛根ごと抜け落ちる症状を「広汎性脱毛症」、休止期が長くなってしまい生えるスピード自体が遅い状態を「びまん性脱毛症」と呼んでいます。

異常脱毛にはいろいろな種類がありますが、特に気になる3つの脱毛症をあげていきます。

円形脱毛症

比較的女性にも多くみられる円形脱毛症は、ある日突然気づいたら、頭部に10円玉〜500円玉のような丸いハゲが出来てしまいます。

一箇所だけでなく、ひどい場合は頭のあちこちに丸く抜け落ちた状態が現れ、毛の抜け方もごそっと抜けてしまう場合も多くあります。その原因ですが、「免疫力が異常な状態になること」と考えられており、Tリンパ球という免疫が毛根を攻撃し、弱った毛が抜け落ちてしまうことがわかっています。

また強いストレスが慢性的に継続することによって、精神が常に活発な状態(交感神経)のまま切り替わらず、血管収縮が起こり、頭皮に異常を来たすという考えもあるようです。

粃糠性脱毛症

フケが原因となり、毛穴をフケや皮脂汚れがふさいでしまう事により起こる脱毛です。

シャンプーのすすぎが不十分だったり、頭皮に合わない成分が入っていたり、不潔な状態が続くことなどの頭皮の悪い環境がその要因です。

男性型脱毛症(AGA)

今現在、全国の1200万人以上の男性が悩まされているというこの「男性型脱毛症」。早いと20代からすでに薄毛の危険性を感じて方もいるかと思います。生え際から徐々に後退していくパターンもあれば、頭頂部が薄くなっていくこともあります。

原因のほとんどが遺伝によるものと、とも言われていますが、さらに詳しく言えば、ホルモンバランスの悪さが遺伝しているという事になります。父親がハゲていると遺伝する、と思ってしまいがちですが、実は父親が50%、母親からが80%という割合となっており、母親方から遺伝される率が高いのです。

男性ホルモンの中の、ジヒドロテストステロン(DHT)という物質が過剰分泌されている場合、DHTが成長期の期間を短くするという働きから、太くたくましい毛に育つ前に抜けてしまうため、細く弱々しい毛ばかりになってしまいます。異常脱毛の中で一番改善がむずかしく、本格的なAGA治療のための専門医もいるので後ほど詳しく触れて行きたいと思います。

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毛根に注目!その抜け毛、大丈夫?

抜け毛の多さ、薄毛の状態が気になったからといって、すぐに病院へ行こう!・・と思う方は少ないと思います。なんとなく不安な気持ちが続き、薄毛が進行していくと「このままハゲになってしまうのではないか?」と漠然とした恐怖すら感じると思います。

思い悩んだときは、まず簡単なセルフチェックから始めてみましょう。着目すべき箇所は「毛根」です!

毛と毛根の形状をセルフチェック

自分の毛がどれくらい健康なのかは、毛質を見て判断するだけでなく、毛根にも着目が必要です。

健康なしっかりとした毛が自然脱毛した場合、毛根はマッチのように丸く膨らんでします。この状態の抜け毛なら自然脱毛によるもので、心配の必要はありません。

ミニチュア毛

成長期に太くたくましくなる前に抜けてしまった、寿命の短い毛です。毛の先端が先細りになっているのが特徴です。成長して長くなった毛先は、美容室などでカットされるので、プッツリと切られた状態ですが、それ以前に生まれて間も無く抜け落ちてるため、毛先が細く尖った状態なのです。

細くて見つけにくいので、ブラシや枕についた毛で確認してみてください。ミニチュア毛は短小毛とも言われ、毛髪がきちんと成長していない証拠のため、大変注意が必要です。 男性型脱毛症の状態である可能性が高く、今後急速に薄毛の状態が進行することが考えられます。

感嘆詞毛

「!」の感嘆詞の形状からとったこの名前の毛髪は、毛根から1cmほどのところで、一旦折れ曲がっているように段差が生じた毛髪の形状を意味します。

この状況は「円形脱毛症」の場合に現れる毛髪の特徴です。免疫異常やストレスに原因があるので、免疫療法や体と心のストレスケア、内服の薬による治療もありますので、改善のために専門医に相談することをお勧めします。

マッチ棒のような毛根の膨らみがない場合

自然脱毛と判断できる健康な毛髪の毛根は、マッチ棒のような楕円形の形をしています。毛根に膨らみが見られない場合や、楕円の部分が極めて小さい場合は、栄養不足が原因です。

毎日の食生活の栄養バランスを見直すことで、改善が見込めるので、早めに取り組んでいくことが大切です。食べ物から摂取できる髪に必要な栄養素は、タンパク質、亜鉛、ビタミンB群、ビタミンA, C, Eなどです。

同時に血行不良も考えられるので、目、肩、首から頭皮までをしっかりとマッサージし、血液循環を良くすることで栄養素がしっかりと毛根に運ばれるようになります。

毛根の色素に異常が出ている場合

健康な毛根に見られる薄い透明に近く白っぽい塊を毛根鞘と言います。毛が黒いのは毛根の色素細胞にあるメラニン色素を吸収していくため、メラニン色素を吸収され尽くした毛根は白っぽくなっているのが通常です。

異常脱毛の場合の毛根の色は、黒っぽかったり、毛根鞘が必要以上にたくさん付着している場合があります。黒っぽい毛根の場合は、思っている以上に頭皮にストレスがかかっている状態と言われています。ストレスの全くない状態を作るのは、とても難しいことですが、毎日の中で少し考えすぎていたり、気持ちの切り替えができずにいることはありませんか?

交感神経と副交感神経のバランスをきちんと取るには、一日のうちでリラックスできる時間を積極的に作ることが大切です。

毛根鞘が多く付着した状態の場合は、余分な皮脂が過剰に分泌されている状況です。太くてしっかりした毛を育毛する環境が整っていない証拠なので、油っぽい食事を避け、シャンプー選びにも工夫をしてみましょう。

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抜け毛改善のためにできること

薄毛の状態が進行しないように、出来ることを今すぐにでも改善していくことが大切と書きましたが、効果の違いを実感するにはとても時間がかかり、長い間続ける根気が必要です。

粃糠性脱毛症や円形脱毛症などの場合は、比較的改善される見込みが高いので、とにかく酷くなる前の早い段階で気づき、引き起こされる要因を取り除くことが大切です。

間違った知識や思い込みによって正しいケアができていないと、どんどん進行する可能性も高いので、まずはしっかりとした知識を身に付けることが必要となります。

生活習慣の改善は今すぐに!

自然脱毛以外の全ての異常脱毛の原因として、共通する原因があります。

生活習慣の中で改善できることばかりで、今すぐ始めるべきことばかり。はっきりした結果が現れるには時間がかかりますが、悪い習慣はすぐにでも取り除くべきです。小さなことの積み重ねが大切なのです。

  • 脂っこい食べ物やジャンクフードを避ける
  • タンパク質、亜鉛、ビタミンA,C,E、B群を積極的取る
  • アミノ酸系シャンプーを使用する

男性型脱毛症(AGA)の改善策

薄毛の状態で一番深刻なのが、男性型脱毛症に当てはまった場合です。とても進行が早く、完全に治癒するのは難しいと言われています。

しかし完全な回復は無理でも、進行を少しでも緩やかにしたり、頭皮環境を整えて育毛することで、抜け毛を少しでも減らしたり、太くて丈夫な毛髪に育毛することは可能です。できることはすぐに始めたいですね。

生活環境の改善

他の脱毛症と同様に、食事に気をつけることはとても大切です。またシャンプー選び、血行促進のためのマッサージも同様に毎日続ける習慣をつけましょう。

そしてもう一つ、男性型脱毛は男性ホルモン(テストステロン)による影響が大きいので、成長ホルモンをきちんと分泌させることが大切です。夜の10時〜夜中の2時あたりに成長ホルモンは分泌されます。この限られた時間の間に、きちんと睡眠をとっていないと、せっかくの成長ホルモンが分泌されません。

「シンデレラタイム」とも呼ばれるこの時間は、体の機能を修復してくれる大切な時間です。不規則な生活も薄毛の原因の一つなのです。

クリニックに相談する

内服薬による治療を感がている方は、まず専門医に相談しましょう。副作用があるか無いかなど、人の体は個人差がとても大きいので、きちんとした診断と医師による処方薬が必要です。

代表的な処方薬として「プロペシア」や「ミノキシジル」が挙げられますが、効果があった!・・という方もいれば、分からなかった・・という声もあります。自分の納得できる治療を受けるためにも、いくつかのクリニックでカウンセリングを受けてみるのがおすすめです。

育毛サロンの活用

育毛サロンは、プロのカウンセラーが毛髪と頭皮診断をし、現在の脱毛の進行状況などを細かく診断してくれます。今の状況にあったシャンプー剤の選び方や、頭皮のクレンジング、育毛剤を頭皮につける、といったサービスが受けられます。

これも治療同様お金がかかるので、無理のない範囲で利用したいところですが、中にはかなり高額なサロンもあるようです。やはり毎日の生活環境の改善の積み重ねにかなうものはありませんので、プラスアルファとして無理のない範囲で活用したいですね。

サプリメントを飲んでみる

サプリメントは栄養補助食品ですので、あくまで「食品」の位置付けで、薬ではありません。

ですから効果の出方も緩やかで、ある程度続けることが大事です。男性型脱毛症のサプリメントに配合される主な成分は、アルギニン、ノコギリヤシ、大豆イソフラボン、亜鉛、クルクミンエキス・・などが多く使用されます。アルギニンは、代表的なアミノ酸の一種で、夜中に分泌される「成長ホルモン」を活性化させてくれる働きがあります。

大豆イソフラボンは、毛の毛母細胞に働きかけて髪を成長させてくれる役割があります。ノコギリヤシ、クルクミンエキスですが、こちらの成分には男性ホルモン(テストステロン)の働きを抑制する効果があり、亜鉛は髪の生成に必要な栄養素という意味で配合されています。

「5αリダクターゼ」に注目!

男性ホルモンの過剰分泌が、毛の成長を妨げる・・というお話をもう少し深く詳しく掘り下げてみましょう。

男性ホルモンの中のテストステロンが、体の中で「5αリダクターゼ」という酵素と結びつくことで、さらに強力な「ジヒドロテストステロン」という物質にパワーアップします。この「ジヒドロテストステロン」こそが、髪の成長をブロックしてしまう原因物質なのです。そこで、現代の医療やサプリメントは「5αリダクターゼ」という酵素が、テストステロンと結びつかないよう、抑制してしまおう!・・という働きのあるものを見つけ出しました。

元々「5αリダクターゼ」は頭頂部や後頭部、前頭部の皮脂腺や毛乳頭に存在する酵素です。存在する場所を考えても、髪が薄くなりやすい場所であることから、その関係の深さが理解できます。

「5αリダクターゼ」を抑制できる成分(フィナステリド)を配合する治療薬が、先ほど例を上げたプロペシアという有名なお薬です。ノコギリヤシやクルクミンエキスも同じく抑制効果があると言われ、サプリメントに使用されているという訳です。

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育毛剤の選び方

細く弱々しい毛を、元気に育てること、抜け毛を減らすこと、頭皮の環境をよくして、太い毛が成長する基盤を整えること・・・日々の中で必要な頭皮ケアや育毛対策には、育毛剤をプラスするのはとてもおすすめです。ではどんな育毛剤を選べば良いのでしょうか。

それぞれの成分の特徴から期待できる効果を考えてみましょう。

発毛効果に実績のある成分はこれ!

「フィナステリド」

先ほどのように、5αリダクターゼという酵素の働きを抑制する「フィナステリド」は代表的な成分です。これは円形脱毛症など他の異常脱毛には全く必要がなく、効果の無い成分なので男子絵型脱毛症の方にのみ必要な成分です。

頭頂部のハゲやM字に後退するハゲに悩む方は、この成分の配合されている育毛剤を選びましょう。

「ミノキシジル」

日本でもCMで有名な「リアップ」や、海外でも「ロゲイン」や「ポラリス」、その他多くのジェネリック育毛剤としてミノキシジルが配合されています。

ミノキシジルは元々は、血圧を下げるお薬として使用されていました。そのため血管を拡張させる効果があり、収縮した血管の結構を良くし、頭皮に栄養分がきちんと届くようになります。その結果、細胞分裂が活発になり、髪の成長を促進するというとても嬉しい効果が期待できます。

気をつけたい点は副作用です。ミノキシジルはいくつかの副作用が報告されています。血圧の降下剤としてのお薬ですので、特に血圧に問題のある方は危険です。副作用の報告事例として、頭皮のかぶれ、発疹、ただれやアレルギー反応からのアレルギー性皮膚炎の症例報告があります。

女性育毛剤にもミノキシジルが配合されている場合もありますので、男女ともに注意が必要です。やはり信頼できる専門医のいるかかりつけのクリニックを見つけておくと、いざという時にとても安心です。

女性の育毛剤

女性の脱毛の主な原因は女性ホルモンの減少によるものです。女性ホルモンのエストロゲンという物質は、毛髪の成長を促進する効果があります。そもそも薄毛になる原因が違うので、ストレスによる円形脱毛症以外の女性の脱毛症は、禿げるというよりはボリュームがなくなり、薄毛になるといった感じかと思います。

通販の育毛剤で見かけることの多いベルタ育毛剤は、その女性ならではの理由に着目し、頭皮環境を整えながらお肌に優しい成分で、発毛を促す・・などといったことで人気のようです。いづれにせよ、人により個体差はあるわけですから、ある一定の期間使用してみて効果のほどを見極めていくことが大事です。

例えば一種類の育毛剤を使用した間、1〜2週間ごとの経過写真など記録を残しておくのもわかりやすい方法です。

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まとめ

男性も女性も脱毛の原因は、大きく分けてホルモンによるもの、と日常生活の不摂生や継続的に受けるストレスや心理的なものが原因とに分けられます。

まずは原因をはっきりとさせてることで、どんな対策から始めたら良いかの方向性をしっかり決めて取りかかることが重要です。ホルモンによる脱毛はご説明してきた通り、元の状態に戻るほど治る可能性はとても低いです。

進行が進んでしまう前に、早めに気づくのが何より重要です。

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