ミノキシジルで初期脱毛が発生した時の症状とひどい場合の対策法について!

ミノキシジルは育毛界の中でも希少な存在である発毛効果が認められている成分です。外用薬での使用に関しては厚生労働省からも正式に認められている成分であり、日本皮膚科学会の発毛研究機関からもお墨付きを得ている現在では発毛対策として非常に有効な成分です。

しかし、実はこのミノキシジルを使用した場合に於いて初期脱毛が発生してしまうという問題が報告されています。

今回はこの「初期脱毛」の問題について詳しく紹介していきます。どうして発生してしまうのか、ミノキシジルの初期脱毛はどれくらいの期間で発生するのかについて見ていきましょう。

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初期脱毛とは

ザガーロ 初期脱毛

まず初めに基本的な知識「初期脱毛」について見ていきましょう。

初期脱毛のメカニズムとどう行った症状のものなのかについて知りましょう。

初期脱毛って何?

初期脱毛とは主に発毛剤を使用した時に髪の毛の毛周期(ヘアサイクル)が一気に循環することで発生する抜け毛のことです。

育毛剤や発毛剤の発毛効果が頭皮に現れて、細胞が髪の毛を成長させる準備を行うために抜け毛が一気に発生してしまう問題です。

外用薬の発毛剤や内服薬のプロペシアなどを使用した発毛治療でも発生することで有名な副作用とも思われている症状ですが、実際には副作用のようなマイナスの症状ではありません。

初期脱毛のメカニズムについて

育毛剤や発毛剤を使ったのに、抜け毛が増えた・・・こんなショックな出来事はありません。しかしそれが実際に発生してしまうのが初期脱毛という症状です。

しかしこの症状は薬の副作用という問題ものではなく実際には髪の毛を生やすための準備が始まったという証拠となる症状でもあります。

初期脱毛のメカニズムは非常にシンプルです。

まず髪の毛は三つのサイクルからなるヘアサイクルによって成長と抜け毛を繰り返しています。髪の毛が生える「成長期」→髪の毛の成長が止まった状態の「休止期」→髪の毛が抜けてしまう「後退期」→そしてまた髪の毛が成長シフトに変化して成長期へと変化して髪の毛の成長は始まります。

このサイクルからわかるように、必ず新しい髪の毛の成長が始まる前には抜け毛が発生するのです。これが初期脱毛の正体。つまり髪の毛を新しく生やすための準備が始まったということなので”効果が出始めている合図”なのです。

一般的な初期脱毛の期間は?

プロペシアで確認されている初期脱毛の期間は基本的には数週間〜1ヶ月と言われています。

この期間には個人差があります。早ければ10日程度で治る場合もあれば、3ヶ月以上継続して抜け毛が増えてしまうこともあると報告されています。

また抜け毛が発生して実際に髪の毛が成長を始める期間も人それぞれです。

端的に言えば薄毛の症状が軽度な人ほど早い段階で効果が現れやすい傾向があります。髪の毛の成長や命令を行なっている毛乳頭細胞や毛母細胞も、長期間薄毛が発生していた人に関しては細胞が活性化するまでに時間がかかることがあります。

長い目で根気よく育毛対策を続けていくことが大切です。しっかり血行を促進して毛根に栄養を届けていきましょう。

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ミノキシジルで発生する初期脱毛は大丈夫?

ハゲ いつから

ミノキシジルを含んだ外用薬には代表的なものに日本の「リアップシリーズ」やアメリカの「ロゲイン」などの商品が主流です。

また、内服薬のミノキシジルタブレットもAGA治療には使われることがあります。

これらのAGA治療薬によって発生する初期脱毛の問題について、その特徴を紹介していきます。

ミノキシジルが原因の初期脱毛の特徴

ミノキシジルの初期脱毛が発生する人の中には急激に抜け毛が発生してしまう人がいます。

これはミノキシジルの効果を知ると理解できるでしょう。

ミノキシジルの効果は頭皮の毛細血管の血流を促進して毛根に存在している毛乳頭細胞や毛母細胞などの働きを活性化させること。

プロペシアなどの成分がフィンペシア系の治療薬の場合、効果は脱毛因子(DHT)の働きを抑えることで抜け毛を減らして髪の毛の成長期間を伸ばしていく治療です。

ですので、ミノキシジルの方がすでに成長が止まっているところから成長に移行する毛根の数が多いのでミノキシジルでは初期脱毛の症状が急激に現れる可能性が高いのです。

どれくらいの量が抜けるの?

初期脱毛で抜ける髪の毛の本数の平均は300本程度が平均です。

基本的に健康的な頭髪を維持している人でも、毎日100本前後の髪の毛が抜けて入れ替わっています。

ミノキシジルの初期脱毛で確認されている最大の抜け毛本数は500本です。

実際に実験で自分で1日の抜け毛を数えていた人のブログを確認してみると、1日84本の抜け毛が通常だったところからAGA治療を初めて16日目で434本の抜け毛が発生している人もいました。

しかしその後6週間目を迎えたころには164本と落ち着き、その後は徐々に抜け毛の本数が落ち着いたという結果となっています。

ですので、参考としてはもっとも初期脱毛の症状がひどくなるのが1週間目〜3週間目の間。その後は徐々に抜け毛の数が落ち着く、という認識で治療をしていくといいでしょう。

こんな症状には注意!

個人輸入のジェネリック商品を利用している人は要注意!

ミノタブ(ミノキシジルタブレット)やミノキシジル系の外用薬を個人輸入で購入しようとしている、もしくはすでに個人輸入のジェネリック商品を利用している場合危険が高まります。

ジェネリック商品で個人輸入で購入することができるAGA治療薬はまだ特許の法律が制定していないインドやトルコなどの会社で作られている場合がほとんどです。

中には偽造品など偽物が存在している可能性も高く、信頼性や安全性が担保されているものではありません。完全自己責任での使用となりますので厚生労働省も警鐘を鳴らしている利用方法です。

効果は本物の半分なのに、それに対して副作用は通常と同じかそれ以上の症状が発生するケースが40%を超えていることから注意が必要です。

安いからと言って安易にAGA治療薬を個人輸入で購入することは控えた方がいいでしょう。

この問題は薬が単に悪いのではなく、患者の服用量も適量を維持できないことから問題に繋がってしまっているケースもあります。そのことを肝に命じておきましょう。

初期脱毛でない可能性のある症状について

ミノキシジルの使用で発生するのは初期脱毛だけではありません。

副作用として頭皮の湿疹、頭皮荒れ、かゆみを伴う抜け毛などが発生する場合があります。この場合はかかりつけの病院に言って詳しく頭皮の状態をチェックし、症状が発生している原因が頭皮に薬品が合わなかったことにより発生しているのか、アレルギーによって発生しているのか、それともただの汚れの落とし忘れによって発生しているのかを見極める必要があります。

これを自己判断で診断してしまうと、副作用によって薄毛の問題が加速してしまう可能性があります。いかに自己判断でのAGA治療薬の服用・使用が危険なのかを知って誤った使用をしてしまわないように注意しましょう。

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初期脱毛に有効な対策方法

親指男性

とは言ってもせっかく頭皮にあった髪の毛が、薄毛の問題を気にしている時に増加してしまうのは非常に精神的にストレスになると思います。

この問題を少しでも解消するための対策法について紹介していきます。

まずはAGA治療に対する意識を改める

まずは上記で紹介した上からAGA治療には初期脱毛が基本的に発生するものなんだという意識を持つことが大事です。

脱毛は薄毛の人にとって非常にストレスになる問題の一つです。

しかしストレスを不用意に溜め込んでしまうとそれだけで、さらに抜け毛を促進させてしまう原因にも繋がります。

そして初期脱毛を恐れて中途半端に薬品を使用し、服用量を抑えてしまうなどの誤った使用法をしてしまうと、効果が十分に発揮されずに育毛効果と発毛効果が得られなくなってしまう可能性が高いです。

ですのでまずは初期脱毛に対する意識を改めて、治療薬を正しく使用できるようにしていきましょう。

食生活の改善

ミノキシジルは頭皮の毛細血管の血流を促進して、髪の毛の成長細胞を活性化し髪の毛の成長力を高める効果のある薬です。

当たり前ですがどれだけ細胞を活性化させても、髪の毛を生成したり細胞分裂するための栄養やエネルギーがしっかり血液に含まれていなければ、栄養不足の血液をどれだけ送っても効果効率は上がりません。

ですので髪の毛の成長に必要なタンパク質、ビタミンB、ビタミンC、ミネラルなどの栄養素をバランスよくしっかり摂取することが大切です。

オススメ食材としては

  • 大豆食品の納豆・豆乳・豆腐など(大豆イソフラボンが髪の毛の成長を促進)
  • 魚介類のマグロの赤身・カツオの赤身・青魚の塩焼き・牡蠣(亜鉛や魚の良質なタンパク質が髪の毛の成長の源に)
  • 海藻類のわかめ・昆布・ひじき(ミネラルやヨウ素が豊富で成長ホルモンの分泌促進に効果的※しかし過剰摂取に注意)
  • レバー・豚肉赤身・鶏肉・牛肉赤身・火を通した卵(脂身の多い部分は皮脂の過剰分泌を招くが赤身はタンパク質の補給や鉄分からの血液の生成の促進にも繋がり髪の毛の成長力アップ)

などの食材が髪の毛の成長を助けてくれるでしょう。

生活習慣を整える

運動不足・寝不足・疲労やストレスの督責が発生している状態では、抜け毛の問題が加速してしまいます。

いかに薄毛対策をAGA治療で行っても生活習慣が大幅に乱れていると髪の毛の成長効率をあげることができません。

AGA専門クリニックでもAGA治療とともに生活習慣の改善などの基本的な対策方法の指導がなされます。まずは生活習慣を整えないと髪の毛の状態の回復を目指すことはできないものと考えて、しっかり生活習慣の改善も行うようにしましょう。

飲酒喫煙を控える

過度な飲酒喫煙は薄毛の問題を促進させます。

原因はアルコールとニコチンにあります。お酒に含まれるアルコールとタバコに含まれているニコチンは血液中のビタミンを消費してしまい、髪の毛に送るはずの栄養を減らしてしまいます。

それだけではなく、過剰な飲酒喫煙は血液のドロドロ化、毛細血管の収縮を招き髪の毛の成長効率を低下させます。

飲酒と喫煙はほどほどに摂取しいてる段階ではストレスの発散効果があると言われています。

過剰に摂取している場合に問題となりますのであまり過剰に飲酒喫煙をしないよう、できるだけ控えることをオススメします。

頭皮マッサージでさらに発毛を促進

頭皮マッサージでさらに頭皮の細胞に刺激を加えて活性化をしていくことも育毛効果促進につjながります。

特にミノタブなどの内服薬系の治療薬を使用している場合は、頭皮への刺激が発生しないので結構は良くなっても、頭皮のこりや肩のこりなどが発生しているとなかなか思うように循環しない傾向があります。

頭皮マッサージで外的に刺激を加えることで細胞の活性化と血液の促進を助けることが可能です。爪を立てないように柔らかく、指の腹で頭皮を刺激していきましょう。

併用できるAGA治療薬も知っておこう

ミノキシジルは効果の異なる他の治療薬との併用が可能な治療薬です。

プロペシアやザガーロなどのフィナステリド系とデュタステリド系成分の治療薬はミノキシジルと副作用が被らないので併用して使用することが可能です。

フィナステリド系治療薬もデュタステリド系の治療薬も、どちらも脱毛因子のDHTの活動を抑制して抜け毛を減らす効果の高い治療薬です。

ミノキシジルは血行を促進して発毛効果を高める治療薬です。

それぞれ副作用も効果も異なるので併用することができるというわけです。

それぞれを適用量飲むことでさらに高い効果が期待できます。

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まとめ

AGA専用の薄毛治療薬は効果の実感や完全回復までに6ヶ月〜2年間の時間を要する治療薬です。

その初めには必ず初期脱毛などの何かしらの頭髪の変化が発生して、患者の感情を翻弄するでしょう。

しかししっかり知識を持っていればそんな危機でも冷静に対処することができます。初期脱毛の知識をしっかり身につけて「初期脱毛=頭皮で髪の毛のサイクルが入れ替わっているんだ」と理解し、髪の毛の成長力をストレスフリーな状態で上げていきましょう。

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