夜シャンプーして髪の毛を自然乾燥させると、生乾きのまま寝ることになってしまうことが多いでしょう。生乾きのまま寝るのは髪や頭皮にとても悪いそうです。
髪の毛を生乾きにすると髪の傷みを招きやすく、頭皮に雑菌が繁殖して嫌なニオイや痒みの原因に、さらには抜け毛の原因になるとも言われています。
髪の毛を生乾きさせると髪や頭皮にどのような悪い影響があるのか、ヘアケアや頭皮ケアの方法も確認しつつ、正しい髪の乾かし方についても説明していきます。
目次
髪の毛の自然乾燥がおすすめできない理由
シャンプーをした後髪をそのまま自然乾燥させて寝る人も多いと思います。ところが自然乾燥だと生乾きになってしまい、髪の毛に良くない影響を与えるため、自然乾燥はおすすめできないそうです。なぜ自然乾燥は髪に良くないのでしょうか。
髪の毛へのダメージがある
夜シャンプーした後自然乾燥のみで寝ると、髪の毛が生乾きの状態で寝ることになりやすいです。髪に水分が残った状態で寝ると、髪の表面のキューティクルが開いたままの状態で摩擦が起こりやすく、キューティクルにダメージが与えられます。
また自然乾燥のみで乾かそうとすると髪の水分が余計に奪われて、乾きすぎてかえって髪がパサパサしてしまうことがあります。
頭皮へのダメージがある
頭皮が濡れたままの状態だと頭の部分が冷えやすく、頭皮の血行が悪くなりやすいです。雑菌も繁殖しやすく、臭いやかゆみなど頭皮のトラブルが起こる可能性が高いです。頭皮環境が悪くなることで、健康な髪が育ちにくくなります。
自然乾燥がチリチリ毛の原因に
シャンプー後髪の毛を自然乾燥させると、髪の毛の水分が余分に蒸発して髪の乾燥を招くことがあります。
髪は濡れたままだと髪の毛の表面を覆っているキューティクルにダメージが起こりやすいです。生乾きのまま寝ると、枕と髪がこすれることで、濡れた状態の髪同士の摩擦が起こりやすく、髪の毛がダメージを受けやすくなります。
生乾きのまま寝ると寝癖もつきやすくなるので、朝のスタイリングに余計な時間がかかるデメリットもあります。ブローに時間をかけると、さらなる髪へのダメージの原因にもなりかねません。
髪は一度ダメージを受けると修復できません。もし今まで自然乾燥で髪にダメージを与えていたなら今後は乾かし方にも注意して、ヘアケアによるダメージに気を遣うようにしましょう。
髪に残った水分が血行不良を招く
シャンプー後髪の毛が生乾き状態だと、髪に残っている水分が蒸発する時に頭皮の熱が奪われてしまいます。頭皮の温度が下がることで、血行が悪くなる可能性が高くなります。風邪もひきやすいので体調も崩す恐れがあります。
頭皮の血行が悪くなると髪に栄養が行き渡りにくくなり、健康な髪が育ちにくくなります。頭皮を冷やさないようシャンプー後はドライヤーで乾かして、髪と頭皮の水分を取り除くようにしましょう。
生乾きによる雑菌の繁殖がニオイの原因
シャンプーの後髪を生乾きの状態のままにしておくと、髪の中や頭皮が湿気の多い状態になってしまい、雑菌やカビが繁殖しやすくなってしまいます。湿度の高い部屋の中で、部屋干ししている洗濯物のような嫌なニオイが、頭皮からも発生してしまいます。
せっかく良い香りのシャンプーで髪を洗ったのに、雑菌やカビが繁殖して不潔な状態になってしまっては残念ですよね。髪からシャンプーのいい匂いがするよう、しっかり乾かしてニオイ対策をしましょう。
髪の毛はドライヤーでの乾燥がおすすめ
ドライヤーを使うと髪が乾燥し過ぎるように思われそうですが、美容系の記事や知恵袋などでも自然乾燥や生乾きにするのはおすすめされてなく、ドライヤーを使って髪を乾かすことで、生乾きによる悪影響を避けることができるとされています。
温風だけでなく冷風も使い、なるべくドライヤーを短時間で済ませるなど、ドライヤーの正しい使い方で熱による髪のダメージを抑えることもできます。髪や頭皮にダメージを与えないよう、ドライヤーで髪をしっかり乾かす習慣をつけましょう。
生乾きを対策する【髪の毛編】
髪の毛が生乾きだと髪がこすれて切れ毛や枝毛、髪のパサつきなどのダメージを招きやすいです。自然乾燥を避けること以外にも、髪にダメージを与えないようヘアケアにどのように気を遣ったら良いでしょうか。
ダメージヘア用シャンプー
シャンプー後の自然乾燥によるダメージ、カラーリングやパーマ、紫外線によるダメージなどで、髪が乾燥してチリチリ毛に悩んでいる人もいるかもしれません。特に女性は髪への美意識が高いですから、シャンプー選びは重要ですね。
シャンプーも洗浄力の強いタイプのものを使い続けると、髪のダメージが蓄積されてしまいます。頭皮の皮脂膜も失われやすく、頭皮もダメージを受けやすくなります。髪や頭皮に優しい洗浄成分が中心のダメージヘア用シャンプーを使って、髪をいたわるようにしましょう。
ダメージヘアにはノンシリコンの洗浄力の優しいアミノ酸系シャンプー(通販専用なら植物エキス配合のハーブガーデンなど)がおすすめです。使い続けることで毛質も改善されていきます。
担当の美容師さんに、自分の髪質に合うサロン専用のシャンプーを教えてもらうのも良いでしょう。
トリートメント
シャンプーで皮脂や汚れを落としたら、トリートメントで髪に潤いを与えましょう。ダメージヘアはコンディショナーだけでなく、髪の内部まで補修効果のあるトリートメントを毎日するのがおすすめです。
シャンプー後髪の水分をタオルで拭きとって、トリートメントを毛先を中心になじませます。トリートメントを塗った後、髪にラップや蒸しタオルをするとトリートメントの浸透が良くなります。数分放置してトリートメントを洗い流します。
お風呂から上がった後はアウトバス用のトリートメントも使うWトリートメントがおすすめです。ドライヤーの熱や乾燥からも髪を守ってくれて、美髪効果も高くなります。
ヘアケア対策まとめ
シャンプーは髪や頭皮に優しいシャンプーを使うこと、特にひどいダメージヘアには毎日トリートメントを、お風呂から上がったあとは洗い流さないトリートメントをつけてから、ドライヤーで乾かしましょう。
生乾きでの問題を対策する【頭皮編】
髪の毛をちゃんと乾かさず生乾きの状態で寝ることで、頭皮の血行も悪くなってしまうそうです。血行が悪くなった頭皮にどのような対策を行ったら良いのでしょうか。
頭皮の血行改善対策
髪の毛をきちんと乾かすことはもちろんのこと、頭皮のマッサージやケアで血流を良くすることも意識すると良いでしょう。
頭皮マッサージを自分でするときは、手のひらを広げて頭をつかむようにし、頭皮を円を描くように動かしてマッサージします。生え際から頭頂部へ向かって、マッサージする場所を移動します。ツボ押しも効果的です。
炭酸シャンプーも頭皮の血行を良くする効果があるのでおすすめです。ヘッドスパや育毛剤の使用も、頭皮の血行を良くするのに効果的です。発毛が目的でなければノンアルコールで頭皮や髪に優しい成分中心の、育毛剤の使用がおすすめです。
天然獣毛ブラシを使用する
猪毛ブラシや豚毛ブラシなど、天然の動物の毛を使用したブラシを使用することで、頭皮に適度な刺激を与えマッサージと同様の効果を発揮することが出来ます。
頭皮に刺激が加わることで、血行が良くなり育毛効果も発揮します。獣毛ブラシの歴史は古く、1862年には現在の老舗で有名なメイソンピアソンなどの高級ブラシ専門店などのお店が英国でオープンしています。
日本でも江戸時代には高級品として世に出回っていました。現在ではプラスチックや樹脂や木材の加工技術の発展で、あまり使われなくなりましたが現在でも高級品として獣毛ブラシは使用されています。若干の獣臭がありますが、適度な刺激と髪の毛や頭皮への効果は間違いなく一級品でしょう。獣毛ブラシを使用して髪の毛の状態を良くしていくこともおすすめの方法です。
髪の毛の生乾きで起こる頭皮のニオイ対策
髪の毛を生乾きのままにすると、頭皮の嫌なニオイの原因になります。なぜ髪の生乾きが頭皮のニオイが発生する原因になるのでしょうか。また頭皮のニオイを抑える方法にはどのような対策があるのでしょうか。
頭皮のニオイ対策
生乾きによる頭皮のニオイ対策を防ぐには、洗髪後髪を乾かすのが一番です。きちんと乾かす方が髪や頭皮には良いことはわかっているけれど、乾かしてる時間がないという人もいるでしょう。
シャンプーをしないとフケやニオイが出てしまうのではないかと心配ですよね。シャンプーをしたいけれど、髪を乾かす時間はないという人は、水を使わないドライシャンプーがおすすめです。
中にはちゃんとシャンプーの後乾かしているけれど、夕方になると頭皮臭や汗や皮脂による地肌や髪のベタつきが気になるという人もいるかもしれません。頭皮がオイリー肌であることが考えられ、使っているシャンプーが頭皮の肌質に合っていないのかもしれません。
オイリー肌の頭皮の人にはさっぱりとした仕上がりのシャンプーや、クレンジングシャンプーを週に2回ほどスペシャルケアとして取り入れるのがおすすめです。
タバコや食べ物の臭いが髪について、髪の毛がクサイように感じる場合は、消臭成分のあるヘアスプレーやコロンなどで一時的にしのぐこともできます。
生乾きが抜け毛の原因に!抜け毛対策方法は?
髪の毛の自然乾燥による生乾きは、抜け毛の原因になってしまうこともあるそうです。なぜ生乾きだと抜け毛になってしまうのでしょうか。考えられる原因と、正しい抜け毛対策についても説明していきます。
血行不良による薄毛・抜け毛
洗髪後髪が濡れたままの状態だと頭部が冷えやすく、頭皮の血行が悪くなりやすいです。血行が悪くなって栄養が頭皮や髪の毛に行き渡らなくなると、健康な髪が育たなくなります。細い髪が増えてボリュームが減ってしまったり、抜け毛の原因にもなります。
特に薄毛・抜け毛を日頃から気にしている人は、頭部の血行を悪くすることで症状を悪化させる可能性もあります。血行不良にならないよう、シャンプーの後はきちんと乾かしましょう。
頭皮トラブルによる薄毛・抜け毛
髪や頭皮が濡れたまま寝てしまうと、頭皮に雑菌やカビが繁殖する可能性があります。頭皮に炎症を起こして悪化させれば薄毛や抜け毛を招くこともあります。
せっかくシャンプーで汚れを落としても、きちんと乾かさなければ頭皮が不潔な状態になってしまい、頭皮トラブルが起こる可能性があります。頭皮が弱っていることが原因で抜け毛になることもあるので、注意しましょう。
頭皮環境を整えて育毛対策
特に抜け毛・薄毛を気にしている人は、頭皮環境も整えておくことが必要です。ハゲ・薄毛対策に頭皮に良い育毛シャンプーを毎日して頭皮の状態を改善しつつ、頭皮や髪を乾かして寝ることも守りましょう。
シャンプー後の頭皮ケアでも頭皮環境を整える対策をするのがおすすめです。乾燥しやすい頭皮には頭皮用の保湿液の使用、薄毛対策・育毛対策を積極的に行いたい人には育毛剤の使用がおすすめです。頭皮環境を整えつつ血行促進、育毛を促します。
育毛剤は男性用・女性用の育毛剤はそれぞれ男性と女性に合った頭皮の肌質やホルモンと関わるものが配合されているので、性別が合ったものを使うようにしましょう。
頭皮が敏感肌の男性の中には、肌に優しい女性用育毛剤を使っている人もいるそうです。男女兼用育毛剤もあるので、肌に合えばパートナーと共有して使用することができます。
育毛剤を購入する際は特に敏感肌の人は育毛成分以外にもアルコールなどの成分が入ってないか注意しましょう。育毛剤関連の記事、おすすめ育毛剤情報やおすすめ育毛剤ランキングなども参考になります。
インターネット上の記事での育毛剤おすすめランキングでは、男女兼用のチャップアップや女性用のベルタ育毛剤など通販専用のものを中心に紹介されていることが多いです。
通販専用の育毛剤は一般的な通販サイトで購入するよりも、公式サイトから定期購入する方がお得に購入できます。他にもお得情報が掲載されていることがあるので、公式サイトをチェックしてみると良いでしょう。
実店舗で販売されている育毛剤を検討されている人は、口コミサイトや通販サイトのレビューを参考にすると良いでしょう。
抜け毛予防の方法
抜け毛・薄毛の予防方法として頭皮環境を整えること、規則正しい生活を送ること、タンパク質やビタミン、亜鉛などのミネラルが不足しないよう栄養バランスの良い食事を摂ることも意識すると良いでしょう。
すでに男性型脱毛症や円形脱毛症を発症していたり、中には治療や発毛剤などを始めている人もいるかもしれません。治療薬の効果を高めるためにも髪が生えやすい環境を整え、生活全般から育毛・発毛を促す対策方法の実践を心がけましょう。
髪の毛をドライヤーで乾かす方法
髪の毛を生乾きにすると髪にも頭皮にもダメージがあることがわかりました。ただしドライヤーで乾かす時にも注意しないと、熱によるダメージで髪が傷んでしまいます。髪へのダメージが少ないドライヤーの乾かし方について確認しておきましょう。
タオルドライ
洗髪した直後の濡れた髪の状態でドライヤーで乾かすと、髪を乾かすのに時間がかかってしまい、髪にダメージを与えてしまいます。先にタオルで優しく髪をふいてから、ドライヤーをかけましょう。
タオルでゴシゴシこすると摩擦で髪へのダメージが起こりやすいので、頭部は押さえるように、長い髪の毛先は挟んでたたくようにして、タオルに水分を吸収させます。
温風で乾かす
次にドライヤーで髪を乾かしますが、ドライヤーの熱から髪を守るためにも、乾かす前に洗い流さないトリートメントやヘアオイルを塗っておきます。
ドライヤーは頭から15~20cm離して使いましょう。ドライヤーの温風で髪の根元を中心に乾かします。同じ箇所に風を当てていると熱が集中してしまうので、ドライヤーを左右に振りながら風を当てます。髪が長い人は髪の毛を少しずつ束にとって、持ち上げながら乾かします。
冷風で仕上げる
おおよそ乾いたらドライヤーを冷風に設定して、全体的に乾かすのがポイントです。冷風で乾かすことにより熱くなった髪や頭皮の温度を下げるだけでなく、髪の表面のキューティクルを引き締めることで髪にツヤを出す効果があります。
また冷風で仕上げるとセットが長持ちする効果もあります。髪を乾かすだけでなく、スタイリングの仕上げにも冷風を活用してみてください。
髪に良いドライヤー選び
ドライヤーにもいろいろなタイプがあり、シンプルに温風と冷風だけのものや、風量だけでなく温度も設定できるもの、風温の設定方法が自動でできるもの、コラーゲンやミストが出るヘアケア機能やスキンケア効果のあるドライヤーもあります。
重さや大きさが使いやすいもの、風量があるもの、温度が設定できるものなどが選ぶポイントとなるでしょう。ドライヤーのおすすめランキングサイトなども機能を比較でき、選ぶ時の参考になります。
まとめ
シャンプーした後、髪の毛を自然乾燥して生乾きの状態のままにしていると寝ると、濡れた髪同士の摩擦で髪のダメージが起こりやすいです。
一度ダメージを受けた髪は修復できません。ダメージヘアが気になる人は自然乾燥をやめて、ダメージヘア用のシャンプー、トリートメントで髪をいたわるようにしましょう。
生乾きは髪の毛だけでなく頭皮にも悪い影響があります。髪の水分が蒸発した時に頭部の熱が奪われて血行不良になったり、雑菌の繁殖により頭皮の嫌なニオイが発生する可能性が高いです。
生乾きによって血行不良や頭皮環境が悪くなることにより、抜け毛や薄毛へとつながる可能性もあります。育毛剤で頭皮環境を整え血行を良くすることで対策をしましょう。
シャンプー後はタオルドライをしてから、ドライヤーで髪を乾かしましょう。洗い流さないトリートメントをつけて冷風も活用することで、熱による髪へのダメージを避けられます。
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