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若ハゲは 、若年性脱毛症とも呼ばれます。男性型脱毛症(AGA)の一種で、20〜30代での発症が多いのですが、10代という若い年代にもみられます。
まだ老化が始まる年代ではないのに、毛母細胞が正常なヘアサイクルを維持できず、生え際や頭頂部の髪が細くなって、抜け毛が多くなり、薄毛になってしまいます。
20~30代でも、髪が薄くなるのは普通のヘアサイクルからみたら異常なことなのに、10代で若ハゲとは…。今回は、この若ハゲについて原因を探って、対策を考えます。
目次
キーワードは、遺伝、環境、男性ホルモン
円形脱毛症と若ハゲは同種と思われがちですが、全く異なる脱毛症です。治療法も違いますので注意してください。
ヘアサイクルが乱れて若ハゲを発症
髪の毛は生え変わりを繰り返していて、その周期がヘアサイクルです。
髪の毛1本ずつにヘアサイクルがあります。生えてきて成長を続ける成長期、成長が止まる退行期、その後休止期を経て、最後に抜け落ちます。
髪の毛の生まれてから抜け落ちるまでは2~6年かかります。
若ハゲは、このヘアサイクルが乱れ、十分に成長する前に多くの髪の毛が抜け落ち、細い髪の毛だけが残ってしまい、地肌が透けて見えるのです。
ヘアサイクルの乱れは、遺伝、環境、男性ホルモンの分泌、この3つの要因で起きます。
遺伝的要因
ハゲは遺伝するといわれます。残念ですが、そのとおりです。
ハゲは、伴性優性遺伝という形で、男性だけが母方から受け継ぐといわれています。母方の祖父がハゲていたらハゲるということです。
とはいっても、体質が似るのでハゲも受け継ぐ可能性があるというだけで、この遺伝的要因を現実にするのは、そのほかの2つの要因があってのことです。
環境的要因
ハゲの遺伝子を受け継いでいたとしても、日常生活の送り方、つまり環境要因でハゲる速度はまったく変わってきます。
偏食だったり、睡眠が乱れていたり、喫煙や飲酒、 悩みがあったり、過度なストレスは若ハゲの速度を早めます。
カラーリングやパーマが日常の習慣になっていると髪の毛に直接ダメージを与え、毛根もダメージ受け、若ハゲの進行を早めることになります。
男性ホルモンの分泌
若ハゲは男性型脱毛症(AGA)の一種で、最大の原因は男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)にあります。
5αリダクターゼは、男性ホルモンのテストステロンをジヒドロテストステロンに変換する酵素です。5αリダクターゼとテストステロンのよって生成されたジヒドロテストステロンは、より強力な男性ホルモンで別名が脱毛ホルモンです。これが、毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体と結びつき、ヘアサイクルを狂わせてAGAが発症します。
若ハゲになりやすい生活環境
喫煙や睡眠不足、アルコールの過剰摂取などの生活習慣の乱れやストレスなどもホルモンのバランスを崩す原因になります。
睡眠不足やストレスの多い生活
睡眠が不足すると、体は不調になり、本来は睡眠による体の修正力も低下します。
それにストレスがかかると体調不良や修正力低下傾向はさらに強くなり、慢性的になります。
抜け毛が多くなったり、突然白髪になるなども、日常的な睡眠不足や過度なストレスがホルモンのバランスを崩したことが原因かもしれません。
乱れた食生活、過度なジャンクフードや飲酒
皮脂の分泌は食生活に依存しています。規則正しく、栄養のバランスのいい食事をとることは健康で強い頭皮環境を作ります。
塩分量の多いファストフードや脂分の多い肉ばかりの食事は、毛根が育つ頭皮の健康を維持できません。
辛いものなどの刺激物の摂りすぎは、汗や皮脂の分泌を過剰にし、毛穴が詰まりやすくなったり、細菌が異常に繁殖したりして、頭皮のトラブルに繋がりやすくなります。
飲酒も過度になると、髪の毛に影響があります。
アルコールの分解には血中の酸素や栄養素が使われますが、とくに髪の毛の構成成分であるシステインを多く使います。また、アルコールの分解で発生するアセトアルデヒドという毒素がさまざまな器官に負担をかけ、髪の毛にも悪い影響をおよぼします。
清潔な頭皮を維持できていない
酸素は血流に乗って栄養分とともに循環し、頭皮へ届けられます。頭皮が不潔な状態だとスムーズに酸素を吸収できず、酸素も栄養分とともに不足します。
また、不潔な頭皮には不要な菌が異常繁殖し、毛包が感染症を起こすことにもなりかねません。 シャンプーのしすぎは髪の毛や頭皮に負担をかけることもありますが、2日に1回くらいはシャンプーをして頭皮ケアもしたいものです。
ヘアカラーやパーマ、長髪
髪の毛の表面にあるキューティクルをこじ開けて、髪の毛の内部にカラー剤を入れるのがカラーリングです。
1回のカラーリングで、キューティクルを保護する働きをしている表面の脂質成分の80%が失われといいます。パーマ液も同じように、髪の毛に大きなダメージを与えます。カラー剤やパーマ液が頭皮に付着すると抜け毛の原因になることもあります。
長髪も、若ハゲの進行に注意が必要です。髪が長いため通気性が悪く、常に頭皮が蒸れやすい状態です。雑菌などが繁殖しやすく、頭皮トラブルに繋がってしまいます。
スタイリング剤で若い男性によく使われるワックスは、石油系の成分が多く、合成界面活性剤も多く使われています。合成界面活性剤は、髪を細くしてしまったり、毛穴詰まりを引き起こす作用があるといわれます。使うのを控えた方がいいかもしれません。
パソコンやスマホの長時間使用
パソコンやスマホを長時間使用すると、同じ体勢が長く続くため、肩こりになりやすく血行不良になります。
また、目を酷使することで眼精疲労は避けられません。そのため髪の生成に必要な栄養素が消費され、髪の毛の健康を維持できなくなります。
そして、パソコンやスマホの液晶画面を長時間見ていると脳が覚醒状態になり、液晶画面を見るのをやめてすぐには眠れず、睡眠も浅くなります。
健康な髪の毛を作る成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌されます。良質な睡眠を十分に取れないと若ハゲの進行を早めます。
若ハゲの代表的なパターン
M字型ハゲ
薄毛は左右の上へと進み、前頭部両サイドの生え際が後退して、アルファベットのMの形になります。剃りこみが入っているようにハゲ上がります。
額の中央部の薄毛はあまり進行しないので、初期の段階では薄毛の進行に気づきにくいのが特徴です。
毎朝のスタイリングの際に、生え際のとくに左右の耳の上をしっかりチェックしましょう。両手で前髪を全部上げて、生え際のラインを確認することが大事です。額の真ん中より、左右サイドが薄く後退しているようならM字型ハゲの入り口にさしかかっているといっていいでしょう。
O字型ハゲ
頭頂部を中心にして、円を描くように薄毛が広がっていきます。そして、アルファベットのOの字形になります。
日本人の男性の薄毛の大部分を占めている脱毛の形です。「O字ハゲ」と呼ばれ、進行するとかなり目立ちます。
頭頂部のつむじ付近は、自分ではチェックしにくい部分です。そのために気づくまでに時間がかかり、気づいたときには症状が相当進んでいたり、他人から指摘されて初めて気づくことも珍しくありません。意識してチェックしたいものです。
U字型ハゲ
前頭部が頭頂部に向かって、徐々に薄くなっていきます。薄毛部分がアルファベットの逆Uの字形になります。「A字型はげ」と呼ばれることもあります。
額の広さは人それぞれですから、初期のころは「あ、この人は額が広い」程度に思われることも多いようです。周囲からも気づかれにくいパターンなのです。
前髪で覆って隠すという手段を使う人が多くみられます。
皮膚の質感に注意してチェックしましょう。額と頭部は皮膚の性質が異なりますから触った感じが違います。皮膚は、触った感じが額より頭部の方がツルツルしています。
最近おでこが広くなったみたいだ、生え際の皮膚がツルツルしてきた、などと感じるようになったらU字型ハゲが始まっていると考えましょう。
若ハゲになったときの具体的な対策
まずは抜け毛と頭皮の状態をチェック
抜け毛は1日に50本〜100本くらいが平均です。 それより多いか少ないか、抜けた毛は太いか細いか 、抜けた毛は長いか短いかをチェックします。
最近抜け毛が多くなったなら、抜け毛・薄毛の進行サインと思っていいでしょう。
抜け毛に太い毛が多ければ、ヘアサイクルでの自然な抜け毛と思われます。細く短い毛が多く抜けていたら、成長しきれずに抜けたと考えられます。
頭皮の状態もチェックしましょう。
頭頂部付近の頭皮をつまみ、硬くてつまめないとか痛かったら、頭皮の状態はよくありません。
こぶしで頭皮をグリグリし、頭皮が健康なら〝痛気持ちいい〟と感じ、強い痛みを感じるたら頭皮は不健康です。
額の真ん中を指の腹で数秒押し、3分くらいたって指の跡が残っていたら血行不良です。
正しいシャンプーをする
若ハゲの進行を遅くしたり、予防のため、髪や頭皮へのダメージを最小限に抑えるよう正しいシャンプーをします。
シャンプー剤をつける前にお湯で髪の毛や頭皮の汚れをしっかり落とし、爪で傷つけないように頭皮を洗い、シャンプー剤が頭皮に残らないように十分にすすいで洗い流します。
シャンプー剤の選び方
頭皮への刺激が少なく、適度な洗浄力で皮脂を落としすぎないアミノ酸系シャンプーを選びましょう。
アミノ酸系シャンプーの界面活性剤は天然由来の合成界面活性剤です。成分表記に、アシルグルタミン酸やラウロイルメチルアラニンNaなどとあったらアミノ酸系の界面活性剤ということです。
頭皮環境の改善のために、育毛シャンプーを使うのもいいでしょう。頭皮をフケや痒みなどがない状態にして、毛穴の汚れをきれいに除去して健康な頭皮を作ります。頭皮環境が改善されると、頭皮に柔らかさと弾力が戻ってきます。
育毛効果のあるライフスタイルを実践
規則正しく栄誉バランスのいい食事、質のいい睡眠、適度な運動とストレスのない毎日。これが育毛効果のある生活環境です。
ビタミン・アミノ酸・亜鉛が髪に必要な3大栄養素といわれますが、ほかの栄養素もバランスよく摂取しないと体内で吸収されません。
とくに意識して摂取したい食品は、男性ホルモンの働きを抑えるイソフラボンを多く含む、納豆や豆腐などの大豆製品です。
ビタミンE、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6も代謝などに不可欠です。肉、魚、野菜や果物も偏らないように摂取しましょう。サプリメントで必要な栄養素を補うのもいいでしょう。
10〜20代の平均睡眠時間は約7時間といいます。大事なことは時間ではなく、正しい睡眠かどうかです。髪の成長に必要な成長ホルモンは、睡眠時の副交感神経が活発になる22時から深夜の2時に分泌されるといい、この時間は睡眠のゴールデンタイムといわれます。この時間にぐっすり眠れる睡眠サイクルを習慣にすれば、心身ともに、もちろん髪も頭皮も健康維持できるはずです。
ストレスを感じると、体が緊張して血管が収縮し、血行不良に陥りやすくなります。血行不良になると、髪や頭皮へ必要な栄養素が行き渡りにくくなります。ストレスをためない生活を心がけることは、若ハゲ予防や進行の抑制になります。また、睡眠不足も髪に影響を及ぼします。
ジョギングや水泳などの適度な負荷をかける運動で酸素を取り込む有酸素運動は、心肺機能を高めたり血管を柔軟にします。全身の血流が促進されることにより、頭皮にも酸素や栄養分がいきわたりやすくなります。
育毛剤を使ったり医療機関で治療する
育毛剤は、症状や原因に合ったものを選ぶことが大切です。若ハゲは、男性ホルモンが原因であることが多いので、男性ホルモンの活動を抑える成分が配合されているかどうかが育毛剤選びのポイントになります。
発毛促進剤や育毛剤を使う
若ハゲの改善方法に、市販の発毛促進剤や育毛剤の利用もあります。
発毛促進剤は、頭皮は毛母細胞に働きかけて新しい髪の毛が生えてくるように促します。発毛剤として日本で唯一認められているのが「リアップ」です。
育毛剤は、まだ抜けていない髪の毛が健康になるように、髪の毛と頭皮や毛母細胞を同時に活性化する成分が配合されています。「チャップアップ」や「フィンジア」などが人気です。
発毛促進剤は発毛の促進が目的、育毛剤は現在ある毛髪をより健康にして維持するのが目的です。自分の若ハゲがどの程度進行しているか把握して、適切なものを選んでください。
皮膚科やAGA専門クリニックで治療
若ハゲに悩んでいるなら、放置しないでできるだけ早く病院やクリニックへで治療することをおすすめします。皮膚科とAGA専門クリニックは、治療法などに違いがあります。
皮膚科は、主にプロペシアの処方による治療をします。プロペシアは、若ハゲの原因となる男性ホルモン・ジヒドロテストステロンの生成を抑えます。
ハゲ治療を専門にしているAGAクリニックは、プロペシアによる治療に加え、ミノキシジルの飲み薬や外用薬、育毛メソセラピーを実施しているところもあります。ミノキシジルは、国内で唯一発毛効果が認められている薬で、育毛メソセラピーとは、頭皮に直接ミノキシジル、フィナステリド、成長因子などの発毛成分を注入する方法です。
まとめ
男性型脱毛症の一種ではあっても、若ハゲの場合はかなり高い確率で回復するケースが多いといわれます。
通常の男性型脱毛症の原因といわれていることに加え、不規則な食事とバランスの悪い栄養、運動不足、質の悪い睡眠と睡眠時間の不足、過度なストレスといった、発症の要因である日常的なことを改善することで、若ハゲを予防したり進行を遅らせることは高い確率で可能なようです。
髪の毛と頭皮状態をチェックし、症状の始まりや進行具合を見逃さないようにしましょう。そして、マッサージなどで頭皮の血行の促進は意識してよくするようにします。
フケを気にするあまり、シャンプーで皮脂や角質を取りすぎないように注意しましょう。必要以上の皮脂や角質の除去は、若ハゲをかえって進行させます。発毛の促進は、皮脂や角質の除去ではないということを忘れないようにしてください。そのうえで、正しいヘアケアをしましょう。
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