毛根が透明なのはよくないの?毛根の状態でわかる髪の毛や頭皮の状況いついて知ろう! 


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抜けた髪の毛を見ると毛根の部分が透明になっていることがあります。

髪の毛の毛根が全て透明になっているわけではないので、これは何か薄毛と影響があるの?と不安に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は毛根が透明になる原因や理由、また毛根の状態でなにがわかるのかについて紹介していきます。

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毛根が透明になっている?

自分の抜け毛をじっくり見たことはあるでしょうか。

薄毛やその兆候を気にされている方だと、常に注意して抜け毛を見ている方が多いと思われます。

その際、より注意して見ていただきたいのは髪の毛本体(「毛幹部」といいます)ではなく毛根部です。

その中で、毛根部が透明になっている抜け毛を発見したことはありませんか。

抜け毛だけに、「もしかしたら、毛根部が透明になっていたら、もう二度と毛穴から髪の毛が生えて来なくなってしまうのでは?」と不安に感じる方もいらっしゃるようです。

なぜこのような現象が起こるのでしょうか。

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毛根部が透明になる理由

髪の毛の成分はケラチンというタンパク質で構成されており、毛先でも毛根でも同じ色のはずなので毛根そのものが透明になることはないものです。

毛根部をよく見れば毛根部そのものが透明になっているのではなく、毛根部に透明な塊がついていることがわかります。

毛根部に付着している塊については毛根鞘と皮脂の2つが考えられます。

皮脂については頭皮の脂分であり特に説明はいらないと思いますが、毛根鞘とは何でしょうか。

毛根鞘

毛根鞘(もうこんしょう)とは名前の通り、髪の毛を収める鞘(さや)としての働きがある機関です。

髪の毛を作り出す役割をもつ毛乳頭や毛母細胞を含む毛球部分を包んでいる細胞です。

さらに毛根鞘は髪の毛側の内毛根鞘と頭皮側の外毛根鞘の2つにわかれます。

毛根鞘には、髪の毛が生成され、頭皮から伸びて成長している間、保護してつなぎ止める接着剤の役割をします。

正常に抜けた場合には毛根鞘は頭皮の側に残っていますが、無理に髪の毛を抜いた場合には髪の毛と一緒に抜けます。

毛根鞘に関する詳しい情報は毛根鞘ってなに?その働きや形、髪の毛の成長との関係性を知ろう!を御覧ください。

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毛根の状態でわかること

毛根鞘が守っている毛根は髪の毛の生成に関わる重要な部分です。

毛根を見れば、現在の髪の毛の状態がわかると言われています。

毛根部の構造

毛包

毛根部の主体となる部分です。

髪の毛同様に毛母細胞から作られており、毛穴から下の髪の毛を取り囲んでいる組織を指します。

実は、一般的に毛穴として目に見えているのはこの毛包の部分です。

毛球

成長期にある毛根の下分は、球状に膨らんでいるので毛球と呼ばれています。

毛球は毛母細胞の集まりです。

毛乳頭

毛乳頭から毛母細胞には様々な信号を送られており、毛母細胞で発生している細胞分裂を制御する役割があります。

毛乳頭には周囲の毛細血管から発毛に必要な栄養分や酵素が送られてきます。

そしてその栄養や酵素がもとになって毛母細胞が細胞分裂を起こします。

毛母細胞が何度も細胞分裂を繰り返し、分裂した細胞が髪の毛を作り出します

それが毛穴から外に出て目に見えるかたちになったものが髪の毛です。

異常脱毛かどうかは毛根部で判断

正常脱毛か異常脱毛かを判断するには、髪の毛として目に見えている部分よりも、髪の毛を生み出す毛根に注目したほうが状態を把握することができます。

抜け毛についてる塊が半透明の白っぽい塊で、 薄い膜のように毛根部に付着していれば毛根鞘なので自然脱毛の証拠です。

毛根の色にはメラニン色素の影響も

毛根鞘がついているわけではないのに毛根が白っぽくなる場合もあります。

毛根が白い状態というのは、髪の毛にあるメラニン色素が影響しています。

メラニン色素は髪の毛の色を決定するもので、黒髪になるのはメラニン色素の総量が多い場合です。

黒髪はメラニン色素を吸収し続けながら成長を続けることで黒色が維持されているので、全てのメラニン色素が吸収されてしまうと白色になるのです。

この場合は髪の毛自体は成長しているので、毛根が白っぽくなっているだけであれば特に問題はないものです。

ヘアサイクルによる正常脱毛

髪の毛には、誕生してから成長し、最後には死んでいくという人と同じような一生があります。

髪が生えて抜け落ちまた生えるという循環をヘアサイクルと呼んでいます。

ヘアサイクルは大きく分けて次の4段階です。

常に髪はこの4段階を繰り返しています。

成長期

髪が日々伸びている時期です。

退行期

活発な髪の成長が終わり老化した毛球が縮小します。

休止期

髪は生えたままですが髪の成長が止まります。

終期

髪が抜けます。

次の髪が生えるための準備期間ですが髪は生えません。

全ての髪の毛はこの4段階のいずれかに該当します。

一般的に成長期にある髪の毛は全体の85%~90%、退行期の髪の毛は1%、休止期では10%~15%と言われています。

人間の髪の毛の本数は平均で10万本生えています。

休止期は一般的に2〜3ヶ月と言われているので、休止期の髪の毛が全髪の毛の10%とすると、約1万本の髪の毛がいつ脱けてもおかしくない状態にあることになります。

もし髪の毛が1日で100本抜けたとしても、休止期の髪の毛1万本の内、わずか1%に過ぎないことから健全なヘアサイクルの一環で全く心配する必要はないことは理解できるでしょう。

自然脱毛の場合、基本的には毛根鞘は毛穴に残っていることが多いものです。

毛根鞘が付いていると、もう髪の毛が生えてこないのではないかと心配される方もいらっしゃいますが、毛根鞘自体は髪と頭皮を結びつける役割を担っているだけで、直接発毛に関わる働きはありません。

毛根鞘は抜けても、新しい髪が生えてくる時に再形成されるので問題はないものです。

ヘアサイクルには男性ホルモンと女性ホルモンが影響

通常、ヘアサイクルは男性で2~4年、女性で5~6年とされています。

男女でヘアサイクルが異なるのは、男性ホルモンと女性ホルモンの影響によるものとされています。

よく誤解される方もいますが、女性の体内でも男性ホルモンは分泌されますし、その反対に男性の体内でも女性ホルモンは分泌されます。

ただし分泌される男性ホルモン、女性ホルモンの量はそれぞれの性で異なるため、それがヘアサイクルに影響を与えているのです。

例えばテストステロンという男性ホルモンは大きな身体を作ったり闘争本能を呼び起こしたりと、男性的特長を形成するのに大事なホルモンです。

男性の場合は睾丸から女性の場合は男性の5%程度の量ですが卵巣で生成されます。

ヘアサイクルを短くするDHT

男性ホルモンであるテストステロンの量が多いと毛が抜けやすいという人もいますが、正確ではありません。

テストステロンが5αリダクターゼという酵素と結びついて変化したDHT(ジヒロテストステロン)が脱毛の原因となるのです。

DHTが毛乳頭細胞に影響し毛母細胞を阻害

頭皮で髪の毛が生えて来る場所には毛母細胞という、名前のとおり髪の毛のもととなる細胞があります。

その毛母細胞にある毛乳頭細胞という組織が毛細血管から吸収した栄養分を元にして発毛するというメカニズムがあります。

しかしテストステロンから変換したDHTは毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体と結合することで毛母細胞の細胞分裂を阻害してしまうのです。

さらに、毛母細胞への血流が阻害されると髪の毛に栄養が届かなくなります。

このため、ヘアサイクルが短くなって健康な髪の毛でも抜け毛になってしまうのです。

テストステロンは女性ホルモンの原料

一方、女性の場合、卵巣中にあるテストステロンはアロマターゼ酵素によって女性ホルモンのエストロゲンに変換されています。その際、全てのテストステロンが変換されるわけではなく、微量ながらテストステロンのまま残るものもあるのです。

女性のヘアサイクルが短くなるのはホルモンバランスの乱れ

女性の場合、若い頃は女性ホルモンが圧倒的に多いためにテストステロンが残っていてもほとんど影響は変化ありません。

しかし更年期を迎える40才前後になると女性ホルモンの分泌が徐々に衰える一方で、テストステロンの分泌量はほとんど変わらないため、相対的に男性ホルモンの割合が大きくなり、ホルモンのバランスが乱れます。

このテストステロンが5αリダクターゼと結びついてDHTに変換されると男性の場合と同じように抜け毛の原因となり、ヘアサイクルを短くすることになります。

毛根鞘を見るためには毛抜きで髭を抜いてみる

毛根鞘と皮脂は一見するとよく似ています。

自然に脱毛した場合には毛根鞘が付いていることが少ないことから、毛根鞘を自分の目で確認したい場合には毛抜きで髭を抜いてみましょう。

抜け毛を気にする方が自分でわざわざ髪の毛を抜くのは抵抗があると思いますが、髭であれば気兼ねなく抜くことができます。

髪の毛と同じく、髭の場合も自分で抜いた場合には毛根鞘が付いたまま抜けることが多いです。

皮脂の場合は異常脱毛の可能性

一方、毛根についている塊が皮脂の場合は異常脱毛の可能性があります。

毛根鞘がゼリー状でぶよぶよしているのと異なり皮脂は脂分なのでさわるとべたべたしているという特長があります。

髪の毛に皮脂がついているということは頭皮環境が悪化して、皮脂が過剰分泌している可能性が高いものです。

皮脂は頭皮にある程度は必要なものですが、過剰に分泌された場合には、毛穴を詰まらせてしまい頭皮環境を悪化させます。

頭皮環境の悪化は抜け毛に直結するおそれがあるので、早急に改善を図って行く必要があります。

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皮脂の過剰分泌への対策

皮脂の過剰分泌への対策方法を見て行きましょう。

血行を良くし、頭皮環境を向上させるためには、毎日のヘアケアが重要になってきます。

頭皮マッサージ

過剰分泌を防ぐためにはまず髪の毛にとって土壌となる頭皮の血行を良くすることが大事です。

忙しい毎日の中、ちょっとした時間で簡単に出来る頭皮健康法としておすすめなのが頭皮マッサージです。

特に夜、寝る前の前に行うと効果が大きく、また良い睡眠が得られることから翌朝もすっきり気持のよく目が覚めるといった効果もあります。

頭皮マッサージのやり方ですが、まず髪の生え際から始めて頭頂部に向かってマッサージしていきます。

気持ちのよい刺激と感じるくらいの強さで行い、刺激をもとめて爪を立てたり、強く押してみたりすることは厳禁です。

指の腹の部分を使って優しくマッサージしてあげましょう。

毎日継続していくことで血行促進につながります。

正しいシャンプー方法でヘアケア

皮脂の過剰分泌を押さえるためにも正しい方法でヘアケアを行う必要があり、特に毎日のシャンプーは頭皮環境に大きく影響します。

ぬるめのお湯でシャワーする

いきなりシャンプー剤を髪につけていませんか?

まずはシャワーでしっかり髪や頭皮のよごれを落としておきましょう。

シャワーは高温ではなく、ぬるめのお湯がおすすめです。

シャンプー剤を使いすぎない

シャンプーは適量出して、手のひらでよく泡立ててから髪の毛につけます。

この時、頭皮の汚れを取ろうとしてシャンプー剤を多く使いすぎても逆効果です。

シャンプー剤を使いすぎると、しっかりとすすぎきれずに頭皮に成分が残ってしまう可能性があります。

むしろ「ちょっと少ないかな?」と思うぐらいの量を手に取るようにしましょう。

頭皮や髪の毛に優しいシャンプーの使用

スーパーやドラッグストアで手軽に手に入る販売されているシャンプーの中には、頭皮や髪への刺激が非常に強いものもあります。

特に成分表を見て「ラウレル硫酸Na」「ラウリル硫酸Na」と呼ばれる成分が含まれている製品については、抜け毛が気になりはじめているのであれば避けた方が無難です。

育毛シャンプー、頭皮ケアシャンプー

シャンプーは多種多様な製品が販売されているので、どれを選べば髪や頭皮に良いのか迷う方もいらっしゃると思います。

もし頭皮になるべく刺激が少ない製品を選びたいのであれば、一般に育毛シャンプーや頭皮ケアシャンプーと呼ばれている製品を使用するのも方法の一つです。

育毛シャンプーと言っても、育毛成分が含まれているわけではないので使用すると即、髪の毛が生えてくるというわけではなりません。

一般のシャンプーよりも成分が頭皮と髪の毛に優しいシャンプーで、頭皮環境を整えて血行を促進させる成分が含まれているものを、一般的に育毛シャンプーや頭皮ケアシャンプーと総称しているものです。

すぐに効く即効薬のような効能はありませんが、頭皮環境改善には毎日のシャンプーが大事ですので、育毛に向けての下地作りだと考えてもらえればわかりやすいかもしれません。

生活習慣の改善

皮脂の過剰分泌にはヘアケアだけでなく、毎日の生活習慣が大きく影響しています。

いくらヘアケアを改善しても毎日の生活リズムが乱れていては頭皮環境の改善は望めません。

睡眠不足は大敵

仕事上や人間関係の悩みなどのストレスにより不眠症になってしまうことはよくあります。

そして寝不足になることで、脳は強いストレスを感じることになります。

その結果、自律神経が乱れて交感神経が活発化し、さらに寝られなくなってしまうことがホルモンバランスの乱れを招くことになります。

ヨガなど適度な運動などによってストレスを解消し、充分な睡眠をとれるようにしましょう。

バランスのとれた食生活

忙しい日々を過ごしているとどうしても食事が外食やコンビニ弁当などの高カロリーで偏ったの食事になりがちです。

特に揚げ物などの脂っこいものの摂取が多くなり、皮脂の過剰分泌を招きます。

また脂肪分が多くなれば血行も悪くなり、身体中に必要な栄養が行き渡らなくなります。

特に飲み会などの席が多い方は、夜遅い時間に脂肪分の多い食べ物をアルコール分と同時に摂取することになるので要注意です。

身体はもちろん髪の毛も食べた物によって摂取する栄養分から作られていることを忘れてはいけません。

多忙な中で食事に気を使うのは大変、と思う方もいるかもしれませんが、実際にはそれほど大げさなことではありません。

たとえば外食する際には丼ぶりものを単品で頼むのではなく、定食にして野菜を加える、コンビニで弁当を購入する際にも、揚げ物を避けてサラダを1品を追加など、ちょっとした工夫で改善できることは多いものです。

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まとめ

毛根が透明になる理由が毛根鞘か皮脂の塊が付着であることは理解いただけたかと思います。

また、それが毛根鞘である場合は、さほど心配する必要はないことはこれまで述べてきた通りです。

毛根を見ることは髪の毛や頭皮の状況を確認する第一歩です。

なぜなら、毛根は髪の毛を生み出すいわば土壌のような存在であるからです。

その土壌を汚染する物質を取り除き、しっかりと栄養分を与えていくことが良い頭皮環境、そして育毛の促進へとつながるので、心身ともにバランスのとれた生活を目指していきましょう。

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