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薄毛の治療法として非常に有効な手段とされる植毛。自毛植毛や人工毛植毛という二つの種類と数多くの手術法を選択して治療を受けることが可能です。
植毛のイメージは髪の毛を植えるということですから、なんとなく想像はできると思いますが、詳しい実態を知らない人も多いことでしょう。髪の毛を植えた後に髪の毛は成長するのかですとかドナーをとった部分の髪の毛はどうなるのかなどなど。
専門クリニックや専門病院に行ってみて初めて知ることも少なくありません。
ここでは植毛した後の髪の毛の定着についてや、髪の毛の成長スピードなどについて紹介していきます。
目次
植毛手術後髪の毛は伸びるの?
植毛後に髪の毛は健康な髪の毛と同じように伸びるのか気になる人は多いでしょう。
まずは植毛後の髪の毛の成長過程や定着について紹介していきます。
植毛した髪の毛の成長速度は?
植毛後に髪の毛の成長がどのように始まり、昔の健康的な髪の毛とどう違うのか気になりますよね。この問題に関しては自毛植毛の場合と人工毛植毛の場合で異なりますのでそれぞれ紹介していきます。
自毛植毛の場合
自毛植毛の場合、髪の毛がしっかり頭皮に定着して馴染めば髪の毛は今までの髪の毛と同じように成長を行います。
健康な髪の毛と同じようにヘアサイクルがあり、成長と脱毛を繰り返します。
自毛植毛の場合はしっかり成長もするし、髪の毛が抜けたら生えてくる。これが非常に大きな特徴です。もはや今までの髪の毛と変わらない頭髪が手に入るので薄毛治療の中でも非常に有効な治療法として注目されています。
日本皮膚科学会の報告ではミノキシジルやプロペシアなどの治療薬が有効に働かない薄毛に対する治療法としてもっとも推奨している手段でもあります。
人工毛植毛の場合
人工毛の場合には髪の毛の成長は確認されていません。
それもそのはず。人工毛は化学繊維で作られた人間の髪の毛に似せて作られた模造品なので毛根部分に毛包が存在せず、髪の毛を成長させる毛乳頭細胞や毛母細胞が存在していないからです。
逆に人工毛が体にとって異物だと判断されてしまい、人工毛が抜けてしまったり、頭皮の状態が悪化してしまう可能性もあります。
メリットとしてはドナーを採取できないほど髪の毛が少ない人にも植毛を行うことができることや、自分の理想のヘアスタイルを選べるという側面もあります。
※人工毛植毛はオススメできない
日本皮膚科学会の報告でも人工毛を使用した植毛に関してはリスクが大きいということで推奨していません。有効とされるエビデンス(証拠)も少なく、有害事象報告が数多くあることからやらな方がいいと科学会は発表しています。
人工毛のナイロンやポリエステルなどの化学繊維に拒絶反応を引き起こし一気に脱毛してしまう例も報告されているからです。
なので特に国から禁止はされていませんが人工毛植毛は現在では取り扱っていない病院も多い治療法です。
成長速度にムラが出る
自毛植毛での成長速度においては成長速度にムラが出るという報告もされています。
一旦後頭部や側頭部に生えていた髪の毛を採取して活動を終えてしまった部分の頭皮に植えこむわけですから細胞が癒着する状態に差が生まれます。
しかし成長のムラは普通の髪の毛でも発生していることです。髪の毛の10%程度は常に休止期に入り次に生えてくる髪の毛の準備をしていることが正常な状態。
それが順番に入れ替わって髪の毛が生え変わっていくので心配はないでしょう。
生着しても伸びないこともある
髪の毛がしっかり頭皮にくっついても髪の毛の成長がなかなか始まらないことがあります。
これは移植時に毛包の細胞に傷が入ってしまったり、頭皮に植えつけるときに植えつけ部分を傷つけるなどしてしまった場合に発生するもので、その傷によって成長を著しく低下させてしまう可能性があります。
この影響で定着からしばらく髪の毛が成長しないケースがあるでしょう。
医師の意見としては移植した髪の毛が休止期に長期間入っていて抜けるべきものが残っているだけで成長していない訳ではないと回答しています。
植毛後の髪の毛の定着率は?
植毛の髪の毛が定着する割合を定着率もしくは生着率と言います。
日本皮膚科学会では80%以上の生着率が見込めると発表されており、経験豊富な医師の治療を受けた場合90%を超える定着率も実現されるだろうと言われています。
最新技術を駆使した方法ではさらに定着率は上がり、95%となりほとんどの髪の毛を成長に繋げることができます。
植毛後すぐに髪の毛が抜けてしまうことも
植毛をしてすぐに髪の毛が抜けてしまう症状のことをショックロスと言います。
これは拒絶反応を起こした訳でもなんでもなく、一度細胞を切り離して癒着させるまでの間に一度ヘアサイクルの休止期・後退期が植毛で植えつけた全ての髪の毛に発生するので一気に髪の毛が脱毛してしまうという症状です。
ショックロスで抜ける髪の毛は植毛した髪の毛の15%程度が一般的です。
急な脱毛にびっくりする人も多いですが、成長期が始まればまた髪の毛は生えてくるので安心してください。
完全に回復するまでには髪の毛の伸びる時間もありますから半年〜一年半はかかると言われています。
ショックロスが発生する時期は植毛手術から3ヶ月前後。医学的にも正確な原因が把握できていないので有効な対策法も特にありません。専門家と経過を観察しながら髪の毛が伸びるのを待ちましょう。
どれくらいで定着するの?
移植後髪の毛が生着するまでの期間は意外と早く一週間〜10日ほどで頭皮の細胞や血管が繋がりヘアサイクルが生まれます。
その後全ての髪の毛が定着する訳ではありません。生着してもうまく成長が始まらなかったりショックロス以降なかなか再発毛が発生しないケースもあります。
これは専属のお医者さんと相談しながら毛根や移植部分の状態を観察し、再度移植を小なうかどうかを判断していくことになるでしょう。
完全に髪の毛のヘアサイクルが安定して定着したと言えるのは半年〜一年ほどは経過を観察する必要があります。
ドナー採取部分の髪の毛は生えるの?
ドナー採取した部分の頭皮に髪の毛が生えるのかも気になるでしょう。
ドナーを採取する頭皮はほぼ100%の確率で後頭部か側頭部のどちらかになるでしょう。これはAGAの影響を受けないため、移植する髪の毛としてもっとも適しているからです。
移植のために抜き取った部分の髪の毛がどうなるのかを紹介します。
採取部分は髪の毛は生えない!
結論から言うと採取部分の髪の毛は生えてきません。
しかし生えなくても目立たないように採取するので見た目にはほとんどわかりません。手術方法によってくり抜きで行うのかメスで皮膚ごと切り取る方法で行うのかで髪の毛のなくなり具合も変わります。
術後には頭皮が赤くなりますし、しばらくたっても短髪にすると目立ちます。髪型でカバーできます。
傷跡が残る場合も
頭皮の皮膚を切り取って行う手術方法だと切り取った後の皮膚を縫合するので横一線に縫い痕が残ってしまいます。そのラインに沿って髪の毛も生えていないので傷があることが坊主などにすると一発でわかります。
傷跡が残ってしまうことを覚悟して置く必要があるでしょう。
頭皮につっぱりが生まれることも
皮膚を一部切除してしまうので切り取りの手術方法だと頭皮につっぱりが発生してしまうことがあります。
初めは頭皮に張りを強く感じることもありますが、数週間するとだんだん慣れてきます。数ヶ月するとほとんどつっぱりは感じなくなるでしょう。
もとより手術前に頭皮のたるみ具合や、余った皮膚の面積を計算して手術を行うので問題に繋がることはほとんどないでしょう。
植毛をする病院を選ぶ時の注意点
植毛をするにあたって重要なのが病院選び。医師の腕がいいところやしっかりとした検査を行なった上で行う治療でないと満足いく結果を得られる可能性が低くなってしまいます。
病院選びでも注意点について確認しておきましょう。
値段ではなく腕で選ぶ
腕で選ぶ理由は以下の点にあります。
- 生え際の自然さが大きく左右される
- 髪の毛の定着率に差
- 術後のケアに大きな差
自毛植毛は施術医師の腕に大きく左右されます。毛包の細胞を傷つけないようにすることで定着率の向上。手術時間の迅速化で細胞の劣化を防ぎ定着力の向上。
生え際の自然さも綺麗なカーブを描いて自然な生え際を作るのは人の手です。繊細な仕事が要求されます。
術後のケアでは悪質なクリニックだと再手術をなんども提案されたり、通院が長引くなどのデメリットが発生します。植毛をしたのに、AGA治療の育毛剤などを紹介され費用がかさむなどして搾取されるケースも。
しっかり信頼できる医師を選ぶことが重要です。
カウンセリングで早く決断を迫ってくる医者には注意
植毛は現在では非常に敷居が高い治療法ですのでみなさんなかなか病院に行きづらいですよね。
なので各クリニックでは無料カウンセリングを行なっているケースがよくあります。この無料カウンセリングの段階で無理な勧誘や、植毛への決断を早くに迫ってくる医者は要注意です。
カウンセリング中だけはいい人に見えても、いざ契約が決まったら雑になったり執刀医が変わることもあるのでなかなか難しいのですが、しっかり口コミを探して判断した方がいいでしょう。
相場を把握しておく
植毛の病院で相談をする前に植毛の相場価格をしっかり頭に入れておいた方がいいです。
と言うのも腕のいいお医者さんの治療は高くなると思いきや、逆に腕のいい人ほどしっかり相場にのっとった価格での治療を行うことが多いです。
いくつかの病院の治療費(基本料・プラン価格・1グラフとあたりの追加料金・手術方法ごとの治療費)、を知って比較できるようにしておきましょう。
機械を使用した植毛法には注意
機械を使用した植毛法も今最新の治療法としてラインナップにあります。
しかし、この植毛法は現段階では最も定着率が低い方法でもあります。初期コストのみ払えば人件費コストが安く済むので導入している病院としては機械を使った治療方法を紹介したいのでしょうが、あまりオススメできません。
本当のデータを明かさずに機械のメリットばかりを伝えて契約させようとする病院にも注意しましょう。
まとめ
自毛植毛は術後のケアやメンテナンスがかからない非常に楽チンな治療法でもあります。
しかし医師選びが難しかったり、自由治療でも非常に高額な治療ですのでお金の壁もあってなかなか手が出せない治療法です。
ですがみなさんがもっと利用すれば今後値段も安くなるでしょう。しかも現在薄毛人口が増加している背景もあって、格安で気軽に受けられる植毛なんかも今後台頭してくるかもしれません。
ウィッグやカツラなどの方法もありますが、一度植毛を検討してみてはいかがでしょうか?
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・植毛のデメリットには何がある?手術前に知っておきたい植毛の本音。
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