年月というのは恐ろしいもので昔の自分の写真と見比べてみると違いがはっきりと浮かび上がってしまうことがあります。とくに、化粧ということが必須である女性の場合はまつ毛の量に変化が出てしまうことがあるのです。
そこで、今回はこのまつ毛にスポットを当てて、抜ける量が増えると言うことはあるのか、原因や対策方法は何がいいのかを具体的に解説いたします。
まつ毛が抜けるのは自然なこと?
女性にとってまつ毛はまつ毛エクステやつけまつ毛、ビューラー・マスカラ・アイシャドウ・アイラインなどを用いて頻繁にいじる部分でもあります。それほどまでにまつ毛に気を使っている女性は多いもの。実際にまつ毛一つで印象が大きく変わるのでできる限り良い印象を与えるべくいろんなものを使うのは自明の理です。
化粧で自分の顔をマジマジと見る機会が多く、いじる機会も多い女性はまつ毛の量が少なくなってしまうと「なんとなく本数が減った気がする・・・」と敏感に気がつくことでしょう。このまつ毛の現象は自然なことなのでしょうか?
まつ毛にも毛周期(ヘアサイクル)は存在する
まつ毛は髪の毛のようにヘアサイクルが存在します。具体的には成長期→退行期→休止期→脱毛→成長期といったサイクルです。まつ毛の毛周期は髪の毛と比べると圧倒的に短く1~3ヶ月ほどとなっております(髪の毛は2~6年)。このサイクルが存在するため、ある程度の本数が抜けるのは当たり前と言えるでしょう。具体的には1日3~5本程度抜けると考えてください。
ただし、これ以上抜けている場合はこのヘアサイクル以外の原因が絡んでいると考えた方がいいでしょう。10本や20本もゴッソリと抜ける人は要注意です。
まつ毛が減る原因について
それではヘアサイクル以外にまつ毛が抜けてしまう原因について考えていきましょう。いろいろな原因が存在するので、当てはまるものが一つでもあった場合は自重するようにしてください。
加齢
これは最もどうしようもない部分と言えるでしょう。個人差がありますが、髪の毛の量と一緒で老化が進むことでまつ毛が短くなり、太さもなくなって、本数も減少して言ってしまいます。もちろん、老化による影響が出やすいかどうかは個人差によるものですが、努力することである程度は防ぐことができるのです。
摩擦のしすぎ
摩擦が加わることでまつ毛が抜けるというのは高頻度で発生します。というのもまつ毛は摩擦にかなり弱いので頻繁に摩擦を与える環境下にあるといとも簡単に本数が減っていきます。
具体的には目のかゆみがひどくて頻繁に擦る人は要注意です。花粉症などで涙目になってしまいかゆみが止まらないという人は花粉症対策をしっかりと行って目を擦る回数を減らすしかありません。
また、まつ毛が気になるという人はまつ毛についつい触ってしまうと言う癖がついてしまうことがありますので、その癖によって抜けてしまうことも考えられるでしょう。うつぶせで眠る癖がある人も、顔を頻繁に動かすことになるのでまつ毛に負荷を与えることになります。
それ以外にはクレンジングの時になかなか落とすことができずにひたすら擦ることで摩擦が発生することも考えられます。専用のリムーバーを使って落とすのが正解なのですが、それが面倒だと感じてしまう人は濃い化粧はしない方がいいです。
まつ毛エクステやつけまつ毛による負荷
まつ毛のボリュームが物足りないという方はエクステやつけまつ毛を使うという方は多いでしょう。しかし、エクステはまつ毛の先につけるものなのでまつ毛に対して負荷をかけ続けていることを意味しております。睫毛の先端に負荷がかかっていると、ずっと引っ張られるような状態になってしまいますので、何もしていない人よりも抜ける確率は高くなるでしょう。
つけまつ毛についても同じで負担がかかり続けるのでできる限り避けた方がいいやり方となります。特につけまつ毛は接着剤で貼り付けを行うものなので外すときにかなりの負荷がかかります。そのため、外すときにまつ毛が抜けてしまう可能性も大きいでしょう。
マスカラやビューラーによる負荷
マスカラやビューラーを使うと確実にまつ毛にとって負荷がかかります。特にホットビューラーのような熱を加えるタイプは大ダメージとなるでしょう。基本的に人間の毛は熱に弱いです。これは髪の毛でも同じことでひたすら熱をかけ続けるとまつ毛にダメージが蓄積されるようになり、だんだんと細くなってしまってちょっとした刺激でも抜けるようになってしまうでしょう。
また、ビューラーを使うとある程度のカールをつけられるようになるのですが、このカールをつけるという行為は上に引っ張るものになるので、引っ張りすぎが発生していると根元に負荷が集中してあっさりと抜けてしまうようになります。特にビューラーが年期ものでゴムが古くなっている場合、使っている最中に溝に引っかかって抜けてしまう確率が増えます。
また、ビューラーと一緒に高確率でメイクに使われるマスカラですがマスカラを落とすためにはかなりの負担がかかりますので抜け落ちる可能性が高まります。特に濃いアイメイクや水にも強いウォータープルーフタイプを使ってしまうと、なかなかメイクを落とせないようになりますのでまつ毛に刺激がさらに増えるようになり抜けるようになるでしょう。
カールさせるのが面倒でまつ毛パーマなどを使って長持ちさせようとする場合でも、パーマ液や熱によるダメージが発生するので、睫毛パーマによる脱毛も考えられてしまうので注意してください。
メイクが落とせていない
老化によって化粧ののりが悪くなるとかまつ毛の減少によってごまかすためにマスカラの量が増えるといった状態になると、なんだかんだで化粧が濃くなります。化粧が濃くなればなるほどメイク落としの難易度は上がるのです。そのため、メイクがうまく落とせなくなってしまいまぶたに負荷がかかり続けるようになって、まつ毛にも悪影響をもたらすという連鎖も考えられます。
アイシャドウ・アイライン・マスカラなどはしっかりとリムーバーを使って落とさないと汚れが落ちませんので気をつけましょう。摩擦の項目でも記載しましたが、濃い化粧はクレンジングをする時に摩擦が発生しやすくなりますし、落としきれずに負荷が残ってしまう可能性もありますので、できる限り避けた方がいいのです。
メイクが落とせていないのは非常に危険
メイクが落とせていない場合最もやっかいなのは、顔ダニのエサになってしまって繁殖を許してしまうことです。落としきれないメイクのせいで顔ダニが異常増殖してしまうと皮膚の環境が悪化しますし、まつ毛部分のかゆみにも繋がってしまう恐れがあります。
かゆみが多発するとどうしても目元をいじってしまうようになりますので、摩擦が頻繁に発生するようになり、まつ毛が次々と抜けていってしまうでしょう。たかがメイク落としの不足と思う方もいるでしょうが、悪影響は大きいのです。
保湿不足
冬のような乾燥がひどい時期は肌がかさかさになります。実はこのかさかさがまつ毛にとっても良くないことをもたらすのです。というのも、まつ毛の根元が乾燥してしまうと睫毛が痛みやすくなるので成長期のまつ毛であったとしても成長しきれなくなってしまって抜け落ちる可能性が高まります。皮が剥けたりかぶれたりする可能性もあるので良くない状況と言えるでしょう。
生活環境や食生活の乱れ
基本的にまつ毛が成長するためには栄養素が必要になりますし、成長ホルモンによる作用も必要になります。そのため、生活環境が乱れて睡眠時間が短いとか睡眠環境が整っていない人は成長ホルモンがうまく分泌されなくなりますし、揚げ物やアルコールが中心となるような食生活を続けているような人は栄養不足によってまつ毛がうまく成長できなくなってしまうでしょう。
いくらケアをしっかりと行っている人でも、生活習慣や食生活が乱れに乱れている人ではうまく成長してくれないまつ毛になってしまいますので、最終的にはまつ毛が次々と抜けていってボロボロになってしまいます。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが乱れると体に様々な悪影響をもたらします。毛に観点を置いたとき、抜け毛が増えてハゲに近づくということと同様に、まつ毛も細くなってしまって抜けやすくなってしまうものなのです。
ストレスが溜まりすぎると血行不良になりやすくなり、毛母細胞に必要な栄養素が行かなくなってしまって成長期でもうまく成長できなくなってしまい、細くて弱いまつ毛が大量発生して抜け毛が増えていくのでしょう。
何らかの病気の可能性もある
まつ毛が頻繁に抜けるようになってしまった場合、それは病気の可能性も捨てきれません。
たとえば、まつ毛貧毛症の場合になってしまうことでまつ毛が不足することも考えられますし、ほかの病気から間接的にまつ毛に悪影響をもたらすことも考えられます。
一例として記載した花粉症のようにかゆみが発生したり、目に異物感や違和感が発生するものは目を擦ってしまいがちになるので睫毛が抜ける可能性は増えるでしょう。具体的には眼瞼炎あたりが該当します。睫毛貧毛症のように直接的に抜けるようになるわけではありませんが、まぶたに強いかゆみが発生してしまうので刺激を与える回数は増えてしまうでしょう。
また、まつ毛や眉毛は頭髪と同じ体毛というくくりになるので円形脱毛症の対象範囲内に収まっており、円形脱毛症によってまつ毛や眉毛がなくなってしまう可能性もあるのです。
まつ毛の抜け毛を減らす対策について
原因について一頻り説明したところで、今度はその原因に対抗するための方法について考えていきましょう。原因がわかればある程度対策は立てられるものですが、より具体性を持たせることでやりやすくすることが重要なのです。
対処法や解消法がわかっていてもどうしようもない部分もあるでしょうができることから始めてください。
まつ毛の美容液や育毛剤を使う
最もシンプルな方法はまつ毛をいじる回数を減らすというものですが、女性の社会人にそれを実現できる人は非常に少ないでしょう。むしろ「そんなことはわかっている!」とおしかりを受けてしまう可能性が大きいです。
そんな人は自分のまつ毛が成長しやすい環境を整えることから始めてください。具体的にはまつ毛美容液やまつ毛育毛剤を使うことです。実際にまつ毛トラブルに悩んでいる人は多いので、これらの商品は売られているのです。Amazonなどの大手通販サイトで「まつ毛美容液」や「まつ毛育毛剤」と検索するだけで関連商品が大量に見つかります。人気のある商品やおすすめされている商品から見ていきましょう。
顔のケアや髪の毛のケアを必死に行っている人は多いのですが、まつ毛のケアに対して美容液や育毛剤を使って挑む人は少ないのが実状なので、現状のまつ毛が気に入らないという人はまつ毛を成長させやすくするためにこれらの美容液や育毛剤を活用してください。
花粉症などの目に影響があるものへの対策を行う
花粉症のシーズンは大っ嫌いと断言する人は多いですが、その人たちは必ず対策を持って挑んでおります。しかし、くしゃみや鼻水などの仕事に大きな影響をもたらす部分にはしっかりと対策をするけれど、目のかゆみについてはそこまで対策をしない人もいるのです。
確かに、頻繁なくしゃみや鼻水に比べると目のかゆみは実害は少なく見えてしまいますが、まつ毛にかかる負担を考えると放置していい問題ではありません。目のかゆみを放置してマスカラやアイメイクが目の中に入ってしまった場合、細菌感染に繋がってしまう恐れもあるので実はかなり危険なのです。
具体的な花粉症の目のかゆみ対策について
それでは具体的な目のかゆみ対策について解説いたします。まず、今現在かゆみがひどいという方は炎症が発生している可能性があるのでまずは冷やしてみましょう。冷えたタオルなどを使ってまぶたを冷やしてください。それだけでもかゆみはかなり治まります。
すぐに冷やせるような環境にないという方は目を洗うといいでしょう。花粉症の場合は付着した花粉が原因なので、その花粉を除去してしまえばいいのです。ただし、水道水には塩素が含まれているので推奨できません。できれば目に影響が少ない人工涙液を使ってください。洗眼液を使う方もいますが、洗いすぎると涙の成分まで流されてしまうので逆効果です。
それ以外には、花粉症対策として売られている抗アレルギー目薬を使うのもいいでしょう。ただし、市販されている目薬だと効果がある程度限定されているので効かないという方もいます。その場合は眼科に行って目薬を処方してもらうのが正解です。
また、花粉を眼につけないようにするためにマスクと合わせてメガネをするのも有効となります。一般的なメガネでも60%程度は防いでくれますがゴーグルタイプの周囲をしっかりと覆ってくれるタイプのメガネならほぼ完璧に防いでくれます。コンタクトレンズの人はこのシーズンはメガネを使ってください。
まつ毛に必要な栄養素を補給する
まつ毛はもちろん毛なので、毛に必要な栄養素を摂取する必要があります。基本的に髪の毛のような体毛はタンパク質の一種であるケラチンから作られるので、タンパク質の摂取が重要になります。その中でもシスチン・メチオニン・ビオチンといったアミノ酸が重要になりますので、牛レバー・ヨーグルト。魚介類・豆乳・豆腐・牛肉などの食べ物から摂取してください。
タンパク質は植物性タンパク質や動物性タンパク質と二種類ありますが、バランス良く摂取するようにしてください。特に大豆や納豆から摂取できる植物性タンパク質は健康面からするとプラスとなる作用が多いのでオススメとなります。
また、ケラチンは体外から摂取できるものではないのでタンパク質を摂取した後に分解して再構築するという作業が体内で行われます。この作業に必要になる栄養素がビタミンB群や亜鉛になるのです。ビタミンについては健康において必須であるという意見が昔からよく各方面で報道されていたので意識して摂取する人が増えていますが、亜鉛に関しては関心が薄めなので自主的に摂取している人は少ないです。
栄養バランスが整った食事をすることを意識しつつ、毛に必要な栄養素を狙って摂取するようにしてください。人工毛植毛や治療薬を用いなくても治るものなのです。
現代日本人は亜鉛不足
日本人はまだ牡蠣を食べることが多いので亜鉛不足にはなりにくい国ではあるのですが、昨今の食事状況から顧みるに亜鉛の摂取量が不足しているのが実状です。亜鉛を摂取できる食べ物は牡蠣・蟹・豚レバー・納豆などいくつかはありますが、目安量の12gに到達するのは困難です。
国民健康栄養調査の平成20年の発表データを見ると成人男性平均8.9mg/日、成人女性平均7.3mg/日となっており、不足していることがわかります。しかも、この亜鉛はストレスが溜まってしまったり大きな肉体疲労があった場合に消費されていってしまうので、要注意です。
また、亜鉛は鉄分と同じインスタント食品に多い食品添加物を摂取することで吸収効率が格段に落ちます。食物繊維や豆類などに多いフィチン酸によっても阻害されてしまいますので、色々と摂取する障害が多いのです。しかも、お酒によっても消費量が増えてしまいますので気をつけてください。
睡眠をしっかり確保する
睡眠の質を向上させて成長ホルモンをしっかり分泌させることがまつ毛の成長には欠かせません。成長ホルモンは眠りについてからの3時間が最も活発に分泌される時間なので、最初の睡眠の質が鍵になります。リラックスした状態で眠られるようにパソコンやスマートフォンの操作を寝る前ギリギリまで行うとブルーライトによる悪影響で眠りが浅くなります。お酒もNGですし寝る前の食事もNGです。
原因となる行動を減らす及びなくす
これはそのものずばりで、原因に記載した行動をできる限り減らすかなくしてしまえばまつ毛も健康的な状態に戻ってくれます。もちろん、病気などが原因だった場合は病院に行って治療をするのが大前提です。
まとめ:まつ毛が抜ける原因はシンプル
今回の記事ではまつ毛が抜ける原因やその原因への対策などをまとめてきました。これらの対策は期間を決めて実行するものではなく、できる限りずっと実行し続けるべきものなのです。
メイクをすればするほど抜けやすくなるというのは悲しい現実ですが、しっかりとケアをすれば抜け毛を減らすことができますので、対処法をできることから実行していただきたいと思います。
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