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白髪は年齢とともに増えてきますが、まだ若いのに白髪が生えてしまうこともあります。環境の変化や体調が悪い時がある時、出産直後でも出てくることがあります。年齢の高い人でも白髪があまり目立たなかったり、個人差があります。
できることなら白髪は増やしたくないと思っている人も多いことでしょう。白髪になってしまう原因は何なのでしょうか。また、白髪を目立たなくする方法や予防対策にはどんなことがあるのでしょうか。
白髪になる仕組み
生まれたときから髪の色は黒やダークブラウン、明るいブラウンなどさまざまですが、髪には色がついています。
しかし白髪は加齢とともに増えていったり、若い人たちでも時々数本のみ現れることがあります。なぜ髪は白くなってしまうのでしょうか。
メラニン色素
髪の毛は表面を覆うキューティクル、その内部にコルテックス、さらに内部にメデュラと呼ばれる場所があります。
髪のコルテックスにあるメラニン色素が、髪の色の元となっています。メラニン色素があることで、細胞を紫外線から守ることができます。
色素細胞(メラノサイト)
メラニン色素を含む細胞をメラノサイト(色素細胞)といいます。髪の毛は毛母細胞が分裂するときに作られますが、最初から色素を含んでいるわけではありません。
髪の毛が毛根で作られてから頭皮の外に出ていくときに、毛根にあるメラノサイトからメラニン色素を受け取って、黒髪になって生えてきます。
色素幹細胞
幹細胞は自己複製能と多分化能(さまざまな細胞に分化できる能力)を持っています。毛根付近にあるバルジ領域に、色素幹細胞と毛包幹細胞の二つの幹細胞があります。色素幹細胞は色素細胞(メラノサイト)に分化する能力があり、毛包幹細胞は毛母細胞に分化する能力があります。
二つの幹細胞はバルジ領域から毛球部へ移動し分化して、黒い髪が生えていきます。髪には毛周期がありますが、毛母細胞と色素細胞が活発になっている時期を毛周期の中でも成長期と呼んでいます。
色素幹細胞が自己複製しながら色素細胞へと分化することで、髪は色を保つことができます。しかし、色素幹細胞が何らかの原因でDNAが損傷を受けたときに修復する力が衰え、自己複製をする働きが弱くなり、色素細胞の数が減ります。これが白髪が増える原因となります。
白髪と血液
白髪の原因には血液の流れとも関わっていると言われます。
血液は体中に栄養を運んでいますが、血行不良になるとメラノサイトに栄養が十分行き渡らず、メラニンを作る機能が鈍くなって、白髪が増える原因となります。
白髪になる原因と対策
年齢を重ねるにつれて白髪が増えるのはよくあることですが、疲れているとき、ストレスを感じているときにでも白髪が少し出てしまうことがあります。
白髪を招く原因にはどんなことがあるのでしょうか。時々出てしまう白髪に悩んでいる人で、思い当たることがあれば原因を取り除くことで改善が見られるかもしれません。
先天的要因と後天的要因
先天的な要因として病気や遺伝、後天的な要因として老化、ストレスや偏った食生活や不規則な生活など生活習慣によるもの、病気によるものも考えられます。
後天的要因は老化や病気を除けば日頃の生活習慣から気をつけることで、改善できることもあります。
加齢
年齢とともにメラノサイトが活発に動かなくなっていきます。
また、老化によってメラニン色素を作るのに必要な酵素が減っていき、色素細胞に異常がなくても白髪が増えてしまいます。ただし、白髪が増える年齢や白髪の量は個人差が非常に大きく、いくつになっても白髪があまり目立たない人たちもいます。
遺伝
抜け毛同様、白髪が生えやすいのは遺伝によるところも多いと言われています。
白髪になりやすい人とそうでない人がいますが、遺伝子とも関係があるとされています。生まれつき色素形成能力がない病気もあります。
ストレス
ストレスは血行不良を招き、頭皮に栄養が行き渡らず、メラニン色素が十分作られない可能性があります。
栄養不足
タンパク質、ビタミン、ミネラルは髪の健康に欠かせない栄養素です。
それぞれの栄養素にいろいろな種類があるため、さまざまな食品から栄養をバランスよく摂取しないと、髪に必要な栄養素が足りなくなってしまいます。
睡眠不足
睡眠中は髪や肌が健康に育つ成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンは寝てから3時間後に分泌されると言われています。睡眠不足だと髪が健康に育つ機会が失われ、新陳代謝、血行が悪くなることで、白髪の原因となります。
改善方法
白髪のできやすい生活習慣を改善することによって、白髪を予防・改善することができます。
栄養バランスの良い食生活で、メラニン色素を作る酵素や細胞に栄養を与えること、睡眠をしっかりとり適度な運動を取り入れること、またストレスをためないようにして、血行不良を改善し、健康な体を保つことで白髪の予防に、また抜け毛予防にもなります。
カラーリングで白髪対策
白髪を見つけてしまったら、できればうまく隠したいと思う人が多いでしょう。美容院で白髪隠しのカラーをする方法と、自分でカラーを入れる方法があります。
自分でカラーを入れる場合は、長持ちするカラー剤や、シャンプーで染めて手軽に白髪対策できるものなどがあります。
美容院でのヘアカラー
美容院で白髪染め用のカラーを入れてもらうと、きれいに染めることができます。ただし髪はすぐに伸びてしまうので、頭頂部や生え際の伸びてきた白い部分が目立ちます。
きれいな髪色をキープするためには頻繁にリタッチをしないといけません。伸びた部分だけポイントで白髪隠しを使うのも良いでしょう。
セルフカラー
自分でカラーを入れるのであれば、美容院の予約の必要もなく、気になったときにいつでも髪を染められます。ただし自分でカラーを入れるのが難しく、きれいに染まらない可能性があります。使用の際はトラブルを避けるためにパッチテストをしておきましょう。
市販のカラー剤では白髪染めのロングセラーであるビゲン、ウエラトーンツープラスワン、新色の発売日を迎えたばかりのクレオディーテなど多くの商品がありますが、髪質によって染まりが悪かったり、使用感は個人差があります。
生え際部分のみなどポイントのみのカラーなら、コームやマスカラタイプや、コンシーラータイプのものが手軽で使いやすく、白髪が数本出ているのが気になるという女性におすすめです。クイック注文で気軽に買ってしまえるような安いものから、ネット販売専門の高いものまで幅広い価格設定です。
カラー剤の種類
白髪を染めるカラー剤には、2剤式のヘアカラー、ヘアマニキュア、ヘアカラートリートメント、白髪隠しなどがあります。美容院でよく使われている2剤式のヘアカラーはきれいに髪を染めることができます。脱色することで髪へのダメージが多少あります。
ヘアマニキュアやトリートメントは髪へのダメージが少ないです。また白髪になっている部分だけに塗るファンデーションやスティックタイプの白髪隠しも、髪全体を染めるわけではないのでダメージが少なく、シャンプーで落とせます。
ヘナカラー
ヘナは天然の染料なので髪へのダメージが少ないです。
ただし100%天然のヘナカラーは染まるのに時間がかかり、色味も限られてきます。化学染料と混ぜたものなら、手軽で色数も豊富になります。
香草カラー
香草カラーはヘナカラーより染まりも良く、時間もかかりません。
普通の白髪染めよりも化学染料の割合が低いので髪を傷めにくいですが、その分発色は強くありません。
ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは髪の表面にのみ色味をつけるだけなので、普通のヘアカラーと比べてダメージが少ないです。
しかしカラー剤での合カラーリングのように長持ちしません。
白髪染めシャンプー
白髪を染めるシャンプーなら、毎日のヘアケアに取り入れやすいです。普通のカラー剤のようにすぐに色が発色するのではなく、使い続けるうちに徐々に染まっていくタイプが多いです。購入の際はどれぐらい使い続けることで染まるのか、色味、仕上がりはどうなのか、商品の情報をよく確認しておきましょう。
利尻カラーシャンプーはインターネット上でよくおすすめされていますが、ブラック、ダークブラウン~ライトブラウンの4色あり、髪には優しい成分ですが、本体価格(税抜)が2,500円、コンディショナーと合わせて使うと5,000円と高めの金額になっています。美容院でカラーを入れるか、髪へのダメージを極力抑えるためにマニキュアやシャンプーを使うかは悩みどころですね。
食べ物で白髪の予防対策
白髪を予防するには健康な髪を作る栄養素、髪の色の元となるメラニンを生成する働きのある栄養素を摂取する必要があります。
どのような栄養素を含む食べ物が白髪の予防対策に役立つのでしょうか。
白髪を予防する栄養素
白髪を予防する栄養素にはビタミンB7(ビオチン)、ビタミンB12、ビタミンE、ミネラルのヨード、銅、カルシウム、亜鉛、アミノ酸の一種チロシンなどが挙げられます。
白髪対策になるビタミン
ビタミンB7(ビオチン)、ビタミンB12は白髪に効果があると言われています。ビオチンは髪の主成分であるケラチンを作り、欠乏すると白髪になる可能性があります。
ビオチンは牛や豚のレバー、卵黄、いわし、かれい、うなぎ、あさりなどの魚介類に含まれています。ビタミンB12は老化の原因となる活性酸素を除去すると言われており、すじこや鮎、あさりなどの魚介類、牛や豚のレバーに含まれています。
ビタミンEは血行を良くするので、髪を作る細胞の活性化、メラニンの生成を促進する効果があります。アーモンドや魚の卵、あんこうの肝、かぼちゃなどに含まれます。
白髪対策になるミネラル
ヨードにはメラノサイトを活発にする働きがあり、カツオやイワシなどの魚介類、ワカメや昆布、ひじきやのりなどの海藻類に含まれています。
銅はチロシン(アミノ酸の一種)と一緒に摂取することで、メラニンを作る酵素を活発にして、白髪の予防に役に立ちます。海老やカニなどの魚介類、大豆やナッツ、ごぼうやパセリ、そばや玄米、プルーンなどに含まれています。
カルシウムはメラノサイトを活性化させる作用があり、牛乳やチーズなどの乳製品、小魚に含まれています。亜鉛は髪を黒くする働きがあり、抜け毛にも効果的です。牡蠣、ゴマなどに含まれています。
髪のもとになるタンパク質
髪の主成分はケラチンと呼ばれるタンパク質です。タンパク質が不足すると健康な髪が育ちません。肉や卵などの動物性タンパク質、大豆などの植物性タンパク質のどちらもバランスよくとることで、体内で合成できない必須アミノ酸を摂取するようにしましょう
チロシンはアミノ酸の一種で、メラニン色素を作る材料です。白髪対策にチロシンを多く含む食品を摂取すると良いと言われています。チロシンは、大豆やナッツ、かつおやまぐろなどの魚介類、バナナやアボカド、チーズなどの食品に含まれています。
栄養バランスの良い食事
健康な髪を育てるには多くの種類の栄養素が必要になります。
白髪を予防するのに栄養バランスの良い食事で、体の内側からのケアが不可欠です。
マッサージで白髪の予防対策
マッサージをすることで、白髪を予防することもできます。血行が悪いと頭皮に栄養が行き渡りません。
血行を促進することで、髪の色を作る細胞、メラノサイトの働きを促進する効果が望まれます。抜け毛の予防にもなります。白髪や抜け毛の気になる人はシャンプー中やお風呂から上がったあとにでも、マッサージを試してみましょう。
頭皮マッサージでの予防法
頭皮のマッサージをすることで、血行を改善する効果があります。せっかく髪に良い食べ物や栄養を摂取しても、髪を作る細胞に栄養がしっかり届かなければ意味がありません。頭皮をマッサージすることで血流を良くしましょう。
頭皮マッサージをするときは、爪を立てないようにしてください。左右の手を両耳に置くようにして、主に4本の指を使って、耳の上からもむように、円を描くようにマッサージします。少しずつマッサージする場所を上にずらして、頭頂部の方へと移動します。
後頭部も首の後ろ側から同じようにしましょう。頭皮をたたくのは良くないのでやめましょう。ヘアオイルやオリーブオイルなどを使って、頭皮ケアも兼ねて行うのも良いでしょう。
シャンプーマッサージ
シャンプーのときに頭皮マッサージをする方法です。マッサージの仕方は普通の頭皮マッサージと同じです。お風呂の後にマッサージすると決めてもついつい忘れがちですが、日ごろからシャンプーをするときマッサージを兼ねて行う習慣をつければ、忘れにくいでしょう。
よく泡立てたシャンプーを使って、頭をもむようにマッサージします。下側から頭頂部の方向へマッサージする場所を移動させます。髪や地肌に優しいシャンプーがおすすめですが、白髪に良い成分が入っているharu黒髪スカルプ・プロやポーラのグローイングショット/ グラマラスケアシリーズのシャンプーもありますので、そのようなシャンプーを使うのも良いでしょう。
また、お風呂でも使える頭皮用マッサージ器やブラシなどもあります。ホームエステとして使う電動のマッサージ器は少々値段が高いですが、使っていて気持ち良いと評判です。
足裏マッサージ
頭皮ではありませんが、足裏のツボマッサージも効果があります。足の裏にある湧泉(ゆうせん)というツボは、白髪に効果があると言われています。
足の指を内側に曲げた時にくぼんだところ、足の裏の真ん中あたりにあるのが湧泉です。副腎の調子を良くして血行を促進し、不眠や疲労、そして白髪や抜け毛予防にも効くとされています。
お風呂上りの体が温まっている状態のときに、ゆっくり押したりもんだりして、ツボを刺激しましょう。
まとめ
白髪は色素幹細胞の自己複製能力が弱くなり、色素細胞の数が減ることによってできると言われています。色素細胞に異常がなくても、メラニン色素を作るための栄養が足りなくても白髪になります。加齢や遺伝的要因、病気など変えられない要因もありますが、ストレスや生活習慣によるものであれあば、日頃の生活を改善することによって白髪予防をすることもできます。
白髪を染めるには美容院でのヘアカラーやセルフカラーが考えられます。カラー剤は髪を傷めやすいですが色がきれいに発色します。天然成分のものやトリートメントタイプのものは、発色は弱いですが髪には優しいです。白髪の部分だけ隠すものやシャンプーしながら白髪に色をつけていくタイプのものもあります。
白髪に良い食べ物はヨードや銅、カルシウム、亜鉛などのミネラル、ビタミンB2、B7、B12、チロシンを含むものです。頭皮のマッサージで血行を良くすることも、白髪予防になります。
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